リュシカの咆哮を聞いたティトォは、それがティトォの望んだ  
言葉だったはずなのにそれ以上何もしようとしなかった。  
ただ膣内へ肉棒を差し入れたまま、何も。  
「なんで…動いてくれなぃんですか!!!」  
なにもかもを捨てて肉欲を求めるだけの肉の塊と化したリュシカが  
咽び泣きながら叫ぶ。  
突然ティトォが、肉棒を差し入れたまま彼女の体を持ち上げる。  
「いやあぁぁぁ、おちんちん、抜いちゃうのぃやああぁぁっ」  
肉棒の引き抜かれる感覚に、リュシカは獣の悲鳴を上げた。  
あれほど長い時間をかけて焦らされ、恥ずかしい言葉を言わされ、  
今また絶頂への時間を引き延ばされる…。そんな残酷なことは、  
性奴隷へと堕ちたリュシカには耐えられるはずもない。  
「そんなこと言われても僕はもう疲れたんだよ。  
リュシカがいつまでも何処を如何して欲しいのか言ってくれなかったから、  
何時間も君の体をまさぐり続けるハメになったからね。  
いまさら「いっぱい突く」体力は残ってないかもね」  
「そんな……今終わられたらぁ……くるってしんじゃいますぅ……」  
 
「そうだね、僕もちゃんと気持ち良くなってないし、  
リュシカの子宮もパンクさせてないし、このまま終わるのはいやだね。  
じゃあ、」  
そこまで言うと、ティトォはまるで間接技を極めた武術の達人のように  
肉棒を挿入させたまま自らの体をリュシカの正面へと移動させる。  
「ひいィあああああぁぁぁぁああっぁぁぁぁぁぁあぁっ」  
体の中の肉棒が180度回転する動きでまた不完全燃焼な絶頂を迎えた  
リュシカを無視して、そのまま持ち上げたリュシカの体の下で横になり、  
震えるリュシカを見上げながらティトォは続けた。  
「僕の体力が……ああ、もう、ちゃんと聞いてるかい、リュシカ?」  
ティトォはリュシカの痙攣する尻をピシッピシッと部屋中に大きな音が  
鳴り響くぐらいに強く叩く。  
「ああぁぁ、き、聞いていぃいますぅ」  
「僕の体力が回復して動けるようになるまで、今度はリュシカが動くん……」  
ティトォの言葉は途中で止まる。  
リュシカが、ゆっくりで、たどたどしくではあるが、ティトォの上で  
自ら腰を左右へ動かし始めたからだ。  
ティトォの言葉で嬲るまでもなく、彼女自身の意思で。  
「ああぁぁぁ、だめ、だめですぅぅぅ」  
「何がだめなんだい?」  
「これじゃ、よわぁくて、ぜんぜん、ひもちよふぅ、なれなぁ  
あ、あ、ああああぁぁ、だめ、よわぃ、よわいいいいぃぃっぃっ」  
そう叫ぶと、リュシカは天井を向いてまるで酸素を求める魚のように  
口をパクパクと45回開閉し、そのままティトォの方へ体を倒した。  
「全然気持ち良くなくても、リュシカぐらい淫乱だとイけちゃうんだねぇ」  
動かないリュシカを呆れる様な視線で見ながらティトォは言った。  
 
だめなんです、これじゃぜんぜんだめなんですぅ、  
ついて、ついて、ついて、ついて、ついて、ついて、ついて、ついて。  
体を倒した後も、快楽の鎮まらないリュシカはうわ言のように  
小声で繰り返す。  
「だから、」  
ティトォは軽くリュシカの乳首へ触れる。ひぃっと叫び  
魔手から逃れるため思わずリュシカは身を起こす。  
「僕は疲れて動けないって言ってるだろう。ほら、早く動く」  
泣き声か喘ぎ声か分からない「ふひぃぃいいい」という  
謎の音を喉から発しながら、またリュシカは腰を左右に動かし始める。  
いけない、いけない、いけない、いけない、いけない、いけない、  
ついて、ついて、ついて、ついて、ついて、ついて、ついて、ついて、  
とうわ言を繰り返しながら。  
その動きを数十秒眺めた後、リュシカの顎へ手を伸ばし、  
彼女の視線を鏡へ向けさせてティトォはようやくヒントを与える。  
「リュシカが欲しいのは」  
軽く腰を突き上げる。イきはしないが、鏡に映る突き上げられた  
自分の姿を見ながらのたうつリュシカ。  
「こういう動きだろ?」  
「そぅですぅ、ついてぇっ、つきぁっ、げてほしぃんですぅぅぅぅっ!」  
「じゃあ、自分でどう動けばさっきの突き上げられるような刺激を  
感じることが出来るか、ゆっくりと考えるんだ」  
 
