なぁ、澪…人の家に勝手に上がりこんで、人の布団の上で寝るってどうよ?  
 
 
金曜日の深夜、もうすぐ日付が変わる時間に借りてるアパートに帰宅。  
っで、入るなり自分の物ではない靴を発見。  
そんでもって、部屋の電気が点いてるのと、テレビの音も確認…おそらく、ってか確実に澪だろう。  
泥棒が入っても大丈夫(金目の物は一切無し)なので、部屋に一度も鍵を掛けた事はない。  
それを知ってる澪は、喧嘩や家出などの緊急避難所として此処を使っていたりする。  
しかし…まぁ、俺みたいな若い男(あっちから見ればおっさんか?)の家にやってこれるもんだ。  
女と見れば襲いかかるなんて事はないが、最近になって急に大人びてきた澪には理性が揺らいでしまうこともあったりなかったり…  
学校卒業して露出の高い服着られれば、胸やらくびれやら腰やらの形が丸判りで…  
思わず、生で乳揉んだりとかしてしまったぐらいだし…  
ヤバイ…意識し始めたらキリがない……さっさと追い出して寝てしまおう。  
 
「澪、俺ちょっと眠いから帰って…」  
 
寝てた…敷きっぱなしの俺の布団と上で、猫みたいに丸まって寝てた。  
電気点けっぱなしで寝るなよ、俺の生活費と地球のエコを考えてくれよ。  
 
汚れが目立たないという理由で選んだ黒の布団カバー。  
今、ちょっと後悔してたりしてなかったり…  
澪の白い肌と髪が黒色の布団の中でいやに浮き出てる。  
一言で言うと、エロい。  
ちなみに本日の澪の服装は、きゃみそーる?という下着みたいなのにジーンズ生地の短パン。  
まだ肌寒い日がちらほらあるのに、何でそんな夏全開な服装なんだ?  
 
「…んっ……」  
 
寝返りをうって仰向けの体勢へ……眼の毒だ。いや、眼福なんだけど理性には毒だろ。  
布団に背中を向けて座り、髪を掻きながら最善策を考える。  
起こすのもしのびないし、離れて寝てれば…きっと大丈夫だよな?  
いや、大丈夫じゃない。正直、もうココで男の怖さを教えとくのも良いかな?なんて思ってる。  
一度は逸らしたが、再び澪を見れば…眼が合った。  
 
焦点の合っていない眼を細め、一瞬顔をしかめて気の抜けた穏やかな顔になる。  
 
「なんだ…明神か、おかえり。」  
 
「澪ちゃん、俺も男なんだけど…」  
「し…しし、しってるが…?」  
「無防備だと思わないの?」  
 
ぼやけた視界、瞼の開け閉めを何度もしてやっと見えてきたが…  
ずーん…とばかりにどアップな明神の顔にビビった。  
近い、近い、近い…キキ…キスができそうだッ!!  
 
そう思った瞬間、軽いリップ音と柔らかいのかどうか微妙な感触が唇に伝わった。  
 
「…あ、はは……奪っちまった。」  
「………」  
「わ、悪い…怒ってるよな!?でも、今のは本能的にやってしまってだ…」  
 
怖い、眉間に皺が寄ってる。  
明神は、黒眼鏡越しでも分かるぐらい冷たい眼で私を見降ろして低い声で言った。  
 
「本能的なら、犯されても文句言えないよな?」  
 
「こんな下着みたいな服着て…露出狂か?」  
 
嫌だ、止めてくれ、そんな言葉はいらない。  
抵抗しようとして力無く押し返してくる手を絡みとって、指の一本一本を口に含み、  
甘噛みし、流れていく唾液を舌ですくう。  
澪はすくいきれなかった唾液が、ぽたぽたと胸に落ちていく度にビクついて、  
俺から眼を逸らすように横を向いていた。  
ふっと、胸元を見て気付く…  
 
「何で…ノーブラなんだ?」  
 
そう、豊満な胸を収めている薄布には、左右同位置に頂があった。  
咥えていた指を口から引き抜き、舌先を尖らせて頂を布越しに突く。  
 
「くぅっ…」  
 
歯を食いしばり、喉奥から出そうになる声を我慢する。  
クルリと形を確かめるように円を描き、押しつぶしてみると同様の反応。  
確実に、乳首だ…そして、ノーブラだ。  
 
 

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