潤んだ瞳に、赤い夕日が揺れる。
「……あ……っ、そこは……ッン」
広げた脚を伝って、舌が女性器へと吸い込まれる。その中で彼の舌が這うように動く。
「……ッ」
目を強く閉じて息を呑み、声が出そうになるのを抑えた。しかし舌がさらに奥を突くように舐めると、「あン……ッ」と息を漏らすような声が唇をついて出る。
「も、もうやめ……、ナオジ様……っ、あ……あぁんッ」
背中を貫くような快感が昇って、思わずのけぞって声を上げた。女性器がじゅくじゅくして熱くなる。スカートを押さえる手が甘くなって、ナオジの頭に落ちかかるのを、慌てて直す。
「体は正直ですよ、エリカ殿」
顔を上げて、彼は笑った。そして二本の指をその中へと入れて、掻き回す。膣の壁をやわやわと叩いただけでエリカは、
「ひぁ……ん……っ」
吐息のような声を上げ、自分で羞恥のために赤くなった。ナオジはそこから指を出し、彼女に見える位置に手を上げた。
「こんなに濡れて……。気持ち良かったのですか?」
ナオジは濡れた指をこすり合わせてから、ぺろりと自分の舌で指を舐める。エリカは顔を赤くして、「いじわる……」と呟いた。
「も、もう、やめてください……」
「まだそう言える余裕があるのですね」
「……やっ……。まだ……っ!?」
エリカの脚の間に、再びナオジの顔が消える。今度は舌を入れるだけではない。そこを吸われるように、奥にある突起を舐められる。
「ぁん……ッ! やっ……、それ、やだ……ぁっ」
ただ舐められるよりももっと、熱いものが膣から溢れてくる。
「どうにかなっちゃ……、あぁんッ」
頭の奥がジンジンと痛む。
「エリカ殿、何が欲しいですか」
自分の体重も支えきれないエリカの前に立って、ナオジは濡れた唇で訊いた。エリカは少し怒った目で、「知りません」と囁く。
「まだ足りないのですか?」
言って、彼はエリカの体を起こして抱きしめる。その左手が、背面のファスナーから中に忍び込んだ。右手は彼女の胸を制服の上から揉みしだく。
「もうここが勃っていますよ」
下着の上から固くなった乳首をつまんだ。思わず彼女は「あぅっ」と声を上げてのけぞる。
愛撫されながら、肩から制服を脱がされて、上半身に白いワイシャツを着ただけの姿となった。
「きれいですよ、エリカ殿」
額から頬、瞼、唇、首筋、胸元と、順々にキスをして、ナオジが呟く。ワイシャツの中へ手を入れて、やわらかく胸を掴みながら、唇に刻みつけるような口付けを繰り返す。
「ナオジ様……」
呼吸をする合間に名前を呼ぶ。そうすると彼が微笑を返した。それが嬉しくて、ナオジの背中を抱きしめる。
彼はエリカのシャツのボタンを外してしまうと、胸から腹部まで唇をつける。
「あんッ……くすぐったぁい……」
彼女がこぼれるような笑い声を上げた。