いつもの様に管理人室でちょこんと座りTVを観てる姫乃。
リモコンを手にとり操作をするが反応しない。
「明神さん、リモコンが動かないよ」
「マジで!」リモコンを手に取り操作をしてみた。
「電池の寿命かな?コンビニ行って来るかぁ…」
寒さで億劫な体を起こして着替えてたら
「私も行きたい」とちゃっかり姫乃も準備をしてた。
コンビニに着くと明神は単4乾電池とコーヒー
姫乃は大好きなお菓子を真剣な目で品定めをしていた。
「あ〜これおいしそう」とまさにその姿は女の子そのものだ。
レジを済ませ店を出ると雪がチラチラしていた。
街灯の水銀灯の下でヒラヒラと舞う姿は綺麗だった。
「わぁ!キレイ東京に来て初めての雪だ!」まるで子供のようにはしゃぐ。
明神はその姿をただニコニコしながら見つめてた。
「雪で騒いでホントに子供だなひめのん」つい意地悪を言いたくなる。
「うるさいな〜」頬を膨らませ怒る姿がまた子供っぽい。
「ホラホラ、頬をプーっとしてるそれが子供っぽいんだよ」
意地悪に笑いながら姫乃を子供扱いをする。
「なんかムカついた!」そう呟き明神の唇を奪った。
「おわ!何してるのひめのん!?」流石にこれには驚いた。
「だって明神さん、私を子供扱いするから。もう子供じゃないもん!」
顔を赤面させながらも強い口調で言い返した。
「ほら、早くアパートに帰ろ」足早にアパートに向かう。
目の前の姫乃の姿が妙に逞しく可愛かった。
「女の子って怖いなぁ」と呟き頭を掻きながら、
姫乃の後ろを歩きアパートに向かった。