「ま……槇葉さん」  
普段から何を考えているのか解らない無表情がいつもとはちょっと違って朱がかって、  
目もほんの少しだけれど血走っているようにみえる。  
事件の起こりは学校からの帰り道。  
槇葉さんがセイジ君に近づいて何かで首に触ったと思ったら  
「ギャ……」  
と一言。セイジ君が倒れてしまった。右手にひっついているわたしとしてはいきなりの  
事に何がなんだか解らない内に  
「……助けて(はーと)」  
なんて言われて槇葉さんにどんどん服を脱がされてしまう。  
「イヤ、なにするんですか!!」  
抗議するものの果たして聞こえているのかいないのか。  
セイジ君の二の腕の部分をつかむが早いかいきなり上着の中にそれを突っ込む。  
必然的にわたしも槇葉さんの服の中に入り込む事になってしまった。  
目の前にあるのは槇葉さんのブラジャー……というかなんというか。  
本当に『きもち』ふくらんでいるとしかいえないバストをつつんでいるのは私が小学生の時に  
はじめてつけた時でも、もう少しカップはあっただろうなという大きさの子供用ブラ。  
「えっ?……ええっ!?」  
槇葉さんは、セイジ君の腕をつかんでいるのとは反対の手でそのブラをずらしてしまった。  
白くてひらぺったくてはっきり言えば真っ平らと断言してしまえる胸だったが、  
その中心のピンクの芽は驚いたことに力強く勃起して強く『おんな』を主張している。  
 
「槇葉さん……どうしたんですか、いったい?」  
さっきの「助けて」のセリフと今目の前にある乳首。  
疑問符だらけでどうにもならない。  
「父……薬盛られた……丸一日この状態……自分でするの物足りなくなってきて、  
……どうしても好きな人と……ぽっ」  
「え、えと……好きな人って……わたしってことですか!!」  
「……」  
返事の代わりにほっぺたに乳首が押しつけられた。  
縮尺としてはちょうどげんこつがあたっている感じなんだけど、微妙に弾力があって  
土台の柔らかさも相まって何ともいえない感触がほっぺたに拡がってくる。  
すこしだけ、わたしの中にあるえっちな気分モードのスイッチがノックされてしまう。  
「わ、わかりました。ひとりでした後の寂しさは私にも解りますし、  
微力ながらこの美鳥がご協力しますぅぅぅうふぎゅ」  
語尾が変になったのは強くほっぺたにしこりが押しつけられたから。  
わたしのあまり豊富とはいえない性経験(セイジ君の事を考えて自分で……だけですから)  
から察するにもっと強い刺激をもとめているのだろう。  
わたしは少し大きく口を開けて槇葉さんの淡いピンク色を口にふくんだ。  
「……」  
舌でぺろぺろと先っぽをなめると槇葉さんが震えたのが解った。  
ソフトクリームの要領でペロペロペロペロ。  
なめるのに飽きたら歯で軽くかみかみ。  
 
白い平野から少しずつ汗がわき出てきたのか、むわっと彼女の体から生暖かい空気が起きる。  
わたしが動くことで、彼女の服は乱れ、ほとんどはだけてしまった状態ではあるけど、  
服の中にいることで甘いにおいがこもって濃厚にわたしの頭の中の女なところを刺激するから、  
ついついわたしの興奮度も上がってきてしまう。  
かみかみペロペロすんすん。  
彼女に甘い刺激を与える、なめる、噛むに加えて鼻をすりつけて臭いをかぐ動作が加わった。  
わたしがこのえっちなシチュエーションを楽しむ為の行為だ。  
槇葉さんは時折ビクッと体を震わしてわたしで感じていることが伝わってくる。  
「……」  
声は出さないけれど、彼女の鼻息が少し甘くひっかかる感じになっている。  
「あっ、わたしで興奮しはじめてくれているんですね」  
サービスを思いつく。  
少し体をずらして……っと。  
わたしは槇葉さんに比べればかなりメリハリのあるわたしの胸を両手でつかんで  
槇葉さんの乳首を挟んだ。  
「ほらほら、槇葉さん。おっぱいでおっぱいの先っぽを挟んでますよぉ」  
見上げた槇葉さんの顔は本当にビックリするほど真っ赤で、普段は冷静な目がウルウルと  
潤んでいる。  
 
「……きもち……イイ……」  
普段の、それすら滅多に聞けないけど、平坦な口調からは信じられない鼻にかかった甘い声。  
「へへへへ。サービスしますよぉ」  
ぐいっと手に力を入れてしっかりとわたしのおっぱいの谷間をつくって体を上下にゆすった。  
「…………ぅん……」  
油断すると聞き逃してしまいそうな程、小さかったけれど確かに槇葉さんの口から漏れたのは  
あえぎ声と呼ばれるものだった。  
わたしはそのまま胸で刺激しながらさらにタイミングを見て先っぽに歯をつんつんと当てる  
ようにしてみる。  
「……あっ……ふぁ……あん」  
「ふぁ、あ。あん、ふぅん。……ふぁん」  
槇葉さんの口から次第にはっきりと声が聞こえるようになってきたけれど、実はわたしもうれしさと  
甘い気持ちよさで同調するように甘い声を漏らしていたのだった。  

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