それは突然起こった事態であった。  
陸上部である有明・諫早はグラウンドにて練習を始めようとしていた。  
この有明・諫早の関係は以前は劣悪なものであったが、  
今では先輩後輩の間柄を超えて仲良くなり、親友とも呼べる仲間になったのである  
そんな二人の競技は同じで、通称跳躍と呼ばれるジャンプ系の種目なのだった。  
ここ、箱庭学園の陸上部で 跳躍はそれほど珍しくないが、専用の砂場がだだっぴろい上に数もたくさんあるので、  
二人一組、という形で使っているのである。  
「有明ーごめんちょっとメジャーとってきて」  
「はーい」  
彼女らはいつも通り練習を始めようとしていた。その時  
「・・・!?」  
彼女らの視界が防がれた。まるで大きな手に覆われたようなそんな感触によって。  
有明のほうは意味不明すぎて声も出せていないが、冷静な諫早は声を出そうとしていた。  
(声が・・・出せない!?)  
目だけでなく顔全体を覆われていることをこの時理解した。前は見えているようで見えていなかった。  
まるで、いつもは見えていない何か巨大なものに捕まえられたかのように。  
 
(うぁ・・・苦し・・・)  
 
彼女らはそのまま運ばれた。意識もそのまま遠のいていった  
 
 
「ん・・・」  
諫早は目が覚めた。  
視界がぼやけて見えづらいが、地面の質からしておそらくトイレ的な何かであることは察せた。  
ついでに、壁についている見慣れない便器にも。  
「え・・・ここは・・・」  
そう。男子トイレであった。  
(え・・・?なんで?陸上の練習してたら男子便所・・・?私跳び過ぎたのかしら・・・)  
思考回路が明らかにおかしかった。が、うつ伏せで寝転び混乱している諫早にそんな事気づけるわけがなかった。  
そんな時、後ろから声が聞こえた  
「・・・か、ばーか あっ 諫早先輩」  
有明であった。  
「あんたも一緒だったの・・・」  
諫早は明らかにしんどそうな声で言った。とはいえ同じ状況の仲間がいることには安心した。それを見て有明がホッとしている  
「いやー心配しt」  
「言っとくけど聞こえてたわよ」  
ギクッ っと有明の心の音が聞こえた。  
 
「よし、思いのほか元気で安心したよ」  
諫早が有明のほうを向いているのとは逆のほうから声が聞こえた。  
「え!?」  
諫早は鋭く振り向いた  
「いやぁー 力任せに運んできたもんだからどっか怪我してねーか心配だったんだ!よかったよかった」  
そこに、m単位で表現するべき化け物がいた。さっきまで気配のかけらも感じなかったのに。  
「あ・・・うぁ・・・・」  
そのものすごい巨漢を見て、有明は声にならなない声を出していた。  
諫早は、というと、 この男を見て、なんと 思い出すことができたのである。  
「ぜ・・・前生徒会長・・・日之影空洞・・・!」  
そこで、日之影は目を見開いた。  
「うぉっ!こりゃたまげたな。人吉以外のノーマルで俺を覚えていれる奴なんて始めてみたぞ!いやぁ 実に嬉しい!」  
校舎全てに響くような声だった。  
「貴方は・・・雲仙君が加入する前の風紀委員の代わりさえも務めた、歴代生徒会長の中でも最高レベルの生徒会長・・・」  
諫早は、つぶやくように言った。  
「おぉ!そうだ。そこまで覚えれてるなんてなぁ珍しいな!お前13組入る?」  
「お褒めの言葉ありがとう・・・でも・・・」  
諫早は、息を飲んで言った。  
「何故・・・何故私たちをこんなところへ連れてきたの?」  
諫早は人物を思い出すだけでなく、つれてこられた際の記憶さえ思い出していた。  
何か透明ななにか捕まえられた・・・と思っていたが、あれは日之影だったのだ、と、思い出していた。  
 
