リュシカは、窮屈な体勢で息をひそめて目の前の光景に見入っていた。  
目の前といっても、リュシカと彼女が見ている対象物達の間には一枚の扉があり、  
さらにはその扉のリュシカ側、つまりたんすの内側には一切光源がないので、  
彼女が食い入るように見つめている二人は自分達の行いが目と鼻の先にある  
たんすの扉のわずかな隙間からリュシカに覗き見られているということには  
気づくはずもなかった。  
たんすの外にいる二人の内の一人は線の細い男で、凝った金細工の施された  
ベッドの端に腰掛けている。  
もう一人のいかにも使用人という格好(いわゆるメイド服)をした女は、  
男の前で床にしかれた高価そうなフカフカのじゅうたんの上にひざをついて  
ちょうど男の腰の辺りにある顔を軽く前後に動かしている。  
 
使用人の女−リィは時折顔の動きを止めると、咥えている陰茎を舌で舐るのを  
やめないまま上目遣いでベッドに腰掛けている男−パンナケトルに目配せをする。  
パンナはまるで涙が流れようとするのを必死にこらえている男の子のような  
表情をしながら、リィに向かって不明瞭な発音で「気持ち良ぃです」と答える。  
その声と表情を確認すると、リィは満足したように笑い、  
目線を元の位置へ戻し顔の動きをよりいっそう激しくする。  
リィの顔の動きが激しくなると、パントの表情とうめき声も激しくなり、  
それと同時にリュシカの鼓動も早くなる。  
(だめだ…こんなの見ちゃいけない。聞いちゃいけない。)  
しかし、やまほど衣装がある狭いたんすの中で耳をふさごうと腕を動かせば、  
とたんに衣擦れの音がしてしまう。  
そして人間は平衡感覚の大部分を視覚によって補っているため、  
狭い空間で背後に仮死状態のティトォを背負っているというこの特殊な状態で  
目を瞑れば、とたんにバランス感覚を失ってたんすからティトォとともに  
飛び出してしまうかもしれない。  
(どうすればいいんですか、ティトォさ〜ん!)  
 
話は20分前にさかのぼる。  
リュシカは、メモリア城の自分の客間へ続く廊下で魔法大会に出す  
新作のパンを片手にティトォの姿を探していた。  
「ティトォさん、どこにいるのかなぁ」。  
メモリア城で客人として迎え入れられてから、しばらくティトォとは  
会っていなかった。  
たまに遠くで何かバレットやグリンと話しているところを見かけたりはしたが、  
そのあまりに親しそうに、そして真剣そうに話す様子をみていると、  
自分が話に割って入ることは出来ない感じがした。  
そして、そんなティトォをみていると、かつてアクアが言っていた  
言葉を思い出す。  
「お前が私達の何を知っているっていうんだい。」  
その言葉は、正確にはミカゼに向けて放たれた言葉だが、  
深く考えずティトをいい人と信じてついて来たリュシカ  
にも投げかけられていたように思える。  
メモリアに着く前までは、リュシカが見たティトォの笑顔は  
周りの人間すべてを安心させるような笑顔だった。  
しかしバレットやグリンの前で見せるティトォの笑顔は、  
心のそこからティトォが楽しんでいると思わせるような笑顔だった。  
(あたしの前では、あんな笑顔してくれたことなかったな)  
 
きっとティトォにとってバレットやグリンは安心して語り合える家族であり、  
自分はアダラパダ達から保護する対象−よくても同行者−でしかないのだろう。  
リュシカはティトォの2つの笑顔から、ティトの心の中のバレットやグリンと  
自分に対する「位置」の違いを感じ取っていた。  
そして、ティトォはバレットの前では今まで見たこともないような  
真剣な顔をしていることがある。  
遠くから見ていても分かる、悲壮感と覚悟が入り混じった、  
見ているだけで胸が押しつぶされそうな顔。  
(きっとバレットさんにしか話せないようなことを話しあっているんだろうな)  
何十年も、ともに笑い、泣き、怒り、共通の目的を持った者同士にしか  
出来ないような共感。  
(ほんと、あたしがティトォさんたちの何を知ってるっていうんだろう)  
そんなことをぽんやりと考えていたためか、  
リュシカは知らず知らずの内にメモリア城の中で迷子になっていた。  
 
