19:28 箱庭学園生徒会室  
「こんばんわ」  
「おぉ!?」  
突然の挨拶にめだかは顔を驚愕させ振り向いた。  
「ッ!・・・何の用だ?」  
挨拶の主に警戒し、一歩距離を置く。  
「つれないなあ。めだかちゃん」  
挨拶の主はのんびりとした笑顔をした後、  
何の前触れもなくめだかに距離を詰め????  
「んぐ・・・ッ?」くちゅ。  
「ん〜〜」くちゃくちゃ。  
距離を詰め、唐突に唇を重ねた。挨拶の主は舌をねじ込み、めだかの舌と絡める様に弄る。  
「んぁ・・・はぁあ・・」くちゃくちゅ。  
「じゅるるる〜」ごくごく。  
何分経っただろうか。挨拶の主はめだかの唾液を吸う様に飲んだ。その直後、  
「えぁ!?あッ・・・あぁあ・・」ビクリ  
「ぷは・・・」  
唾液が糸を引き、めだかの身体が軽く痙攣した。床にへたり込んでしまった彼女は挨拶の主に問う。  
「はぁ・・何をし・・した?」  
挨拶の主はその問いに笑い、嗤った。  
「"淫舌舐め"というモノでね。まぁ、キスで感じる様にしてあげるスキルってとこかな?どうだった?イっただろ?」  
「どうも何も・・・何の用、だ?」  
さっきと同じ問いを挨拶の主に返す。すると挨拶の主は微笑み、  
「わかってるくせに。一緒に性的な遊び事をしようとね。めだかちゃん。」  
彼女は膝の力の抜けた身体で精一杯相手を睨み、怒気を込めて反発した。  
 
「ふぁ・・ふざけるなよ。はぁ・・安心院・・・」  
 
19:30 生徒会室前・廊下  
 
基本的に現時刻は校内に生徒会と治安維持の風紀委員会が数名、教員が5、6名程しかおらず、しかもその内3人は仮眠中という状況。  
一般生徒は基本的に皆無なはずであるのだが。  
廊下にはとある男子生徒が生徒会室内  
で行われた行為をドアの隙間から覗いていた。  
すっかりプラスになりかけた生徒会副会長・球磨川禊である。  
『ラッキィィィ?女の子同士のキスが見れるとはなぁ。ついてるなあ。』  
なにやら興奮しながら仕事を忘れて覗きに没頭している。  
そこへもう一人、生徒会室前の花に水を撒いていた男子生徒が戻ってきた。  
「どこ行ってんだ。花増えたから手伝うとか言ったのはあんたでしょう・・・が?」  
彼は目を丸くして問う。  
「なにをやってんだあんたは・・」  
『やあ善吉ちゃん。いま大事なとこだから後にしれぇ』  
驚く事に球磨川禊は己の肉棒を握ってシゴいている。  
「てめえめだかちゃんオカズにしてんじゃ・・・?」  
言いかけて止めた。まさに正解なのだが、球磨川禊はそんな男ではない。庇うのでは無く悪い意味で。彼なら黒神めだか本人の前でシゴいてもおかしくない。というかそうするだろう。  
ということは今、生徒会室では何か行われていて球磨川はその状況を崩さぬようここでしているのではないか?というかまずバカだな。風紀委員会呼ぶぞ。  
『善吉ちゃんも見ればわかるよ』  
その声に誘われついのぞいてしまった。実際いわれなくても覗いていただろうが。  
「めだかちゃん何してッ・・。それにあいつはーーー・・・」  
『安心院さんだね。』  
冷静に言うならそのきったねー棒しまえ。  
しかしこりゃ一体どういう・・・  
「どうすんだ?」  
『まあ、しばらく観察してみようか』  
別にいいが条件がある。しまえ。臭うから。  
『わかったよ。なんだよ臭うって。自分もおんなじ匂いするくせに。』  
ブツブツ文句を言いながらアレをしまい込み、球磨川禊と人吉善吉は生徒会室内観察を開始した。  
 
