瞳お母さんのご褒美  
 
ある日の放課後、校舎三階にある使われていない準備室にて  
人吉善吉は、生徒会制服を人吉瞳に取られて仏頂面で座っていた。  
荷物が乱雑に押し込まれている部屋には窓から光が差しうっすらと埃を反射している。  
生徒会の雑事を受け持つ善吉は教材の整理と廃棄をしている最中  
やってきた瞳が手伝うついでに制服の状態を指摘され、無理矢理補修されているのだった。  
瞳は箱に座って善吉の制服をためつすがめつ眺めてはほつれている生地を縫って出来を確かめている。  
悠長と言ってもいい動作を待ちきれず善吉は貧乏揺すりをして不機嫌そうに呟いた。  
「お母さんならもっと早く終わらせれるだろ」  
「そう言わない言わない」  
それこそ瞬きをする間もなく、縫製を終わらせれる速度を持ちながらも  
息子の制服をゆっくりと確実に一針一針縫う瞳。  
「凄いボロボロになってたんだから」  
「こんなのたいしたことねーよ」  
爆発に巻き込まれたり刀剣で突かれるなんて事はそうあるものではないにしろ  
騒動には事欠かない箱庭学園のスクールライフは制服一つ取っても多大な負荷がかかっている。  
異常や過負荷に対峙するのが生徒会の仕事と言うわけではないにしろ  
制服を幾つ使い潰したかもわからなくなるぐらいだ。  
 
「あんまり無理しなくてもいいんだよ。善吉くん」  
楽しそうな様子から、一転視線に力を込めて瞳は善吉を見つめる。  
「息子が頑張ってるのは嬉しいんだけどね」  
「カッ、生徒会にいるんなら無理の一つもやんねえと」  
わずかな自嘲と、それ以上の気概を含んだ苦笑をみせる。  
力は足りないだろう、ままならない事もあるだろう、だとしても生徒会に入ってからの善吉は成長著しい。  
あらゆる意味で規格外である黒神めだかについて行くには、肉体的にも精神的にもレベルアップせざるを得ないのだった。  
(ふぅん……男子三日会わざればって言うけどホント成長してるんだね。いい顔してるわよ)  
息子の頼もしい表情を見て笑う瞳はそうしてる間も手だけは自動操縦かのよう着実に制服を補修していた。  
「善吉くん、できたよ」  
まるで新品みたいになった制服は、アイロンもしてないのに何故だかパリっと形が整えられている。  
「でもその前にぃ」  
制服を置くとすすっと瞳は座っている善吉に近寄った。  
 
「ご褒美あげちゃうね」  
虚を突かれたというべきか、自然な動きに全く反応ができず  
とてもさりげなく、でも当然の事のよう瞳は善吉へとキスをする。  
「!?」  
ビクっと善吉は動揺に身体を揺らすが瞳に頭をしっかりと抱かれて動かせない。  
瞳の小さな唇が善吉の唇をやわやわと愛撫して舌がぬるりと善吉の口内に進入。  
目を見開いたままの善吉は瞳の舌にされるがまま。  
甘く濡れた唾液を注がれ攪拌するよう、口内を犯され尽くされる。  
 
湿った音と糸を引くほどのキスが終わった時にはがくりと善吉はうな垂れたあと  
「こ、こんな所でなにすんだお母さんっ!」  
立ち上がりうがーっと両手をあげた。  
「なによーご褒美って言ったじゃない。気持ちいいでしょ」  
ペロリと唇を舐めて笑う瞳。  
「そ・れ・と・も、善吉くんはこんな所じゃなきゃいいのかなあ?」  
善吉は言葉もない。  
実の所善吉は中学生の頃から、瞳とキスどころかそれ以上の事を何度もしていた。  
やたらと若く可愛く強く有能な瞳は善吉の自慢の母で大好きなのだけれど  
周りは母という存在に対してそうでもなく、自分が重度のマザコンというのに気付くのが遅すぎた。  
瞳は瞳で甘やかす事はしないものの、息子のため(だけではないにしろ)に高校に入ったのが  
示すとおり愛情と言うには少々大きすぎる過保護っぷりだった。  
中学生の頃善吉がエロ本を読んでいたのを発見した時ではあろうか  
それともめだかの過度なスキンシップを思い出して興奮していた夜であろうか  
どちらにしろ性欲を持て余す善吉へと瞳は若すぎる、というか幼い身体を使って慰めるのは自然な事だったのだろう。  
もっとも現状は瞳のほうが積極的になってしまったのだが。  
 
