「ふぁ〜…もう朝かぁ…」
女子の生活にもすっかり慣れた摩津方IN木村圭子。
口調や中身も何となく女の子っぽくなり、何となく接し易くなった。
ある朝、目覚めていつも通り学校行くと人だかりを発見した。
「何だろう…あ、小僧。これは何事なの?」
人だかりの端っこに居る武巳を見つけて呼ぶ。
女の子っぽい口調になっても呼ぶ時はやっぱり小僧である。
もちろん照れ隠しであることは言うまでもない。
「自分で見てみろよ」
と促されるがままに人だかりを進むとその中央にある木で首吊り死体を発見した。
「こ、これは…984さん、985くん、986先輩…私のせいなの………」
口を抑えながら後退りする摩津方。もはやお前誰だよ。
「そうだよ…貴女のせいですよ、摩津方さん?」
武巳はぞくっとする冷笑を浮かべて言った。
「私が…そんな………」
そう言って泣き崩れる様は、もはや摩津方の面影ほとんど無し。
ふと武巳は先ほどの冷笑とは打って変わってそんな摩津方IN木村圭子をそっと優しく抱き締める。
「大丈夫だよ…俺が守ってやるから…」
「こ、小僧…ぐすっ…」
「よしよし…」
機関は知らない…この学校で恐るべき存在は摩津方でも魔女でも神野でもなく、
「小僧…私、怖いの…自分がしたことが怖いの…!」
「大丈夫だよ…ありとあらゆる物を破壊してあげるから」
近藤武巳と
「あやめを泣かせる奴は許さない…空目恭一が命じる! 貴様達は、死ね!!」
「「イエス! ユアハイネス!!(基城兄弟)」」ピチューン×2
空目恭一であることを。