箱庭学園に校内放送が流れた。
「お昼になりました。全校生徒は食堂に集合してください。」
それから程なく、廊下に生徒たちの姿が現れた。
全校生徒と言っても女生徒ばかりで、しかも全員全裸で、四つん這いで歩いている。
彼女達の顔は一様に暗く、絶望に沈んでいる。
泣きはらして眼を真っ赤にした者も少なくない。
球磨川禊のマニフェスト「直立二足歩行の禁止」「衣服着用への厳罰化」が
施行されて1ヶ月、彼女達は恥辱に満ちた生活を強いられていた。
しかし女子はまだよい。男子生徒は
『授業も部活もないんだから、お腹空かないよね(笑)』という理由で、
3日に一度しか食事を与えられていなかった。
乳房を揺らし、尻を振って、美しい家畜の群れは、黙々と四つん這いで食堂に向かう。
女生徒たちが集合したのは体育館であった。今やここが食堂なのだ。
床には幅30センチほどの溝が数列掘られている。
そしてその溝、すなわち給餌器の中には、スープが満たされていた。
「手及び食器等を用いる飲食の取締り」条例により、女生徒たちは家畜のように、
口だけを使ってスープをすすることしか許されていなかった。
『はーい、全員そろったかな?』
生徒会長・球磨川が壇上に姿を現わした。球磨川自身も衣服着用禁止ルールを
きちんと守っており、全裸である。
『それではいただきます!』
「いただきます……」
生気のない女生徒たちの声が、体育館に空しく響く。
ぺちゃ、ぺちゃ、ぺちゃ。
犬のように給餌器に顔を突っ込み、女生徒たちはスープを舐め始めた。
壇上から降りた球磨川は、ニコニコしながら女生徒達の間を巡回する。
『みんな、おいしいかな? 楽しいよね、お昼ごはんは!』
返事をする者も、口ごたえをする者も一人もいない。
マニフェスト施行当初、逆らった生徒は、どこかへ連行されてそれきり姿を消した。
これ以上の地獄が待っているかと思うと、口を開く勇気など誰にもなかった。
しかし球磨川はお構いなしに巡回を続ける。
そして一人の女生徒の後ろで歩を止めた。
『えーと、君は確か…』
その女生徒はひときわ小柄で、小学生のように未熟な裸身であった。
球磨川はしゃがみこんで、彼女の小さな尻を両手でつかむと、ぐいっと持ち上げた。
はずみで女生徒は、顔からスープの中に突っ込む。
「んぶっ…!」
『1年3組鬼瀬針音さんだっけ?』
球磨川は言いながら、全く脈絡無く、鬼瀬の花弁に挿入した。
「く……あっ……!」
鬼瀬は小さく悲鳴を漏らした。球磨川に貫かれた花弁から、一筋の血が太腿に流れる。
眼鏡までスープまみれになった鬼瀬にお構いなく、球磨川は腰を振り続ける。
『あー、気にしないで。そのまま食事続けていいよ。』
「…んっ……」
鬼瀬はやむなく食事を続けた。犯されながらも、懸命にスープを舐める。
その頬に一筋、涙が流れた。
『君には何か言いたいことあったんだけどなー。”風紀委員なんてくっだらなーい”
だったかな、”それが今や犬みたいに犯されてる気分はどーぉ”だったかな?』
言いながら球磨川は、鬼瀬の未熟な胸の突起をつまみ、こりこりとねじり回した。
「く、ううっ……!」
鬼瀬は歯を食いしばった。死んでしまいたい気分だった。
『ま、いっか。その内思い出すよね、っと(笑)』
「あ……っ……!」
鬼瀬はまた小さく呻いた。球磨川が射精したのだ。体内に不快な温もりが充満する。
球磨川が性器を抜くと、鬼瀬の花弁からどろりとした精液と、血が流れ落ちた。
『気にしない気にしない、こんなの犬に噛まれたようなものさ。
減るもんじゃないしね。』
球磨川は立ち上がった。その時にはもう、鬼瀬の股間に流れる精液も消え失せ、
流血の痕跡もなくなっている。『大嘘憑き』が発動したのだ。
『そういえば君の名前何だっけ? 忘れちゃったなあ(笑)』
球磨川は無邪気な笑顔を浮かべながら、巡回に戻った。
鬼瀬は球磨川が遠ざかってから、給餌器から顔を上げ、声を殺してすすり泣いた。
これで6回目なのだ。6回目の陵辱にして、6回目の処女喪失。
体の傷は『大嘘憑き』で治っても、心の傷だけはどんどん深く刻み込まれてゆく。
(助けて……誰か助けて………)
(END)