「私ったら雲仙委員長に命じられるがままに、何人も×16  
 縛り首にしてきましたから…。」  
呼子の風紀委員服の両袖から、数本の鎖が現れた。  
その先端には鋭利な錘(すい)が備え付けられている。  
首を絞められなくても、当たれば殺傷力は抜群だ。  
キリキリというわずかな音を立て、鎖は一斉に、背中を向けたままの  
善吉めがけて襲い掛かった。  
だが………。  
 
鎖は善吉を直撃するはずだった。しかし次の瞬間、呼子は目を疑った。  
善吉は後ろを振り向きもせず、わずかな体の動きだけで、全て鎖をかわしたのだ。  
「くっ!」  
呼子は手元に空しくもどってきた鎖を、再び放つ。しかし結果は同じだった。  
「やめてくださいよ、呼子先輩。俺は女には手をあげねえ主義だが、  
 それがめだかちゃんの敵ならば、先輩であろうと教師であろうと、  
 容赦のできない番犬ですよ。」  
善吉はダンボール箱を持ち、背中を向けたままだ。しかしそのセリフが帯びた  
殺気と迫力に、呼子はたじろいだ。  
 
「ふ、ふざけるなっ!」  
怯むまいとして、続けざまに鎖を放った。ようやく1本が善吉の肩をかすった。  
「!!」  
善吉の体がビクンと震えた。ダンボール箱が床に落ちる。  
呼子はようやく善吉が恐怖を感じたのだと思った。しかしそれは全く逆だった。  
「やってくれましたね……!」  
善吉の体からドス黒いオーラが立ち上る。呼子の全身から、どっと冷たい汗が吹き出る。  
もしかして自分は、とんでもない番犬の尻尾を踏んでしまったのでは…。  
 
「俺に恨みがあって襲うならまだいい。だが、アンタはこの生徒会服を傷つけた。  
それはすなわち、めだかちゃんに敵対し、傷つけるっていう意思表示ですよね?  
だから言ったのに……俺はめだかちゃんの敵には容赦のできない番犬だって!」  
言うが早いか、善吉は呼子に飛び掛り、風紀委員会服の胸元を引き裂いた。  
「きゃああっ!」  
清楚な白いブラがむき出しになり、その勢いで、押し込められていた豊満な乳房が  
飛び出し、ぷるんと揺れる。さらに委員会服の両袖を引き千切ると、仕込んであった  
多数の鎖がじゃらじゃらと床に滑り落ちた。  
「や、やめてえっ!」  
善吉の目は狂気に燃えている。『白虎』と名づけられ、ダンプにはねられても  
へっちゃらなはずの特服が、紙切れのようにズタズタに破かれていく。  
 
「だ、誰か…!」  
下着だけの姿にされた呼子は、悲鳴を上げて逃げ出そうとするが、  
それすらも善吉は許さなかった。床の鎖を掴むと、呼子の背中を殴打する。  
「あぐうっ!!」  
一瞬息が詰まり、背中に真っ赤なミミズ腫れができた呼子は、床に倒れこんだ。  
這いつくばって逃げようとする呼子のブラとパンティも、善吉は引き裂く。  
そして有無を言わさず、呼子の大きな尻を抱えると男根をねじ込んだ。  
 
「うあああっ!」  
呼子は絶叫した。全裸にされて犯されるという羞恥心よりも、猛獣に襲われて  
いるかのような恐怖が全身を貫く。  
「やめ……て!……う、ううっ……!」  
善吉の男根は性欲ではなく、怒りで硬く節くれ立ち、容赦なく呼子の子宮を突きまくる。  
さらに善吉は呼子の乳房を乱暴にねじり上げ、こね回した。  
「痛っ!…あうう……!」  
「自業自得ですよ、呼子先輩。さっきも言った通り、俺はめだかちゃんの敵には  
 一切容赦しねえ。めだかちゃんのためなら番犬どころか狂犬になるんですよ!」  
激烈な腰の動きが一層早くなる。呼子の乳房が、嵐に見舞われた樹木の果実のように  
ゆさゆさと揺れまくった。  
 
「まずは…ご挨拶代わりだ!」  
「ああっ、いやあっ!中は、中だけはっ!!」  
呼子の悲鳴を全く無視し、善吉のマグマが子宮の中に放出された。  
「あ……ああ……。」  
わずかに痙攣した呼子は、涙を流しながら床に崩れ落ちる。  
しかし、その姿を見下ろしながら、善吉の男根はいまだ隆々とそびえ立ち、  
一向に収まる気配がない。数年ぶりに善吉は、心の底から怒っていた。  
めだかに敵対するものは、徹底的に叩き潰さなくてはならないのだ。  
 
善吉は、倒れこんでいる呼子の尻を、再びがっちりと掴んだ。  
「ひいいっ!!」  
怯えきった呼子の目に、夕陽に照らされた善吉のシルエットが映った。  
まるで無慈悲な悪魔のように…。  
「先輩、まさか今くらいで終わったとか思っちゃいないでしょうね?  
 二度とめだかちゃんに手を出そうなんて気が起きないよう、徹底的に  
 先輩の体に刻み込んであげますよ!」  
「いや、いやあっ!誰か助けてぇ!!」  
しかし、生徒会と風紀委員会の抗争に巻き込まれることを恐れ、二人の周囲には  
人っ子一人いなくなっていた。  
呼子の悲鳴が、廊下に空しく反射して消えてゆく。  
 
 
「雲仙委員長、こっちです!」  
すっかり日が落ちた夕闇の中、雲仙冥利は風紀委員たちに案内されて走った。  
グランドのバックネットのあたりに人だかりがしている。  
「!!」  
人混みをかきわけた雲仙が見たものは、金網に磔にされた無残な呼子の姿だった。  
 
気を失い、自らの武器である鎖で、殉教者のように磔にされた呼子の、  
白く豊満な裸体は、善吉によって鞭打たれ、みみず腫れだらけになっている。  
股間から太腿にかけては、血の混じった白濁液が流れ落ち、さらに乳房から  
腹部にかけては「Fuck!」と黒いスプレーで落書きされていた。  
 
「おい、おろしてやれ!」  
不機嫌な声で雲仙が言うまでもなく、脚立を持ってきた風紀委員達により、  
呼子はようやく解放された。毛布をかけられた呼子が、雲仙の前に運ばれてくる。  
意識を取り戻したようだ。  
「う……雲仙委員長…………申し訳ございません……。」  
「けっ、全く使えねー奴だぜ。大人しく病院に行って寝てろ。」  
だが、その乱暴な言葉とは裏腹に、雲仙は呼子をぎゅっと抱き締めた。  
安堵したかのように、呼子は再び気を失い、担架で運ばれていった。  
雲仙は風紀委員達の方に向き直る。その目には、先程の善吉に負けず劣らずの  
怒りの炎が燃え盛っていた。  
「おい、おめーら、明日は全員学校休め。戦争がおっ始まるからな!!」  
 
(END)  
 

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