血まみれのズタボロになった男子オーケストラ部員達が、担架で次々と運び出されてゆく。
彼等を介抱する保健委員達の表情は、一様にこわばり、緊張で張り詰めている。
部屋の隅で腕組みをして、救助活動を眺めている子供、いや、この惨事を引き起こした張本人である
風紀委員長・雲仙冥利の機嫌を損ねないように、皆必死なのだ。
(何て酷いことを……)と誰もが思っているが、口に出す者はいない。
言ったが最後、次に粛清されるのは自分の番になるからである。
最後の一人が運び出され、音楽室の扉が閉められると、中には雲仙と20人の女子部員達が残された。
雲仙の対角線の一隅に寄り集まった彼女達は、一様に恐怖に怯え、震えている。
男子部員達の処刑される有様がまだ脳裏に焼きついており、腰を抜かして動けない者、
抱き合って泣きじゃくる者、頭を抱えてうずくまる者など様々だ。
これから自分達には、どんな恐ろしいことが待ち受けているのか……。
「さーて待たせたな、テメーラ!」
「ひいいっ!」
雲仙が一声叫んだだけで、女子部員達は恐怖の悲鳴を上げた。
「楽しい楽しい殺戮の時間ですよー! つってもな、俺も鬼でも悪魔でもねえ。
一応選択権くらいは与えてやる。死刑か、肉体労働か、どっちがいい?」
副部長が、怯えながらもおずおずと尋ねる。
「に、肉体労働って…?」
返ってきたのは、雲仙の雷のような怒声だった。
「あぁん?一字一句説明しなけりゃわからねえアホどもの巣窟か、ここは!?
テメーラがおまんこおっ広げて『雲仙様どうぞ』ってやらせるなら
それで許してやるっつってんだよ! 嫌なら死刑だ!わかりやがったか牝豚ども!」
「いやぁぁぁ!!」
女子部員達は一斉に泣き叫んだ。死刑が嫌なら肉体を捧げろとは、それこそ鬼か悪魔の言い分だ。
その時、茶髪で派手めの一人の女子生徒が立ち上がった。媚びるような笑顔を雲仙に向ける。
「ま、待って下さい。いきなりヤラせろって言ったって、経験の無い子がほとんどですし…
あの……お、お口じゃ…駄目ですか?」
他の部員達は息を呑んだ。彼女は部の中でも男関係が派手な方であり、学園内でも有名だった。
男性経験もかなりあると自称し、テクニックを自慢しては、未経験の後輩達を赤面させていたものだ。
その自慢の技術をもってすれば、うまいこと雲仙を丸め込めると思ったのだろう。
彼女で満足できれば、他の全員は助かるかもしれない。部員達は一縷の期待をかけて、彼女の言動を見守った。
「ほう、面白ぇじゃねえか。それならお手並み拝見といこうか」
そう言うと、雲仙は自らズボンのチャックを下ろし、逸物を取り出した。
「え、えっ!?」
女子生徒の顔がひきつる。そこには10歳の子供のものとは思えない、いや並みの成人男性よりも
はるかに巨大で凶暴な男根が姿を現わしたからだ。
彼女の経験したものとは完全に規格外であった。しかしもう後には引けない。
「むぐっ、んっ、はぅ…!」
口一杯に男根を頬張り、彼女は懸命に奉仕を始める。
だが。
「ヘタクソ!」
10秒も経たないうちに雲仙は不機嫌に言うと、強烈な蹴りを彼女の腹部に見舞った。
「ぐふぅっ!!」
女子生徒は血反吐を吐いて吹っ飛んだ。壁に叩きつけられ、バウンドして床に転がり気を失う。
「きゃああああ!!」
今度は恐怖の悲鳴が上がる。淡い期待はあっさりと断ち切られたのだ。
「生憎だがな、匂いをかげば処女か非処女かなんてわかるんだよ!
こいつみてえなヤリマンのビッチは、不純異性交遊罪でこの通り即刻死刑だ!