羞恥に俯いた善吉を見て微笑む瞳。  
「久々だねえ。こっちも成長してるかなー」  
瞳は善吉の前で膝立ちになると目の前にちょうどくるズボンをまさぐった。  
善吉のモノは先ほどのキスで反応して固くなっており隆起した肉はしっかりと自己主張している。  
「ぬぐぐぐ…………」  
だらだらと汗が垂れるが善吉は瞳を止めない。  
言うとおり久々に触れられる事に期待しているのだ。  
ジジッーと音を立ててジッパーが下ろされ瞳の指が入り込むと  
平均的より大きいと思われる男性性器がまろびでる。  
皮は剥けてカリは太く血管が浮き出て力強そうだ。  
 
「うっわーなによおホントに成長してるじゃない」  
瞳は、目に星が映りそうなほどキラキラと喜色を示す。  
「お、おかあさん……」  
何か言いたそうだが瞳はそれを無視するように甘えた声音で  
「善吉くんの食べちゃっていーい?こんなに大きいの見せられると我慢できないなー」  
ズボンから出したのはあんたじゃねーか!  
なんて啖呵を切りたくても切れない。  
細く小さい指が幹に触れているだけで気持ちよく、そのうえ吐息が先端を撫でているのだ。  
わざとだろう、指がクリクリと根元をマッサージみたく指圧しているのも  
真綿で締められているようなじっとりとした快感が伝わってくる。  
 
「……オネガイシマス」  
あっさりと快楽の誘いを受け入れた。棒読みなのはわずかな抵抗か。  
「ふっふーいただきます」  
濡れた舌が味を確かめるよう先端を舐めると瞳は美味しそうに笑う。  
「うあっ……」  
ぺろぺろと舌が優しくさきっぽからカリまでを濡らし、じょじょに幹へと移動すると  
大きなモノで瞳の顔の半分近くが隠れ根元のほうまで唾液を塗していく。  
「んー濃い味で美味しいわよ」  
作業中若干の汗をかいていた善吉のモノを嗅いで舌で味わい  
全体をたっぷり濡らしてから口を大きく開けぱくりと亀頭をくわえ込んだ。  
「んあぁっ、ぐじゅり……ちゅぷっ」  
「うおっ……!」  
先端が暖かく潤みある口内に囚われるとそれだけで善吉は気持ちがいい。  
柔らかい舌が尿道をくすぐり、同時に亀頭の太い所を唇で締め付けられると  
瞳の口内でびくんと肉が跳ね目を細め見上げると善吉は苦しそうなほど感じているようだ。  
(善吉くん、可愛いんだあ)  
 
強い快楽で腰を引いてしまう善吉を追いかけていくと、ほどなく善吉は窓に追い詰められ動けなくなる。  
「んちゅっ、ちゅちゅ、えんにぃちくん、にげひゃダメェ」  
「咥えたまましゃべんじゃ……!」  
言っても止まらず、複雑に動く舌が所構わず舐め回る快楽。  
瞳の子供と変わらないサイズの手が、善吉の腰に絡み付いて詰め寄ると  
硬い肉棒が同じ肉でできてるとは思えないほど  
柔らかい唇に締め付け飲み込まれてたっぷりと唾液の歓迎を受ける。  
「ぐちゅっ、んおっ……ぶじゅじゅっ!ちゅぅぅっ」  
瞳は舌は止めないまま頭を前後に動かして、濡れた唇で幹を  
きゅっきゅっと扱き上げては吸い付いていく。  
(うぅ、苦しくないのかよ……)  
善吉の両手に軽く収まってしまうぐらいの小さな頭が  
前後に動いて快楽を引き出し先端がこつこつ喉に当っている。  
だというのに苦しいそぶりどころか善吉の感じている様子に目で笑みすら浮かべていた。  
 
