ゴシゴシ…キュッキュッ……
念願だったメモリアのパン屋での修行最終日。
リュシカは、数ヶ月お世話になった感謝の気持ちを込めて
一生懸命厨房の掃除をしていた。
「これが終われば久しぶりにみんなに会える…
あたしのパンおいしくなったって言ってくれるかな」
そう考えるだけで嬉しくて、ついつい鼻唄まじりになる。
「ふん〜ふ〜ん♪♪」
ゴシゴシゴシ。
「ら〜ら〜♪♪」
キュッキュッキュッ。
「頑張っているな、リュシカ」
「ひゃぁ!…あ、店長ですか。」
鼻唄(というかもはや歌)をきかれてしまった
リュシカは恥ずかしそうに振り返り、姿勢を正した。
「あぁ、急いでいるのだろう、掃除を早くしてしまいなさい」
「は、はいっ」
掃除を再開したリュシカの後ろ姿を、店長はじっくりと見つめる。
袖を捲ったブラウスと、ショートパンツ姿のリュシカは、
調理服を着ているときより
ずっと細く見える。
しかも少し前のめりになりながらシンクを磨いているせいか
キュッとこする度に動く、ショートパンツとブーツの間の
白く柔らかそうな太股ばかりに目が行ってしまう。
「今日のパンは本当に素晴らしかった。
リュシカはあっという間に私を越えてしまったな。」
「そんなことないですょ!あたしは、まだまだです。
でもこのお店で修行できて、前ょり
ずっとずっとパンをうまく焼けるょうになりました。
本当に店長のおかげです。」
そう。リュシカはパンのことに関して言えば
店長を誰よりも一番信頼し尊敬しているのだった。
そんな愛らしいリュシカを抱きしめてしまいたい衝動を抑えつつ
店長はある誘いをかけた。
「私も君のような天才が見習いに来てくれたおかげで
ますますパンへの情熱が高まったよ。
リュシカ…今日で終わりとは言わずこれからも私の店でパンを焼いてくれないか?
皆の先頭になってこの店を支えて欲しい」
ぴた…とリュシカの動きが止まった。
「…ありがとうございます。あたしもこのまま平和にパンを焼いていたら
どんなに楽しいかなって思います。
けど、あたしにはやらなくちゃいけないことがあるんです」
今までとは明らかに違う、緊張感がある声。
先程よりゆっくりしかし力をこめてシンクをこすりながら、リュシカは続けた。
「足ひっぱって迷惑かけてばっかりなあたしは
きっとみんなにとってお邪魔かもしれません。
でも、あたしなりに…できるかぎり頑張ってみたいんです。
今はまだ…あきらめたくはありません」
店長はリュシカの抱えているものが何なのかはよく分からない。
しかし後姿しか見えないというのに、はっきりと自分の決意を語るリュシカは
普段の様子よりずいぶん大人っぽく感じられた。
たまに年齢より幼くみえてしまう程のんびりした性格のためか、
店長にはそれがとても新鮮に思えたのだ。
「…そうか。やるべきことがあるなら仕方ないな。
リュシカがこれから何に挑むのかは分からないが、
君ならきっと目標達成出来るだろう…」
こう当たり障りのない台詞を言ってはいるが、
店長の頭の中はまったく違うことを考え始めていた。
(もともと短期で修行に来た…しかし
この若さでパン作りの天才、誰もが称賛する可愛らしい逸材が
この目の前に立っているのに
自分はそれをあっさり手放してしまうのか…?)
