「…あ、だめ!」  
俺の前には着物をはだけさせた雅がいる。俺はそんな雅にキスをしながら胸元に手を入れる。  
 
最近俺たちの生活は安定してきた。  
定収入の仕事に就き、すぐに慣れ、俺は職場の先輩たちに可愛がられていると思う。  
でも妻である雅を見せたときやっかみはすごかったが。  
 
「…あ、駄目!こんなところで…」  
今俺は残業が続き、職場での寝泊りが3日ほど続いた帰りにたまたまスーパーで買い物をしていた雅を  
見つけ、一緒に帰った矢先の玄関で雅を襲っている。  
雅が買い物をした食材の入った袋は俺たちの足元に落ちている。  
雅なら俺を振り払うくらい簡単なはずだが、振り払ったりはしない。  
嫌がっていても雅も俺が帰ってこられなくてさびしかったのだろう。  
「…一蹴。せめて布団の上で……!」  
「だーめ。俺はここで雅を襲うの」  
笑いながら言う俺に、雅は不安そうな顔を見せて、  
「…襲うなんて!私は優しくしてもらう方が…」  
「そんなこと言っても駄目♪雅は少し乱暴にしてもらう方が喜ぶの、知ってるから」  
俺はそう言って雅の秘所へ手を伸ばす。  
クチュ  
粘着質な液体に触れる感触が指先に伝わる。  
「あっ…!」  
「ほら?雅は嘘つきだ。俺が胸を触っていただけでこんなに濡らして…」  
俺がそう言うと雅は真っ赤に頬を染めた。  
そんな雅が愛しくて俺は床へと彼女を横たわらせる。  
「一蹴……!」  
 
俺は雅の腰を持ち上げ反転させた。  
 
「あ…」  
 
雅が呆けた声を上げて、意識がはっきりしていない最中に俺はまった無しに自分の剛直を雅の膣中に入れた!!!  
 
「ああ…!!」  
 
雅が驚きと悦楽が半々に入り混じった声を上げた。  
 
パン!パン!パンッ!  
 
古びたアパートの一室に腰を叩きつける音が響く。  
 
「…い、一蹴!あ、あ、あ、あ、あっ!」  
 
雅の嬌声が俺の耳を打つ。  
 
なんと心地よいのだろう。自分よりも強く、美しい少女が俺の下で喘いでいる。  
 
男としての性が満たされる。腰の奥の方から、心地よい感覚が背筋を這い上がっていく。  
 
「…いっしゅう、いや!!顔が見えないこの体勢は・・・ああッ…!!」  
 
(!!雅…)  
 
俺は雅の声で我に返った。そうだ。雅はこの後背位での交わりが好きではないのだった。  
 
そのことに気づいた俺は繋がったまま雅を正上位へと体勢を変える。  
 
 
「…いっしゅう!…やっと顔が見えました…」  
 
そう言って、喘ぎながらもキスをしてくる雅に答える俺。  
 
チュッ!ンチュ!  
 
腰を打ち付ける音とキスの粘膜の触れ合う音が部屋に響く…。  
 
「…一蹴!わたしは・・・もう…!」  
 
「ああ!俺もだ…!」  
 
パン!パン!パンッ!  
 
限界に達した二人が腰を打ちつけあう音が部屋中に響きあう。外に人が通りかかったら気づいてしまうほどだ。(玄関先)  
 
しかしセックスに夢中になった二人がそのことに関して気づいている様子はない。雅は気にしているかも知れないが。  
 
「みやび!出すぞっ… !」  
 
「…一蹴!出して……!」  
 
パンパンパンパンッ!!!!!  
 
ラストスパートに向けて腰を振るスピードを上げた一蹴。雅は一蹴の動きに腰を痙攣させた。  
 
ドピュッ!ドピュッ!  
 
溜まっていた精液が放出された。粘液が濃いその液は雅の中で溢れ結合部からあふれ出す。  
 
「ああっ!!」  
 
その瞬間、雅は膣を痙攣させながら達した。射精の瞬間に男根が脈動しながらも、女体が達するとき痙攣する膣の動きに腰が砕けそうになる一蹴だが、雅によりかかるのだけは我慢する。  
 
「はあ、はあ、はあ…」  
 
喘ぐ雅に一蹴は問う。  
 
「…雅、どうだった…?」  
 
 
 
 
 
 
そう尋ねた一蹴に、詰問する雅であった。  
その後、「…まあ、一蹴がしたいのであれば私は拒みませんが…」という雅のツンデレ具合に一蹴が萌えすぎて襲い掛かったのは仕方が無いと言えるであろう。  
 
 
 

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