19:40 箱庭学園生徒会室  
 
長いキスを終え、めだかが床に座り込む上体は続き、二人は言葉を交わす。  
「ほかの役員はどうしたんだい?」  
「はぁ・・・球磨川と善吉がいま水撒きしてくれている・・・ほか二人は用事があって休みだ」  
「ふうん。ところでめだかちゃん。なんでエッチしに来たか、わかる?」  
「知るか・・・そんなもの」  
「いや、最近じぶんのスキルいろいろ試しててさ、面白半分であるスキルを使ったんだよね。」  
「?」  
めだかには疑問視が浮かぶ。どうでもいいが手足が痺れる。立てん。さっきのキスの別作用か?  
安心院は静かに言う。  
「"逆転する性対(セクシャルチェンジ)"と言ってね。自分も他人も、設定した性別に性的対象が変更できるものさ。」  
「ッ・・・!」  
安心院は淡々と告げる。  
「自分に使ったらさ、女の子ばっかり見るようになっちゃって。  
で、先日オナニーしたらさ、真っ先にめだかちゃんの顔でて来て。してる内に我慢できなくなってここに来たって事。」  
唖然とするめだかに安心院はさらに言う。  
「めだかちゃん。もうめだかちゃんにもさっきのキスと一緒に使ったよ?正直いいなよ。もう君は僕が異性的にみえてるはずだよ?」  
「あっ・・・?」  
気が付いてしまった。  
「気がついたかな?じゃあ聞くね。・・・・続けてエッチがしたいかな?めだかちゃん。」  
自分に気が付いてしまっためだかはもう断れず、  
「・・・うん///」  
そう返事をした。安心院は小さく「可愛い」と呟きめだかの胸元に手を伸ばした。  
 
同時刻 生徒会室前・廊下  
「マジかよ・・めだかちゃん」  
『驚いたね。めだかちゃんが断れないほどとは。』  
「・・・ん?」  
善吉は驚愕と共にふと違和感を感じた。横にいる球磨川。髪が長くなってないか?あと何回か胸元が膨らんで来て・・・?  
「おい球磨川。こっち向け」  
『え、何?」  
やっぱり球磨川が女の子になってやがる。  
『あれ?なんか違和感?』  
しかも、冷静に見るとかなりアレだ。その、可愛い。  
しなやかな黒髪が肩にかかっており、胸がたぶん・・・詳しく知らんがEぐらいあるんじゃないか?身体のラインもキュッと締まり、どこをどう見ても女の子だ。  
『ん?女の子になったぞ?あれー。』  
球磨川は簡単に言うが目が焦っている。  
途端、おれの頭が一瞬クラリとした。そして意識をハッキリさせた時には・・・  
「・・・あれ?」  
球磨川が倒れている。いや倒されたのだろう。だれに?いや、たぶん俺だ。  
「俺が押し倒したのか?」  
『・・・///』  
球磨川の頬が紅くなっている。やべえ可愛い。ちがうそうじゃ無い。これは多分アレだ、推測だが安心院のスキルが拡散かなんかしたのだろう。俺らにも当たったわけだ。  
女体化しても元は男だからか?つか、なんで女体化した?なんでこんな可愛いんだよ?  
わからない事だらけだったが今からする事は決まっていた。  
「・・・するか?」  
『・・・する///』  
 
球磨川がそう言ったのは球磨川にもスキルが当たったのか、本心だったか。どちらかはわからない。  
 
19:48 箱庭学園生徒会室  
 
生徒会室の会長用机の上で寝かされる状態で胸を揉まれるめだか。片腕で胸を揉まれもう片腕で秘部を下着の上から優しく撫でられる。口はキスをする。  
「ん・・・くちゃ・・は・・ぁ」  
滑らせるように指を下着の下へと移動させワレメをくすぐるように撫でる。  
キスを止めて上半身の服を脱がしにかかる。  
「めだかちゃん、服脱がすよ」  
一応先に言っておき、服をつかむ。途端に服が液状になり宙を舞った。液状になった制服は一点に集中して集まり、元の個体に戻った。  
「はぁ・・便利なスキル・・・だな」  
「そうでしょ?」  
そう返し、手を胸へ伸ばす。  
「んぁ、ひゃぁあ。くすぐった、あぁ」  
乳首を甘噛みし、舌を這わす。うでを広げさせ、脇のあたりまで一直線に舐める。  
「あぁう・・・キスぅ・・」  
「ん。キス欲しいのかい?」  
「うん・・」  
しかし安心院は唇を触れるか触れないかで止め、めだかの唇を舌で舐めた。  
「えぁ・・?」  
「条件付きだよ。めだかちゃん」  
「条件?」  
「そ、キスするかわりに恋人になってよ。もし条件が飲めないならもうここでエッチは止めるよ」  
とは言っても最初からめだかの中で答えは決まっていた。  
「わかった・・・条件飲む」  
安心院は嗤い、自分の服を脱いだ。  
 