 
日之影はまた目を見開き、はぁー・・・と息を吐いて少しニヤけた。生徒会長だったとは思えないほど、悪どい笑みで。  
そこで、その恐ろしさで、有明がやっと意識を取り戻した。  
「・・・先輩・・・!先輩!先輩! 速く逃げましょう!」  
有明は有明で日之影の何かを感じ取っていた。おそらく、第六感で。  
「・・・ふふっ。ツインテの嬢ちゃんはわかっちゃったみたいだなぁ」  
日之影がさっきの明るい声とは裏腹に酷く低く渋い声で言った。諫早の首筋に汗がにじむ。  
「俺はなぁ・・・」  
諫早は少しずつ立ち上がる。目の前の日之影にひどく恐怖を感じながら。  
「俺たちはなァ・・・!」  
諫早が完全に立ち上がり、有明に引かれるほうへ向かおうとしている。日之影が立ち上がった。  
『お前等を襲うために ここにお前等を連れてきたんだよぉ!!!!』  
日之影の声がひどく冷たい声に変わった。それをスタートの合図として、諫早と有明は駆け出した。  
「・・・っ!先輩!はやく、はやくドアを抜けましょう!!!」  
有明・諫早の二人がドアへ近づく。日之影は動かない。二人の手がドアノブに触れかけた。その瞬間  
バァン!という音とともにドアノブが外れた。いや破壊された。それに怯んだ有明が一歩あと後ずさる。  
「速さはトレビアン!・・だァがそんなすぐに逃げ出しちゃ駄目だな。反 射 的 に 足が出ちまった。」  
諫早は声の元を見る。ドアノブを破壊した、黒人らしき男がそこに立っていた。  
「ひっ・・・!」  
有明の声は完全に怯えきっている。そのまま床に倒れこんでしまった。  
「あ・・・あなたは・・・」  
諫早が、高千穂に指を刺して言う。今度は、はじめからその先の人物を畏怖の対象として、声を出した。  
「十三組の十三人・・・高千穂仕種・・・!」  
高千穂はヒュウッ!少し驚いたような声をだした。いや、実際驚いていただろう。  
「そこの生徒会長さんならまだしも、あくまで地味なただの同期の俺の名前まで覚えてるとは すげぇな・・・って ん?」  
話の途中で急に高千穂は視線を下に向けた。その先のものを見て、微かに笑った。  
「トレビアン!まさか女子の放尿シーンを生で拝めるなんてな!」  
有明が小便を漏らしていた。さっきのように怯えたままの顔で、まるで下半身に神経が通っていないかのように、小便のことは気にしていない。いや、気にする余裕がなかった。  
「・・・ひっ・・・ひぐっ・・・」  
有明の精神は完全に崩壊していた。無理も無い。さっきの一撃は明らかに 人を殺す勢いだったのだから。  
「いやぁ・・・張り切って蹴った甲斐があったってもんだよ。なぁ・・・?」  
高千穂が扉のほうへ向いた。まるで誰かに話しかけるように。ドア越しに見える廊下には誰も見えないのに。だが・・・  
「ケケケッ!お前も物好きだな!」  
ドアの向こうから声が聞こえてきた。そのとてつもなく攻撃的な声が。  
 
