凉月の頭の中が幼児化してしばらく。  
「おにぃちゃん、お馬さんごっこしよう」  
凉月がそんな事を言い出した。  
何を言い出すんだこいつは。  
「いや、流石にそれは……」  
断ろうとして、すぐに思い留まる。  
凉月の手紙にもあるように、でれちゅきさんを戻すには満足させ る事が条件なはずだ。  
ならここで断ったら不味いんじゃないか?  
「はぁ……。分かった、やるよ」  
溜め息を尽きつつ両手両膝を床に着ける。  
屈辱的だが仕方ない。  
それにいくらなんでも、直接接触する訳じゃないから、女性恐怖 症の発作はでないだろう。  
「何やってるの?」  
不思議そうな顔で俺を見る凉月。  
「いや、お馬さんごっこするんだろ?跨がれよ」  
「馬に服は必要ないでしょ?」  
……は?  
「何言ってんだ――っておい!」  
凉月は問答無用で俺の服を脱がしにかかった。  
慌てて俺は立ち上がろうとする。  
「あっ!」  
凉月がバランスを崩し倒れそうになった。  
「!!」  
咄嗟に抱き締めて、体の位置を入れ換える。  
そのまま俺は押し倒されるように倒れた。  
「っ〜!大丈夫か凉月!?」  
抱き締めたままの状態で倒れてしまった勢で、受け身も取れなか った。  
背中を強打しつつも、凉月を気にかける。  
「う、うん……大丈夫」  
俺の胸に顔を押しあてたまま頷く。  
 
「そうか、それは良かった。出来れば退いて貰えると助かるんだが」  
特訓の成果か、このぐらいの短時間ならまだ発作が出ないように なっていた。  
とはいえ、鼻の当たりが少しばかり熱くなっている。  
鼻血が出る前兆だ。  
不味い。  
凉月の肩を優しくと押して起き上がろうとする。  
が、凉月は動かない。  
まるで自分から動くのを拒むかのように、体に力を入れている。  
「す、凉月?」  
顔をゆっくりと上げ、潤んだ瞳で俺の事を見る凉月。  
……すげぇ可愛い。  
「おにぃちゃん、ありがとぅ」  
言いつつ顔をどんどん近づけてくる。  
「あのね、わたし、おにぃちゃんの事」  
触れあう唇と唇。  
驚きのあまり眼を見開く。  
「だいすきだよ」  
鼻血が出た。  
でれちゅきさんまじパネェっす!  
「おにぃちゃんは……?」  
不安そうに上目遣いで俺を見る凉月をたまらず抱き締めた。  
「あっ……おにぃちゃん……」  
意識が薄くなる。  
流石に長時間接触しすぎたか。  
だが俺は、凉月の嬉しそうな顔が見られただけで、満足だった。  
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――  
 
気付いたら俺はベッドに寝ていた。  
全裸で。  
「なんで全裸!?」  
「あ、気がついた?」  
隣でさも当然といったように 凉月が寝転がっていた。  
「凉月!?これはどういう――んむぅっ」  
塞がれる唇、絡まる舌。  
その甘美な時間がどれ程続いたのか。 ゆっくりと凉月の唇が遠ざかり、俺と凉月の間に唾液の糸 が引く。  
凉月は照れたように笑い、俺の腹を指で撫でる。  
その指をゆっくりと下に動かしていき。 そそり勃つソレへと、触れた 。  
「おっきぃ……それにこんなに熱い」  
急な展開についていけない。  
戸惑う俺を尻目に俺のソレを 興味深そうになで回す。  
「凉…月…やめっ……くっ」  
不慣れなそれは、逆に俺の気 持ちを昂らせる。  
ソレの先端から先走りが溢れ だす。  
「おにぃちゃん、なんか出て きたよ?」  
体を動かしてソレに顔を近づ けてくる。  
「不思議な匂い……でもちょ っと好きかも」  
「凉つっ!!」  
途端に訪れる這うような感触 。  
「んっ、しょっぱい……」  
見れば凉月は俺のソレをおそるおそるといったようすで舐 めていた。  
「まず、いって、凉月っ、うわっ」  
敏感なソレが温かな感触に包まれた。  
凉月が咥えながら俺を見上げる。  
どこでそんな事を覚えたのか 、口の中で舌を動かし、口を 軽くすぼめて頭を上下に動か してくる。  
 
「ヤバっ、もうっ!」  
限界はすぐに訪れた。  
「凉月っ、出るっ!!」  
俺の白い欲望が凉月の口中を蹂躙 する。  
凉月は苦しそうにしながら、ゆっくりとそれを呑み込んでいく。  
俺はそんな健気な凉月の頭を撫でていた。  
凉月が喉を動かしている間、空いている片手で鼻を触る。  
鼻血は出ていなかった。  
もしかしたら、このショックで女性恐怖 症が治ったのかもしれない。  
「ありがとう、凉月。でもこんな事しなくても良かったのに」  
全部呑み込んでくれたのか、少し疲れた様子で、俺に垂れかかる凉 月を撫で続ける。  
「わたしが、したかったの。おにぃちゃんが、だいすきだから…… 」  
顔を真っ赤にしながらも、気持ち良さそうに目を細める凉月。  
「続きしよう?」  
「……凉月」  
「かなでってよんで?」  
「……奏。止まらなくなるぞ、いいのか?」  
「うんっ!」  
俺は奏をベッドへと寝かせ、キスをする。  
自分から奏にキスをするのは初めてだ。  
一旦口をはなし、奏の目を見る。  
俺の事を信じきっている、そんな目だった。  
再び唇を重ねて、舌を絡めあわせ る。  
いつまでもこうしていたいが、そうもいかない。  
名残惜しくも口を離し、奏の大きな胸へと、手を伸ばし、力を入れすぎないように軽く揉む。  
柔らかい……。  
何度か軽く揉み、服を脱がして次第に力を込めていく。  
揉む度に聴こえる熱い声。  
俺の頭も沸騰しそうだった。  
顔を胸へと、近付け胸をそっと舐める。  
舌を這わせ、胸の中心にある、硬くなったピンクの突起へとたどり着く。  
 