「んぅ〜〜〜〜」  
瞳は輪の形の唇を強く締め付けてじっくりと幹を責め  
「れろっれろっ、れおっ!ぴちゅん……れろっれろっれおっ!」  
別の生き物のように動く舌が亀頭を時計回りに何度も舐め廻し  
「んぅー、じゅじゅっ、んあっ……んぅっ!ちゅぅっ、ぺちゅ、ちゅぅっー、ぐちゅちゅ!」  
締めた唇が幹を柔く圧迫したまま、前後に動きつつ強く吸い付いてきた。  
ぐちゅぐちゅと濁った水音が響き、善吉のモノはどろどろに溶けてしまいそうな快楽に襲われてしまう。  
「うあぁあぁぁ…………」  
善吉はそれこそ食べられているような強烈すぎるフェラチオによって  
開いた窓へ背中を仰け反らせて喘ぐとまだ明るい日差しが目に差し込む。  
瞳はふっくらとしたほっぺを窄ませ、性器から男の欲を求めるようちゅぅっと吸い出し始めた。  
ビクビクとモノが震えて玉袋が射精の予感で昇ってくる。  
「んじゅじゅじゅっ!びゃして……ひぃんだひょ……んじゅ、じぇんきちくん、ちゅぶりっ!」  
苦しげな顔で見下ろす善吉を瞳は慈愛の眼差しで見上げる。  
「で、でるよおかあさん……!」  
瞳の髪をくしゃくしゃと撫でながら、抑えきれないモノを口内へと一気に放出した。  
 
「んあっ、んぐっ……!ちゅう〜んじゅじゅ〜〜こくっこく……ぷちゅちゅっ……」  
音を立てて吸い出される精液。  
射精のタイミングに合わせて強くストローを吸うような瞳の吸引でさらなる快感が善吉に襲いかかった。  
肉の竿が震えるたび濃厚な塊がバキュームフェラで速度を増して尿道から撃ち出され  
瞳は濃い液を舌で受け止め味わいながら飲み込んでいく。  
「ぢゅるるっ!じゅっぷ、んっ……ぐじゅんっ!んくっ、んくっ」  
鍛えているというのに善吉の両脚は快楽でガクガクと震え、窓のへりに手を置いて必死に耐えていると  
腰が浮き上がり喉へと先端が当たるが瞳は苦しむどころか  
むしろグリグリと自分から押しつけて亀頭と精液を直接喉奥で受け止めていく。  
「んうぅっ……ちゅぽんっ」  
射精が終わるともの惜しそうに瞳は口内から肉棒を抜き出した。  
善吉はズルズルと壁から滑り落ち床に腰をおろしがっくりと頭を下げる。  
「善吉くんご馳走様!」  
幼げな顔でにっこりと笑う様はたった今まで男のモノを咥え飲み込んでいたとは到底思えない。  
「お粗末様です…………」  
一回の射精で精も根も尽き果てたと言わんばかりに善吉はうな垂れたまま答える。  
強すぎる快感は思春期真っ盛りの鍛えられた高校生と言えど疲労させてしまうのだ。  
 
「んっふっふ」  
そうやって下を向いている善吉の頭にふわりとした何かが被さった。  
「……んっ?」  
顔をあげると視界が黒いものに塞がれ鼻が柔らかい何かにぶつかった。  
「ぁンっ」  
同時に濃密な、疲労した善吉を奮い立たせるほどの、甘く香り立つ華の匂いが善吉の鼻腔に広がっていく。  
「うおっ!?」  
瞳は善吉の頭へスカートを被せてスパッツに覆われた女性の部分を顔に触れさせたのだ。  
「今度はこっちでしよっか……」  
甘く囁く瞳は少しずつ腰をおろしていく。  
善吉の顔へほっそりとしたお腹が制服越しに触れ、薄くも柔らかい胸が顔を撫ぜる。  
眼前には欲情で火照る瞳の顔。  
肩に頭を乗せて甘えるようにほお擦りをしてくる。  
 
