「裏投げ!決まったあああああああ!!」  
鍋島猫美の裏投げ、と言うよりバックドロップで、雲仙冥加は廊下に頭からめり込んだ。  
猫美は満面の笑みを浮かべてすっくと立ち上がる。周囲の3年生達の大歓声が彼女を迎えた。  
しかしその歓声は、途中からざわめきに変わった。冥加がふらつきながらも立ち上がったのだ。  
 
「233…23378989463…8883099…(こ…この程度で勝ったと思うなよ…十一組の分際で…)」  
 
一本背負いと裏投げを立て続けに食らって頭部を強打し、脳がグラグラするようだ。  
しかし冥加は十三組の意地にかけて立った。猫美は余裕の笑みを浮かべたまま向き直る。  
「おーおー、さっすがシブといなぁ。ならこっちも本気で行こか。」  
フラフラとつかみかかろうとする冥加を軽くいなし、素早く背後に回った猫美は、  
彼女の腕の下からからみつき、足をフックしながら胴体を絞り上げた。コブラツイストだ。  
 
「989!(ぐっ!)」  
初めて味わうプロレス技に、冥加は呻き声を上げた。怪力に任せて振りほどこうとする。  
しかし関節技のエキスパートの猫美は、絶妙な締め方で冥加の四肢をがっちり捉えていた。  
力をうまく分散され、振りほどくこともできない。  
「おっと、ギブアップには早いで!」  
言うや、猫美は後方に倒れこむ。そのはずみで、冥加は三度目の後頭部強打をする羽目になった。  
「6788!(うぐぅ!)」  
 
そのまま猫美はフックした足を絡め、冥加の両脚を大きく広げた。  
スカートがめくれ上がり、飾りっ気のない純白のパンツが丸見えになる。  
「おおーっ!!」  
周囲の生徒達から一際歓声が上がった。  
「よっしゃ、行くでー!」  
猫美はその体勢のまま、回転し始める。回転揺り椅子固め、ローリング・クレイドルである。  
 
「むっ、あれはローリング・クレイドル!」  
思わず身を乗り出すめだかに、屋久島が解説を加える。  
「その通り。しかし鍋島のあれは、普通のやつとは一味違うぜ。普通のローリング・クレイドルは  
股裂きしながら、回転することで平衡感覚を失わせ、ピンフォールを狙う技だ。  
しかし、鍋島バージョンはだな…。」  
屋久島の言う通り、一回転する度に、ゴツンゴツンという鈍い音と、冥加の呻き声が聞こえてくる。  
「回転する時、巧みに体をひねって、相手の頭を床に叩きつけてるのさ。えげつないぜ。  
普通の人間なら頭蓋骨が砕けてるだろうよ。」  
 
「989!98!99899!(ぐっ!うっ!ぐふっ!)」  
一回転する度に、頭が床に叩きつけられる。反則王・鍋島猫美ならではの荒技であった。  
既にダメージを受けていた頭部をさらに集中攻撃されては、さしもの冥加もたまったものではない。  
数字言語の悲鳴が徐々に弱まってくる。猫美はそれを見逃さなかった。  
「よっしゃ、フォールや!レフェリー、カウント!」  
回転を止め、猫美は冥加の両肩を地につけた状態で固定した。もちろん、足のフックは外していない。  
冥加は太腿を大きく広げられ、パンツが丸見えの状態でピンフォールされた体勢になった。  
「ようし、ワン、ツー、スリー!」  
屋久島が飛び出し、レフェリー役を買って出た。スリーカウントを取ると、廊下が大歓声で包まれた。  
「なーべしま!なーべしま!なーべしま!」  
生徒達の鍋島コールに、猫美は手を振って応える。  
だが、フォールの体勢は解かなかった。まだ試合は終わっていないのだ。  
 
