「人間願望は、滅びない」  
コモンはそう言うと、姫乃達の傍にジャンプし着地する。  
「‥っ、何、あんた。あんたが降りて来いって言ったんじゃないの?」  
姫乃はキッとコモンを睨み付けると、一歩引き下がる。  
 
「てめー、ヒメノから離れろ!!」  
「ぶっ倒してやる!」  
エイジとツキタケは、姫乃を守ろうとコモンに飛びかかるが、  
「炎 陣」  
 
周りは炎になり、エイジとツキタケ、そして地蟲達は姫乃の視界から消えた。  
「えっー‥みんな?!死んじゃダメ、駄目ってば!!」  
一瞬の内に姫乃の両目からは大粒の涙が流れた。  
「おい桶川姫乃、いつまでそんな面してるつもりだ?こっちに来い」  
そう言うと、コモンは姫乃の腕を引っ張り、抱きかかえた。  
「離して、離してよぉ!!」  
 
姫乃はコモンの胸板をドンドンと叩き抵抗するが、コモンがジッと冷たい目で姫乃を見下ろす。  
姫乃はそれに一瞬怯む。  
それに目をつけたコモンは、姫乃に口付ける。  
 
「んっ‥!?」  
 
姫乃は驚きの余り目を見開くが、ぎゅっと目を瞑る。  
そして、侵入して来たコモンの舌を思い切り噛んだ。  
 
「いっ……」  
コモンは痛さの余り、姫乃から唇を離す。  
コモンの口の中からは赤い血が一筋流れる。  
コモンはにやりと笑い、自分の舌先でその血を舐めとる。  
そして走る速さを早め、人気の全く無い下水道の端のコンクリートの地面に姫乃を荒々しく落とす。  
「いった……」  
姫乃が自分の腰をさすっている内に、コモンを足を広げしゃがみ込む。  
「桶川姫乃、お前は威勢の良い女だな。オレは嫌いじゃないぜ、そういう女」  
 
コモンはくくっと喉で笑い、姫乃の頬に片手を添える。  
 
姫乃はコモンの爪の先に少々の痛みを感じながらも、相手を睨み付ける。  
 
「私は、あんたの事何か嫌い!」  
 
姫乃はバシッとコモンの手を叩き落とす。  
 
少し赤くなった自分の手の甲に視線を落とし、沈黙するコモン。  
姫乃はこの隙に逃げ出そうと立ち上がろうとしたが、コモンは右腕を壁に伸ばし、姫乃の行く先を封じた。  
 
「おい桶川姫乃、お前、どうしてお母さんの事知ってるの?って言ってたよな?」  
 
ジリジリと姫乃との間が狭まっていく。そして耳元で囁く。  
 
「お母さんの事知りてえなら、オレに抱かれろ」  
 
 
姫乃はピクッと体が反応し、コモンに視線を向ける。  
 
そしてまた俯くが、姫乃は考えていた。  
ーお母さんの事を知れるなら……  
 
と。  
 
 
 
