大晦日、ここはほたるの家。今、隣の部屋では静流さんと小夜美さんの二人がお酒を飲み信君に絡んでいる・・・。  
 
そんな状況で僕はほたると一緒に部屋から離れ(待避)ていた。  
 
それにしても信君、犠牲になってくれてありがとう・・・。後で何かおごるから許して・・・。  
となりの部屋から聞こえてくる悲鳴を聞きながら僕は思った  
僕はこうやって二人でいることが久しぶりな気がしていた。  
実際には二人きりでいることがないわけではない。  
しかし随分と久しぶりな気がした。それは多分あの一夏の出来事の後一気に知り合いが増え、さらにほたるとのむすびつきが強くなった為だろう。  
現在僕はルサックではアルバイトはしていない。それは勉強に当てることができる時間、ほたると一緒にいる時間が(ほたるが帰ってきたため)増えた事になる。  
しかし同時にお金が足りないというかなり切実な問題も引き起こしていた。そんな金欠気味(事実は気味ではないが)な僕にある知り合いから暇なときにできるアルバイトを紹介してもらった。  
それは家庭教師のアルバイトである。  
本来ならば大学生がするアルバイトであるが知り合いの妹さん(中学3年生)の家庭教師を紹介してもらい週に2回から3回で1回の時間は約2時間から3時間ほどおこなっている。  
ルサックのアルバイトと違い肉体的にそれほど疲れない。それに質問されたりしないときには自分の受験勉強をすることも出来る。何よりルサックの時と同じくらいには給料はもらえる。  
それはともかく・・・、お陰で自分が勉強しながらそれでいて自分かやりたい事をする時間も増えた。  
しかし、ほたるはいつも日本にいるわけではない。たまに帰ってくるがそれも本当に時々である。だから僕はこの時間を、ほたるといる時間を大切にしたい。  
ふと気が付くとほたるが僕の顔をのぞきこんでいた。  
 
「ほたる、どうかしたの?」  
「健ちゃん・・・、ほたる・・・ほたるはねいっつも心配なんだ」  
「どっ、どうしたのほたる」  
ほたるの顔を覗き込むと何となく・・・、いや完全に赤くなっている・・・・・。  
いつの間にかお酒を飲んだらしくほたるの顔は酔っぱらいの顔だった。  
「ほっ、ほたる、お酒飲んだね・・・」  
「当たり前だよ!お酒くらい飲まなくちゃやってけないよ!!」  
いや当たり前って・・・。僕らはまだ未成年なんだけど・・・。  
 
「健ちゃんてばいつも、い〜っつも私に心配ばっかりかけてるんだよ!」  
「健ちゃん優しいしかっこいいから誰かにとられちゃうんじゃないか、健ちゃんが他の娘のこと好きになっちゃうんじゃないか・・・」  
 
「いつもいつも不安になっちゃうんだよ・・・」  
「ほたる・・・」  
 
僕も何となくは感じていた。ほたるの不安については前から自覚していた。  
でも・・・。  
「安心してほたる、僕はほたるの事を絶対に裏切らない、もう不安な気持にはさせない、だから僕を信じて」  
 
「でも、・・・健ちゃんの周りには可愛い娘がいっぱいいるもん・・・」  
「ととちゃんにお姉ちゃん、希ちゃんに寿々奈さん、つばめ先生・・・、まだまだいっぱいいるもん・・・」  
「だから・・・、だから健ちゃんにほたるよりも好きな娘が出来たらって思うと・・・不安になっちゃうよ・・・」  
ほたるが不安そうにしている・・・、僕が今出来ることといえば・・・。  
「ほたる・・・」  
僕はほたるに顔を近付け・・・。  
 
「うっ、ん・・・」  
 
僕はほたるの唇へとキスをしていた。  
 
一瞬驚いた顔をしたほたるだったが僕に全てをまかせるように体の力を抜いていく・・・。  
 
はじめは普通のキス。  
そして一度唇を離し僕はほたるの瞳を覗き込む。  
ほたるの瞳はうるみ次の行為を待ち望んでいる。  
だから僕はほたるの期待通りに、その次の行為を行う。  
もう一度ほたるの唇へと僕の唇が近付く。  
そこまではさっきと同じ。  
 
しかしここからは違う。  
触れ合う子供のキスではなくお互いがお互いを求めあう大人のキス・・・・・・。  
 
僕は手始めにほたるの唇の表面を舐める。  
 
「っうん」  
一度行為を中断しほたるの反応を観察する。  
そしてそんな反応をするほたるをかわいいと思いながら僕は舌で優しくほたるの唇を開いてゆく。  
次はほたるの外側ではなく内側に向かい僕の舌は向かう。手始めにほたるの歯を舌で愛撫する。僕は舌でほたるの歯をノックしそのまま続けて歯を舐める。  
 
歯にももちろん神経は通っている。  
大きな刺激ではないがあまり経験することがない刺激にほたるは戸惑うように目を白黒させる。  
 
「っうん」  
 
他人に口内を愛撫されるという初めての行為にほたるは戸惑いながらも自ら僕を求めようと舌を伸ばしてきた。  
 
僕はその行為に答えようとほたるの舌に僕の舌を絡ませる。  
 
「っ!んうっ」  
 
ほたるは僕が舌を絡ませると一瞬驚いたように身をこわばらせたが一度僕の目を見てそのまま体から力を抜いた。  
僕の舌はそれを確認するともう一度ほたるの舌に自らを絡ませほたるの口内を蹂凌する。  
 
「っ、はぁ」  
 
どのくらい経っただろうか。僕らはどちらともなく絡ませあった舌を離した。  
 
僕らの間には銀色の糸が二人を繋いでいた・・・。  
 
・・・・続く?  
 

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