この自問が頭にとりついて離れない。
もう決して引きとめられないとわかった今
抑えていたリュシカに対するやるせない煩悩が
ますます燃え上がりどうしようもなくなっていったのだ。
幸いにもリュシカはまったくそんな店長に気づかず掃除を続けている。
しかし揺れるツインテールと腰は無自覚にも
誘惑しているような動きにも見えた。
もう我慢できない…店長を阻んでいた何かがふっつりと途切れ
引き寄せられるように、店長はリュシカに近づいていった。
リュシカは驚くだろう、嫌がるだろう、泣いてしまうだろう…
店長はもうそれでも、迷わなかった。
彼女を手に入れるにはどうせ今しかないのだ…
「…リュシカ、もう掃除は終りにしよう」
店長はリュシカの右側に近づき、働いている彼女の右手を左手でぐっと押さえた。
小さく、温かい感触。
「え?」
とこちらを見たリュシカは…泣いていた。
まだ何もしていないのに泣かれ、店長はひどく驚いた。
「リュ、リュシカ…なぜ泣いているのだ?」
「あ、すみません。さっき店長…お店残らないかって誘ってくださって、
あたしが失礼にも断ったのに、ああ言ってくれましたよね…嬉しかったです。
それで、掃除しながら、ほんとにこれでここでの修行終わりなんだなーとか思ってたら
つい涙が出てきてしまったんですょ。
さっきまでは今日で帰ってみんなに会えるのが嬉しいだけだったのに
あたし…変ですょね。」
そう言ってリュシカは押さえられていない左手で涙を拭い、えへ、と微笑んだ。
店長がリュシカによこしまな願望を抱きながら適当にかけた言葉まで、
まっすぐに受けとめ、嬉しがっているのに少々の罪悪感が店長の心をかすめた。
その素直な涙を拭う横顔。
何の疑いもなく店長に向ける微笑み。
このまま永遠にしておきたいくらい少女は美しかった。
しかしそれは不可能で、店長はそれを汚すことしかできない。
「…ところで掃除は終わりってどうしたんですか?」
リュシカの問いに、店長は答えなかった。
その代わり押さえていた彼女の右手を掴み、ぐいっと
自分の方に引き寄せ、その華奢な体を抱きしめた。
「あ、あの…?」
リュシカの声は今までになく近く、くぐもって聞こえた。
驚きはしたようだが、嫌がるといった様子は見せず、
ただただきょとんとしている。
リュシカは実際抱きしめているとかなりやわらかくあたたかい。
さらりとした緑色の髪からはみずみずしい心地よい匂いがし、
意外にも二つのふくらみが店長に当たって
ふにゃと潰れているのもはっきりと感じられた。
「リュシカ」
「は、はい……?むぐ」
もっともっとその感触を味わいたいと思った店長はリュシカを更に強く抱きしめた。
彼女の小さな体は店長の腕の中でまったく動くことはできない。
腕を背中に回され、胸の膨らみを特に強く押しあてられるので
リュシカは苦しげなうめき声を漏らす。
やっと腕の力が弱まったのでリュシカが息をつこうとすると、
店長は今度は左手でリュシカの頭を上に向かせ一瞬で口を口でふさいだ。
「ん!?……んぐ…!!!」
若い少女の唇に店長は夢中で吸いついた。
背後にはシンク台、サンドイッチ状態のリュシカは
突然のことに何の反応もできず
目をつぶり息つぎのタイミングだけを探し必死に耐える。
しかしリュシカが苦しさから逃れようと僅かに口を開いた隙を見逃さず
店長は舌を口内に侵入させリュシカの舌を捉え絡みつき、
さらに右手で服の上からやわらかな右胸を揉みはじめたので
リュシカは初めての妙な感覚に耐えきれず腰をよじらせた。
店長は、抱きついたときに感じた通りのふくよかなリュシカの胸や
小さく張りのある唇や熱い唾液が滴る口内を思うままに体感できただけで
かなりの喜びを感じていた。
今考えると先ほどまで迷っていたことが馬鹿馬鹿しく思えてしまう。