「桶川姫乃、知りたくないのか?お前の、お母さんとやらの事を」  
 
 
姫乃の頭の中では、お母さんという言葉が駆け巡っていた。  
 
 
「‥うん」  
 
 
小さく呟くと、コモンは嬉しそうにニヤリと笑った。  
 
「潔い女だ、改めて気に入った」  
 
そう言うとコモンは魂殻変化をとき、人間に近い姿に戻った。  
そして膝を地面に着く形になり、姫乃を押し倒した。  
 
 
「っ‥明神さん‥」  
 
姫乃はギュッと目を瞑り小声で呟いた。  
 
「チッ、またあのサルかよ!」  
 
コモンは姫乃の首筋に噛む様に口付ける。  
姫乃の首筋には赤い華が点々と現れる。  
そしてセーラー服のリボンを器用に解くと、片手で託しあげる。  
 
薄桃色のブラがコモンの目を引く。  
まだ成熟していない少女の体に、コモンは理性を一切切った。  
 
ブラを鋭い爪で引っ掻き破ると、小さな胸が少し揺れる。  
 
そして、赤い突起を口に含み、器用に舌の上に転がす。  
 
「‥っ…ふ‥」  
 
姫乃は声を出すまいと自分の口を両手で押さえている。  
気に食わないコモンは、片方の手で乱暴に胸を揉む。  
 
「あっ‥っ‥!」  
 
姫乃は両手を離してしまい、鮮明に女独特の高い、そして甘い声がコモンの耳に入ってきた。  
 
その声にコモンの物は反応をし始める。  
 
「良いぜ桶川姫乃、もっと声出せよ」  
 
唇を離し、そう告げると両手で胸をを揉み始める。  
 
「んっ‥あ‥ぅ……」  
 
 
しかし姫乃は声を出さないように下唇を噛み締めている。  
 
 
「しっかしなあ、お前は拒んでても体は素直だな。嫌いな男に抱かれても感じちまうんだから、人間の女は淫乱だ」  
 
 
ククク、と独特の笑みを残し、姫乃の耳元で囁く。  
 
姫乃の目からはポロポロと涙が零れ落ちていたが、コモンはそんな事は気にも止めない。  
 
胸が少し赤みを増した所で両手を離し、ツツ、と人差し指の指先で腹の線をなぞる。  
 
 
「桶川姫乃、お前はまだ破られてねえのか?此処をよ」  
 
そう言うと、片手をスカートの中に伸ばし、下着の上から割れ目をなぞる。  
 
 
「ひゃっ!……っ‥」  
 
姫乃は顔を赤くしたまま、何も答えない。  
 
「その様子だと初めてか?あのサルにも汚されてねえとは思わなかったぜ。初めてがオレで喜べよ‥?なあ、桶川姫乃」  
 
姫乃はキッと睨み付けるが、すぐにそれは消え去る。  
 
コモンは乱暴にスカートを引き裂く。  
 
白い、スベスベとした太ももに片手を添え、赤い舌をちらつかせ舐める。  
 
「桶川姫乃、聞いてるか?お前の此処、濡れてるぜ」  
 
太ももから舌を離し、左手の人差し指と親指で姫乃の蕾をピンと弾くと、姫乃の体は反応する。  
「ぁあ‥ぃやぁっ…!」  
 
「ククク、良い反応だ。これからもっと声出させてやるからな‥」  
 
そして下着の上から割れ目に沿って上下に人差し指を動かす。  
 
「あぁ‥っふ‥ぅう……」  
みるみるうちに其処は潤ってくる。  
姫乃の息づかいも荒くなって、汗もかいてくる。  
その姿にコモンの物は容量を増してくる。  
そして姫乃の意味をなさなくなった下着を下ろす。  
 
ピンク色の秘部が露わになり、コモンは益々それに目を奪われる。  
まるで生き物が住んでいるようだ、と思いながら。  
 
「いや‥み、見ないで…」  
姫乃は恥ずかしさの余り、股を閉じようとするがコモンの手によって、更に開かされてしまう。  
「抵抗された方が良いもんだがな、従順でないのも腹が立つ」  
 
そう言うと、姫乃の蕾をギュッと押し潰す。  
 
「ひゃあ!」  
 
その声と共に、いとも簡単に姫乃はイッてしまった。  
 
「クク、早ぇな桶川姫乃。だが、まだまだこれからだぜ?」  
蕾から手を離し、花弁を開き、人差し指を挿入する。  
 
「やぁ!あっ‥あっ!」  
 
姫乃は意識を取り戻し、また喘ぎ始める。  
 
「挿れずれえな、力抜けよ桶川姫乃。それとも無理に挿れられるのが好きなのか?ククク」  
 
ジュプジュプと指と花弁の間から愛液が少しずつ流れ出てくる。  
「もっと出せよ、桶川姫乃」  
 
楽しそうに、しかし黒く笑い、長い爪で膣壁を引っ掻く。  
「いゃあぁ!あっ、あぁ…っ!」  
 
すると、面白いように愛液が流れ出てくる。  
 
「クハハ、やっぱり淫乱だな、桶川姫乃」  
ズルッと指を引き抜くと、屈み込み、秘部を舌で舐め始める。  
「ふぅ…!んっ‥いや、きたな‥いっ…」  
そんな言葉は耳に入れず、夢中で秘部を舐め続ける。  
その間にも愛液がトプトプ流れ続けている。  
 