「なっ・・・!?」  
諫早は危機を感じ取り横へ飛んだ。そして、すんでの所で助かった。  
ドアが爆発により吹き飛ばされ、もと諫早がいたほうへ飛んでいったのである。  
そして、そのとき下を向きおじぎのような格好をしていた日之影にあたり、日之影の頭のみがそのドアを突き破った。ちょうど、日之影がドアをマフラーにしてる感じで。  
「ってーな雲仙!人のこと考えて爆破しろって教えただろうが!」  
相変わらず威勢のいい声で答えた。  
「ケッ!テメェなんかは例外中の例外だろうが!・・・おっ?なんだ、お前避けてたの」  
雲仙がさも意外そうな声で答えた。まるで、本当は当てる気だったのだと言わんばかりに。  
「なぁんだ・・・元気を取ろうと思ってやったのに失敗しちゃったか。そっちの娘はもう片付いちゃってるみたいだけどなw」  
狂ってる。諫早は顔が恐怖に歪みながらもそう考えた。  
高千穂は知らないが、日之影、雲仙は明らかにこんな人間ではなかったはずだ。  
まがりなりにも日之影は同級生だからある程度はわかっているし、雲仙は風紀委員として 風紀違反をしていない人間には一切手を加えないハズだった。  
だが、そんな二人が今や 人間を人間とも思わないような目で諫早を見ていた。  
そして。全てを見透かしたような。まるで、人間であるのに人間でないかのような。  
こんな目を、諫早は一度だけ見たことがある。それも最近、ごく最近である。それは・・・  
『終業式の日の事だったかな?』  
いきなり、目の前に球磨川が現れた。  
「!?」  
『あっは、驚いた?僕が急に君にキスしそうな位置に現れて。説明すると、実はね、今僕日之影くんと同じ状態なんだ。まぁどっちかって言うと常に薄いだけなんだけど』  
といいつつ唐突に諫早にキスをした。現れたときと同じ、にこやかな表情のままで。  
「んぐっ!!?」  
その童顔からは考えられないようなテクニックで諫早の唇や周辺を舐め回していく。そのくすぐったさに負け、諫早はついに口のなかへ球磨川の進入、もとい、ディープキスを許してしまった  
「ん・・んんっ!!?んん・・・!!!」  
ディープどころかキスどころか彼氏も居たことがなかった諫早にとって、これは衝撃的な体験であった。男に口の中をぐちゅぐちゅと掻き回される感触は、いかにも官能的なものであった。  
『どう?ディープどころかキスどころか彼氏も居たことがなかった諫早ちゃんにとってこれは衝撃的な体験であった?』  
口を塞がれているはずなのに、何故か球磨川は声を出していた。  
『男に口の中をぐちゅぐちゅと掻き回される感触は、いかにも官能的なものであった?』  
地の文が表現する、読み返されると恥ずかしい部分を読み上げながら。  
 
このディープなキッスを2分半ほど続かされたあと、ぷはぁっと、諫早は球磨川から口を離すことができた。  
明らかに酸欠であった諫早は 待てを解除された犬のように空気を吐き吸いした。  
「いやー 御暑いキスすんねお二人さんっ!」  
横で日之影が満面の笑みでこちらを見ていた。首にあるドアは邪魔じゃないかと思う。  
『もー 誰が相思相愛運命的フォーエバー及びトゥルーラブハッピーエンド超絶確定な二人だって?』  
球磨川も満面の笑みで答える。その二人の顔を見てさらに引きつった恐怖の顔を浮かべていた諫早の横から 声が聞こえてきた。  
「おーい!こっちゃとっくに準備なんざ終わってんだよ!」  
雲仙の声だった。準備を終えた、という雲仙の言葉の内容を理解した諫早は、高千穂も驚きの反射でそちらのほうをみた。  
「・・・ありあけぇっ!?」  
有明が全裸に剥かれていた。何の趣味かは知らないが靴下と靴は残してある。  
「ありあけっ!?ありあけっ!?」  
有明のもとに諫早が駆け寄ろうとした。が、前へ進むことはなかった。理由は簡単、球磨川が手で諫早を止めているからである。  
『焦っちゃだめじゃないか。僕達だって一番に有明ちゃんを襲いたいんだよ』  
すばらしくツッコミ所満載だったがそれすら構う暇はない、と諫早はすすもうとする。球磨川ははぁー、とため息をついた。  
『しょうがないなぁ。そんなに急ぐんだったら 不必要なものはもう取らないとね。』  
球磨川の指が諫早の背中に触れる。その瞬間、諫早が身にまとっていたもの全てがなくなってしまっていた。  
 
