1週間後、俺は球磨川率いるー13組との戦挙の初戦に出る。
誰かは知らないがー13組である以上、俺の想像を遙かに上回るほどの凶悪な相手なんだろう。
力や技等の戦闘能力だけなら、真黒さんでもいいけど、それだけじゃ足りない。
別の何かを教えてもらう為に、ある人の元を訪ねた。
ある意味マイナス。
終業式を終え、全生徒が帰る頃。
凶化合宿を始める前に、
俺、人吉善吉は、反則王で有名な元柔道部部長、鍋島猫美先輩の所へ向かった。
<知恵のある卑怯さ>で天才にさえ勝つあの人ならば力とは別の、
何かを教えてもらえるような気がしたからだ。
「鍋島先輩。」
「! あらぁあ〜、善吉くんじゃないの〜。」
俺が畏まって声をかけると、先輩は軽く元気に返してくれる。
「で、どうしたん? 善吉くんから私に声をかけてくれるなんて珍しいじゃないの。」目を細めて、俺がここに来た理由を先輩が聞く。
来た理由の話を始める。
「それは…、終業式の時の話なんですが…。」
「ああ…、その話か…。全校生徒が全員見てて動揺してたで…。」
鍋島先輩の笑みが、終業式と、地下で起きた球磨川の出来事で苦笑いに変わる。
「で、生徒会の善吉くんが私なんかになんのようや?」
先輩が聞き返す。そして俺はその説明に移った。
相手との戦い方。
戦う時の心の持ち様。等。
かくかくしかじか。
「へぇ、<戦挙>での戦い方ねぇ。」
「はい…。戦闘だけにかんしてはいいんですけど、そう簡単にもいかない相手だらけで…。」
手で顎を持ち、考え込む先輩と、
頭に手を置き考え困り果てた俺。
数秒程、考え込む。
おそらく、先輩にも対策を考えるのは困難だろう。
「ま、考え込んでも仕方ないし、私と柔道で勝負せん?
いい汗かいたらいい案も思い浮かぶだろうし!」
「は、はぁ…そうっすね…。」
柔道で試合をする暇もそんなになかったが、体を動かせば何かいい方法があるかもしれない。そう思って、
俺は鍋島先輩とともに柔道場へ向かうことにした。
向かう時…、彼女の表情が、伸縮自在の刀を持つ死神のように不気味な笑みを浮かべていたことに… 見て見ないフリをした。
・・・・・
柔道部 柔道場。
夏休みに入るとあってそこには誰もいなかった。
夏休みも部活はあるかもしれないが、今日は無いらしい。
鍋島先輩は柔道の元部長として、引退した後も入れるらしい。
靴を脱いで柔道場に上がる。
(そういや、新しい柔道部部長は誰になったんだっけ)
「はい、これ胴着。」
あ、どうも。と柔道着を渡され、更衣室に行き、
生徒会服を脱いで折り畳み、渡された柔道着に着替えようとする。
バタン。
誰か入ってきた。
着替えようとして入ってきた人物。
柔道場にいるのは俺以外に一人しかいない。
そう、鍋島先輩だ。
慌てて振り向く。
「な…、まだ着替え途中ですよ!先輩!せんぱっ…」
俺は反射で、女の子のように脱いで畳もうとした制服のワイシャツで体を隠す。
更衣室に入ってきた鍋島先輩はというと、なんと全裸だった。
全裸!?
先輩の細かい体の詳細を見てしまう前に、
鍋島先輩の裸身を見ないように後ろを向く。
「・・・」
スタスタ
鍋島先輩は何も喋らない。
俺だって気が動転して何も喋れないから、
ただこちらに向かう先輩の足音だけが聞こえる。
どんどん近づいてきて、
ピタリ。
先輩の肌が触れた。
最初は手でどんどん腕や胸、脚とくっついてくる。
とうとう後ろから抱きつかれる形になった…!。
「せ、せせせ、先輩!」
「スゥー…。善吉くんっ…」
背中に感じる胸部を始めとする手足の柔らかさや体温も合わさり緊張して、
うまく声を出せない。
スゥーっと先輩の鼻で俺の匂いを嗅ぐ音が聞こえると、
バタッ
先輩は柔道の技(体落とし?)で俺の膝裏に足をかけて、俺の体を倒した!