「そんなぁ…いじわっ」  
また、ピシッという高い音が部屋に響く。顎を掴む手とは  
反対の手で尻を叩いたティトォは残酷に言い放つ。  
「だ・か・ら、僕は疲れた、って言ってるだろ。さあ、早く考える」  
すすり泣きながら鏡を見ていたリュシカはもはや人としての機能を  
5パーセントも働かせていない脳で、必死に考える。  
それは論理的な思考によるものではなかった。  
鏡の中の行為を真似、わずかに腰を浮かせて見る。  
突き上げられた時のように自分の腰の位置が上がる。  
軽い摩擦が起こり、リュシカの口からあ、とため息が漏れる。  
だがそれだけで、あの深く激しい感覚は得られない。  
落胆しながら足の力を抜いた瞬間、リュシカの口から  
「ふああぁぁ」  
と言う喘ぎ声が漏れる。今の、今の感覚…!  
もう一度腰を上げ、今度はすぐに、重力による落下ではなく自分の力で  
下方向へ突きおろす。  
「ひいぃぃああぁぁっ」  
これだ…この感覚だ。  
リュシカは狂ったように自らの腰を上下させ膣壁に肉棒を打ちつけ始める。  
「いいいぃぃぃっ、ここおぉっ、いいいいぃぃぃっ、  
いけるぅぅっ、これでええぇぇっ、めちゃくちゃにぃけるううぅぅぅっ、  
いいいいいぃぃっぃぃぃぃぁいあぁぁ…ぁぁっ…ぁあぁっ…ぁぁっ…」  
数十回の腰の上下運動で、リュシカはすぐに達した。  
閉じる瞳孔。緩む肢体。散りゆく精神。  
ついにリュシカは自らの手で、あの深く強い絶頂を得たのだった。  
 
体中の筋肉が弛緩して力を失い、地中の中へと沈んでゆく感覚。  
瞳孔が閉じ、ゆっくりと目の前が暗転してゆく感覚。  
それは、リュシカが長く求めていたものだった。  
しかし今回の絶頂は知識と技術を持つティトォにもたらされた物ではなく、  
今日始めてセックスをしたリュシカが自ら作り出した絶頂。  
半日前まで、なんら詳しい性の知識を持たなかった少女が作り出した絶頂。  
しかしその事は、今のリュシカには不思議なことではなかった。  
ホワイトホワイトフレアをかけられ神経を操られ、  
長時間の愛撫で快感を圧縮させられ、どんな些細な快楽でも絶頂に  
つながったこの肉体なら、もう何が起きても不思議ではない。  
だからすぐに彼女の体に新しい、そして今までよりも強い  
疼きが湧き上がり初めても、もう動揺はしなかった。  
寧ろ、喜びにも似た感情が沸きあがる。  
(私、イけばイくほど前のときより気持ちよくなれてるかもしれない…)  
絶頂という手段による快楽の放出などと言う目的はもはや消えていた。  
(あんなぎこちない私の腰使いでこんなに気持ちよくなれるんだもん…)  
限界なく高まってゆく淫欲が、彼女の目的と手段を逆転させる。  
(もっとイき続ければ、めちゃくちゃになるほど気持ちよくなれるんだ…)  
絶頂の連続による、快楽の増幅、深化、肥大。求めるのはもうそれだけ。  
うつろな目で宙を見るリュシカに、ティトォが話しかける。  
「ようやく体力が回復したよ。さあ、どうされたい?」  
抑揚のない声で痙攣するリュシカが答える。  
「いきたいいきたいいきたいいきたいいきたいいきたいいきたい  
いっていっていいっていっていっていっていっていっていっていって  
ほえてさけんであえいでくるってもだえてわなないてのたうって  
つかれてかまれていれられてなめられてこすられてえぐられて…」  
そこで言葉がとまる。リュシカの目に怪しく淫らな光が宿る。  
「なんどもイかせてわたしをめちゃくちゃにこわしてえええぇぇぇぇぇ  
ぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっっっっ………………………」  
 
