朝か昼か、夜かかもわからない。  
寝て、起きたら知らない場所に居た。  
薄汚い部屋。電気も無いのか暗く窓もない。あるのは扉ぐらいで…そんな場所に、何故か拘束されていて。  
 
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「何処だ此処は…それに…何故こんな格好に…」  
手を後ろで縛られている…というか手錠をかけられているらしい。  
「っく……なんなんだ、冬悟は―…姫乃はどうなった…」  
段々頭がハッキリしてきた。  
拘束されているというのは当然何者かに捕まったというコトなのだろう。  
だが何故私は捕まった?  
いくら寝ていたとは言え誰かが近づけば気配に気づく、それだけの訓練は積んだ、勿論経験も。  
ましてや冬悟達もいたんだ、誰も気づかないなんてコトは無いハズ…。  
…とにかくこの拘束を解かないと何も始まらないか。  
手に力を込める、上手くいくかどうかしらないが剄ならどうにかなるかもしれない。  
「剄ら―」  
「そろそろ起きたかなー。」  
ガチャリと扉が開いて誰かが入ってきた、思わず動きを止める。  
…誰だ?  
「なんで『捕獲』なんだろ、殺しちゃったほうがラクなのにさ―…ツマンナイだろうけど」  
近づくにつれて段々姿がハッキリ見えてくる。  
和服姿、女、頭に生えた蝙蝠の羽。  
「な…、コク、テン…!?」  
パラノイドからは完全に逃げ切った、場所もバレていない、そのはず…  
なのに何故コイツが此処に、私の目の前に居る?  
私達の居た場所がバレていた?こんな…早く?  
「で、おはよー……アンタ、えーと…湟神だっけ?」  
 

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