何せメモリア城は広い。  
客間だけでも百以上あり、新人の使用人が城の中で迷子になることも珍しくない。  
そのため、普段からぽんやりしているリュシカはもうすっかり  
迷いなれていたので、迷子になっても少しもあわてていなかった。  
しかし、迷った事でリュシカには別の心配が発生した。  
「今日もまたティトォさんに会えないのかなぁ」  
ため息交じりに独り言をつぶやく。  
十分ほど前、久しぶりに研究室から一人で出てくるティトォを見た。  
いつもより疲れた顔をしていて、口に手を当ててあくびをかみ殺すような  
しぐさを見ておそらくティトォが使っている客間へ戻って休むのだろうと思い、  
(あのパンを食べたら、元気を出してもらえるかな)と考え、  
大慌てで厨房に戻り焼きたてのパンを食べてもらおうと取ってきたのだ。  
しかしこんなところで迷って時間を浪費していては、  
ティトォの部屋につくころにはもうティトォはベッドで休んでいるかもしれない。  
いくら自信作のパンとはいえ、わざわざ食べてもらうために  
疲れているティトォを起こすのはしのびない。  
 
あたりの客間を覗き込む。  
金や宝石の細工が施された派手な家具が目に入る。  
(ここ、ティトォさんの客間からだいぶ離れてるな)  
迷いなれていたリュシカには、客間の家具を見てここがどういった客間か、  
そして城のどこのあたりに位置するのかがだいたい分かった。  
高価で派手な家具が配置されているのが、政治的に重要な人が泊まる客間で、  
質素だけど上品な造りの部屋が王族や政府要人の血族や特別に親しい  
人に用意される客間で、もちろんティトォとその一行に用意されたのは後者の  
客間である。  
そして派手な客間は派手な客間同士、質素な客間は質素な客間同士で  
まとまって配置されているので、派手な客間を見た時リュシカは  
ティトォの客間が遠くにあると判断したのだ。  
だから次の瞬間、その派手な客間しかない区画の廊下で隠れるようにして  
ティトォが客間へ入ってくのを見た時、リュシカは驚いた。  
 
(あれ?なんでこんな所にティトォさんが?)  
長い廊下の、かなり遠くの方ではあったが、それは確かにティトォだった。  
ティトォの入っていった扉に近づきながら、リュシカは考えた。  
(もしかして、疲れてるから道を間違えたのかなあ。ティトォさん  
みたいな人でもそういうことってあるんだなぁ。  
でも、これでパンを食べてもらえるかも。)  
しかし、そんなのん気な考えも、ティトォの入っていった部屋から  
「ガチャン」という大きな音がした時に吹っ飛んでしまった。  
部屋に十メートル近くまで近づいていたとはいえ、防音効果が高いであろう  
厚い扉を突き抜けて聞こえたまるで人が倒れたかのような大きな音。  
リュシカはティトォの疲れきった様子を思い出して、あわてて駆け出して  
扉まで近づき激しくノックして叫ぶ。  
「どうしたんですか!中で何かあったんですか!」  
返事がない。持っていたパン入りのバスケットを放り投げ、  
ドアノブを回して中に入ると、そこには青ざめた表情で床に仰向けで倒れた  
ティトォがいた。  
 
一瞬リュシカの頭の中が真っ白になる。  
「リュシカ…?」  
「ティトォさんっ!」  
「どうして…今お医者さんを呼んできますっ!」  
「だめだリュシカ!誰も呼んじゃいけない!」  
ティトの制止にリュシカが混乱して叫ぶ。  
「何でですか!そんな…顔色も真っ青で、たおれているのにっ!」  
「大丈夫…大丈夫だよ…これは別に三十指に攻撃されたり  
したものじゃないから…ね」  
そういってティトォは笑う。いつもリュシカに見せる、周りの人を安心させる  
ための笑顔。その笑顔を見たとき、リュシカの中で何かがはじけた。  
リュシカの目からぽろぽろと涙がこぼれる。  
「ああ…その、ほんとに大丈夫だよ、今僕の体で起こっていることは、  
バレットやモチャにしか分からないことだけど、二人とも  
メモリア魔法大会開催の式典で出払ってるから、それに今僕が飲んだ薬は  
魔法の効果とかないから万が一の事が起きても存在変換だけで…」  
しかし、いかにティトォが自分の命に別状はない、と説明しても、リュシカ  
の涙は止まらなかった。  
なぜならリュシカの涙はティトォの命が消える事の恐怖から流されたのではなく  
(もちろんそれがひとつの要因にはなっているが)、  
こんなどう考えてもティトォの体が普通ではない状況でもティトォに  
頼られ事もなく、むしろ苦しんでいるティトォ自身に元気付けられている  
無力な自分が許せなかったのだ。  
しかし、そのことは泣いているリュシカ本人にもよく分からなかった。  
 
