妹ならされて彼女にはしないんだろうな、と自分の頭をわしゃわしゃと  
撫でる手の重みを感じた。確かに胸はちっちゃいけれど、恋愛対象として  
見て貰える日は来ないのだろうか。姫乃は胸に手を当て、その大きさを  
感じながら考え込む。  
 
ある晩、迷ったように彼女はの人物の部屋の前に立っていた。  
でも妹扱いされるのは嫌だった。別に男女のなんたらとか言う行為を  
したい訳じゃない。せめてキスの一つでも欲しいのだ。  
「誘惑してみたら?」  
思わず前に倒れた。話さずとも分かる程、迷いが顔に出ていたのだろうか。  
床に直撃した頭を手で摩る。後ろにはニヤニヤと笑うエージ。  
「うん…よしっ」  
ガッツポーズをして、彼女は明神の部屋へと駆け込んだ。  
後ろで「え、マジで?」とエージが呟くのにも気付かなかった。  
 
「明神さん!」  
意気込んで入ったものの、今のこの状態で誘惑なんて出来るのかと  
姫乃は急激に不安になる。服装はいつものパジャマなのだ。  
誘惑って言うと、もっとこう言う服で…イメージを膨らませるが自分に  
そんな物持ち合わせて居ないのか、と気付き肩を落とす。  
そして今更だが誘惑っと言ってもまず如何すべきなのかが分からない。  
恥ずかしさと緊張と自分の馬鹿さ加減に部屋の入り口に固まってしまった。  
「ひめのん? 入って来ないの?」  
いつものその声には安らぎ効果でもあるのか体は動く様になった。  
「明神さん…あのっあの…。」  
何を言うべきなんだろうと、顔を真っ赤にしながら姫乃は俯いた。  
ああ誘惑なんて駄目だ…とがっかりしながら。  
「まあ、立ってないで。座ったら?」  
明神は自分の座っている場所の隣を手でぽんと叩き、  
姫乃に優しげに微笑んだ。  
 
緊張した面持ちの姫乃はいつもと違った様子過ぎた。  
明神はその様に首を傾げ、不審気に姫乃を見る。  
その視線に気付かないほどに緊張する姫乃は十分  
変と言えば変だろう。  
「ひめのん? 先刻からなんか変だけど。」  
勿論、彼の声調は何ら普段と変化は無い。だが今の  
姫乃にとってそれは妙に異性を感じさせる物だった。  
「み…明神さ…ん。」  
上目遣いで必死に明神の大きな体に寄り添う姿は  
周りからどう見ても色気よりは可愛らしさしか  
感じない。無い胸を一生懸命に寄せる事も微笑ましかった。  
それでも鈍感男は気付かない。  
必死の誘惑にも動じない、と言うか気付かない明神に  
自分の色気の無さが原因なんだと落胆する。  
「…明神さんは、あたしの事好きですか?」  
彼女は、自分の自然体が一番魅力的だと言う事に  
気付いていない。此方もある意味の鈍感女、と言う  
称号が似合うだろう。そして今、普通の高校生の女子ならば  
躊躇い言いにくい事を訊ねた。  
「…姫乃?」  
先程までの気楽に彼女の名前を呼んでいた声色から  
一変して明神は自分の顔の真下にある姫乃の目を凝視した。  
恥ずかしさに潤んだ目、紅潮した頬、僅かに膨らんだ胸に姫乃の女を感じる。  
「あの、あたしは…。」  
 
