「正直に言うと、この関門の回答自体は既に思いついているんだけどね…。  
やはり俺にはそれを真面目に実行できる自信がない。この最終関門は本気できついよ。」  
阿久根高貴は候補生達に説明しながら、逡巡していた。  
この課題を突破するには馬鹿になりきらなくてはいけない。  
さらに、虚言でのらりくらりかわす魔女を、完全に屈服させなくてはいけないのだ。  
できることならやりたくはない、しかし誰かがやらなければ全員脱落だ。  
「よしっ!」  
阿久根は腹を括った。両手で頬をぴしゃりと叩き、気合を入れる。  
「やはり俺がやろう。さあ、魔女狩りといきますか!」  
 
阿久根は美化委員長・廻栖野うずめの方へ向き直った。  
「作戦会議は終わりましたか?まあ、どんな策を練ろうと私のケルちゃんの前では…」  
その廻栖野の言葉が終わらぬ前に、阿久根は猛烈なタックルを彼女にぶちかました。  
「ぐふっ!?」  
床に叩きつけられたはずみでパンプキンヘッドが脱げ、ゴロゴロと転がっていった。  
その下から現れた美しい素顔は、恐怖と苦痛に歪んでいる。  
「ご、ごほっ!な、何を…!」  
タックルで廻栖野を押し倒した阿久根は、すかさずマウントポジションを取っていた。  
「地獄の門番・ケルベロスを操る悪しき魔女め。だが召還者の君を倒せば、  
ケルベロスも地獄に還るはず、覚悟しろ!」  
阿久根は芝居がかったセリフを突きつける。目が全く笑っていない。真剣そのものだ。  
 
「な、何を…この関門は魔獣を倒せるかであって、私は関係…きゃああっ!」  
廻栖野の抗弁は途中で遮られた。阿久根が彼女のドレスの胸元を引き裂いたのだ。  
魔女を意識したと思われる、高校生らしからぬ黒のセクシーなブラが剥き出しになる。  
阿久根はそのブラも左右に引き千切った。Gカップのバストがぷるんと揺れる。  
そのたわわに実った果実に、阿久根はむしゃぶりついた。  
「いやあっ!」  
悲鳴を上げる廻栖野の乳房に舌を這わせながら、阿久根は畳み掛ける。  
「そうさ、だから危険な魔獣と戦うより、その召還者である君を倒すのが一番の早道。  
俺を止めたければ、ケルちゃんに俺を攻撃させたらどうだい?」  
「そ、それは…」  
廻栖野は口ごもった。かなり強引かつ理不尽な手段だが、阿久根の作戦は成功したのだ。  
相手の設定を認めて、そのステージに完全に乗っかる。その上で現実の恐怖を与え、  
相手が自らステージを降りるように仕向ければ、最初に設定したルールを  
自分自身で放棄したことになり、出題者の負けになるというわけだ。  
 
「だ、だからケルちゃんは、下手に動くと私に危害が及ぶとわかってるから…。」  
「もう危害は及んでるじゃないか。さあケルちゃん、早く助けないと  
 ご主人様がもっと大変な目に遭うぜ!」  
言いながら阿久根は廻栖野のドレスの裾をたくしあげた。  
「ひっ!?」  
むっちりとした太腿に、ブラとおそろいの黒の下着、ガーターベルトが映えている。  
廻栖野は足をばたつかせて抵抗するが、阿久根は下着も軽々と引き裂いた。  
そして自分の足を廻栖野の足に絡めて、がばっと広げた。柔道の寝技の応用だ。  
綺麗なピンク色の秘裂が、剥き出しにされた。  
「やだやだ、やめてえ!!」  
羞恥で顔を真っ赤に染め、涙を流して暴れる廻栖野だが、全く振りほどけない。  
鍋島猫美の地獄の特訓によって鍛え上げられた阿久根にとっては、  
子供を押さえつけているに等しいのだ。  
 
阿久根は容赦なく、廻栖野の秘部に指を突っ込んだ。嬲るようにかき回す。  
「痛い、痛いぃ!やめてよぉ!」  
廻栖野は泣き叫ぶが、その意思とは裏腹に秘部は次第に潤い、ぬめってきた。  
阿久根が指を引き抜くと、透明な液がつうっと糸を引く。  
その指を見せ付けながら、阿久根は何もない虚空をにらみつけた。  
もちろんそこには目に見えない魔獣・ケルベロスが「いるはず」だからだ。  
ケルベロスを挑発する口調で阿久根は言い放つ。  
「どうしたんだい、ケルちゃん。君のスピードなら一瞬で俺を打ち倒すことが可能だろう。  
 なぜかかってこないんだ?ビビってるのかい?薄情なペットだな」  
 