「ねっ……善吉くんが脱がしてよ」  
熱が篭った囁きは善吉を容易く興奮させ、あっさりと両手をスパッツの尻へと宛がわせた。  
瞳はゴツゴツと骨ばって鍛えられた息子の手の感覚に甘く声をあげる。  
(くそっ、なんで母親なのにこんな可愛いんだよ!!)  
心中で愚痴りながら善吉は筋肉と脂肪がバランスよく付いている小さくも柔らかいお尻を  
握るよう揉み解す気持ちよさに酔った。  
無言で半眼のまま善吉の両手がグニグニと肉に食い込んで、形よいお尻を好き勝手に歪ませて  
一心不乱に瞳の尻をたっぷりと指で味わい尽くすよう揉み解していく。  
瞳は善吉の力強い動きに答えるよう抱き締め返しながらも表情は快感に蕩け、でも物足りない情欲に囚われて哀願する。  
「い、意地悪しないでよう善吉くん……」  
その言葉に反応したのかスパッツ越しに揉んでいた両手が腰に移動して  
スパッツを下着ごと膝の所まで一気に脱がした。  
 
「ひゃっ!」  
下着からは蜜の糸が引いてしまっており、分泌点である性器は  
幼く毛も生えていないのにわずかにその口を開かせていた。  
善吉のモノを舐めしゃぶり、尻肉を蹂躙される悦びですでに準備ができてしまっているのだ。  
「もう乱暴にしたら破けちゃうでしょ」  
そう言いながらも瞳は、そそり立つ善吉のモノを覗き込んで興奮で目を輝かせている。  
腰を浮かして亀頭にぴとりと触れさせて少しずつ腰を降ろしていく。  
「んっ…………ほら、善吉くんのがどんどん……入ってね。気持ちいいのよ」  
小さな瞳には不釣合いな大きい善吉の肉棒が飲み込まれていって瞳は体を震えるようくねらせて善吉の胸に頭を預けた。  
「はぁっ……善吉くんの、全部食べちゃったあっ……」  
 
対面座位の体勢で嬉しそうに瞳は呟く。  
「久しぶりだけどやっぱり善吉くんの気持ちいいよお。善吉くんはどお?」  
「お母さんの中マジでいい……」  
瞳の膣内は体格通り狭く襞が潤沢の蜜と一緒に絡み付いて、入れているだけなのに善吉のモノを快楽で包み込む。  
「よし、じゃあ一緒に気持ちよくなろうね」  
童女のごとき相貌を淫靡にとろめかせ腰を動かし始めた。  
白衣に包まれた腕が善吉の肩に、細い足が腰へと回され、善吉へと体重がかかるたび瞳の腰が持ち上がっては降ろされて  
小学生ぐらいしかない肢体が大きな幅で上下する。  
「あぁ、ほんと……もう……気持ち、いいんだから」  
瞳は熱く逞しい肉を体内で受け止める幸せに感極まったのか少しだけ目じりから涙が垂れた。  
上向きに息を吐き、善吉をぎゅっと抱き締めながら身体を揺らし続け  
善吉も小さい体を抱き締め返しながら愉悦に酔いしれる。  
 
結合部からぐじゅぐじゅと水音が響き埃っぽい室内へと、淫靡な男女の匂いが撒き散らされていた。  
瞳は貪るように肉棒を味わい幼い顔を快楽でほころばせている。  
善吉だってされてばっかりではおらず、腿を抱き上げるよう持ち上げて腰を使い始めると  
角度の変わった肉棒が子宮口周辺を突き上げると瞳は快楽の声を響かせた。  
「ふぁっ、んっ、んぁっ、そこ……いいわよぉ……」  
身体を揺らされ亀頭がグニグニと何度も奥に当たり続け喘ぐ。  
腰の動きはさらに速くなって瞳の小柄な身体が儚げに揺れ続けて  
荒く淫らに息を吐く瞳の唇を善吉は塞ぐ。  
「んんむぅ、んっ……ちゅっ、ぁんっ、んぅっ…………」  
瞳の小さな唇が乱暴に吸い付かれた。  
善吉の舌が瞳の舌と絡み合うと感じやすいのか瞳の中がきゅっと善吉を締め付け  
キスをしたまま生尻を揉むと喘ぎが善吉の口に漏れ出す。  
 
