「ひ…人吉くん!」  
「どうした?江迎」  
怒江、善吉の二人は、薄暗い部屋の中にいた。  
「本当に人吉くんの家に住ませてもらっていいの?」  
「ああ、いろいろと落ち着くまでだけどな」  
 
壮絶を極めた生徒会戦挙はめだかちゃんの活躍により、現生徒会の勝利で幕を閉じた。  
しかしその傷跡は深く、めだかちゃんのみならず、校舎は半壊、  
さらに阿久根先輩の心は全壊(決して過負荷の連中の仕業ではない)。  
その他さまざまな者達も深い傷を負った(曖昧)。  
肝心の球磨川はめだかちゃんのおかげで見事改心し、まさにハッピーエンドであった(曖昧^^;)。  
 
そして戦挙が終了してから数日後、善吉が瞳と夕食を共にしている時の事だった。  
「善吉くん、江迎ちゃんに身寄りが全くいないってこと、知ってるよね?」  
瞳は神妙な顔つきで言った。  
「…ああ、つい最近まで大変だったからな…」  
 
怒江が生まれつき抱えていた過負荷『荒廃した腐花』。  
怒江が2歳の頃その力を恐れ、親戚、両親までもが怒江を捨て、次々といなくなった。  
一人になった怒江を養護施設が引き取るも、皆がその力を恐れ、ひとり個室へと閉じ込めた。  
食事などの最低限の事のみ施され、友達も誰一人いない幼い怒江の心は除々に腐っていった。  
しばらくしてその養護施設は怒江を瞳の所属する病院へと連れて行った。  
勿論、施設は決して良心で連れて行ったのではなく、江迎をどうにか言って病院側に押し付ける為であった。  
 
「あの子の過負荷は球磨川君の『大嘘憑き』によって入切をつけられるようになったから今となっては普通の女の子  
なんだけれど…。退院後はどうするか、って事なのよ。今まで通りネカフェ暮らし、なんてわけにもいかないしね」  
「だよな……どうすんだ?」  
「私が早めになんとかしとくから、退院後江迎ちゃんにはしばらくこの家にいてもらおう」  
「カッ!わかったよ。さて、夕飯も終わったことだし、デビル格好いいファッションの研究でも  
するか…ってええ!?」  
こうして江迎は退院後、しばらくの間人吉宅で暮らすことになった。  
 
本日は怒江の退院日。善吉は怒江を病院まで迎えに行った。  
瞳が病院におおまかな事は話しておいたので善吉が軽く事情を話し、人吉宅に着いたところであった。  
善吉は電気を点け、ベッドに寝転がった。  
「あれ?瞳さんは?」  
「お母さんはいろいろと忙しいみたいでしばらく不在だぜ」  
「あ、そうなんだ…」  
怒江は善吉の家で二人っきりという事を意識してしまい、顔が赤くなる。  
「適当に寝て休んだあと俺は洗濯とかやるから江迎はその辺でくつろいでてくれ」  
「う…うん!なにか手伝える事あったら手伝うよ?」  
「ああ、ありがとな なんかあったら言うよ」  
順調に会話が進んでいると思いきや、それから二人の会話がプツンと切れた。  
しばしの沈黙。外から虫の鳴き声が鬱陶しいほど聞こえてくる。  
両者無言。善吉はベッドで横になりながら漫画を読んでいて、怒江は座って荷物の整理をしていた。  
一見、二人は互いに冷静のようだが、勿論実際は全く違った。  
『やべえ…気まずい!てか自宅で女子と二人っきりってのがデビルやべえ!喜界島と初めて二人で  
仕事した時と似たような状況だが…』  
『うう…何やってんだろう私…荷物整理なんてとっくに終わってるのに!緊張して人吉くんの顔見れないよ…』  
内心は大荒れであった。  
それから数分後。勇気を振り絞り、怒江は善吉に話しかける事に決めた。  
怒江はゆっくりと善吉に向かっていく。  
「人吉くん!な…なんの漫画読んで…きゃっ!?」  
怒江は床に落ちていた善吉お手製のファッションブックに躓いてしまった。  
「ん?ってうわっ!」  
善吉が横を向くと、怒江が倒れてきた。  
ドサッ  
「いってー…どうしたんだ?」  
「いてて…ごめん人吉く…」  
怒江は途中で言葉を失う。  
「ん?」  
それもそのはず、怒江は仰向けになった善吉の下半身辺りに倒れてきていた。  
ようするに、二人は騎乗位時に似た姿勢になっている。  
「うおっ!江迎、早くどいてく… あ」  
「!!」  
最悪な事態。その過激な体勢に善吉のものが反応してしまった。  
「人吉くん…」  
怒江の顔が赤くなってゆく。  
「うおお!これは違うんだ!然るべき理由が…」  
「ひ…ひと」  
怒江が恥ずかしそうになにかを言おうとしている。  
「は?」  
「人吉くんは、私とエッチな事し…したい?」  
 