リュシカの涙が止まらないのを見て、ティトォは説明をやめる。  
部屋の中は、リュシカがしゃくりあげる時に出るぐすっぐすっという音と、  
ティトォが肩を上下させながら苦しそうに吐くはぁはぁと言う声だけが響く。  
数分後、リュシカが涙を止めぬまま力なくつぶやき始める。  
「私じゃ力になれないってのは分かってます…」  
「えっ?」  
「泣き虫だし…頭もよくないし…ポーとしてて勘違いとかもよくするし…  
私の焼くパンで…少しでもティトさんを元気にしてあげればって…  
私にはそれぐらいしか出来ないし…  
でもティトォさんは、私がそばにいるとそんな気を使った笑顔しかしない…  
私の存在なんかじゃ…ティトォさんを心から笑わせることは出来ない…」  
しばらく間があってから、ティトォがつぶやく。  
「それは違うよ、リュシカ。僕がそういう笑顔を君にしないのは、  
僕が心を許せるような相手をバレットやグリン以外に作ってはいけないからだ。  
だから本心を打ち明ければ、僕はリュシカの存在に…ものすごく救われている。」  
 
ティトォの声を聞いて、リュシカが顔をあげ泣きはらして  
真っ赤になった目でティトォを見る。  
「何で…何でティトォさんは…心を許せる人を作っちゃいけないんですか?」  
「僕のこの不老不死の体は…いつ元に戻るか分からない。  
それにもし元に戻る方法が見つかっても…僕はグリンの為に元の体に戻るのを  
何十年も先送りにしたいと思ってるんだ…そんな体のままで  
普通に年をとる人と親しくなっても…それはお互いにつらい事しか起こらない…  
だから…普通の人のように年を取るとることが出来ないバレットやグリン以外に…  
心を許せる人を作ってはいけないんだ…」  
「でも」  
「それに」  
リュシカが反論しようとすると、ティトォはそれを制して告白を続けた。  
「リュシカは…ぼくを…いい人だとと思っているだろ…?  
悪意を持った三十指を倒し…彼らに傷つけられた人を助ける…  
そんなところしか見ていないから…」  
 
その後、ティトォはリュシカの方をチラッと見て、かすかに怯えるような  
表情をしてから、リュシカから目をそらして続けた。  
「でも本当の僕は…違うんだ…リュシカは僕のことを元気付けようとしてるのに…  
僕はリュシカのおかげですごく救われた気分になっているのに…  
僕はリュシカのことを」  
そこまで言った時、突然ティトォが大きくむせた。  
「ティトォさん!本当に大丈夫ですか!」  
「大丈夫…大丈夫だ…ようやく効果が出てきたみたいだ…  
いいかいリュシカ…僕が今から言うことをよく聞くんだ…  
僕はこれから三十分から一時間ぐらいの間仮死状態になる…  
その間もしぼくの魂がアクアやプリセラに入れ変わっていたら…  
何も問題はない…だけどもしぼくが…そのまま死んだように動かないままだったら…  
他の人に見られたら少しめんどくさいことになる…何せ僕はこの城では  
国王の客人という身分だからね…ちょっとしたパニックになってしまう」  
 
「本当は研究室で…試したかったんだけど…あそこは時々グリンが来るし…  
かといって自分の客間も時々人が尋ねてくるし…  
だからもし僕が仮死状態のままだったら…目覚めるまでの間…ぼくの体を…  
誰にも…見られ…隠…」  
そこまで途切れ途切れにしゃべった後、そのままティトォは動かなくなった。  
しばらくリュシカは呆然とティトォの体の前で立ち尽くしていたが、  
このまま立ちっぱなしのままでもしょうがないと思い、ティトォのそばへ近づき、  
ティトォの体の脇で跪くと恐る恐るティトォの左胸に手を触れる。  
心臓がどくんどくんと動くのが確認できた。そのとたん、リュシカはペタンと  
ティトォのそばに腰を抜かすようにして座った。  
(よかった…)  
ティトォの表情も意識を失ってからはそう苦しそうには見えない。  
(とりあえず、ティトォさんの体は大丈夫みたいだけど…)  
 
安心したリュシカは、エンゼルフェザーでティトォの体をベッドの上に移動させる。  
そのまま、数分の時が経過する。  
しかし、ティトォの魂がアクアやプリセラの魂に切り替わった様子はなく、  
ティトォの体は動かないままだ。  
リュシカはティトォが最後に言っていた言葉を思い出す。  
途切れ途切れで不明瞭ではあったが、もし自分が動かないままなら、  
自分の体を人に見られないよう隠せ、と言っていたようだ。  
(でもこの部屋なら大丈夫のはず)  
もともとリュシカは素直で明るく人に好かれやすい性格だったので、  
城の中でパンを焼くため厨房を使わせてもらったり材料を借りたりしているうちに、  
同性のメイドたちとはすぐに親しくなっていた。  
確かメイドたちの話では、この豪華な客間の区画はティトォたちが来てからは  
使われていない(女神の三十指と交戦状態に入ったので、いつ戦場になるか  
分からないメモリア城に政治的に重要な客人を呼べなくなったため)はずだ。  
そのうえ、メモリア城では曜日ごとに掃除をする区画が決まっていて、  
今日はこの辺りをそうじする日ではないため、使用人もこないはずだ。  
ティトォもその辺の事情を知っていたからこそ、この部屋へ来たのだろう。  
 