『君が服を 着なかったことにした。』  
 
「〜〜〜〜!!?」  
諫早は力いっぱい叫ぼうとした。そして声を出す寸前であったが・・・  
『君は今日一日、服を着ていなかったんだ。』  
球磨川の楽しそうで枯れているような声に囁かれた瞬間、頭の中の何かが書き換えられていくような気がした。  
『君は登校も授業もクラブも、ぜんぶ、ぜーんぶ全裸で受けたんだ』  
諫早の記憶が蘇る。  
朝起きたときから裸だった。  
飯を食べるときも裸で、家を出るときも裸だった。  
家から学校までも裸で、学校から教室までも裸だった。  
教室から陸上部に向かうまでも全てが裸だった。  
今日一日、彼女は会ったすべてのひとに自分のすべてを晒していたのだった。  
「・・・・あああぁぁあぁぁぁ!!?」  
今日一日の恥ずかしさが一気に襲ってくる。本当に、一気に。  
一日全裸で歩き回る恥ずかしさなど、一般人が理解できる範疇をはるかに超えている。  
そんな狂おしいほどの感情を受けた諫早は 呆然と立ち尽くすのみだった。  
「そ・・・んな・・・わたし・・・」  
諫早の目には光が灯っていなかった。そして、諫早の内ふとももから暖かい液体が流れ出す。  
『ん?んんんん?あれー?もしかして諫早ちゃん、感じちゃってるー?』  
球磨川の全てを見透かしたような声がトイレに響く。事実、諫早は快楽に似たような感覚を覚えていた。  
「あ・・・あぁ・・・・」  
諫早はだらしもない顔でよだれをたらしながら声を出した。  
それを見た球磨川は少しだけ口角を上げた。  
『あーあ。諫早ちゃんに露出狂の気があるなんて思わなかったよ』  
『しかたないし、せめて理性だけでもとり 戻してあげるよ』  
球磨川がニヤけながらそう呟き、指をパチン、と鳴らすと諫早の目に一気に光が戻った。  
そうしたのも束の間、一気に顔を赤くして球磨川に距離を取った。  
「ぁぁああぁぁぁ!!今日、私が裸だったのってアンタのせいだったのね!?」  
他人が聞けば意味不明すぎるコメントを吐きながら 諫早はなにか自分を守るものはないかと探した。  
すると、前に戸があった。  
(と、とりあえずこれを盾に少しでも攻めるかn)  
その瞬間ヒョイ、と持ち上げられた。  
「!?」  
「いや!このドア俺だしね!」  
気づけなかったが、このドアは日之影の首についていたのだった。  
諫早は全力で暴れる  
「はなしな・・・さいよ!」  
さいよ!のタイミングで運よく右手が外れ、パシィン!と日之影の頬にビンタを決めることができた。  
「ぶぉほ!・・・こないだの生徒会の娘といい、俺はビンタに縁があんのかな。ヒヒ」  
全く効いていなかった。そしてどうやら中々のMのようだった。  
「さぁて・・・一発ぶっぱなされて 先手を取られちまった訳だが・・・」  
また、日之影が低く冷たい声で言った。諫早の背中に悪感が走る。  
『これで正当防衛だよね!』  
たった一度の諫早のビンタによって、戦いの火蓋は切って落とされてしまった。  
 
 
「ん・・・ぁんあぁ!?・・いぁぁっ・・・」  
諫早はひたすら愛撫されていた。  
それも、何故かその場にいた全員に。  
「トレビアン!この半端な成長具合がたまんないな!」  
あるものには乳首を念入りに舐められ。  
「ケケケ!呼子の次ぐらいには良い体って認めてやんよ!」  
あるものには勢いよく乳首を舐められ、  
『ひーぶーひーぶー』  
あるものには想像を絶するテクニックで秘部を舐められ、  
「ぉぉ・・・たまらん・・・」  
あるものには足の指の間を舐められていた。  
「いぃ・・ひぁぁっ!」  
秘部だけでも相当な快楽を感じさせられていたが、乳首と足を別の方法で責められることによって さらに何倍も諫早を気持ちよくさせていた。  
しかも・・・  
「んあぁぁぁぁっ!(イクっ!)」  
『はいストーップ(パチン!)』  
「ふぇ・・・んぎぃ!」  
イク寸前になると球磨川が指をならし、どういう原理か諫早の快楽をリセットしてしまうのだった。  
 
