リュシカは、脱力しきった目で白濁液の付着した棒をじっと眺める。
それは孤児院にいた頃、年少組の男の子をお風呂に入れる時に見た
力なく垂れ下がる脂肪の塊のようなものとは全然違っていた。
(もっとも彼女はその時それをじっと見つめていたわけではないが)
太く、大きく、健康的な桃色の肉の部分が露出し、
意思を持つかのように重力に反して天を指し、
まるでそれ自身が生きているかのようにぴくぴくと脈打っている…。
本当にこれが、孤児院で見たものと同じものなのだろうか?
年少組の少年のものが木の枝にぶら下がる蝶の繭だとしたら、
ティトォのそれは繭を支える枝。いや寧ろ、枝を加工して作った
まさしく「棒」そのもの。突き、払い、振り下ろすことで、
リュシカを完膚なきまでに打ちのめし砕いた凶器。
ティトォの髪を撫でられながら、前のめりに倒れた自らの体の下を
ティトォの足先がそろそろと自らの下肢へ近づいていることにも気づかず、
理性を完全に打ち砕かれたため、赤ん坊のように純粋な好奇心で普段なら
目をそむけるであろう淫靡かつ気味の悪い物体の観察を続けるリュシカ。
ティトォの体の中ではその肉の角だけがうっすらと白く光っている。
なぜかその部分にだけホワイトホワイトフレアがかけられていた。
何でだろう…そう考えていたリュシカの下半身に、あの鋭い痛みが走る。
「にぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
余韻に浸り、両腕で髪を撫でられていただけにもう手で弄れる事もない
と思っていたリュシカは虚を突かれ、クリトリスに焼けるような
衝撃を感じながらイかされてしまった。
恐るべきは、人体のメカニズム、位置関係を完全に把握したティトォの知識。
目で見ることもせずにティトォは淫核を足の指先で正確に摘み上げた。
視覚、呼吸、発汗。全てが狂い、戦慄くリュシカの頬を叩いて
痛みで無理やり彼女の意識を呼び戻しながらティトォが再度告げる。
「ボーっとせず、早く君の体で僕のものを綺麗ににするんだ。
数時間前見た光景を真似すればいいだけだろう?
もう忘れました、とは言わせないよ」
それは、2人がたんすに隠れながら覗き見た映像。
そしてリュシカが始めて見た、男女が愛し合う姿。
今こうして、2人の交わるきっかけとなった行為。
忘れてはいない。忘れらるわけがない。
リュシカは静かに口を開き、ゆっくりとその顔をティトォの陰茎へと近づけ、
陰茎に付着した精液をおずおずと舐めとりはじめる。
そのとたん、彼女の口の中に吐き出したくなるような苦味が広がっていく。
思わずゴホゴホと咽かえり、リュシカは精液の混じった唾液を吐き出した。
その唾液が自らの腹部や太腿にかかるのを見た瞬間
ティトォの目つきが変わり、悪魔的な足技でリュシカの陰核を捏ね回す。
「ふへゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ」
灼熱の快楽がまたリュシカを焼き尽くす。
そんなリュシカを一瞥して、怒気をはらんだ口調でティトォがまくし立てる。
「僕は綺麗にしろって言ったんだ。僕の体に吐き出してどうする?
『綺麗にする』と『汚くする』の区別すらつかないのかい?
さあもう一度、今度こそ吐き出さずに精子を綺麗に嘗め尽くすんだ。
もし吐き出せばその回数だけ君のクリトリスを捏ね繰り回してやる。
どうだい、足でイかされる気分は。手の指よりも痛いだろう?
足の指で何かを摘むなんて日常生活ではまずしないから加減が難しくてね。
このまま君のものを嬲り続けていたらいつか力加減を間違えて
握りつぶしちゃうかもしれないよ……」
忘我の淵にいたリュシカは、『握りつぶしちゃうかもしれないよ』
という単語を聞いた瞬間、恐怖のあまりもう一度口淫を開始しようと
絶頂に震える体にムチを売って顔を動かそうとする。
しかし、絶頂による痙攣で距離の開いたリュシカの口と肉棒の距離は、
がくがくと震える体ではうまく縮めることが出来るはずもなく、
あせったリュシカはバランスを崩しそのまま肉棒にゆっくりとした動きで
右斜め上の角度から頭突きをしてしまう。
あわてて頭を離すリュシカ。恐る恐るティトォの顔を見ると、
憮然とした冷たい表情で自らの左脇腹を眺めていた。
その視線の先はリュシカの頭突きによる傾きで肉棒から
滴り落ちたであろう白濁色の雫で汚れていた……。
「ひぃっ」
自分の陰核に恐ろしい責めが来ると感じたリュシカはティトォの足の指から
逃れるように腰を引き上げる。
しかしそのほんの0.05秒早く、ティトォが強い力で陰核を摘みあげる。
横からの挟まれる力と、上へ引き上げられる力の二つのエネルギーで、
肉の芽が1p近く引き伸ばされる。
「ひぃっぎいゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ」
それはやくざ者が規則を破った娼婦へ下す罰にも匹敵する凄惨な行い。
しかしそんな激痛を伴う責めすら、今のリュシカには絶頂の糧となる。
「君が急に腰を上げるから、本当に千切れる所じゃなかったか。
もしかして痛いのがお望みかい?だったらいくらでも潰したり
千切ったりしてあげようかい?」
リュシカは恐怖で体を動かせない。
涙が溢れ、歯が台風の夜の窓ガラスのようにガチガチ鳴った。
