あたしはその身に感じた不思議な現象の原因を探るべく病院へとやってきた。  
というのは建前で、本音を言えば鬱陶しい親から離れたいという気持ちがあったからだ。  
出会いはその病院の待合室。  
他の患者から離れて一人ゲームをしている男の子。  
退屈しのぎに話しかけたのが始まりだ。  
名前は蝶ヶ崎蛾々丸、名札に書いてあるのが見えた。  
ちょうど診察室へ入るようアナウンスで蝶ヶ崎と何度も呼びかけている。  
 
「行かなくていいのかよ」  
「・・・」  
「何のゲームしてんだ?」  
「野球ゲーム・・・」  
 
ゲームなんてのはあたしにとって一番退屈な過ごし方だ。  
かさぶたどころか怪我のひとつも出来やしない。  
十年もやってもせいぜい目が悪くなるだけだ。  
まあ、いかにももやしっぽい感じだったし、席もそこしか空いてないから隣に座った。  
あいかわらず、アナウンスが繰り返されるが、もやしはゲームを続けていた。  
不意に看護士がゲーム機を取り上げる。  
 
「蝶ヶ崎くん!早く診察室に入りなさい!!!」  
 
タイミングを見計らったのようにあたしの名前までアナウンスで呼ばれた。  
以外にも早く順番がまわってきて、家に帰る気分じゃなかったあたしはそいつを連れて逃げた。  
とは行っても、こんな施設で隠れられる場所といえば便所の用具入れぐらいなもんだ。  
見つかるのも時間の問題だとわかっていたけど、ちょっとぐらいふざけたっていいだろ。  
連れてきたもやしに話しかけた。  
 
「あいつら偉そうでムカつくよな、サルでも見るような目で見やがって」  
「・・・・」  
「・・・何だよ、自分の意見ぐらい言えねえのか?」  
「・・・・同感です・・・・何の権利があって僕らのことを・・・」  
 
 
ガチャッ  
 
 
用具入れの扉が開けられ、大人の力で強引に引きずり出される。  
床に押さえつけられ、注射針のようなものが見えた。  
背中を打ちつけて呼吸がうまくできない、苦しい!  
ほんと一瞬だけ、マジでぶっ殺そうと思ったとき建物が急に崩れ始めた。  
 
 
・・・・・・・・・・・どこだここ?  
 
「志布志さん、目が覚めましたか?」  
「・・・あれ?・・・あたし負けたよな?」  
「負けましたが、勝ちましたよ」  
「はっ?」  
 
保健室のベッドの上。  
戦挙は五時間も前に終わっていて、江迎も球磨川さんも下校してた。  
 
「どうしました?」  
「いや、夢見てた・・・昔の・・・」  
 
バズーカーデッドを使うのは十年ぶりだったし、それのせいだろう。  
体の傷がなくなってる・・・球磨川さんの大嘘憑きで治療されたのか。  
戦挙の詳細を聞かされて、相手が反則負けを自分からでっちあげたと知ったけど、自分が負けるのは当たり前のことだ。  
勝ちは勝ち、素直に勝利を喜ぼうとしたとき机の上に使いかけの包帯が置いてあった。  
 
「・・・バズーカーデッドくらったからか」  
「ええ、軽い古傷ですが念のため」  
「・・・・・」  
「どうかしましたか?」  
 
あたしはいるだけでまわりが不幸になる、そして他人の不幸が喜べる人間だ  
だが、そんなあたしにも一人だけ長い付き合いの男がいる。  
元から不幸(マイナス)だったから平気なのか?  
なんだか気持ちがモヤモヤするがそのへんのことはよくわからない。  
あたしも頭がいいわけじゃないから、いつも先に手が出るんだ。  
とりあえず、腕を引っ張りベッドへと引き寄せた。  
 
「ちょっ・・・いきなり何をするんですか志布志さん!」  
「え?、何かムラっとしたから・・・・ごめんなさい、もう二度としません、許してください」  
「あのねぇ・・・・志布志さん」  
 
お互い棒読みで会話が進む、深く考えたところでどうせ無意味なんだ。  
これは勝利のあとのハイタッチで、勝手に出るお約束みたいなもんだ。  
エロい雰囲気なんかなく、流れ作業のように行為が続く。  
 
 
「次の試合は江迎さんと人吉くんのお母さんに決まりました」  
「ま、あたしは終わったし・・・適当に眺めるさ」  
「球磨川さんはがっかりしてましたね」  
「気分屋がリーダーだと、こっちは気が楽だな」  
 
そんな会話をしながら、あたしは取り出した肉の棒の先に舌を押し当てディープキスをする。  
胸の谷間に挟んで根元には乳圧を、亀頭には泡が立つくらい唾液を垂らす。  
肉棒はギンギンだし、あたしも水音を立てるように激しくこすり続ける。  
勢いよく亀頭からいっきに根元までくわえ込み、のど全体でしごく。  
リング状に唇を締めこんで、精液を引きずり出すようにだ。  
あごの間接が痛くなるまで、永遠それを繰り返す。  
手で玉袋をにぎり、爪で軽く引っかく。  
歯をたてて、ところどころにアクセントを作る。  
そうこうしてると、激しく脈を打ち始めるんだ。  
だがしかぁし、嬲るのが好きな性質で、根元を強く握り空射精へと切り替える。  
こうすると、しばらくたってからじんわり精液がたれ流れてくる。  
それが、かさぶたを剥がしたときの出血に似てるんだ。  
まあいつもこんな感じで終わりだ。  
 
「さて、われわれもそろそろ帰りましょうか」  
「そうだなー、体中治されてつまんねえから、どっかよって怪我でもしていくかな」  
「ほどほどにしてくださいよ」  
 
帰り道、とくに意味はないけど二人で同じ方向へ歩いていった。  
 
 
 
 

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