そこでふと、リュシカはパンの入ったバスケットを部屋の外に  
放り出したままだった事を思い出す。扉を開け、  
廊下に出てバスケットを拾おうとすると、かすかに遠くで人の話す声がした。  
(あれ?)  
聞き間違いかと思い静かに耳を傾けていると、廊下の曲がり角の先から、  
確かに人の話し合う声が聞こえる。  
見つからないよう静かに気をつけて曲がり角からそーっと頭を出すと、  
薄暗い照明の中、二人の人間が歩いてくるのが見えた。  
驚いたリュシカは、バスケットを持ってティトォのいた部屋へ引き返し、  
音を立てないよう気をつけて扉を閉める。  
(どうしよう…)  
あの二人がこの部屋に入ってくるかどうかは分からない。  
しかしもしこの部屋に入ってきて、動かないティトォを見たら、  
携帯電話で医者を呼んだり式典に出ているバレット王に連絡をしたりで、  
大騒ぎになるだろう。もちろんティトォは仮死状態なだけなのだが、  
そばにいるリュシカでさえ、ティトォの体に今何が起こっているか、  
そしてティトォの体がどうなるのかよくわからない状態なのだ。  
騒ぎが起こらないよう相手を説得させる自信がリュシカにはない。  
 
(隠れなくっちゃ)  
ベッドの脇にあるちょうど人が何人か入れそうな大きなたんすが目に入る。  
これ幸いと、エンゼルフェザーでティトォをたんすの中に隠そうとするが、  
使われていない客間なのにたんすの中には衣装がぎっしりと入っていたため、  
衣装をより分けてティトォを中に押し込むのに時間がかかり、  
そのことがリュシカから冷静な判断力を失わせる。  
日ごろから城内で迷子になっているリュシカなら  
別にこの客間にいるところを見られても何とかごまかせるので、  
とりあえず仮死状態のティトォさえ人目につかないよう隠せばいいのだが、  
今のリュシカにはそこまで考えが及ばない。  
意識のないティトォを立たせた状態のままたんすの中に押し込めた後、  
リュシカは必要もないのにティトォと一緒にたんすの中に隠れてしまった。  
そしてエンゼルフェザーでバスケットを操作して照明のスイッチを切って  
バスケットを隠した後、じっと息を殺している時に気がついた。  
(なんかティトォさんとものすごく密着してる…)  
 
その瞬間、ノブが回る音がした。そして、その後、  
部屋の中がぱっと明るくなり、部屋に人の入ってくる気配がした。  
「大丈夫よ、ここら辺は今は使われていないから、誰もいないわ」  
艶っぽい女性の声が聞こえてきた。  
もう一人の人間はなかなか部屋へ入ってこない。  
「でも、もしこんなところを誰かに見られたら、問題になるから…」  
ちょっと気の弱そうな男性の声だ。  
どうやら男は部屋の入り口で辺りに人がいないか確認しているようだ。  
「私と一緒にいられる時間より、自分の立場のほうが大事なの?」  
「そんなことはないよ」  
扉を閉める音と同時に、慌てる男の声が聞こえる。  
くすっと笑いながら女が言う。  
「別に責めているわけじゃないわ」  
ここで二人はリュシカの視界へ移動する。  
女はメイドのリィ。  
もう一人はグリン王子の教育係(兼ボディーガード)のパンナケトルだった。  
 
(あの二人、何しにこの部…)  
しかし、リュシカの思考は途中で途切れた。いきなりリィがパンナにキスをしたのだ。  
その瞬間、リュシカは驚いて口にくわえていたマジックアイテムの羽を落としてしまう。  
とたんに、エンゼルフェザーを使い背後で固定していたティトォの体が  
リュシカの側へよりかかってくる。  
リュシカは必死に背後の方へ体重をかけ、ティトォの体をたんすの奥と自分の体で  
挟み込むことで固定する。  
幸い口から落ちた羽はリュシカの足に当たったためわずかな音しか立てず、  
むさぼるように音を立てキスをしている二人に気づかれる事はなかった。  
しかし、ティトォの体を挟み込むようにしているため、リュシカとティトォの  
体はより密着してしまい、わずかなティトォの体の凹凸さえ分かるほどになってしまった。  
さらに、魔法による固定が外れたティトォの頭はがくんと力なく曲がり、  
ちょうどティトォの口がリュシカのうなじの辺りに来てしまった。  
ティトォのわずかな呼吸が、ティトォの体を固定するためにふんばっている  
リュシカに地獄のような甘美な快楽を与える。  
 

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