私は卑怯だ  
 
でもこの想いに嘘はつけなくて……凄く胸が痛くて…  
 
「ん……」  
 
私は志雄君にキスをした  
志雄君の後ろにはりりすちゃんがいる。志雄君は気付いていない  
りりすちゃんに見せつけるようにもう一度キスをする  
今度は深く、舌を入れて…  
 
「んん……ちゅ…」  
 
 
志雄君は一瞬戸惑っていたけど私を受け入れてくれた  
二人の舌が絡み合う  
…どれくらいそうしていただろう  
志雄君の肩ごしに見るりりすちゃんは俯いてるので表情が読み取れない  
でも肩が揺れているのできっと泣いてると思う  
もう元の関係には戻れないな…と、私は自分でも驚くほど冷静に考えていた  
 
 
「志雄君の心の中にりりすちゃんがいるのはわかってるの……でも」  
「え……」  
「私、諦めないから」  
 
 
志雄君の手を取って私の胸に押し付ける  
 
 
「本気だよ……?」  
 
 
そしてその手を今度は私の下半身へと持っていき…  
 
 
 
 
続く  
 

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