みつめてナイト  

D○○年×月△日、ドルファンがヴァルファの侵略を退けたわずか半年あまり後、  
内乱を収め、ハンガリアと新たな傭兵部隊の助力を得たプロキア皇王フィンセンは  
ドルファンとの講和条約を破り再び侵攻、これを陥落した  

捕虜となった多くのドルファン人が、王宮の大広間に集められていた。  
王宮に仕える侍女や近侍、戦いに敗れた近衛兵、さらには国王たるデュラン、  
その他にも大勢のドルファンに暮らす人々が呼び出され、固唾を飲んで大広間の  
中央で繰り広げられている光景をみつめている。  
無数の視線を痛いほどに感じながら、ドルファンの王女プリシラは全裸で大理石の床に  
横たわり、熱く火照った秘唇を指で掻き回していた。  
(わたしさえ、わたしさえ我慢すれば……)  
フィンセンの命令に従っていれば、民への虐殺を食い止めることができる。  
心の中で必死に自己正当化をするプリシラであったが、そんな理性の努力を嘲笑うかの  
ように、若々しい肉体は燃え上がり、抑え切れない快感が嵐の様に駆け抜ける。  
「あぁッ、あああぁぁーーッ!」  
もう何度目かも知れない絶頂の叫びをあげて、プリシラは冷たい大理石の上に  
倒れ込んだ。乱れきった金髪を全身に纏いつかせた王女の姿は、痛々しいと  
同時に艶めかしく、淫らだった。  
「おい、まだフィンセン様はお見えになっていないぞ」  
「……あ、はい……」  
更なる自慰を促すプロキア兵の声に、王女は疲れ切った身体に力を込め、  
何とか四つんばいの姿勢を取ろうとする。  

しかし、両足に全く力が入らず、プリシラは蛙の様に脚を開いた惨めな姿で、  
ピクピクと白いお尻を震わせるのが精一杯だった。  
「おい、どうした。さっさと続きを始めないか」  
「もう許してください。脚に力が入らないんです。どうか、少しだけ休ませて下さい」  
プリシラは青い瞳一杯に涙を浮かべて訴えた。  
さすがに同情したプロキア兵が逡巡していると、そこへフィンセンが姿を現わした。  
「どうした?何をやっている。わしが来るまで自慰を続けさせろといったのが  
わからなかったのか!」  
激しい怒りを漲らせる鋭い眼光に射竦められ、プロキア兵は床にはいつくばって  
許しを乞うた。しかし、フィンセンの怒りは収まらず、右手が剣の柄にかかる。  
「どうか、どうか許してあげて下さい。その方はあなたの命令を忠実に守ろうと  
しました。わたしが無理を言ったのです。もう決して逆らいません。  
何でも言う事を聞きます。ですから、ですから……!」  
プリシラの必死の懇願にフィンセンの手が剣から離れる。  
「何でも言う事を聞くだと?」  
「はい……」  
「よかろう。では、犬になって玉座まで這って歩け」  
「え……」  
「どうした?できないのか」  
「いいえ、やります。やらせていただきます」  

プリシラは最後の力を振り絞り四つん這いになると、その犬のような姿勢のままで  
玉座へと歩いていく。余りにも嘆かわしい王女の姿に多くのドルファン人が  
目を背ける。  
「よし、玉座に両手をついて腰を高く上げろ」  
「はい……」  
「もっとだ、もっと高く上げろ」  
「もう、これ以上は……」  
爪先を震わせながら、プリシラは許しを乞う。  
「ふふ、これが南欧で最も美しいと謳われた姫の姿か」  
フィンセンは懐から媚薬の盛られた貝殻を取り出し、プリシラの秘唇とアヌスに  
たっぷりと塗りこめる。  
「!ああっ、あ……はぁ……はぁ……」  
媚薬のもたらす凄まじい快楽が、一瞬にしてプリシラの肉体を狂わせていく。  
(何なのこれッ!?やだ……やだ……)  
「欲しいか、ここに?」  
女の蜜に濡れる割れ目を指でなぞり、フィンセンはプリシラの耳元に囁き掛ける。  
「……あ、あぁ……」  
低く喘ぎながらも、プリシラは必死になって今にも口をついて出そうになる  
哀願の言葉をかみ殺した。  
(お父さま……)  
なす術もなく、娘の痴態を見つめる国王のデュラン。もしここで、フィンセンに  
犯されることを望んでしまったら、愛しい父はどう思うだろうか。  