「くっ…」
仰向けに倒れる。
俺を倒した鍋島先輩が俺の前にしゃがみ込み、
服着た時より大きく見える胸や、薄いピンク色の突起が一瞬チラリと見えたけど、
そんなことよりも先輩の顔がどんどん近づいてくる。
先輩の細目が、俺を見つめる。何も喋らない。
顔がどんどん近づいていき、
チュ。
唇が合わさった。
キス自体は初めてじゃない。
俺の幼馴染みのめだかちゃんと今まで何度もしていたんだから。
だけどめだかちゃん以外との、初めてのキス。
にゅるり
舌が入ってきた。
(めだかちゃん相手にだってこんなことしたことない!)
レロレロ
鍋島先輩の舌が、俺の舌を絡めるように舐める。
変な刺激に、俺の頭がボーっとして、抵抗する力まで抜けて来る。
ちゅるんっ。
しばらくして舌と口が離れた。
「せ、んぱい…。なにを…。」
「善吉く〜ん、ちょっと手伝って欲しいことがあってな。」
良く見ると、俺を見つめる先輩の顔は赤くなっていて、
気の良くて、いつも笑っているのとは違って、色っぽく見える。
「ちょっと犯されてくれへん?大丈夫。天井見てるだけで済むから。」
犯す…?俺を…? まさか逆レイプ??
なんて思っていると、いつのまにか服を脱いだままボクサーパンツ一丁の俺のソレを、先輩は脱がしていた。
下にずらされ、普段見せてはいけないはずの大事な部分を先輩に見せてしまうことになってしまった。
「善吉くん デカッ!」
蛇に、いや、亀頭に睨まれたカエルのような表情の先輩。
鍋島先輩は俺の大事な部分を見て、上の台詞を言うと、驚き細い目を見開き、あんぐりと口を開けた。
「じゅ…、15〜6cmくらいあるんちゃうかな…。」
ゴクリと生唾を飲み、ご立派にそびえ立った俺のモノを見て大きさを確かめる。
「い、いや…、入れ甲斐があるな…うん…。」
先輩が頷く。
「じゃ、さっそくいただきましょか」
「く ぅ 先輩…」
こうして、俺は俺のモノを先輩のソコに迎え入れられた。
膣の暗くも暖かい洞窟へとモノが入っていく。
その途中で一瞬感じた薄い壁。
ずっと前、めだかちゃんと初めてした時の感触と一緒だ。
この感触は…。
もしやと俺は先輩の顔を覗く。
俺を跨いだ両脚が小さく震えていた。そしてモノに感じた抵抗感…。
鍋島先輩は苦しそうな表情をしていた。
「先輩…! 初めてだったんですか!?」
「だって…、初めては好きな人の為に取っておきたかったし…。」
俺が慌てて尋ねると、先輩は苦悶の表情を浮かべながらも、
そこから出来るだけの笑顔を振り絞る。
「痛いけど…、嬉しいよ 善吉くん。お願い…、最後まで、しよ?」
痛くて、苦しいはずなのに、先輩は、俺のを奥へ、奥へと導こうとする。
そんな一生懸命な鍋島先輩を見て俺は。
「わかりました! いきますよ!」
「え…?あ、善吉くん…!?」
俺は両手で先輩の腰を掴む。
性交中の快感を我慢しながらも腹筋を使って騎乗位から対面座位へと持っていく。
対面座位では、初めてはキツイだろうから、
柔道着の上着を俺の前の位置の床に敷き、
そこに鍋島先輩を寝かせた。
「善吉くん…。」
上に組み敷かれ、攻守が逆転させられた先輩は、
瞳を売るわせて不安そうで、すごく可愛くみえた。
俺が上になったから落ち着いてくる。
普通の時では気付かなかった整った顔立ち、
女性らしさを崩さない程度に引き締まった腕、脚。
きゅっとくびれた腰。
先端では薄い鴇色前にもチラっと見たけど、戦う人にとっては大きい胸と、
の乳首が美味しそうにツンと張っていた。
「善吉くん。自分から始めたからなんだけど、ちょっと怖いわ…。」
「出来るだけ、優しくします。」
ふるふると体を震わせ、俺を見つめる先輩に俺はそう諭した。
そのまま突くのもキツイだろうから、先輩の体を優しく撫でてあげる。
肩や手を撫でて上げたり、痛くない程度に乳房を優しく揉んだり。
指の腹で乳首を優しく擦ってみたり。
どんどん快感を上げさせていく。
いろんな所を愛撫して、最後には膣を突き上げて欲しくなるように。
