おいらは荷物を置くと、ご隠居へ断りを入れた。  
「ご隠居。ちょっくら出てもいいですか?」  
角さんが呆れた顔でおいらを見る。  
「八。また食意地が張ったのか…あと一刻で夕飯だぞ」  
「へえ、ちょいと腹の虫が鳴くんで。団子かなんか摘んで、町を見たら帰りますって」  
「全く八兵衛ときたら。まあ名物でも食べてきなさい」  
 
そう言ってご隠居はこ遣いをくれた。さすがご隠居!!只の吝な爺様じゃない。  
「…たまには私だって小遣いくらいあげます。無駄遣いはしない様に」  
…鋭い爺様だ。もっともおいらは顔に出る質だからなあ…  
 
 
街に出てしばらく、おいらの足は賑やかな一角で停まる。  
「ひゃあ、久しぶりだなぁ。ここんとこ溜ってたから…」  
「何が溜ってたんだ?」  
ポンと肩を掴まれた。  
「げぇ!!す、助さん!!」  
「驚くなよ、しかしこんな場所で八兵衛と会うとはな…」  
 
助さんとおいらが会ったのは、賑やかだがあまり人聞きのよくない所、いわゆる悪所だ。  
「そ、その…まぁ…」  
「安心しろ。ご隠居達には黙ってるさ。俺も同じだしな」  
助さんはそう言って片目をつぶってみせる。  
「助さんもほんと好きですねぇ〜。おいら達と別れて動いてたのに」  
「そう言うな。たまには息抜きも大切だ」  
助さんはお侍なのに、この辺は話が分かる。おいらにとっちゃとても有難い事だ。  
「んじゃ助さん、参りましょうか」  
「おう…」  
 
おいら達はとある店に入ると、それぞれの合方の女を選び部屋へと案内される。  
助さんの選んだ女は涼しげな目の細身美人で、どことなくお銀を連想する顔立ちだった。  
「じゃあ八。後でな」  
助さんの手はさりげなく女の腰に回され、ゆっくりと尻の割れ目を愛撫している。  
女の悦び混じりの吐息が微かに聞こえるのは、気のせいではない。  
「此方ですよ、お客さん」  
おいらの合方の女が声をかけてきた。ひとつ頷くと、女について部屋へと入る。  
 
 
出された酒を飲みつつ、合方の女を見つめる。どちらかと言えば美人というよりかは、  
かわいいという感じだ。  
しかし体つきが着物の外から分かる位、成熟した女の色気を持つ女体だった。  
「ねぇ…そろそろ」  
 
女が顔を近付けてくる。潤んだ瞳とぷりぷり唇が色っぽい。  
おいらは口に酒を含み、ゆっくり女に口付けた。  
「ふわぁ…お酒よわいのにぃ…」  
呟く女の口に再び口付ける。ただし今度は舌を使い、ねっとり女の口内を犯していく。  
「ああっ……はぁ」  
舌を絡め涎をすすり、女の歯の裏をなぞる。左手は円を描く様に女の背中を撫で回す。  
これだけのことで女の息は荒く、甘やかな響きをおびてくる。  
 
「な、なに、これぇ……おひゃ…あん…うま…ぎぃよぉ…」  
既にろれつが回らなくなってきたのか、女の話が聞き取りにくい。  
こいつ…好きもんだな。  
そう確信したおいらは着物の袂から右手を入れ、大きく柔らかい乳を掴む。  
「はあん!!…いひ…」  
柔らかさと暖かさを確かめる様に軽く撫でた後、敏感な部分をひょいと摘む。  
「いいっ!!…だ、だめぇ…ふぅ…ふわぁん!!」  
なかなかいい悶え振りにおいらは気を良くし、女の着物をはだけて乳をさらけだす。  
 
…大したもんだ。それがおいらの頭に浮かんだ思い。それほど女の乳は大きかった。  
白く吸い付くような触り心地に、薄桃色の乳首が鮮やかに映えていた。  
「やぁん…そんなみないでぇ…」  
女が腕で隠すのを払い除け、右胸の薄桃色の果実を口に含み、歯を軽く立てて刺激する。  
「ひいぃぃぃ!!!」  
 