(それだけは出来ない、絶対にしちゃダメ……!)  
しかし、そんな健気な想いとは裏腹に、ねちっこく繰り返される秘唇への責めは  
痺れる様な快感でプリシラの全身を貫いていく。  
我知らず、せわしなく腰を揺らす様は無言のまま凌辱される事を欲している様にも  
見えた。  
(――欲しい。もうどうしようもなく欲しいわ。どうすればいいの。どうすれば……)  
こんな状況でなければ。相手がフィンセンなどでなく、そう、例えばあの東洋人ならば  
迷うことなどないのに。だがそんな仮定は無意味な事。そして忌まわしい事に今まで  
嫌悪と軽蔑の対象でしかなかった、このフィンセンに犯されるという事が、今の  
プリシラにとっては、たまらなく魅力的な事のように思えてきてしまっていた。  
「いくら我慢しても無駄な事だぞ。欲しければ声を出せ。この大広間に響き渡る程の  
大きな声をな。そうすればお前の願いをかなえてやる」  
耳元で囁かれ、プリシラの吐息が熱くなる。  
「なかなか素直ではないな。王女であろうと娼婦であろうと、女は女だ。  
肉体の本来持っている欲望には決して逆らえない。さあ、自由になるがいい。  
全てを忘れて女になるのだ」  
フィンセンの指が伸びて、快感の為に硬く勃起しているプリシラの肉芽を軽く撫でる。  
この瞬間、限界まで膨れ上がっていた女の欲望が、熱く爆ぜた。  
「ああッ、ああんッ!あああぁぁ……」  
(そうよ、仕方ないじゃない…。媚薬を使われたんだもの、これは私の本心じゃない。  
それにこれ以上意地を張ってフィンセンの機嫌を損ねたら皆にとっても良くないわ…)  
経験した事のない快楽への欲求にプリシラの胸はもう焦げんばかりになっていた。  

青い瞳が哀訴の涙に潤み、決定的な瞬間を求めて突き出したお尻を震わせる。  
「……さい」  
「ん?何だと?」  
フィンセンの指が動く。  
「ああ、はぁ!あ、あ、くっ……ください。そこにください!もう…もうわたし――」  
「ついに言ったな。ようし、くれてやろう。お前が欲しがっているものだ。  
たっぷりと味わえ!」  
フィンセンはそそり立ったペニスを取り出すと、男を求めてヒクついている  
プリシラの秘孔に突き挿れた。  
「ああぁぁ――んッ ひぃッ、あぁあ、あっはあぁぁ……!」  
フィンセンのペニスが最初の一突きでプリシラの処女膜を貫き、子宮の奥深くを  
蹂躙した時、一連の光景を見守っていたドルファン人たちからどよめきが起こった。  
女たちは王女の受けた屈辱を思って目を背け、戦士達は怒りに肩を震わせる。  
国王デュランは反射的に飛び出そうとしたが、プロキア兵によって押し留められた。  
「おのれ、よくもわが最愛の娘を、こともあろうに国民の前で汚すとは…何たる非道!」  
デュランは激しい憎悪を呪詛の言葉にして吐いたが、それ以上の事は何も出来なかった。  
(ああ、みんな見てる。お父様。メイドのキャロルも。アリスも。挿ってくる。  
奥まで挿ってくる。こんなに――こんなに……!)  

媚薬のおかげで喪失の痛みこそ薄いものの、いざ処女を失ったという現実は  
プリシラにとって衝撃的である。相手は敵国の王であり、しかも父をはじめとして  
多くのドルファン人に破瓜の瞬間を見られているのだ。これほど多くの目撃者がいては  
犯された事実を隠す事など到底出来ない。いかに媚薬を使われての事とはいえ、  
王女から求めて犯された事も諸国に知れ渡るだろう。  
(だめだわ、もう戻れない。わたしは犯されたのよ。敵国の王に、こんな恥ずかしい  
格好をして、それも自分からねだって……)  
甘美な陶酔が、熱病のようにプリシラの思考を狂わせていく。ドルファンの王女と  
しての誇りや責任、体面などは消え去り、魔性の快楽だけが肉体と精神を支配している。  
(ああ、イクッ、またイッちゃう……!)  
プリシラがまさに絶頂を迎えようとしたその時、フィンセンのペニスが突然動きを止めた。  
「え……?」  
フィンセンの不可解な行動に絶頂の高みから投げ出されたプリシラは大いに戸惑った。  
全身の火照りが急速に冷めていき、欲求が満たされなかった不満が胸に重くわだかまる。  
「どうして――あぁ!」  
問いかけようとしたプリシラの秘孔に、フィンセンは再びペニスを突き入れる。  
快楽によってもたらされる苦痛もあるのだという事を、プリシラは思い知らされた。  
フィンセンは激しく、執拗にプリシラを辱めたが、決して絶頂を迎えさせてはくれない。  
イキそうになるとペニスを引き抜き、快感が冷めかけると再び突き入れる。  
それが幾度も繰り返され、開放できない欲求にプリシラは発狂寸前になった。  