リュシカが苦しそうに腰をよじらせているのも
店長から見るといじらしくて仕方ない。
やっとのことで店長が口を離すと
リュシカはぷはぁと息を吐き、
「店長!何するんですか!!すっごく苦しかったんですょ?」
と泣きそうな目で、訴えた。
リュシカの唇は誰のともわからない唾液でぬらぬらとし、
まるでグロスを塗っているようである。
またリュシカは店長のこの行動に不快感は示したものの
自分の体の危機といったものは未だに感じていないようだ。
リュシカの常人ならぬこの能天気さと性知識の無さは
もはや憐れと言ってもいい程で、
口の横からも垂れる唾液を指で拭き取ってあげながら
店長は満足そうににやりとした。
「リュシカ、私はお前に修業の続きをしているんだよ…」
ますます困惑した表情を浮かべるリュシカ
を尻目に、店長は今度はリュシカの腰元のベルトに手を伸ばす。
驚いた彼女が初めて見せた抵抗も意味なく店長はあっという間に
ベルトを投げ捨て、リュシカのブラウスを大きくはだけてしまった。
「ひゃっ」
白いリボンのブラジャーをずらされたリュシカは
自分の素肌を触りまくる男の腕を手で押し返そうとするが
びくともしない。それどころか頭から後ろにそり反ってしまいそうになるので
自然に両手は背後のシンクの縁辺りに回り体を支えるような姿勢になった。
「くっ…あぁっ…!」
店長があらわになったリュシカの胸を手で包みこみ揉み動かすと
さきほど服の上から揉んだときより遥かに柔らかく熱を持った肉が
敏感に反応し、リュシカにはしたない声をあげさせる。
「リュシカはほんとうに触り心地が良い…どんなパン生地にも勝るだろうな」
そう言いながら店長はまるでパンをこねるように
リュシカの乳房をさらに押し潰したり円を描くように
回し動かしたり引っ張ったり思いのままに弄んだ。
「やっ…はぅ…店長っ…こんなの…修業となんの関係が…」
「見習いが知らないことを伝授するのが私の仕事だろう」
「はぁぁ…でも…っあぁっ!」
彼自身あきれた返答だと思う。だがどうせリュシカはまともに反論すらできない。
胸から体の奥へ電流のごとく走る疼きがリュシカの思考を乱しているからだ。
意思とは関係なく体が反応して手足が、髪が、声が、震える。
たまに力が強すぎて痛みを感じたり、乳首をまさぐられると
リュシカはより激しく悶え、声を張り上げた。
胸を一通り楽しんだ店長がリュシカのショートパンツを下ろしまず下着ごしに秘部を触った。
そこは微かに湿っていて、どくん、どくんと熱い鼓動が伝わってきた。
「あ…やぁ…」
少し擦るとリュシカはそれだけで意識してしまったらしく
触れている下着がさらに濡れる。
「店長ぉ…も、うやめてくださいっ……恥ずかしいです…」
必死に言葉を紡ぎだし、リュシカは懇願した。
魔法を使って逃れようにも集中する力はなく、
シンクによりかかり、立っているのが精一杯なのだ。
それなのに突如店長はリュシカの秘部を擦るのをやめ
中指に力を入れてぐりぐりと押した。
「はんんっ!…やっ」
「リュシカ…恥ずかしいならまずそのいやらしい声をやめたらどうだ?」
「そ、んなぁっ…っ無理…っふぁっ…はぁっ…」
「体は正直だな。」
店長は濡れた下着を少し脱がした。
薄い毛が生え揃っている奥は既にぐっしょりとしている。
「うぅっ!…ひどい……です…」
店長の気が済むまでこの訳のわからない恥ずかしいことから解放されない
と悟ったリュシカは荒い息の中そうつぶやいた。
「っ!!??」
すっかり観念した様子で羞恥に顔をうつむかせているリュシカが
はっと目を見開いたのはそのすぐ直後だった。
下着を下げられ今度は直接、濡れている所を触られると思って少し身構えたのに
触られるどころか店長の指はリュシカの内部に侵入してきたのだった。
(うそ…そんなところに指が入るの…?)
