迂闊だった―――今となってはそう思う。  
 あの時、何の警戒もなしに彼女と二人きりになってしまうなんて―――  
「―――カナタちゃん、離してよぉ……」  
「うふふ。この前は邪魔が入ったけど、今回はそうはいかないわよ」  
 唐突に、カナタの自宅に誘われた。  
 居間に通され、差し出されたお茶を飲んだ時から記憶がなく、気付いたらこうしてベッドに手錠で拘束されている。  
「さ、今日はたっぷり揉みくちゃになりましょ」  
「やだぁッ……!!」  
 ジタバタともがく。  
 だが抵抗空しく、カナタの手がブラウス越しに胸に触れる。  
「―――あっ……!」  
 ピクンと僅かに体が跳ねた。  
「前は触り損ねちゃったからね。どれどれ―――」  
「ん、やっ……ダメぇ―――くすぐったいってばぁ……」  
「あは、柔らか〜い。もっと触っちゃえ〜」  
「ダメだってばぁ……ぁん……声、出ちゃうよぉ……やっ……!」  
 

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