愛撫している内に繋がったままのモノを、
先輩の膣がただの締め付けから絡みつくように動きが変わってきていた。
鍋島先輩の腰が無意識からなのか、おねだりするかのように左右に揺らしていた。
「善吉くぅん…、もう、うごかしてもええで…。」
「・・・だいじょうぶですか? 先輩。」
「もう大丈夫…。それに、善吉くんにも気持ちよくなって欲しいし…。」
俺も、先輩の膣が俺のを舐めて しゃぶりつくのが気持ち良くも苦しいので。
突いて気を紛らわせたい…。
「じゃあ、いきますよ…。」
腰を前後させて俺のモノに纏わりつく先輩の膣肉を振り切り、結合部を擦らせていく。どんどんペースを早くして、膣洞全体で先輩を感じさせていく。
「ひゃぁあ… はぁあ…! 善吉くん!」
膣の最奥やや手前。子宮口を突き、亀頭で擦り押し付けていく。
めだかちゃんが突くと嬉しがる場所だ。
尿道が熱くなって俺もそろそろ限界が近づいてくるのがわかる。
「先輩、そろそろ限界です。 抜きますね…!」
「善吉くん!鍋島先輩が俺の腋下から背中へ両手をまわし、抱きついてきた。
そして両脚も、俺の腰に巻きついて、抜こうとする俺を拒み、奥へ腰を引き戻そうとする。
そして奥に抑え込まれた俺のモノを両脚の筋肉と連動させて、逃がさないように強く締め付けた。
「先輩ィ〜…」
亀頭の先端、尿道口に子宮口が吸いつくかのように密着して、
そして…、
「うぁあ…」
「くぅううん… 善吉くん!」
…ビューーーーウ ビュウ
抜こうとする俺の意思を無視して、
俺の体は射精を始めてしまった。
亀頭と子宮口が密着して、どんどん奥に流れ込んでいってしまう。
ビュク、ビュク、ビュク
一度射精を始めてしまったらもう抜けなくて、
俺の体と本能はどんどん生殖に励んで射精を続けていく。
鍋島先輩は脚を俺の腰に力強く絡みつけたままだから、どっちみち抜けなくて。
ドクドクドク…。
結局、精液を欲しがる先輩の膣に出せる分だけ、流し込むままになってしまった。
ドク ドックゥ。
「善吉くん…。」
「先輩…」
射精が終わる。
先輩に自分の子を妊娠させるような快感に頭が支配されて自分も流されてしまった。
膣とその奥の子宮に精液を付けられた先輩はというと、俺に抱きついたまま俺の胸に顔を埋め、快楽に身を任せて俺の名を呟いていた。
「先輩大丈夫ですか…?」
「うん…。最初は痛かったけど気持ちよかったし、何より善吉くんも気持ちよくなってくれたことが一番嬉しかったわ。」
行為が終わった後に先輩の様子を聞くと
顔を赤らめ、幸せそうな顔で応えてくれた。
それから、しばらくして、行為の後始末をし、最初の庶務戦での戦略をいろいろと話し合った。
完全下校時刻まで。
・・・・・・・・・
「善吉くん。お役に立てたかい?」
「ええ。なんとか!」
エッチしてたときのしおらしい先輩からいつも通りの先輩の表情に戻る。
「庶務戦はおそらく江迎っていう、あのフワフワした女の子やね。善吉くんなら大丈夫!しっかり勝ってき!」
「はい! 今日はありがとうございました!」
「また来ぃや!」
鍋島先輩からいろんなものやいろんなことを教えてもらった。あとは修行して、最初の戦いに臨むだけだ。
俺は修行に向けて、家に帰ることにした。
彼が去っていく。
「とうとう最後までやってもうたなーぁ」
自分の頭をかきながら独り言を呟く。
そして、もう片方の手で最愛の男の子に精を受け、少し膨れた下腹部を擦る。
反則王で有名な私だが、果たして私の助言が役に立っただろうか。
いや、あの凶悪な面々が相手では、恐らくまだまだ修行が足りないだろう。
修行というのを口実にまた善吉くんを誘うというのも悪くは無い。
…それにしても、中に出させちゃったけど大丈夫だろうか。
最後の瞬間、彼と体が離れるのが恐くて、「中出し固め(柔道技じゃない)」をやらかしてしまった。
確か安全日じゃなかったはずだ。(生理予定日が近いし。)
もし出来ちゃったら彼はどういう顔をするだろう。
出来たとしてもそれを言うのは戦挙が終わってからやね。