「――お、お願い。気が変になりそうなの。イカせて、もうイカせて……!」  
「誰に向かって口を聞いている」  
「あ、ご、ごめんなさい!でも本当に身体中が熱くてダメなんです。  
 わたくしを哀れと思うなら、どうか、どうか……!」  
「そうか、そんなに欲しいか。ならばこの俺の奴隷になる事を全能の神に誓え」  
「えっ、それは……」  
全能の神は唯一にして絶対。その信仰は全欧に広まっている。全能の神への誓いは  
神聖なものでありその名において為された契約を破る事は絶対に許されない。  
無論、ドルファンの王女であっても例外ではない。  
「いかん、それだけはいかん!」  
血相を変えてデュランが騒ぎ立てたが、たちまちプロキア兵たちに取り押さえられる。  
近衛兵や騎士団の生き残り達も無念に唇を噛んだが、プリシラを助ける事は出来なかった。  
「あぁ……あぁ……」  
全能の神への誓いが何を意味するのか充分に知りながらも、プリシラの欲求は  
もう限界に達していた。  
「誓います……」  
「何だと?よく聞こえんな。もっと大きな声で言え!誰に何を誓うというのだ?」  
「全能の神に誓います。ドルファンの第一王女プリシラは、たった今からプロキアの  
皇王、フィンセン様の――ど、奴隷になります……」  
(崩れていく、何もかも……)  
微かに残った理性でプリシラは思った。もう後戻りは出来ない。自分は奴隷となった。  
しかし、快感に翻弄され続けるプリシラにとって、その事実は不思議と安らぎとなった。  

「よく言った。たった今からお前はわしの奴隷だ」  
「はい、わたくしは…フィンセン様の奴隷です。どうか、可愛がってください……」  
痺れるような甘い陶酔の中で、王女は今、完全に屈服した。  
「お聞きになられたか、デュラン公よ。あなたの娘はこのわたしに奴隷の誓いを  
立てた。それも、全能の神の名において。」  
高らかに宣言するフィンセンに、愛娘を奪われたデュランは言葉もなかった。  
フィンセンの抽送が激しくなると、プリシラは背中を大きく弓なりに反らせ、  
天を仰いで絶頂の叫びをあげる。  
「ひうッ!あぁんッ!」  
「イクぞ、出すぞ!」  
フィンセンが叫んだ直後、熱い奔流が子宮の中で弾け、精液が注ぎ込まれた事実を  
プリシラに告げた。  
「どうだ、イッたか?」  
「……はい、イキました」  
泣きそうな声でプリシラが答える。  
「お前を女にしたのはこのわしだ。お前の処女を奪ったのも、初めて精液を  
注ぎ込んだのもこのわしだ。その事実を忘れるな」  
「はい、忘れません。わたくしはフィンセン様の奴隷です。フィンセン様の女です。  
わたくしは、わたくしは……」  
フィンセンがペニスを抜くと、秘唇から精液が逆流してプリシラの内股を汚していく。  
荒い息をついて玉座に寄りかかったまま、プリシラは絶頂の後の疲労感に身を委ねた。  

フィンセンは服装を整えて大広間の出口へ向かうと、居並ぶ傭兵達の前で立ち止まり、  
プリシラを指差してこう命令した。  
「明日の朝日が昇るまで、その女を犯し続けろ!殺したり痕の残る傷を負わせなければ  
何をしても構わん。いいか、穴という穴を貫き続け、精液まみれにして一瞬たりとも  
休ませるな。気を失おうが、泣いて許しを請おうが犯し続けるんだ。何十人で犯しても  
かまわん。南欧で最も美しい姫を犯して精液を注ぐなど、滅多にない幸運だぞ。  
存分に楽しめ」  
残酷極まりない命令を下すと、フィンセンは振り向きもせず大広間を後にする。  
「ああ、フィンセン様、どうしてです。待って、待ってください……!」  
プリシラは泣きながらフィンセンの後を追いかけようとしたが、傭兵達に行く手を  
阻まれてしまった。  
「へへ、どこへ行くんだ。お前の相手をするのは俺たちだぜ」  
極上の獲物を与えられた大勢の傭兵が幾重にもプリシラを取り囲む。  
「ああ……」  
あきらめきったプリシラが大理石の床に膝をつくと、早速、傭兵の一人が金髪を  
抱え込んでフェラチオをさせようとする。プリシラは首を左右に振りたてて嫌がったが  
結局は咥えさせられ、喉の奥深くを激しく貫かれた。  
「うぐ、おご……」  
「いいぞ、その調子だ。出すぞ。一滴もこぼさずに飲み干すんだ」  
傭兵のペニスが爆ぜ、精液が喉の奥へと注がれる。  
「ごほッ、けふっ、こほ……」  
むせ返って涙を流しながらも、プリシラは精液を飲み下した。  