怒江の頬は真っ赤に紅潮している。  
「な…なな…なんだと?」  
両者の心臓はもう爆発寸前である。  
「ひ…人吉くんの…なんか…お…大きくなってるみたいだし」  
しばらくの沈黙が続く。互いの心拍音が聞こえてしまいそうな程、鼓動が早い。  
「い…いきなり言われてもな…。し…したくねーと言ったら嘘になる…けど」  
善吉は恥ずかしさから左右を何度も見回している。  
「わ…私は…人吉くんなら…」  
大きくなった善吉のものは、怒江の秘部あたりに押し付けられている。  
『も…もうどうにでもなっちまえ!』  
「きゃっ!?」  
善吉は怒江を押し倒した。  
「ほ…本当にいいんだな?」  
「う…うん」  
怒江は小さく頷く。  
善吉は怒江の胸に手を伸ばした。  
「ん…」  
善吉にとっては未だかつて感じた事のない感触。  
『…すげーなこれ…』  
「はぁ…はぁ…」  
怒江の呼吸が除々に荒くなる。  
怒江も初めての心地良さに身を委ねている。  
次に善吉は、強弱をつけて揉み始める。  
「ん…うう…あ…」  
弱く揉まれていると思っているといきなり強く揉んでくる。  
さらに怒江の呼吸が荒くなる。  
「はぁ…上手だね…人吉くん」  
「そ…そんなことねーよ…」  
善吉は怒江の顔をじっと見た。  
『うおお…こりゃデビルエロいぜ…』  
 
「人吉くんに気持ち良くしてもらったから、今度は私が…」  
「あ…じゃあ頼むぜ」  
ベッドから一旦二人は降り、怒江は善吉の股間あたりに目を向けた。  
「人吉くんの…凄く大きくなってるね…」  
「いや…まあ男はみんなこうなるもんじゃねえか?」  
怒江はゆっくりと、注意深く善吉のズボンを脱がす。  
次に、善吉自身が「デビル格好いい」と評しているトランクスを脱がした。  
善吉のそそり立つものが怒江の眼前に姿を現した。  
怒江は興味深そうにそれを見る。  
ネカフェ通いの怒江はネットで時たま、そっち方面の事を調べた事もあるのでおおまかな事は知っている。  
怒江は躊躇いつつもそれを手にとった。  
「うお…」  
怒江はゆっくりと手を動かす。  
『ま…まさかの手コキかよ!デビルやべえ!』  
手が善吉のものに擦れ、少しずつ快楽が訪れる。  
除々に怒江の手の動きが早くなる。  
「き…気持ち良い?」  
恥ずかしそうに怒江は尋ねる。  
「ああ、段々良くなってきたぜ…」  
「そう…良かった…」  
怒江は一旦手を離し、唾液を垂らす。  
そしてもう一度それを握った。  
「うあっ…」  
唾液で滑りが良くなったおかげか、先ほどより快楽が増す。  
クチャクチャという水音が大きくなる。  
怒江の過激な攻撃により、善吉に限界が近づく。  
「え…江迎!出るっ!」  
「へ?」  
ドクンッドクン…ビュクビュク…  
善吉のものから大量の精液が放出された。  
 
「あぷっ…」  
「ハア…ハア……」  
善吉は怒江の顔に射精した。  
怒江の顔、服にまで精液が飛び散った。  
「うう…す…すごい量…」  
「わ…悪い!」  
善吉はベッドの横に置いてあったティッシュを取り、怒江に渡した。  
勿論、射精したばかりの善吉の分身はまだまだ元気である。  
数分後、怒江が精液を拭き終えた。  
「では続きを…」  
「うん…」  
次に善吉はおぼつかない手つきで怒江のセーラー(退院後すぐに人吉宅に訪れたのなら普通私服だろ…  
ですって?仕様ですよ仕様^^)を脱がそうとした。  
「ちょ…ちょっと待って!」  
怒江は突然、それを躊躇った。  
「どうした?いきなり躊躇って…」  
怒江の表情が曇る。  
「え…あの…私、あの時の傷跡がまだ残ってるの…」  
善吉は怒江の心の内をすぐに察した。  
生徒会戦挙会計戦の最中。善吉、球磨川を守る為に爆弾のダメージをもろに受けてしまった怒江の腹へのダメージ。  
相当な傷を負ったはずだから、傷跡ができているのだろう。  
そしてそれは二度と元通りになる事はない。  
恐らく、怒江にとってその痛々しい傷を見せるのは相当勇気がいること。  
それを踏まえて善吉は言った。  
「江迎…お前の腹の傷は、誇りじゃなかったのか?」  
「…!」  
善吉は先ほどまでとは違う、険しい表情で語りかける。  
「ううん…この傷は私の誇りだよ…こんな自分でも人の役に立てるんだって事がいつでも実感できるの」  
怒江は自らセーラーを脱いだ。  
純白の下着と、腹の傷が露わになる。  
腹の傷こそ痛々しいものの、肌は真っ白で、とても美しく見えた。  
「江迎…」  
善吉は怒江に激しく舌を絡めていった。  
「ん…うう…あう…」  
怒江も負けずと舌を絡める。  
ぴちゃぴちゃといやらしい音が部屋中に響き渡る。  
「ふぁ…ああう…人吉くん…」  
ちゅぱっ…という音を立て唇を離すと、唾液が糸をひいた。  
 