小刻みな善吉の腰の動きに瞳はお腹をくねらせて答えると、善吉も必死に腰を動かし舌で責め続けた。  
「んちゅっ……ふぅ―――んんっ……んぁっ!」  
教え込んできた性感帯を責められると段々瞳は余裕がなくなってきて確実に昇り詰めていく。  
善吉の舌にされるがまま舌を吸われ絡み取られて  
堅いモノに突かれて膣内を善吉の形に崩され整えられて  
瞳は痙攣するよう手足の先端までも絶頂の予感で震えてしまっていた。  
だが、善吉も限界が近い。  
「出ちまうから、足外してくれ……」  
瞳はそれを聞くと淫悦に微笑みながらも答えた。  
「だあめ、一緒にイこうね善吉くん」  
細い脚が善吉の腰をぐいぐいと引き付けてより深く身体が繋がる。  
「中出しになっちまっ……むぐっ!」  
瞳は濡れた舌で善吉の口を塞ぎ、腰を激しく揺すった。  
ぬぢゅっぬぢゅっと結合部から愛液と空気が攪拌されて瞳の背筋がピンと跳ね上がる。  
 
「ああっああぁっ!!射精してっ!善吉くんっっ!!」  
「ぐぅっ出ちまうっ!」  
涙を流しながら瞳は絶頂で身を反り上げて叫ぶと同時に濁流が膣へと噴出された。  
「ふぁ、んあぁぁっっっ――――――!!!」  
奥底子宮口へと直接注ぎ込まれるような射精。  
肉棒が脈動するたびに熱い精液が瞳の膣内を燃え上げるような快楽で責め上げ  
お返しとばかりに瞳はモノの根元から先端までを締め包んで射精を促していく。  
快楽の循環機関はほんの数秒の時を経て終りを迎えた。  
 
狭隘な所に嵌っていたモノがぐぽんと音を立て抜き出される。  
善吉は背中を壁につけて、瞳は善吉の胸に頬を押し当てて、全力疾走でも  
そうはならないだろう呼吸を荒げてしまっていた。  
「やっちまった……大丈夫なのかよおかあさん」  
「んっ……問題ないわよ。それぐらい調整できてるから」  
中出しの危険も医者である瞳は自身のメカニズムをしっかりと把握してるし薬だって用意できている。  
「よいしょっと……おとと」  
おばちゃん臭い掛け声で立ち上がる瞳がよたつくのを善吉は素早く立ち上がって支えた。  
「おいおいマジで大丈夫なのかよ」  
「平気だってば」  
言うとおりしゃきっと姿勢を整える。  
「ちょっと時間かかっちゃったわね。ここの整理は私がやっておくから善吉くんは生徒会室に戻ってていいよ」  
まだ作業が少しだけ残っているのだ。  
「待てよ。任せっぱなしでいいわけねえだろ。俺もやるよ」  
瞳は無言でスカートをまくると、下着が下ろされたままのそこには性行為の生々しい残滓が残っていて善吉は顔を朱に染めた。  
「女には後始末があるの。善吉くんはゴミだけ捨ててくればいいから。ほらいったいった」  
「んぐぐぐぐっ…………わかった。またあとで」  
真っ赤な顔のまま身支度を整えるとわりと大きな荷物を抱えて部屋から出る。  
「もう変なとこで初心なんだから……はぁっ…………」  
ぼやく瞳はそのままぺたんと両膝を床につけた。  
「やっばーい、立ってられないわ」  
女の部分から快楽の余震が全身に広がって力が入らない。  
「うわあ、こんないっぱい出してるし危ない日だったら一発妊娠じゃない」  
ドロリとした精液を指で掬って口に含みしばし味わう。  
「もう、こっちまでいい男になっちゃって……」  
めだかちゃんから奪っちゃおうかなあ  
そう呟いて息子と愛し合った幸せと快楽の残響でぽおっとした顔のままずっと瞳は座り込んでいた。  
 

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