「んあっ」  
思わず漏れたのか、そんなあえぎ声が聞こえた。  
そこを重点的に舐め回しながら、 奏の足の付け根へと手を伸ばす。  
スカートのなかに手をいれ、下着 ごしに線を撫でるように手を動かす。  
「あっ……」  
何度かその部分を擦った後。  
「奏、脱がすから腰浮かせて」  
「う、うん……」  
ゆっくりとショーツを脱がして、 今度は直接その部分を触る。  
「濡れてるな」  
「いやっ、いわないでぇ……」  
涙目になりながら俺を見る。  
その可愛いすぎる顔に軽くキスをして、頭を足の間に潜り込ませる 。  
これが、奏の……。  
「すごく、綺麗だ……」  
「ば、ばかぁ……」  
その筋を舐める。  
「ふぁっ!」  
筋の周りを舐めたり、軽く舌を割れ目の中に入れてみたりしたあと 。  
俺は筋の上にある皮に包まれた粒を舐めた。  
「ああぁっ!!」  
ここは敏感すぎて皮を剥いて舐めると、逆につらいと聞いたことがある。  
舌で剥いてしまわないように気を つけて舐め続ける。  
「もぅっ、だめぇっ!!」  
奏は身体をビクンとのけぞらせた 。  
それを確認して、顔を離す。  
「気持ち良かったか?」  
息も絶え絶えに、コクンと頷く奏 。  
 
奏が落ちつくのを待って、俺のソレを奏の割れ目へとあてがう。  
「いくぞ、奏」  
「うん……」  
俺は腰をゆっくりと動かし、奏の中を突き進んでいく。  
未開の場所を俺は押し広げていく。  
「ん〜〜!!」  
奏は痛みを我慢するかのようにシー ツを握りしめ、歯を食い縛り、まぶたをぎゅっと閉ざす奏。  
俺は突きいれつつも奏の気を少しでもそらそうと、胸を揉み、舐め、下 の敏感な部分を指で撫でる。  
「全部入ったぞ、奏」  
根元までいれた後、腰の動きを止め る。  
奏の中はきつく、熱く、絡み付いて くる。  
「止めないで、これも、幸せな、痛みだから…」  
「無理するな奏、少し休もう」  
「だめっ、お願いだから、続けて… …」  
「……分かった」  
奏の涙を舐めとりながら、腰を引く 。  
「ぁあっ」  
悲痛な声を聴いても、俺は腰の動きを止めない。  
抜けそうになるまで、引いて周りの膣壁を削るように突きいれる。  
三深七浅を意識して動かす距離を考え。  
腰の場所を変えて、膣内のあらゆる所を刺激する。  
初めは不恰好だった動作も、次第に慣れてスムーズに動かせるようになってくる。  
「あっ、あ、んぁっ」  
そうこうしている内に奏の声が甘く変わってきた。  
「ふぁっ!!」  
奥まで突きいれた時、一際甘い声が上がった。  
その部分を集中して動かす。  
「だめ、そこは、だめぇっ!」  
唯でさえきつく絡み付いてくる奏の膣が、より一層強く絡み付く。  
「くぅ、ヤバい、もうっ!!」  
 
「あっ、あっ、私もっ!!」  
奏の足が俺を挟み、外に抜けない 。  
「っでる!!」  
「ああぁぁっ!!」  
俺が最奥で果てたと同時に、奏が痙攣する。  
「あぁ、ジロー君の、まだ出てる… 」  
息を整えた後、俺は奏の中からソレを引き抜いた。  
「あんっ……」  
奏の割れ目から血と白濁液が混ざったピンク色の液体が溢れだしていた 。  
奏と一緒にベッドに寝転がる。  
俺の腕を枕にしている奏にキスをする。  
「気持ち良かった、ありがとうな奏 」  
「私も気持ち良かったわジロー君」  
恥ずかしそうに笑う奏。  
 
「さっきから気になってたんだけど 、元に戻ったのか?」  
一瞬、奏がきょとんとする。  
「あら、気付いてたの?」  
「まぁ、ジロー君って呼んだからな 。いつ戻ったんだ?」  
「舐められて逝った時よ」  
冷静に振る舞っているが、顔が真っ赤に染まっていた。  
「奏は可愛いなぁ」  
さらに赤くなりながら、恨めしそうに俺を見る奏。  
どうやら今までの関係が逆転しそうだ。  
これからどうやって奏をからかっていこうかと考えている時。  
「責任……取ってね?」  
奏としては立場を取り返すために言ったことだろうが、俺は真剣な表情で返す。  
「まかせろ、絶対離してやらないからな」  
予想外だったからだろう、顔を背けてしまった。  
だが背ける瞬間、嬉しそうに顔を緩ませたのを俺は見逃さなかった。  
壁がわを向き寝転がる奏を後ろから抱き締める。  
「愛してるぜ、奏。俺が何からでも守るから、ずっとそばにいてくれ」  
……奏が、小さく頷いた。  
 
完  
 

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