他の連中はどうなんだ、ああん!?」
「う、ううっ!!」
怯えきった部員達は精一杯否定する。幸か不幸か、残りの19人は全員処女であった。
「オレも忙しいんだ、これ以上時間取らせるんじゃねえ!
全員服脱げ、上から下まで全部だ!制限時間30秒、1秒でも遅れたら死刑!スタート!!」
「きゃあっ!」「うわ、わわっ!」「はっ、早く!」
もはや抗議する暇も、恥じらう暇もありはしない。何も考える余裕すら与えられず、
部員達は服に引火でもしたかのように、大慌てで服を脱ぎ始めた。
傍から見れば滑稽なようだが、彼女達の表情は悲痛そのものだった。
「5秒前…3、2、1、ゼロ!」
雲仙のカウントダウンが終わると同時に、19人の少女は全裸で雲仙の前に立っていた。
「隠すんじゃねえ、気をつけ!」
手で乳房と股間を隠そうとしていた数名が、観念したかのように直立不動の姿勢を取った。
大きい乳房に小さい乳房、文化部らしく色白が多いが、水着の日焼け跡が残る者もいる。
アンダーヘアも剛毛や淡淡としたものなどそれぞれで、19タイプの美しい人体標本のようであった。
「ようし、四つん這いになってケツ出せ!」
屈辱的な命令が浴びせられる。だがもはや羞恥心より、雲仙への恐怖心がはるかに上回っていた。
部員達は彼に背を向けて、四つん這いになると、高々と尻を持ち上げる。
だが19個の尻が向けられたエロティックな光景にも、雲仙は眉一つ動かさない。
彼にとっては性行為と言うより、風紀委員会の『正義』を執行する為の手段に過ぎないのだ。
雲仙はさっき取り出した自分の逸物をしごく。その黒光りする巨砲は、たちまち怒張してきた。
並んだ19個の尻の一番右端に雲仙は立った。そこにいたのは副部長であった。
恐怖と恥ずかしさで足がガクガク震え、控えめな乳房がそれに呼応してわずかに揺れる。
「さあ、自分でおまんこ広げて言いな、『どうか入れて下さい』ってよ!」
副部長の顔が真っ赤に染まる。しかし逆らうだけ無駄なのはわかりきっていた。
彼女はぎゅっと目をつぶり、両手で自分の秘部を左右に広げた。
くぱぁ。誰も受け入れたことのない、見せたことすらない綺麗なピンク色の秘肉が晒される。
「ど、どうか……入れて…くださいっ!」
震える声で、彼女は言葉を絞り出す。
「よし、まず一人目!」
雲仙は何の感慨もなく、いきなり巨根を副部長の秘部に捻じ込んだ。
「いっ!痛っ……痛い!……く、ううっ……!」
処女の身に雲仙の逸物は大きすぎた。メリメリと音を立てるかのように、逸物は没入していく。
苦痛と恥辱にこらえきれず、彼女の瞳からあふれた涙が床を濡らし、
純潔の証である血も、太腿を伝って床に赤い点を描いていった。
「ピーピーわめくな。本来死刑のところを罪一等を減じてやったんだ、有難く思いやがれ!」
そして雲仙は容赦なく、ピストン運動を開始した。
「あぐぅ!い、痛い!いやぁ!苦し…やめ…てぇ……がは、ああっ!!」
セックスの快楽などとは程遠い、子宮を突きまくられる拷問に副部長は悶絶する。
彼女の苦痛の呻き声が聞こえると、声を殺してすすり泣く声があちこちから上がった。
「ようし、まずは一丁あがり!」
一分あまり、荒々しく副部長を犯した雲仙は、その勢いで精液を彼女の中に放った。
「ひ、い、いや…いやぁ!」
副部長が叫んだ時はもう遅かった。大量の熱い液体で彼女の膣内が満たされる。
雲仙が男根を引き抜く。いまだ隆々とそびえ立ち、収まる気配などない。
そしてその巨根によって広げられた穴から、血の混じった白濁液がどろりと流れ落ちた。
「あ……ああ……ああっ…!」
純潔を踏みにじられたショックで、副部長は両手で顔を覆い、泣き崩れようとした。
だが非情にも、雲仙はそれすらも許さない。
「誰が休んでいいって言った、ボケがぁ!!全員終わるまで四つん這いで待機してろ!