そしてお互いの身体を押し付け合い、約束通りキスをした。  
 
同時刻, 生徒会室前・廊下  
 
球磨川(女体化)を押し倒し、唇を重ねる。  
〈・・・うわ。柔らけぇ〉  
球磨川の舌も唇をも異常に柔らかかった。制服を脱がしにかかるが球磨川が俺の首に手を掛けて抱きついて離さない。  
『ん・・・』くちゃくちゅ  
〈仕方ない。ボタンだけ外しておくか〉  
よくできたなと後で自分を褒めるくらい器用にはずした。ついでに下半身は全部ぬがしてやった。  
『ぷふぁあぁ』  
球磨川がそう言ったのはキスを止めた後だった。  
『善吉ちゃん。』  
「なんだよ?」  
『みそぎって呼んでいいよ』  
「許可いんのかよ」  
『ふぁ?』  
「いや・・だってこれからそう呼ぶつもりったしさ」  
『本当?』「本当だって」  
『うれし・・・///」  
こんな会話をしていながら球磨川が俺の制服の下半身部を脱がしてくれた。  
「つか、球磨・・いやみそぎ。ヌレヌレじゃん」  
『善吉ちゃんも汁出てる』  
とか言いつつフェラしようとする球磨川を制し、次の行動へ移った。  
「挿れるぞ?いいよな」  
『うん。早・・く。ッあぁ』  
入った。が、球磨川がすこしおかしい。  
『うぁ・・はぁぅう・・・』ぐす  
「女子を泣かせてしまった!」  
言ってる場合じゃねえ。なんでだ?痛かったか?  
『あ・・大丈夫。膜がアレしちゃっただけ』  
「あ、そか。処女だったな。わりぃ忘れてた」  
『大丈夫だって。じゃ、その・・動いて』  
そうして俺は腰を動かした。ヌレヌレだったから滑りがいい。  
 
20:01 箱庭学園生徒会室  
 
「ん・・・ふぁ・・くちゅ」  
「はぁ、はぁ・・んん・・・くちゃ」  
お互いキスで感じるようにしているため安心院の方にも絶頂は近くなっていた。  
胸が押し付けあってお互の乳首がこすれ合って気持ち良くなってるのもあるだろう。  
それはめだかも同じで、しかもめだかの方は秘部に指を入れられていた。  
「んふぁ・・はふ・・気持ちいぃぃ」  
「めだかちゃん、んっ・・もうイキそうだよ?」  
「おっぱぃこすれぁってぇ・・気持ちぃ・・いよぉ・・・」  
「めだかちゃんは可愛いなあ」  
やがてお互いは限界になってゆく。  
「ひゃぅっ。安心・・院、なじ・・ふぁあッ。」くちゅくちゃ  
「はぅ・・・イくぅっ。」むにゅみゅにゅ  
そして  
「ふぇあぁあっっ!!」  
「めだかちゃぁああっん!!」  
 
絶頂し、ふたりは寝てしまった。ほぼ同時刻 生徒会室前・廊下  
 
「はぁっ・・みそぎぃ」  
『善吉ちゃぁ・・・んんんん』  
キスしながら腰を振った。豊満な胸が当たって気持ちいい。  
『んっ・・・あぅう』くちゅぅ  
みそぎも俺も絶頂は近い。  
『イクっいっちゃぅ!!』  
「みそぎ・・俺も・・そろそろやばい・・・」  
『うん、一緒にイこっ』  
幸いにも球磨川と同時にイク事が出来そうだ。  
「ん・・・出る・・」びゅるぅ  
『ひゃぁ、善吉ちゃん大好きぃぃぃぃ』  
 
「『はぁ・・・ぁ・・はぁ・・・』」  
 
絶頂した。やべぇ、大好きだってさ。  
 
時刻一致8:00  
 
目が覚めたとき時刻は朝だった。制服は着ている。安心院が着せて行ってくれたのだろうか。  
周りを見渡すと安心院はいない。変わりになにやらメモがあった。  
【めだかちゃんへ】  
おはようめだかちゃん。今日からめだかちゃんは僕の恋人になる。  
あと、敵でいよう。できるだけ宿敵みたいな。いつか戦うだろうが、  
そのときも恋人でいてよ。  
 
安心院 P.S裏にメアドのっけといたよ  
 
部を読み終えると、ふうとため息を漏らした。  
「これでよい。」そうつぶやくと、生徒会室のドアが開いた。  
「おはようめだかちゃん」幼馴染の声がした。彼には「恋人が出来た」そう伝えなければなるまいそう思って振り返って、硬直した。  
『おはよーめだかちゃん。今日大切なお話があってねー。』  
幼馴染と腕を組み、歩いている女の子は見覚えがあり、なぜだかしっかり女子の制服を身につけている。  
「球磨川・・・その格好。え、いや、まずその女の子か?え?」  
完全に混乱しためだかに善吉はなにやら爽やかな顔で告げた。  
「あ、これ球磨川だぞ。詳しくはあとで話すけど、今日から彼女」  
 
・・・まぁこっちも話が切り出しやすくなってよかったなぁ  
そんな風にめだかは考え、  
 
「まぁ、放課後話すか」  
これまた爽やかに提案した。  
 

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