「んぁぁぁっ!ん、んあああぁっ!」  
そんな事を繰り返し繰り返しする度重なる焦らしによって諫早の脳に莫大な負荷がかかっていた。しかし、それは脳を破壊する類の負荷ではない。  
(だめ・・・もう、何も考えられなくなってきた)  
それは、理性の破壊である。  
体が痺れ、感覚は快楽以外の何者も生み出すことはなくなり、それにより脳がより快楽に集中しようとせっせと働く  
が、働いた分の御褒美とも言える絶頂が生み出されることもなく、しかもまた快楽のはじめから繰り返される。  
こんな調子が続いては、最初は 触れられないことを望んでいた諫早も、ただただ快楽を望む 壊れた人形のようになりはててしまう  
この様子を見て、球磨川は純粋とも不純とも言える笑顔を作り出した。  
『諫早ちゃん、もう限界みたいだね』  
その言葉に、諫早は大きな期待を抱く。  
(まさか・・・やっとイカせてくれるの?)  
絶頂の希望を見出す。  
「そうだな。そろそろ俺の息子も我慢が限界のようだ。」  
処女であることなど関係もなく、ただイカせてもらえるという希望を見出す。  
「ケケケ!この時間を待ってたぜ!」  
嬉しさで頭がいっぱいになる。  
「このアスリートの足で踏まれたい」  
それが表情にすら表れる。  
『そっかそっか!みんなそんなに楽しみにしてんだね!それじゃあ・・・』  
その、次の球磨川の言葉に諫早は期待した。  
だが、これだけフラグを立てていることから分かるように、球磨川は甘くはなかった。  
 
『有明ちゃんを犯しまくろう!』  
「・・・え?」  
諫早は、理解ができない。  
『もうネッチャネチャのビチョビチョにしてでろんでろんにしよう!』  
理解を、したくない。  
球磨川は、さらに満面の笑みになる。  
『ん?あぁ!僕達のテンションを上げるために諫早ちゃんには前戯として手伝ってもらったけど、もう満足したから帰っていいよ!』  
それも、これも、聞きたくなかった。  
「よし!処女は俺が貰おう! 濡れてない状態でやるのって結構好みなんだよ」  
それは、自分がかけてもらうハズの言葉だったのに。  
「ケケケ!じゃあオレ ケツのほう貰うわ」  
なんだろうこの感情は。  
「有明起きるだろうか?起きたら足でして欲しいんだが」  
言葉に表すのが難しいその感情。  
『じゃあ僕は口で先にさせてもらうね。』  
それを、1人で、独りで、理解する  
その「うらやましい」という感情を。  
 
「それではみなさん、準備はよろしいですか?」  
なぜか全員が全裸になり、準備も完了したところで、目を布で隠した律儀そうな男が出てきた。  
男はほぼ裸で、たくましくも整った胸板に、胸を隠すために使われる下着を凛々しくも格好よく装着し、また股間部には  
露出度の高い ある意味女性用の褌のようなものを身に着けていた。  
「それでは、高千穂さんが女性器、冥利くんが直腸、球磨川さんが口担当という割り当てでよろしいですね?」  
「「『はい!』」」  
「オレを踏むはずだった女の子が目の前で犯される・・・あぁ・・・!すげぇ・・・!興奮してきた・・・!」  
「日之影さんは寝取られ担当と言う事で」  
「おい、バル君よ。お前はどうすんだ?」  
「えー冥利君、私は皆様の早漏バトルの後でよろしいので お気になさらずお楽しみください」  
それぞれがポジションについていた。  
有明はまだ寝ていたが、その有明の下に高千穂が入り込み、有明を少し持ち上げることで  
後ろから雲仙、前から球磨川が男性器を挿入できる状態になっていた。  
ちなみに日之影の手にはオナホールが用意されていた。  
「・・・・・・・・」  
諫早は声も出ない。  
「それでは位置につきまして・・・」  
「おし!」「ケケッ!」『♪』「あぁ・・・」  
それぞれが挿入直前にまで亀頭を持っていく  
「用意・・・・スタート!!」  
それぞれが一気に挿入した  
「・・・!?」  
流石の異常事態に有明も目が覚めたようだった  
「・・・!?・・!!・・・!!!?」  
声を出そうにも球磨川の性器に塞がれ声が出せない。  
「・・・!!!」  
処女を濡れないまま卒業した痛みにより涙が出る。  
「トォレビアン!ビューティフゥ!やっぱ処女だねー!」  
「ケケケ!こりゃ鬼瀬ちゃんに匹敵する名器だな!」  
『いいねー。あ、その噛み具合丁度いい』  
そうしている間にも有明の三つの穴で棒状のものが出し入れされていた。  
もはや有明に周りを見る余裕など残されていなかったが、横で何が行われていたかと言うと・・・  
 