「そんなに怯える必要はないよ、リュシカ。君の体は頭のてっぺんから
陰核の先までホワイトホワイトフレアが染みこんでいるから、
多少傷ついてもすぐに回復する。こんな具合にしても心配ない」
本当に潰れるのではないかと思うほどの圧力を陰核に与える。
「うぎはああああああああうあああああああぁぁぁぁぁぁぁっっっっ」
「まぁ、回復はする代わりといっちゃあ何だけど、感度の方も
ホワイトホワイトフレアで上昇しててすぐにイくみたいだけどね。傷みも
快感も十倍ぐらいになってるから、こんな風に引っ張るとたまらないだろう」
「いぃぎゃああああぁぁぁぁぁぁっっっっっっ」
リュシカはどんなに恐ろしげな言葉をティトォが口にしていても、
傷を負わせるようなことを実際に実行していないことに気づく余裕もない。
「でも痛みでイけてしまうリュシカには、夢のような話じゃないか。
潰されて、イって、すぐに治って、千切られて、イって、すぐ治って、
皮が破れて、イって、また治って、血が流れても、イって、治って……。
君のような痛みで感じれる女の子が回復魔法の使える僕と愛し合えるなんて、
すごく幸せなことだよね?」
泣きながら左右に首を振るリュシカに、悪夢のような絶頂の熱波を
喋りながら与えるティトォ。
リュシカの首から上は相次ぐ絶頂で全く彼女の言うことを聞かなくなり、
左右の動きはついに止まり、ウトウトと居眠りをする老人のように頭を
小さく上下に動かしてしまっていた。
「そんなに痛いのが好きかい?じゃあ、もっと痛くしてあげるよ。
この白い炎がある限り、壊すも治すも僕しだいなんだから……」
「いやいゃぃやぃゃいやいゃぃやぃゃいやいゃぃやぃゃいやいゃぃやぃゃ
いやいゃぃやぃゃいはあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ」
「痛み以外の刺激が欲しいのなら、早く僕のものを綺麗にするんだ。
もちろん、今度汚したりしたら、容赦せずに引っこ抜かせてもらうよ…」
そういうとティトォは陰核にあてがっている足の指にわずかに力を入れる。
ふひひひひいいぃぃっ、
というもはや意味を持たない謎の音を喉から発生させながら恐怖のため
全身の力が抜けきったリュシカは、放心して動かなくなってしまった。
「ああ、まったく、どうしたんだ、リュシカ。
そんなに汚さず綺麗にするのに自信がないのかい?しょうがない…」
そういうとティトォはリュシカの髪に添えていた手で
リュシカの頭を掴み引き寄せ、口を開けるんだ、と命令して口を開かせ、
そのまま顔を下腹部へ引き寄せ口内へ一気に白く燃える肉棒を差し込んだ。
「さあ、後は、このまま君が口の中できれいにすればいい。
こうすれば下に垂らすこともないだろう?
ああ、それから注意することがひとつ」
というや否やティトォは突然彼の足の爪で、
リュシカの柔らかく敏感な陰核を軽く摘んだ。
「んんうんっっっ」
口の中に異物を差し込まれ、声を出すことも出来ず絶頂を迎えるリュシカ。
「痛いだろ、リュシカ。今君が口に含んでいるものは、
君の摘まれた場所と同じぐらい敏感な場所なんだ。
それに僕は君のように痛いのが好きじゃないから、
もし歯を立てられたりなんかしたら痛みのあまり君のものを
引っこ抜いちゃうかもしれないね…」
「痛い目に会う前に…」
しかし、そこでティトォの言葉はとまる。
リュシカが、一心不乱に彼のものを吸い上げ始めたからだ。
技術も何もなく、ただただ吸い、舐めるだけ。
陰核への攻めによる恐怖からではなく、本能に突き動かされたかのように
ただ無心に部屋中に音を響かせながら吸い上げるその姿を見てティトォは、
生後数ヶ月のころのグリンと在りし日のメルルシアを思い出していた。
数メートル先まで響く音を立てながら母乳を飲んでいたグリンに、
あんな小さな体をした赤ん坊でも必死に生きようとしているから
あんな大きな音が出るのだな、と感動を覚えたことがあった。
リュシカの吸引力はまるで特殊な機械で下半身を吸引されているような
錯覚を覚えるほどすさまじく、雑で単調な動きなのにあっという間に
ティトォの肉棒の先端からは先走った液がにじみ出てきてしまう。
そしてそんな吸引を行うリュシカの瞳は、淫欲以外の感情が宿っておらず、
生存本能のみで生きる赤子のように純粋に見えた。
しかし純粋で激しいだけの口淫は、ティトォには物足りない。
男からすればフェラチオという行為は精神面では自分の排泄器官を女性が
舐めあげるのを見て優越感を感じられることに快感を得る行為であり、
肉体的には柔らかい舌のうねる動きを楽しむ行為なのではあるが、
経験値がほたんどないリュシカに舌技を求めることは無理な話であるし、
今まで散々リュシカを恥辱にまみれさせ優越感も味わっていた。
ティトォは静かに両脇に手をつきベッドの上でゆっくりと立ち上がる。
そんなティトォの陰茎の動きにあわせ、
吸引をやめぬままリュシカはベッドにひざ立ちでたつ。
するとティトォは彼女の頭を両手で掴み固定し、
その口の中へ自らの肉棒をピストン運動で突き刺し始めた。
「んぅ……んっ……んぅ……んっ……んん……んっ……」
口の中へ叩き込まれる桃色の拳打に、
顔をしかめながらそれでも吸引をやめないリュシカ。
「リュシカ、の口、柔らかくて、僕のが、すぐ、また、汚れ」
「んぐ……ん……ん……んぶ……ん……んっ……ん?