リュシカは自分に男の指が入ってしまう程の穴があることに驚く。
秘部は十分濡れていて店長の太い指はすんなり入るのだが
リュシカが過敏に反応し下半身を震わせるので
じゅるりとした肉の壁が店長の指に張り付くようにして締めつけ、動きの邪魔をする。
「あ…っ!…っ…うっ」
リュシカの中でうごめく指は内部だけでなく肉壁ごしに外陰部をも刺激し、
今までで一番耐えられない快感を彼女にもたらした。
店長は言葉にならない可愛らしい声をあげるリュシカが
これから自分がすることによりますます乱れ喘えぐのだ
と思うと気もそぞろになりながら更にリュシカの中に入れる指を増やし、かきまわす。
「…んぁ!はぁっ、ぁぁん!!」
「どうだ?気持ちいいんだろう」
ぐにゅっ、ずぶっ、と行き来する二本の指を伝って愛液が滴り落ち
リュシカの頭の中では気が遠くなりそうな揺さぶられる感覚が何度も現れ消えていった。
店長が愛液まみれの指を抜くと、
一気にリュシカの力も抜け、ずるずると床に座りこんだ。
「リュシカ、大丈夫か?」
「…店長のせいで…じんじんします……」
まだ膣になんとなく異物感が残り、気持ち悪いのをリュシカは素直に訴える。
「どれ、私が見てやろう」
「ぁ……」
店長はリュシカのショートパンツと下着を完全に脱がし、
強引に足を広げさせ秘部を覗きこんだ。
リュシカの鮮やかなピンク色のそこは息づくごとに
愛液がきらきらと輝き潤って、まさに頃合いといった様子だ。
少し押しただけでその輝きが溢れかえる。
「んぁ!いやぁ…見ないで…触らないでくださいぃ…!」
「わかったわかった、もう終わりにしてやるからな」
終わり…その言葉を聞き、もうすぐ帰れると思ったリュシカは
安堵の表情を浮かべたが、店長がスボンを下ろし始めたとき、
それは一瞬で怯えの表情に変わった。
もう恥ずかしいことはされつくされ、店長に隠すところなど
何も残っていないとも思っていたのに、
もっともっと最悪の予感が身をかすめる。
「そう怖がるな、私はリュシカを苛めたい訳ではないのだよ。
可愛いと思ってやるのだから」
店長は上半身はほぼはだけ、下半身は足を曲げて広げて
とろとろの秘部をさらけだしている、傍目にもひどい格好のリュシカの頭を撫でてなだめた。
ついにリュシカは自分のものになると思うと昂奮は収まらない。
「きゃっ!」
リュシカの肩をつかみ冷たい床に仰向けに寝かせ
秘部の入り口に店長の膨張したモノを押し当てる。
指が二本でもきつく感じたのに、それよりも太く固いものが
膣を押し広げることはリュシカにとって苦しく、つらい。
「いやぁ…そんなの入りませんょ!抜いてぇっ」
必死に叫ぶリュシカ自身からにじみ出る愛液が挿入を促し、
少しずつだが確実に、指では届かなかった奥深くへと進んでいく。
「ふぁぁぁ…入ってくるよぅ…いたい…いたいですっ…うっ…えぐっ…」
既に泣きながら痛がっているリュシカにとって酷なことに
店長はまさに今、彼女の処女の証に到達し、破ろうとしていた。
「リュシカ、少しだけ我慢してくれ……」
そう言うと彼女の細い腰を両手で支え、深く一気に膜を貫く。
「ひゃぁぁぁん!!あぁぁっ…あぁっ…!!」
リュシカの大きな叫び声が厨房に響きわたり、店長の男根はリュシカの中に全て収まった。
「これで私はお前の初めての男だな」
店長は満足感と達成感でいっぱいになりながらつぶやいた。
リュシカは余りの痛さにただ茫然と涙を流している。
店長は暫くすると僅かに遠慮しつつ動かし始めたが
リュシカには股を裂かれるような
苦しみと自分の中を充満させているモノの異様な圧迫感しか感じられなかった。
しかし店長の方は若いリュシカの体を貪ることに
この上ない快楽を感じ、どんどん激しく彼女を責め立てる。
「はぁ、はぁ…いい!いいぞリュシカ…」
「んんぁ!やぁ…くぅぅ…!あぁっ店…長っ」
リュシカの痛みはいまだ続いていたが、
初めは嫌でしかなかった圧迫感が激しくなるごとにリュシカの脳に刺激を与え、
一口では言い表せない新たな感覚を生みだす。
淫らな音を紡ぎだしている二人の結合部分からは、
愛液と混じった赤い血が流れ落ち、
少女がたった先程まで純潔であったことを示していた。
どれくらいの間、交わり合っていたのかは分からない。
「んはぁっ、あぁん…あぁんっ……!」