「いいぞォ!有明!最っ高に面白いぞオマエ!」シュコシュコシュコシュコ  
・・・  
 
何が行われていたかと言うと・・・  
 
「んあぁ・・・あぁ・・ああぁ・・はあああっ!」  
諫早が精一杯全力で自慰をしていた。  
先ほどまで 抑えられ、叶うことがなかった思いが一気に爆発していた。  
男が性欲を我慢し我慢し我慢しぬいたあとの自慰の100倍に相当する快楽が諫早の体を襲う。  
もちろん、こんな快楽が常人に襲い掛かるわけなどない。  
『・・・・』  
球磨川が少し諫早をみてニヤけると、また有明のイマラチオに集中する。  
「んはぁぁあぁぁぁあ!!っ!」  
一度目の絶頂が諫早を襲う。が、それでも諫早は自慰をやめない。  
「あぁっ!ぁあぁっ!ぁぁ!!!」  
3日間 食料にあり付けなかったライオンが 久方ぶりにシマウマを見つけ、食べるときかのように激しく手を動かす。  
「あぁぁぁ!いぎぃ!」  
二度目の絶頂がまた諫早を襲った。  
 
「・・・」  
もはや諫早は叫ぼうとすらしていなかった。  
手による抵抗は高千穂に押さえられ、足よる抵抗などもとより不可能で、口で男性器をかむ度に追加追加で精液が出てくるので、  
抵抗の余地さえもぎ取られていただけなのだが。  
「・・・!」  
そして、抵抗の気持ちを無くした瞬間、諫早に大きな快楽の波が襲ってきた。  
「・・・!!!!」  
大きな、大きな、  
「・・・!!!!!!!!!」  
抗いようのない、巨大な快楽。  
高千穂の性器が、雲仙の性器が、球磨川の性器が出し入れされるたびに襲ってくる快楽。  
それ一度一度に有明はイっていた。  
諫早と比べ格段のスピードで理性が削られていた。  
「んーーー!限界か!」  
ドピュ、ドピュドピュ!と高千穂の精液が有明の子宮に排出される  
その瞬間有明の体がビクン!と仰け反る。  
それはまるで、人間の動きではなかった。  
「ケケッ!高千穂、これで負けだな!ほらほら、バル君と交代しろよ!」  
「チッ」  
『まぁまぁwじゃあこれから普通にイクたびに交代ってことでいいんじゃないかな?』  
そういいながら高千穂と長者原の位置が入れ替わる。  
「有明!お前はまた他の男に抱かれていくんだな!・・・あぁああ!興奮するぅぅぅぅう!!」  
「ふむ・・・中はまろやかであるのにほどよい締め付けを持ち吸い付いてくるのは名器の証拠なのでしょうか」  
そう話しかける男達がいたが、有明の耳には届いていない。  
有明は、球磨川とずっと目を合わせていた。  
そして、10秒ほどたったころ、球磨川の有明の頭を握る力が少し強くなる。  
『よーし、それじゃ そろそろ有明ちゃんの人間の限界を「なかったこと」にしようかな!』  
 