善吉は怒江のスカート、下着を脱がす。  
秘部はすでに愛液でグショグショになっていた。  
互いに呼吸が激しくなっている。  
「はぁ…はぁ…はぁ…」  
善吉は秘部に顔を近づけた。  
特有の甘い匂いがする。  
「人吉くん!そこは…」  
善吉は、怒江の秘部に勢いよく吸いついた。  
「あう…駄目だよお…ひゃぁあん!」  
音をたてて必死に吸いつく。  
「はぁ…ん…人吉くん…」  
ジュルジュル…善吉は愛液を残らず飲み干した。  
秘部から口を離すと、また愛液がとめどなく溢れ出す。  
二人は一旦、息をついた。  
「そろそろ…いいか?」  
「はぁ…はぁ……うん…」  
怒江をベッドに寝かし、その上に善吉は跨った。  
汗でビショビショのなったシャツを脱ぎ、自らの分身に手をあてる。  
善吉はそれを、焦らすように怒江の秘部に何度も押し当てる。  
「い…挿れるぞ?」  
除々に善吉のものが膣内に埋もれていく。  
「い…痛…」  
「大丈夫か?」  
怒江は目に涙を浮かべながら、破瓜の痛みに耐えている。  
「だい…じょう…ぶ…人吉くんのすきに動かして…」  
「わ…わかった…いくぞ」  
痛みは一瞬の方がいいだろうと思った善吉は、一気に貫いた。  
「うあぁっ!」  
処女膜を貫通した際の激しい痛みが怒江に走る。  
善吉のものは、怒江の奥まで入り込んだ。  
 
「ぐ…キツ…」  
「うう…あ…」  
貫通時ほどの痛みでは無いが、いまだに怒江を痛みが襲う。  
「動かすぞ…」  
善吉はゆっくりと腰を動かし始める。  
大量の愛液のおかげで滑りはいい。  
ぐちゅっ、ぐちょ…と突く度に水音がする。  
「うあ…」  
善吉のものを、ぬるぬるとして暖かい膣肉が強く押し返す。  
しばし突いていると、怒江に変化が訪れた。  
「ひ…人吉くん…」  
「はぁ…ど…どうした?」  
「さっきまで凄く痛かったのに…なんか…変な感じに…あうっ!」  
除々に怒江は快感を覚え始めていた。  
「すごいよお…ひゃんっ!…こんなの…初めて…だよお…」  
「オ…オレも…ぐっ…」  
善吉は体を倒し、怒江にキスをする。  
「んん…はぁうっ…」  
舌が激しく絡み合う。  
段々と善吉の腰の動きが早くなる。  
「うあぁうっ!ひゃぁんっ!あぁぁっ!人吉くん!!」  
両者共に限界が近づいてくる。  
「うあっ…出るっ!」  
善吉は抜いて外に出そうとする。  
ところが、突然怒江の足が背中に絡みついてきた。  
「え…江迎!中はマズ…うあぁっ!!」  
「ひゃああぁぁん!」  
ドグッドクンッ…ビュクッ…怒江が達したのと同時に善吉も達した為、精液が流れ込んでくる。  
「ハァ…ハァ…」  
「はぁっ…はぁっ…」  
善吉はゆっくりと分身を抜いた。  
コポッ…と精液が中から溢れ出す。  
そのまま疲れた怒江は眠ってしまった。  
寒いだろうと、善吉は布団をかけておいた。  
 
「ん…」  
怒江が目を覚ますと、善吉が横に寝ている事に気がついた。  
小さく寝息を立てている。  
した後だったとしても、隣で善吉が寝ているというのは恥ずかしい。  
しばらくして、怒江は自分が全裸である事に気づいた。  
『人吉くんが起きる前に着替えないと!』  
怒江は大急ぎで着る。  
全て着終わった頃、善吉が目を覚ました  
「お…江迎、起きてたのか…」  
「あ、うん…今さっき起きたの」  
二人はベッドの上で隣合わせに座った。  
「私、つい最近までは死んだ方がいいのかなあ…って思ってけど、今はむしろその逆だよ」  
「そうか…そりゃよかった…」  
「本当に感謝してるよ…現生徒会の皆さんはもちろん、球磨川さんにも」  
怒江はとても幸せそうに言う。  
「いつの日か、庭にある桜の木も頼むぜ!」  
「…うん!」  
その時だった。  
善吉は、日の光が差し込んでくる窓のあたりから凄まじい視線と殺気を感じた。  
「どうしたの?」  
「い…いや」  
善吉は見てしまった。  
窓の外から乱神モードのめだかちゃんがこちらを覗いているのを…  
「あ…あは…あははは…」  
翌日、学校で善吉がどのような目にあったのかは、皆さんの想像にお任せします…  
 
FIN  
 
 

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