『黒子の日記』
今日、副委員長から黒子全員に招集がかかりました。先日生徒会のオリエンテーションに呼ばれたばかりで、
正直選挙管理の仕事もほとんどないので、一体何事かと皆一様に訝しんでいました。
呼び出されたのは、先日長者原さんの親友であるところの風紀委員長によって破壊しつくされた音楽室。
今は生徒会によって完璧な防音設備に修繕されています。今この部屋は誰も使っていません。
風紀委員長の狼藉によるオーケストラ部員の怪我は全て保健委員長が治してしまったそうですが、
楽器の破損により結局オーケストラ部は廃部になってしまったのです。
「――全員が集まったようですね」
黒子が全員そろうと、誰よりも黒子のような長者原さんが、どこからともなく舞い降りてきました。
黒子一同、整列して迎えます。長者原さんの説明が始まりました。
「私は、公正公平をモットーとしております。」
私見というものを持たない長者原さんの『公平』の異常は、黒子ならずとも誰もが知るところです。
私見を持たないゆえに、時にはまるで風見鶏のように意見を変えてしまうこともあるのが難点ですが。
長者原さんはさらに続けます。
「私を捨て平に保ち、公私ともども公平でありたい。そう願っております。」
コツコツと足音を立て、音楽室内を徘徊する長者原さん。
一体、何がいいたいのでしょう、未だ黒子一同、長者原さんの考えを測り兼ねています。
あるいは異常らしく、何も考えていないのかもしれません。それこそ考えるだけ無駄ですが。
「先日、委員会の長である大刀洗委員長を、私ひとりで独占するという愚行を犯してしまいました。
よって、ここで皆で公平に、委員長を使用したいと思います」
足を止めた長者原さんが、音楽準備室のドアに手をかけました。
ん、委員長を使用する? よくわからない発言があった気が・・・・・・。
ガララララ・・・・・
ドアが開いた準備室。そこには。
愛用の低反発抱き枕にもたれてすーすーと寝息を立てる大刀洗委員長の姿。アイマスクの文字は『はしたない』。
いつものミニスカートの寝巻からは、眩しい白い太ももが大胆に見え隠れします。
「今から、大刀洗委員長を皆に解放いたします。
ルール1、前の穴、後ろの穴、口、どこを使っても構わない。
ルール2、一度にプレイできるのは3人まで、射精したら次の黒子に交代。
ルール3、射精は膣内、膣外問わずどこで行ってもよいものとする。
ルール4、プレイに及ぶ順番はルーレットで決める。
ルール5、このルールは、先日私と大刀洗委員長とで行われた性行為に準ずるものとする。」
準備室の奥から、大きなルーレットが現れました。マス目には、黒子の頭巾がひとつずつ書かれています。
我々にはどれも同じマスにしか見えませんが、公平な長者原さんには見分けがつくのでしょう。
「それでは、ルーレットを回転いたします! 『輪姦(スクリュード)』!!」