球磨川がいい声でいい笑顔で言う。  
「!!!!?????」  
有明の表情が一気に変わる。  
そのころ、雲仙は射精していた。  
「ぅおおおっ!イク瞬間が半端ねえ!」  
それを直腸に受けた有明から本当に感覚という感覚が消える。本当に快楽のみになる。  
「・・・なるほど、つまり人間でいう「絶頂」が最高の気持ちよさであるという概念をなくし、絶頂以上の快楽を作り上げているわけですね」  
ブラジャーにTバックをつけた長者原がつぶやく  
「んんんんんん!んん!」  
完全にふさがっていたはずの有明の口から声が漏れる。それほどの快楽であったのであろう。  
「雲仙、変われ。俺はもう我慢ならない。自動操縦を使わせてもらう。」  
そうつぶやいた高千穂は雲仙をどけ、有明の肛門に挿入する。  
「挿入完了・・・」  
そういって挿入し終えた瞬間、有明の体が急に大きくビクビク震えだす。  
しかし、高千穂は挿入しただけにしか見えない。  
「む?このヒクつきようはなんでしょうか?高千穂さんは動いてすらないというのに・・・」  
そこで雲仙がハァーと「やれやれ」といった風なため息をつき、長者原に顔を向けた。  
「高千穂は動いてないんじゃねえ。動いてるように見えないだけだ。」  
!? と驚いた長者原は高千穂の股間を見る。よく見ると、テレビにノイズが入るように高千穂の体がたまに一部透けたりするのが見えた。  
「こ・・・これは・・・ 負けていられません!こんな、こんな不公平な勝負に!」  
高千穂の腰を動きを見て、長者原が大声で叫ぶ。  
「私も『公平』を使わせていただきましょう・・・!!」  
そう言った瞬間、また有明の体が大きく仰け反る。今度は仰け反ったまま戻りそうにない。  
しかし、長者原の体は動く気配を見せない。  
「バル君、なにして・・・ハッ!まさか「公平」で高千穂と条件を対等にしたのか!?」  
「ははははっ!!私は戦いにかけても公平で対等でないと気にくわないもんでね!」  
そう話す間に、有明の脳は快楽に蝕まれていく。理性どころか、性格すら書き換えられるほどに。  
「むむむむむむぅぅぅぅぅ!」  
訳の分からない声とともに、有明の穴という穴すべてから尋常ではない量の体液があふれ出した。  
そう、二つの異常によって、「なかったこと」にされた絶頂すら迎えれた、不可能を可能にすることができるということが証明された  
決定的瞬間だった。  
「亜wsgghhvdvvm、。l・pfs\\\//・・・・」  
有明の目は完全にどこも見ていなかった。  
 
「ああぁぁぁぁぁあっ!!!ぁああぁぁぁっ!!!!ああああああああああああああああああ!」  
そのころ、諫早は通算99回目となる絶頂を迎えていた。  
「あぁぁあああぁあぁぁああ!!」  
そして、続けて100回目もすぐに迎えてしまうことになった。  
そしてその後、口から舌をだらんとたらし、体中の穴という穴全てから尋常ではない量の体液を撒き散らした。  
「ケケッヶ!有明しか見てなかったが諫早もすっげぇことになってんな!」  
10歳の少年の罵倒とすらとれないような声を諫早は罵声として受け取り、それでさらに顔が快楽でゆがむのであった。  
「あjgjんjんjsかんdかんjかんづjrgんx・・・」  
諫早の目はどこも見ていなかった。  
 
「うぉぉぉおぉぉぉぉォォォぉぉぉぉぉおぉっぉぉぉぉぉ!!!!」  
そのころ、超遅漏である日之影はやっと絶頂を迎えていた。  
そして恍惚の表情を浮かべ、股間の穴という穴から尋常でない量の精液を吐き出した。  
「朝;lklkfdsl;fkdlきもちいい、あkdmさkぁ・・・」  
日之影の目は完全にどこも見ていなかった。  
 
そんな状態が10秒ほど続いたあと、球磨川は満面の笑みで有明の口から男性器を取り出し、有明諫早二人のちょうど真ん中の位置に立って  
よく通るいい声で二人にしゃべりかけた。  
『さぁて!二人とも!僕達もう出しつかれちゃって 君達の相手をしている暇はないんだけど』  
『君達が望むのなら 続けてあげてもいいなぁ〜なんて思っちゃってるわけだけど・・・』  
そういって球磨川は髪をクシで整え、よく通るいい声でキメた。  
『ど う す る ?』  
もちろん、二人の答えは決まっていた。  
「「わたしたちをぉ!!さらに気持ちよくしてくださぃい!」」  
楽しく長い乱交パーティの本番が始まった。  
 
 
「・・・・遅かったか・・・」  
めだかたちが陸上部員に「二人がいなくなった」と聞いて、すでに10時間経過していた。  
持ち前の推理力でもたどり着くのに相当な時間がかかり、やっとほんの少しの手がかりでひとつの地下トイレを突き止めたのだったが・・・  
そこにあったのは、ほぼ床一面に散らばる精液とオナホールのみだった。  
「うわくっせぇ・・・めだかちゃん、また、仲間が二人、消えちゃったんだな・・・」  
そう鼻を押さえながら善吉がバツの悪そうな顔で言った。  
「・・・つーかよー 日之影さんに連れてかれた(っぽい)のにこうやって現場を見つけれただけでも奇跡に近いんだぜ?  
 ・・・だからよ、お前、そんなに一人で抱え込むなよ。」  
そう珍しくめだかに声をかけた名瀬だったが、めだかの拳からつたう血は止まらない  
「いえ・・・ 戦挙が終わり、球磨川も少しはおとなしくなるだろうと 一瞬でも気を抜いた私が悪いのです。  
まさか・・奴が他の人間を過負荷へ持ち込む能力を持っていたなんて・・・!」  
その声が涙声に変わる。  
「黒神さん・・・」  
結局勝ったので会計に戻ってきた喜界島が声をかけた。その手には、葬式のような額縁の中の写真の中に収められたある人物の顔があった。  
「戦挙後真っ先に殺されちゃった阿久根先輩のぶんも、頑張らなくっちゃね。」  
元生徒会書記、阿久根後期の顔であった。  
「絶対に、仇は取ろう・・・」  
そして書記に就いた、都城王土が呟いた。  
 