ある程度舐めるのに飽き、コモンは顔をあげる。  
 
「うまいぜ、桶川姫乃、お前の此処はよう‥」  
 
クク、と笑い唇にいやらしく付着している愛液を舌で舐めとる。  
 
「や、やめてぇ……」  
 
姫乃は両手で顔を隠すが、コモンは意地悪く愛液を口に含み、姫乃に口付けする。  
 
「っ‥!んふっ……!」  
 
姫乃の口内には愛液が流れ、コモンが唇を離すとヌルヌルした糸がいやらしく引く。  
 
「うまいだろ?お前自身のだぜ、桶川姫乃」  
姫乃は肩で息をし、頬は林檎のように赤くなっている。  
目はトロンとしており、コモンの快楽にハマってしまっているようだ。  
 
その表情にコモンは我慢出来なくなり、自分自身を取り出した。  
増量が増し、今にもはちきれんばかりに膨らんでいる。  
 
「桶川姫乃、舐めろ。光栄に思えよ?ククク」  
 
姫乃の腹の上に馬乗り状態になると、姫乃の小さな口に自身を差し出す。  
「‥んっ……」  
 
姫乃はコモン自身に手を添え、パクリと口に入れた。  
 
「フハハ、良い絵だ桶川姫乃!従順な雌だな!」  
 
高らかに笑うと、姫乃は慣れない口使いで自身を舐めてくる。  
それが更にコモンを刺激し、血管が浮き出てくる。  
 
姫乃はコモンの性感帯を見つけたようで、舐めたり噛んだりする。  
 
「良いぜ桶川姫乃、全部飲み込めよ!」そう言うと精液を一気に放出する。  
姫乃は飲み干そうとするが、口端から精液がポタポタと零れ落ちてしまう。  
「チッ、全部飲み込めって言っただろうが」  
 
乱暴に姫乃の髪の毛を掴み自身から離す。  
そして姫乃の上から降り、膝立ちになり姫乃の両足を大きく開かせる。  
 
「挿れるぞ、桶川姫乃」  
そう一言告げ、一気に貫こうとするが膜が邪魔し、入らない。  
「いやぁあ!痛い、痛い!」  
 
「うるせえ、騒ぐな!力抜け!」  
 
怒声を飛ばし、膜を力ずくで破る。  
「いやぁあぁあ!!」  
姫乃の腰はガクガクとなり、焦点が合っていないようだ。  
 
「‥入ったぜ、桶川姫乃…破ったぜ、お前自身を…ククク、ハハハ!」  
愉快そうに笑い、律動を開始する。  
 
「あっ、あっ、あぁ‥!」  
 
姫乃は焦点の合わない目でコモンを見つめる。  
 
目からは、やはり涙が流れている。  
 
 
「気持ち良いか?桶川姫乃。良いぜ、お前のナカ‥」  
 
ニヤリと笑いながら律動を激しくしていく。  
 
「あっあっ、あぁ‥!」  
 
姫乃も無意識の内に腰を動かし始める。  
どんどん律動は早くなり、コモンも額から汗が流れ落ちてくる。  
 
「桶川姫乃、お前は良い。癖になりそうだ」  
 
柄にも無い事を言い、姫乃は少々驚いたが、限界が近付いてきたようで、  
 
「あっ、あぁ!もうダメぇ!イッちゃう、イッちゃう!」  
 
 
思い切り腰を動かし、そう告げた。  
 
 
「ああ、オレもイきそうだ!くッ‥受け取れよ、桶川姫乃!」  
 
 
ビュルビュルと精液が姫乃のナカに流し込まれる。  
 
 
二人は到達し、姫乃は意識をなくした。腰が重いながら、姫乃は体を起こした。  
其処には服を着終えたコモンが立っていた。  
 
「‥あの、」  
 
「桶川姫乃、起きたのか」  
 
姫乃はセーラー服で身を隠し、問う。  
 
「お母さんの事、教えてくれないの‥?」  
コモンは冷ややかな目で姫乃を見下ろしながらこう告げた。  
「教えねえよ、お前なんかに」  
 
 
コモンはあっという間に走り去った。  
 
「‥!……ふぇ…」  
姫乃は、自分の甘さに泣き始めた。  
 
「もう、明神さん達に合わせる顔が無いよぉ……」  
 
セーラー服に顔をうずめ、姫乃は泣き続けた。  
 
コンクリートの冷たさが一層姫乃の悲しさを増させた。  
 
 
終  
 
 
 

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