「さーて、皆さん。言い忘れてたけど、この試合は『敗者覆面剥ぎマッチ』だったんや。  
 美少女覆面レスラーの素顔が拝めるでえ!」  
「おおおーっ!」  
猫美が何をする気かわからないが、期待でまた廊下がどっと沸く。  
「さあ、覆面の下の素顔は!?」  
言いながら、猫美は冥加のパンツに手をかけた。  
「687…6875709……964467!(な、何を……やめろ!)」  
朦朧とする意識の中で、両脚を広げられてピンフォールされたまま、猫美の口上を聞いていた冥加は  
――と言っても、数字言語でしか会話できない彼女に、猫美が何を言っているのかはわからないのだが――  
身を捩って振りほどこうとした、しかし頭部の激痛で全身に力が入らない。  
「ほーら、ご開帳!」  
猫美は冥加のパンツを引き千切った。幼児のようにつるりとした、秘裂が曝け出される。  
「439722!(うわあああ!)」  
血の気の失せていた冥加の顔が、一転して耳たぶまで真っ赤に染まった。  
 
「うおおーっ!!」  
廊下を埋め尽くした生徒達が、再び大歓声を上げる。  
「さあ、ファンサービスや、持ってきい!」  
猫美は冥加のパンツを観客の輪に放り投げた。すさまじい争奪戦が一部で起きる。  
「ほうら、これが美少女覆面レスラーの正体やでえ。つるっつるで可愛いもんやないか。  
 さあ、奥まで見てやってや。写真撮ってもOKやで!」  
猫美は二本の指で、冥加の秘所をこじ開けた。  
くぱあ。きれいなピンク色の肉がオープンされた。陰唇がぴくぴく震えている。  
「おおおおおおお!!」  
生徒達の興奮は絶頂に達した。携帯の写真のフラッシュの光と撮影音で、廊下は埋め尽くされる。  
記者会見も顔負けのストロボの光の嵐の中で、冥加は身悶えした。  
「967、964467!83575、2580967!(や、やめて!お願い、撮らないでえ!)」  
 
いくら常人とかけ離れた能力、かけ離れた感性を持つ十三組の冥加であっても、年頃の少女である。  
毛も生えていない自分の秘密の花園を広げられ、大勢の人間の目に曝されただけではなく、  
その恥ずかしい姿を写真に撮られたとあっては、とても耐え切れるものではなかった。  
「3255!964467!(いやあ!やめてええ!)」  
今まで出したこともないしおらしい悲鳴を上げ、恥辱の涙を流しながら、冥加は抵抗する。  
だが、もちろんそれで手を緩める猫美ではない。指を冥加の秘所に突っ込み、ぐちゅぐちゅかき回した。  
「7987!(ひいいっ!)」  
生まれて初めて秘所に突っ込まれた異物感に、冥加の身体は硬直する。  
 
しかし肉体は本来の機能に忠実であった。先ほどまでの猫美との闘いで、アドレナリンが出ていたこともあり、  
猫美の指による刺激で、冥加の秘所はたちまち熱く潤ってきた。  
猫美が指を引き抜くと、にちゃあと透明な液が糸を引いて伸びる。猫美はそれを冥加に見せ付けた。  
「3476…39642!(ふあ…あああっ!)」  
信じられないものをみるように、涙を流しながら冥加はいやいやをする。  
猫美はサディスティックな笑みを浮かべ、その淫液に濡れた指を生徒達に見せる。糸はまだ切れずにつうっと伸びた。  
「おおっと、美少女レスラーが涙を流しております。ちょっとにちゃにちゃしとるけど、綺麗な涙やねえ。  
 ささ、お客さん、これも記念に撮っとき。」  
「おおおーっ!!」  
言われるまでもなく、また大歓声とともに無数のストロボが光った。  
「687、83575…2580967…!(いや、やめて…お願い…!)  
しかしもう限界であった。頭部の激痛と、恥辱のあまり、視界がぐるぐる回りだした。そのまま冥加は気を失う。  
 
冥加が保健委員によって担架で運ばれてゆく。興奮冷めやらぬ生徒が三々五々散ってゆく中、  
めだかは猫美に声をかけた。  
「貴様も一緒に保健室に行った方がよいのではないか、鍋島三年生」  
「ククク、冗談やめーや。下級生にじゃれられた程度で午後の授業を休めるかい。  
 それに友達がいじめられとったら、助けるんはウチにとっては当たり前のことや」  
怪訝そうな顔をするめだかに、猫美は心の中で呟くのだった。  
 
(それになあ、他の奴に取られたら困るんや。めだかちゃんを倒すのはウチなんやから。  
 今日みたいなもんじゃ済まさへんで。もっともっと恥ずかしい目にあわせたる、ククク…)  
 
(END)  
 

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