んんん……んんぅぅぅぅ……ん……んんん……」
はぁはぁと荒い呼吸をしながらティトォの腰の動きがとまる。
リュシカの唇の端から、百年分の濃い精液が流れおちそうになっている。
それを見たティトォが、
「そのままそれを僕の足の上とかにたらして汚したら」
とつぶやくと、とたんにリュシカが今まさに顎のラインを伝って
たれ落ちそうになっていた精液の雫を指で掬い取り、あわてて
唇の端から指を入れ口の中に運ぶ。
しかし、リュシカには口の中の大量の精液を飲み込むことが出来ない。
苦くて臭くてべとべとした液体を、どうすることも出来ない。
今のリュシカは、わずかな快楽信号でも簡単に絶頂に達し、
また倫理や道徳が崩壊したため快楽を求めることに躊躇はない。
しかし、快楽とは縁のない激痛、悪臭、苦味といったものは
ごく普通に嫌がっていた。
いくらティトォのものとはいえ、今口を満たす液体は飲めるものではない。
しかしだからといって吐き出してしまえば、今も指で挟まれたクリトリスが
てぃとぉによって想像すらしたくない無残な目にあうだろう。
かといってこのまま口の中で含んだままでは気持ちが悪すぎる。
そんな風に思い悩むリュシカを見つめながらティトォは
彼女の側面へ移動する。と突然、リュシカの体が前のめりに曲がる。
「んんっんーーーーーーーーーんんんんっぅぅっぁぁぁぁああんんん!!」
ティトォが、精液をこぼしてもいないのに陰核を足の指でこすったのだ。
しかしそれは今までの荒々しい触り方ではなく、まるで手の指で
行うような柔らかく繊細な愛撫だった。
絶頂を迎え、腰がすとんと落ち、口がわずかに開き精液が泡となって
零れ落ちる。しかしそれは幸運にもティトォにはかからなかった。
というよりも、最初からティトォがリュシカの正面から体をずらしていたため、
精液のかからない位置へ移動していたようにも見えたが…。
必死に口を閉じ上を向き両手で口を開かないように押さえ、
精液が零れ落ちるのを止めるリュシカ。
それを愉快そうに眺めながら、ティトォは彼女の正面に移動して言った。
「リュシカの口の中が気持ちよすぎて一人でイっちゃったから、
そのお礼に足で気持ちよくさせてあげたけど、ちゃんとイけたかい?
さっきも言ったように足は加減が難しいからね…。
あれ、返事がないってことはもしかしてイけなかったのかい?
じゃあもう一度、今度はちゃんとイかせてあげないと…」
そういうとティトォは腰を落とし、今度は手の指をリュシカの性器へ
あてがった。
必死に口を手で押さえ、狂ったように首を左右に振るリュシカ。
「んんーーーー、んっんんぅーーーーーー!」
こんな正面で陰核や膣内を指でいじられれば、とたんに精液を
ティトォに吹きかけてしまうだろう。もしそうなれば
どんなひどい目に合わされることか…。
そんな怯えるリュシカの心のうちを知りながら、
ティトォの残虐な愛撫が開始される。
左手でリュシカの性器をぱっくりと割り開き、
右手の人差し指と親指がゆっくりとむき出しの肉の芽をつまみ上げる。
「んんーーーっ、んっ、んぅぅぅんんんんーーーーーーー!」
淫欲が芽生え、萌芽したリュシカはそれだけで軽く絶頂を迎える。
しかし、手のひらを硬く口に押し付け、精液の漏洩だけは死守するリュシカ。
陰核を摘んだ指を固定させ、上下に軽く振動させるティトォ。
「んんんーーーっんっんぅぅぅぅぅぅぅんんんんーーーーーーーっ」
耐えなければいけないという思いが逆に彼女の快楽中枢を活発にさせるのか、
さらに激しくイってしまうリュシカ。
それでも口の前でクロスさせた両手はその形を崩すことはなかった。
しかし逆に言えば、そんな風に口を自らの手でふさいでいるから、
ティトォの愛撫にろくに抵抗することも出来ず、されるがままになっている。