勝手なことしやがったら、今度こそ死刑だ!!」
「はっ、はい!……くぅ、ううっ……!」
雲仙の言葉に副部長は、雷に打たれたかのようにびくんと体を硬直させ、元通りの姿勢を取った。
だがうなだれて髪の毛で隠れた顔からは、涙がとめどなくこぼれていた。
「オラ、次はテメーだ!さっさと広げろ!!」
「は、はい、どうか入れてくださ……あううっ!!」
雲仙は次の部員を犯し始めた。怯え、震え、泣きじゃくる女子達を次々と肉棒で貫いてゆく。
そして30分も経たないうちに19人の陵辱刑は完了した。
処女を奪われた19人の股間からは、破瓜の血と精液が床に滴り落ち、異様な匂いを放っている。
だが当の雲仙は、その全員に中出ししたにも関わらず、依然として凶暴なままの凶器を屹立させていた。
疲労など微塵も見られない。人間離れした絶倫としか言いようがなかった。
「あら、お仕事は終わりましたの?雲仙委員長」
その時、場違いに穏やかな声をかけながら、音楽室に一人の女生徒が入ってきた。
風紀委員会副委員長・呼子笛である。手に数枚のタオルを持っていた。
「おう、呼子か。タオル持ってきてくれたんだ、サンキュー。
ったく、オレは本当にダメだなー。精液まみれなんていつものことなのに、
いっつもタオル忘れちゃうんだよなー」
雲仙はタオルを受け取ると、下腹部を拭い始めた。
呼子はにこやかに微笑みを浮かべながら、その雲仙の様子を見守っている。
彼女の目には、女子部員達の惨状などまるで映っていないかのようであった。
逸物をズボンに収めると、ようやく雲仙は部員達の方に向き直った。
「はい、これにて終了!明日からは人様に迷惑かけるんじゃねえぞ!」
言い捨てると雲仙は呼子を従えて、音楽室を出て行った。ぴしゃりと音を立てて扉が閉められる。
足音が遠ざかっていくと、女子部員達はようやく解放されたことを悟った。
全身からどっと力が抜け、次々と床の上にへたり込み、ばたばたと倒れてゆく。
「ひっく、ひっ…」「うう、う、ああ……!」「うわあああああん!!」
誰からともなく嗚咽する声が上がり、たちまち全員に伝染して泣き声が音楽室中に響き渡った。
ある者は床に突っ伏し、ある者は体を丸め、または数名で抱き合って、全裸の少女達は泣き叫ぶ。
「み、みんな、泣かないで……もう…終わったのよ……うっ、ううっ…!」
気丈にも部員達を励まそうとした副部長だったが、彼女もまたこらえきれずに泣き出す。
股間にまだ残る痛み、そこからしたたる不快な液体。
男子部員は破壊され、女子部員も陵辱された。オーケストラ部はもう終わりだ……。
「相変わらず見事なお手並みでしたわね、雲仙委員長」
「どうってこたねえ。犯り過ぎなけりゃ性技じゃねえ!がオレのポリシーだからな」
単なる事務作業を片付けた後のような気軽な会話を交わしながら、雲仙と呼子は歩いていた。
暴力と蹂躙の限りを尽くしたことなど、彼らの『正義』を執行する意思の前では
物の数にも入らないのであった。
「それにしても一仕事した後はチンポが疼くな。おう呼子、一発やらせろや!」
「ええ喜んで。前の穴でも後ろの穴でも委員長のお望みのままに……」
「ったくよー、テメーもほんとスケベな女だよなあ、ケケッ!」
頬を染める呼子と、ケタケタ笑う雲仙。
二人の耳には、背後からかすかに聞こえてくる少女達の悲痛な泣き声など届かなかった……。
(END)