突っ掛かる言葉にもどかしさを感じるがそこから先の言葉が出ない。  
蕾の様な小さな唇に、明神は口付けて見せた。  
優しく敷いてある布団の上に倒し姫乃の様子を伺う。了承を  
得ずに許される行為では無いからだ。しかし明神の心配とは裏腹に  
この少女は不安を隠す笑顔を浮かべて見せた。  
太い指が小さなパジャマのボタンを一つ一つ外していく間の  
沈黙。息を殺すけれども大きく上気する胸の最上にある桜は  
僅かに硬くなっていた。恐る恐る、触れるとお互いの肌の冷たさに  
姫乃は小さく悲鳴を上げた。  
「大丈夫だ。」  
耳元で囁かれる声に少しだが安心を抱き、片手で口元を抑えたが、  
その腕は払い除けられてしまった。  
「キスしにくいだろ?」  
「…ぁ。」  
小さめの胸は揉みしだかれて行くにつれ、本来の柔らかさを  
取り戻す。そして姫乃にもその心地よさが感じられるほどになった。  
蕩ける姫乃の意識の中に申し訳無さそうな明神の声が響いた  
「なあ姫乃…、あー…えっと。」  
「わ判ってます…うん。全部明神さんに任せるから…。でも  
 あんまりいたくしないでください。」  
判ってる、明神は笑顔で頷いたが、余裕は残っていなさそうだった。  
ズボンと下着を脱がすと生まれたままの姿になった  
秘所は濡れているが、まだ十分とは思えない。解す為に指がそこに  
触れると姫乃が大きく肩を動かした。  
「信用してくれよ。」  
声を出すのも億劫なのか首を上下に振る。  
デコに口付けてやって、いよいよ、指が誰も触れた事の無いその  
場所に触れた  
 
指はそこを弄る様にして熱心に姫乃に痛みを与える事無いよう  
務めた。まだ誰も触れたことが無い秘所を何故だか神聖な物に感じる  
自分はヘタレだなあ、と明神は思ったが、姫乃にそんな気持ちが  
伝わる訳でも無い。それどころか身を小さく縮め、怖さやら恥ずかしさ  
やらに耐えるので必死なのだろう。しかし表情には微かにそれだけで  
は無い感情もうっすら隠れている気がした。明神は我慢しきれずず  
に訊ねた  
「ひめのん、気持ち良い?」  
「…ぁあの…あの」  
「ひめのん?」  
自分でも意地が悪いと言う自覚はある様だが突っ走ると止められない男である。  
秘所を愛撫する手を止めてやると、姫乃はか細い声をもらした  
「きもち…いいです。」  
「ああそうか、なら良かった。」  
あまりの可愛らしさにぎゅうっと抱き締め体中に口付けてやった。だが  
自分にもそんな余裕が無いのにも分かっていた。  
「ひめのん。」  
「…うん。」  
みなまで言わずとも、と言いたそうに覚悟した表情を浮かべたが  
不安も滲み出ている。  
 
その不安を拭う術なんて誰も持っていやしない。強いて言えば  
彼女が愛している人物がする、だけがせめてもの緩和となるだけだ。  
誰の侵入も許していなかったそこはきつく狭かった。  
痛みが快楽に変わりそうな程である。  
「っい…」  
小さく反射的に痛みの声をあげた姫乃だったかこんな良い所で止める  
訳にもいかず、心を鬼にする。  
長い時間をかけようやく最奥にまでたどり着いたは良いものの、感覚的  
にはもう我慢できない程だった。  
「動くよ?」  
息も絶え絶えに頷く姫乃が可愛い。まだ男を知らなかった小さな体が、秘所が  
懸命に明神に応えようとしている。  
あえやかな声が、桃色の秘所が、そこから漏れる蜜が、そして部屋中に充満  
する淫靡な空気が。全てをその所為にしてまだ受け止めるには幼過ぎる  
であろう彼女の秘所に精を放った。  
太ももを滴って畳にそれが落ちた瞬間、彼は我に帰りはっと息を呑む事になる。  
頬を桃色に紅潮させ、ぐったりと力無く倒れ、胸で息をする少女の色っぽさに。  
痛みで腰に全く力が入らなかったが、明神と一つになれた事が余程嬉しかったの  
だろう、姫乃は倒れこんだまま、笑って見せた。  
その笑顔が命取りになる事に気付かぬまま。翌日、姫乃は何かによってで疲れて  
一日中眠っていたそうな。  
 
 

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