面白い位に反応してくれる。お礼とばかりに反対の乳を手でこねくり回す。  
「い、いやぁ…胸よわいのにぃ…ああん!!」  
相手の反応に楽しくなったおいらがしばらく愛撫を続ける内に、相手を先に登りつめさせてしまった。  
 
「あっ!!ああああっ!!」  
ビクンと体をつっ張らせて胸を上下し、大きく乳が弾みふるふると動く。  
 
たまらねぇ……  
 
女の息が静かになったのを見計らい、おいらは下帯を脱ぐ。  
 
ブルンッ  
 
締め付けから放たれた愚息が天井を向く。  
「す、すごい…」  
驚きを隠せない女の呟きが心地良い。ま、おいらのモノを見たら、大抵の女は驚く。  
 
「へへっ。口取りして貰いたいけど、おいらも我慢できねぇ、挿れるぜ」  
 
女の着物の裾を割り、股ぐらへと手を伸ばすとそこはぐっしょりと濡れていた。  
「大丈夫みてぇだな」  
「ねぇ…はやくぅ」  
 
急かされるまでもない。魔羅を濡れそぼる女のあそこへ挿れていく。  
 
グチュリ  
 
「はぁん!!…お、おおきくて…あ、あついぃ!!」  
あそこの中はきゅうきゅうと魔羅を締め付けてくる。押し進めれば拒む様に、  
引けば絡みつく様に絶えず刺激してくる。  
こりゃ、すげえ。大当たりの女だ。  
嬉しさから腰の動きを早めるおいら。その動きに翻弄されながら、必死に快楽を求める女。  
 
そんなおいら達にもやがて限りの時が。  
 
「ぬはぁ!!い、いぐぅ!!いっぢゃうのを!!!!」  
女が先に達し、背を弓の様にしならせ体全体を震えさせる。  
「はあ…はあ…おいらも出すぜ!!」  
返事はあそこの強烈な締め付けだった。堪らずに女の中に濃ゆい子種を出す。  
 
ぐぴゅるぐぴゅぐぴゅ  
「はぁああああ!!!!」  
 
おいらが達したのと同じく女も達したようだ。  
柔らかい乳にしがみ付くようにして子種のありったけを流し込む。  
「はあ、はあ。…じゃ次は口取りでも」  
おいらは股から魔羅を抜いて、女の口許へ寄せた。  
「…へへっ。さあ…」  
 
「じゃあね、お客さん。またいらしてね」  
合方の女に入り口まで見送られ、おいらはフラフラと歩きだす。  
なんだかんだで五発出したから、体に力が入らない。  
しかし、いい女だったなぁ…今まででも味わった事のない良さだ。  
 
宿へ帰ると、ご隠居達は既に食べ終わった後だった。  
「八兵衛、何処へ行ってたのですか。先に頂きましたよ」  
「すみません、ちょいと道に迷ったもんで」  
「八、助さんを見なかったか?町には着いているはずなんだが」  
角さんに尋ねられたがそこはしゃべっちゃまずい。  
「いや、見てませんね。おっつけ来ますよ」  
 
助さんが宿へ着いたのはもう寝ようという頃だった。  
「助さん…」  
「お、おぅ…八か…」  
助さんの顔はげっそりとやつれていた。  
「い、いや最高だったせいか……随分無理を…」  
「あ〜ら何が最高だったんですか、助さん?」  
「お、お銀!?」  
 
いつの間にか背後へ忍び寄っていたお銀に助さんは驚く。  
「とりあえず…助さんにはお話があります。八っつあん、ご隠居に伝えといてね!!」  
青くなった助さんと怒りで赤いお銀を見送りつつ、おいらはひとりごちる。  
「助さん…ご達者で…」  
 
その晩助さんの悲鳴が聞こえたり、次の朝死にそうな助さんを見て、角さんが何か言いたそうに  
していたのは、多分おいらの気のせいに違いない。  
 
気のせいに違いない。  
 

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