「本当に行ってしまうのかね」  
「はい。私どもにも目的がありますし、何より黒神様がいらっしゃるこの学園はあぶなすぎるのでございます」  
「そうか・・・まぁ、舞那須学園でも頑張ってくれたまえよ。まだフラスコ計画プランBは続いてるのだから。」  
『はい!わかりました。』  
 
こうして、めだかたちは結局 球磨川たちを倒すことはできなかった。代わりに、  
『帰りにマックよってく?』  
リーダーの球磨川、  
「トレビアン!てりやき」  
その右腕高千穂、  
「ケケッ!そりゃまぁ球磨川先輩が奢ってくれるんだよな?」  
その左腕雲仙、  
「私 財布は持ってきてないのでございます」  
公平と称しつついつも過負荷に有利にもっていく長者原、  
「あ・・・オナホもったいね」  
ドアが首についたままの日之影  
「あなたの精液が付いたものなんて排泄物以下だと思うんですけど ねー球磨川さん?」  
「そうそう、汚いから二度とそんな話はしないでほしいわ変態英雄 ねー球磨川さん?」  
日之影の望みにより日之影をすごい罵倒しながら球磨川にデレる有明、諫早  
 
『It's All Fiction!』  
 
こんな不可思議なメンバーが作る、最悪最低な物語が幕を開けたのだった―――  
 
 
 

   ,.イ  ミミxヽ、ミミミミ、、ミli`l州iヽ  、ミムヽ  
  .イ / li ,ミ州ミマム州ミミトZli州li州liハ,ヽ.ヽ `Z  
  il〃li li li,Z州liミ州ミlilir‐Zl州[lil|liハ ムミリ  
  |!|i州li.Zli,Z州州lミ|l![ Z|i| i![lili!.li.i Z!  
  l州.[li,Zl|lミliヽ/ヽ`ミミ,Z  Z i! Z.lil!.州.Z  
  |州. ZlZ州i`〈   i!`〉i!  i!  !i! [.州 Z  
  |州.,ィZ.Z州ミ.、   /,ィ=云ミミ、l!_ Zl州l州  
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  |l[;;;;;;;;;;,,,:::::::::::::...  イlil!  l/‐、::::::::l!lilリ.i!l州!州 『happy end』  
  |i!;;`ミ、;;;;;;;;;;:::::::::::::: .::    しイ::::::::リ!il i!li!|! li|!  
  |;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::..........    弋::::::::ノリ' .lil! i! li|!  
  |!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::      三彡′  |li!.  |il  
  |l!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::           li!  
  |lil;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::''::}::: . ;;:::         li!  
  |ミZ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::{  
  i!トメZl;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ  r       ,.ィ  
  l!l   [li;;;;;;;;;;;;;;; ` .   , ィ.:´::/  
  州、 .i![i;;;;;;;;;;;;;;:::: ∠:::::::::ノ        /  
   Z、i! Zハ;;;;;;;;;;;::...::: ` ー´         ,.イ  
   ヾ、 li! .ハ;;;;;;;;;;;;::::::......        /  
     ヽ    lilトミミミ::::::::::       /  
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                 ,ィミf!    ∠////  
                《   ヽ   l//////  
                 ヽィ、 ハ  .V/////  
                  ヽハ  l  .V////  
                   Vハ.ハ  V///,  
                   ハ'ム ハ  V,イ/  
                   }/∧{ ハ ////,  
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