もちろん返事などない。しかし阿久根は大真面目な表情で廻栖野に向き直る。  
「ケルちゃんは一向に君を助ける気配がないね。俺には見えないんだが、  
 彼はどんな様子だい?ビビってるのか、それとも地獄に逃げ帰ってしまったかな?  
 見えない以上、やはり君を倒すしか道はなさそうだな」  
言いながら、阿久根はズボンのチャックをおろした。いきり立った男根がそびえ立つ。  
廻栖野の泣き顔がひきつった。  
 
「やめてえ!参りました!私の負けです!ケルちゃんなんていない!最初からいないのよ!  
 負けを認めます、だから、だからやめてええ!!」  
だが阿久根の真剣な表情は変わらなかった。  
「参っただと?そうやって多くの勇者を油断させて、騙し討ちにしてきたのだろう。  
 卑劣な魔女め、わが聖剣エクスカリバーを受けるがいい!」  
阿久根はその『聖剣』を、ひくひく震える廻栖野の秘部に押し当てた。  
「やだ、やだぁ!私、私、初めてなの!こんなの、こんなのやだあ!やめてええ!!」  
「処女の振りをして男を誑かす。それも君の得意とする手だったね。  
 もう許さん!くらえ、エクスカリバー!」  
一気に『聖剣』は廻栖野を貫いた。彼女の身体は、雷撃に打たれたように硬直する。  
「痛ぁぁぁい!!」  
 
お構いなしに阿久根は腰を動かし始めた。  
「はっ…はっ…ああ、うううっ!……痛い、痛いよ……やめてぇ……!」  
暴れるだけ無駄とわかっていても、廻栖野は阿久根の胸板を拳で叩き、  
わずかながらの抵抗の意思を示し続けていた。  
しかし処女喪失のショックと、下腹部の痛みで抵抗は弱まりつつある。  
「魔女め、だいぶ弱ってきたようだな。これでどうだ、『ゴッドハンドクラッシュ』!」  
阿久根は両手で、廻栖野の乳房を鷲掴みにし、揺さぶり、絞る。  
 
「い、ぎいっ!やめて、乱暴にしないで!」  
「効いたか、ではそろそろ必殺奥義を出す時がきたようだ。  
 天空の神々よ、我に悪しき魔女を倒す力を!『ホワイトスプラッシュ』!」  
そのふざけたネーミングは、次に何が起こるかを廻栖野に理解させるには十分だった。  
「やめて、やめてえ!中はやめて!中出しなんてやだぁぁぁ!!」  
しかし阿久根は全く意に介さず、破瓜の血と汗と愛液にまみれた『聖剣』の動きを早めていく。  
「行くぞ、スプラーッシュ!」  
「やだ!やだ!いやあああああ!!」  
阿久根は『ホワイトスプラッシュ』を廻栖野の体内に放出した。  
廻栖野の絶叫が止まった。がくりと全身の力が抜ける。  
 
わずかな余韻の後、阿久根は立ち上がって身繕いを始めた。  
廻栖野は糸の切れた人形のように床に倒れたまま、全身を震わせ、すすり泣いていた。  
股間からは白濁液が、血と混じってどろどろと流れ落ちている。  
「うっ…ううう…ひどいよ……私、魔女でも何でもない普通の女の子なのに……  
 初めてだったのに……ケルちゃんなんていないって…」  
しかしそれを見下ろす阿久根の顔は、難敵を倒した達成感で晴れ晴れとしていた。  
「おお、悪しき魔女が消え去り、取り憑かれていた少女も元の姿に戻ったようだ。  
 魔獣ケルベロスも地獄に逃げ帰った。これにて第8関門ミッションクリア!」  
 
 
「……『てな感じで、高貴ちゃんが廻栖野さんを犯っちゃえば、無事関門突破だね!』」  
「長々と、何を恐ろしい妄想を語ってるんですか、球磨川さん!  
 そもそも何で俺が、そんな恥ずかしい技の名を叫びながら鬼畜の限りを尽くす  
 強姦魔の役をやらなきゃいけないんです!」  
「『だってー、このチームの中じゃ、力づくと言えば高貴ちゃんが適役でしょ』」  
「お断りです!そんな鬼畜の役、球磨川さんがやればいいでしょう!」  
「『無理無理、最弱の僕じゃあ、襲い掛かったところで逆レイプされるのがオチだしね』」  
「だったら、もっとましなアイデアを出してくださいよ」  
「『アイデアねえ……あ、財部ちゃんがパンツを見せてくれれば名案が浮かぶかも』」  
「やだーっ!裸エプロン先輩最低!」  
 
何かとてつもなく嫌な作戦を立てられているような悪寒を感じつつ、廻栖野は呼びかけた。  
「ちょっと〜、まだですか〜。早くしてくださ〜い」  
彼女は気づかなかった。アホなエロ妄想を語りつつも、球磨川がメールを打っていたことを。  
そして彼女の背後に真正の馬鹿…いや、”心の原石ブリリアントカット”ワンダーツギハこと  
与次郎次葉が『賢者の石』を振りかざしながら、忍び寄りつつあることを…。  
 
(END)  
 

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