「リュシカ…そろそろ出すからな」
「??」
店長が宣言した直後、リュシカの中に何か熱い液体が迸った。
「……あぁぁぁっ!!!」
リュシカの奥の奥の方まで精液はぶちまけられ、
男根が抜けたリュシカの膣からは
血が混じった白いそれらがどぷりと溢れ出た。
リュシカはその危険性は知らないが、意味不明なものを体内に
注ぎこまれて不快で、第一これまでの行為全てが衝撃だった。
体は熱り、秘部にはまだずんとした痛みが残る中、リュシカはしばらく正気
を取り戻せずこの呆れるくらい淫らな姿勢で固まっているしかなかった。
次の日。リュシカはどういうわけか無事にメモリア城の自分の部屋にいた。
帰ってきてすぐ寝てしまったためかもう夕方近くである。
どうやって帰ってきたのかはあまりよく覚えていない。
あんな酷いことをしたくせに店長はあの後とても優しく扱い、
ぼんやりしているリュシカに対し何か体の異変を感じたら責任はとるだの、
服を着替えたり体を拭くのを手伝うだの、
あれこれ気を使ってくれたような記憶がある。
…服を着るのを手伝うくだりで、どうももう一度押し倒されたような気もするが。
しかしそれ以上は思い出せない。
「やっぱり夢じゃない…ここが痛いもん」
リュシカはショートパンツに手を入れ、そっと下着ごしに手を触れ確かめる。
すると、暖かいリュシカの秘部が、痛さに勝ってびくんと反応した。
(あ…これって…)
リュシカはついごく自然にそのままさわさわと自分の外陰部を刺激し始めた。
(あの時…あの時と一緒だ…店長が、あたしにこうして…あたし…)
リュシカは昨日初めて知った快感を思い出し、
夢中で自分を興奮させるポイントを探り始めた。
ショートパンツも下着も邪魔になり、自ら下半身を露にし、指でまさぐる。
(やだ…気持ちよくて、とまんないよぅ…)
次第に片手は自分の胸に延び、服の上から揉んでいた。
秘部の表面を撫でることに飽きたらず、中指でそっと穴に触れると、
すっかり濡れた膣はずぷっと彼女の指を受け入れる。
(ここに…昨日は店長のあんなおっきなのが入ったんだ…)
あれは痛かったが、自分の細い指なら痛くない。
くちゅくちゅという音をたて、声を洩らしながら
リュシカは時間も忘れて自分を気持ち良くさせる事に没頭していた。
「何やってんのリュシカ」
「!!!」
いつまでも部屋から出てこないリュシカを心配したのかしないのか、
リュシカが驚いて横を向くとアクアがそこにつっ立っていた。
「ミカゼが一回戦勝ったって伝えにきたんだけどね、
まさかリュシカがこんなことしてるとは思わなかったよ」
冷めたような視線でアクアはリュシカを見つめる。
「ち、ちがうんですょアクアさん!これは店長が昨日…」
「ふーん、ミカゼは真面目に修行して強くなって帰ってきたのに
リュシカの修業の結果はこれなんだ。
あんなに純粋馬鹿だと思ってたのにここまでいやらしくなるとはねぇ。
ちなみに声、廊下にまで聞こえてたよ」
こうまで言われるとリュシカは真っ赤になり、うつむいた。
「すみませんアクアさん、あたし…そんな悪いことだと知らなくて。
なんでこんなことしちゃったのかもよく分からないんです」
と言い、昨日の顛末を素直に語る。
「…それで、昨日の快感を思い出しながら、ついつい自分を慰めてたんだ?」
アクアがにやりとしながら問うと、リュシカが恥ずかしそうに頷いた。
「すみません…」
「謝らなくていいよ。別に悪いことじゃぁないんだから」
「ほんとうですか?よかったぁ」
単純なリュシカは安心してにこにこしているがアクアは
あたしの中のティトォはどうやら相当ショックを受けてるみたいだけどね、と小さく呟く。
自分の中の魂の影響か、それとも自分自身の欲求不満なのか、
アクアは何となく性に目覚めたばかりのリュシカにいたずらをしたくなってきた。
「…あたしも、ちょうど今気が昂ってんだ。
その店長ってやつからもされなかったことをあたしが教えてやるよ。
もっと気持ちよくさせてあげるから」
「えぇぇ!?きゃぁっ許してください〜」
「抵抗したらスパイシードロップするよ。さぁ言う通りにしな」
「………………。」
こうして、未だ何もわかっていない天然少女リュシカは、
まだまだ色々な災難に巻き込まれていくのであった。(おわり)