「おら、ケツをあげるんだ!」  
いきなり前に突き飛ばされ、プリシラは床に這いつくばって腰を高く上げる。  
すぐさまペニスが秘唇を貫き、処女を失い、精液を注がれたばかりの秘孔を犯していく。  
「あはぁ、あっ、あはぁぁーん!」  
大勢の男達に組み敷かれ、プリシラは犯され続けた。傭兵達はフィンセンの命令を  
忠実に守り、プリシラの穴という穴を休みなく貫き続ける。秘孔とアヌスを  
何十本ものペニスが蹂躙し、子宮と直腸は次々と注ぎ込まれる精液で溢れ返った。  
フェラチオも容赦なく行われ、プリシラは傭兵達の放つ大量の精液を涙ぐみながら  
飲み下していく。  
「もう……もう許して。このままじゃ、このままじゃ死んじゃう。ああんっ!  
お、お願い、もうこれ以上、これ以上されたら――あはぁぁぁぁッ!やめて、そんなに  
乱暴しないで――いっ、いやぁあぁ、膣内で、膣内でお尻のがぶつかってるぅーッ!  
だめぇ、そんなことしないで。もう――壊れちゃ……お願い…お願い……」  
ほっそりとした肢体をピクンと反り返らせ、小刻みに痙攣したかと思うと  
プリシラは大理石の床に倒れ込んだ。  
「おい、気を失っちまったみたいだぜ」  
「もう使いもんにならねえな。前も後ろもがばがばに開ききっちまってるし」  
「だが、朝まで犯し続けろという命令だぜ」  
「どうだ、これを使ってみねえか?」  
そう言って傭兵が取り出したのはフィンセンが置き忘れていった媚薬だった。  

「面白い、試してみようぜ」  
倒れたきりピクリとも動かないプリシラの秘唇とアヌスに、傭兵は媚薬を塗りたくった。  
「ああ……ああぁぁぁぁあっ!」  
「おい、見ろよ。また蜜が溢れてきたぜ。」  
「すげえ、大洪水だぜ」  
快楽に全身を痙攣させるプリシラに傭兵達は再び襲いかかった。  
「よう、あんたらも参加しなよ」  
呼びかけられ、正規のプロキア兵達も徐々に輪姦の輪に加わっていく。  
その中には先ほどプリシラが庇った兵士の姿もあった。  
「ああぁぁーん、イイッ、イクッ、イクぅ――んッ!」  
プリシラはもう何も考えられなくなっていた。自分が誰なのか、どうして犯されて  
いるのかさえわからない。ただめくるめく快楽に身を委ね、翻弄され続ける。  
「もっと、もっときてぇ。熱いの――アソコ、あそこもお尻もとても熱いの。  
もっと突いて、深く突いて!ああ、もっと、もっとぉーッ!」  
媚薬に狂わされての事とはいえ、プリシラの叫びは大広間に集められたドルファンの  
人々を愕然とさせた。あの可憐で、おしとやかで、民に慕われ、南欧で最も美しいとさえ  
言われたドルファンの第一王女プリシラが、敵国であるプロキアの兵士達に犯され  
快楽に狂って叫び、さらなる凌辱をもとめているのだ。  
「ドルファンはもう終わった……」  
かつての権勢を思い、そう嘆息したのはピクシス卿だったろうか。  

「もうやめさせて。これでは――このままではプリシラ様が余りにも不憫です。  
誰か、誰か!」  
勇気ある女官がたまりかねて叫んだが、誰もその嘆きに応える事は出来なかった。  
兵士達はプリシラに群がりながらも一応の秩序を保っており、何よりドルファン側には  
ナイフの一本さえ残されていない。  
こうして、プリシラは翌朝まで休みなく犯され続け、たった一晩で何十人もの男を  
受け入れさせられた。その高貴な魂と清らかな肉体は降り注ぐ精液とともに汚され、  
ドルファンの第一王女は性の奴隷へと堕落していったのである。  
                                (了)  

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