「一回500円、一円もまからないからね、それでいいなら」  
「あ、あぁ、いいよ、だから、頼むよ!」  
少し湿った、塩素の匂いが鼻につく部屋  
プールの脇に建てられた、更衣室  
そこに少女と少年がいた  
少々無愛想な女は、つい今さっきまで泳いでいたのか着ている学校指定水着を水で湿らせ、後ろで結んだ髪からもポタポタと水をしたらせていた  
対して髪を五厘に刈り込んだ、いかにも野球部員な少年は、半袖のワイシャツに黒いズボン、おおよそプールの更衣室に似つかわしくない格好をして、目の前の少女の磨きあげられた身体を興奮したように見詰めていた  
「じゃあ、払って。うちは先払いでやってるから」  
終わった後で裏切られたらたまらない、そう呟いて少々朱に染まった頬を気にすることなく手のひらを差し出す  
「あぁ、解ってる、他の奴からも聞いてるから・・・・・・ほら500円」  
少年は差し出された手のひらに硬貨を置くと、息荒くベルトに手をかけ、外そうとした  
「待って」  
「え?」  
少年の動きに待ったをかけた少女は後ろを向き、自分の制服が収められたロッカーから眼鏡を取りだすと、それをかけた  
「眼鏡をプラスするなら、追加で100円いただくけど、どうする?」  
無愛想な表情のまま、水泳部員 喜界島もがなは振り返った  
「100円、払うよ・・・・・・」  
その姿に少年は陥落した  
・・・・・・  
「あっ、あっ! あ、やばっ、あっあっぃあ!」  
「ん、ちゅぶ、じゅぽ、あむ、んん、ちゅぅぅ」  
プール更衣室に湿った音が響く  
ロッカーを背にして下半身裸で立つ少年、さきほどの野球部員らしき少年は、まだまだ小さく色素の定着していないちんこを膝を床についてしゃがんだもがなにフェラチオされ、今にも崩れそうな程に足を揺らしていた  
「やべ、やべ、やばいっ、喜界島っ、また、また出る」  
「おふふぃに(お好きに)」  
「あ、あ、いっ、・・・・・・・・・・・・ぅあぁ、はぁ、はぁ」  
くわえたまま喋られたのが止めになったのか、少年はもがなの口に射精した  
「ふぅ、こんなとこかな、どする?」  
息も絶え絶えな少年とは裏腹に、何事もなかったかのように立ち上がり伸びをする  
その伸びにより、綺麗な身体のラインが強調され、少年のちんこはピクピクと反応するが  
「だめだ、流石にもう立たない・・・・・・」  
限界が来たのかズルズルとへたりこむ少年を一瞥すると、もがなは水泳キャップに入れられた500円硬貨3枚と100円硬貨9枚を見て、ニッコリ微笑む  
それを大切そうにバックに仕舞うと  
「そ、じゃまたしたくなったらお金持ってきてね」  
と言ってあっさりと更衣室を出ていった  
続いてシャワーを浴びる音とがして、そして遠ざかっていった  
「小遣い前借りできないかなぁ」  
残された少年は下半身を仕舞うことなく呟いて、溜め息をついた  
 

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