咆哮とともにリュシカの腰が、さっきよりも激しく上下に動き始める。  
しかしそれを、ティトォが剥き出しの陰核を摘んで止める。  
「あひぃいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ」  
「全く…ただ闇雲に腰をふればいいってもんじゃないんだ。  
聞いてるかい、リュシカ?」  
瞳孔を開き天を仰いで絶頂を迎えるリュシカへ追い討ちをかけるように、  
素早く、しかし繊細に陰核をこすり上げるティトォ。  
絶頂で力の入らない体でなんとか腰を引いて逃げようとするリュシカ。  
しかし重力と自らの膣内の圧力でしっかりとティトォと繋がっているため、  
ティトォの指から陰核を引き離すことが出来ない。  
「あああああゃいあひぃぃあぃあぁいいいあいあいあぃあ  
いいいいっぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいっぃぃぃぃぃ………」  
瞬く間に次の絶頂を向かえて、力なく頭を垂れ、  
糸の切れた操り人形のように微動だにしなくなったリュシカ。  
そんなリュシカの体を支えながら、体の角度を調節するティトォ。  
肉棒で膣内の形状を確かめ、ここぞと言うポイントを探し出す。  
「騎乗位は女性の方が上手くしないと、気持ちよくなれないんだからね。  
まあ初めてだから、技術的なことで高度なものは求めないけど、  
せめて自分の気持ちよくなれる場所ぐらいは覚えてもらわないとね…」  
そういうと、下からGスポットを抉るように腰を打ち付ける。  
「ひいいいぃいぃぃいいぃぃいいいああああぃあああっぁぁぁぁっ」  
とたんに、肉人形となったリュシカが叫び始めた。  
「ほらっ、覚えるんだ、リュシカ!ここがっ、君の、Gスポットだ!」  
「ああああぁぁぁぁっ、あうぅああぁいああっううあいああいあえいあ、  
あああぁいあ、あいえあえあい、いゃぁぃぃいあぃぃ、ぃあぇいぁぁぁぁ、  
あ、あ、ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁっ…ぁっ…ぁっ」  
陰核から膣内への連続攻撃でリュシカは瞬く間に達してしまう。  
そんな彼女の瞳には最早人間らしさなどかけらも残っておらず、  
発情期の雌犬のような肉欲の輝きだけが残っていた…。  
「もっとおおおぉおおおぉぉぉぉぉぉ、  
もっとイかせてえええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっ!!!」  
 
「じゃあ、リュシカ、今度は君がやってごらん。  
もう、場所は覚えただろう?」  
腰の動きをを止め、両手をリュシカの体から離し促すティトォ。  
相次ぐ絶頂で放心していたリュシカは小さくこくんと頷くと、  
自分の体を動かそうとするが、度重なる快楽に責め苛まされた体は  
もはや自身の意思で動かすことが出来ず、まるで泥酔した酔っ払いのように  
緩慢な動きで前後に体を揺さぶるだけだった。  
業を煮やしたティトォは彼の胸部へ置いていたリュシカの両腕を掴むと  
彼女の斜め後ろのシーツの上へ移動させ、  
彼女の腹部を掴んで上体をわずかに後ろへ反らさせた。  
すると彼女の体が後ろへずれ、膣壁へ突き刺さる肉棒がGスポットへ  
押し当てられるような角度になった。  
「さあ、自分で動くんだ」  
リュシカが、ゆっくりと腰を動かし始める。  
「ああぁぁ…ここぉぉ…いいぃぃ…」  
リュシカの膣内の最も深く感じる部分にティトォの陰茎が  
擦り付けられる。  
唇の端から涎をたらし、無心に腰を上下させるリュシカ。  
「いいぃいいぃぃ、こっここおおぉぉぉっいいいいぃいぃっっっっっ」  
リュシカの上下運動のスピードが上がり、下で横になるティトォの上に  
彼女の汗が降りかかる。  
「いい、いい、ィい、いい、ィィいい、いいいく、ぃくいう、  
いくっ、いうっ、いくいくっいういうっいいいぃくいぃぃいうぃうぃ  
あああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ、あ……っ、ぁ……ぁっ、ぁぁぁぁ……」  
体をひときわ強く震わし、リュシカは上半身をティトォいる前方へ  
がっくりと倒す。しかしその腹部から下は、まるでその角度からずれるのが  
いやだと言うかのごとく微動だにしなかった…。  
 
「すごいね、リュシカ。じゃあ今度はこんなのはどうだい?」  
そうつぶやくとティトォは両手でリュシカの腰を持ち上げ、  
腰で円を描く。  
「あああぁぁぁ…」  
新しい動きに、リュシカがひくつきながら嬌声を漏らす。  
「さあ、やってごらん」  
ゆっくりと、自分の腰を廻し始めるリュシカ。  
「ああああぁぁぁぁ……」  
まるで異国のダンサーのように彼女の腰は怪しく蠢き始める。  
「じゃあ腰を廻したながら、またさっきのように上下させてごらん」  
ティトォの声におぼつかない動きで従うリュシカ。  
縦の運動に横の運動が混ざると、今までのこすられていただけの刺激に、  
すれる、うねる、えぐるという様々な新しい刺激が加わる。  
「すごおおぉぃいぃっ、こんな、ぜんっぜん、ちがうううぅぅぅぅ」  
次々に生まれる新しい快感に歓喜の呻き声を上げながら、  
またリュシカの腰の速度が速くなる。  
「あああぁぁぁ、いいいぃぃっ、これぇもおおぉぉぉ、いいいぃぃぃっ」  
いまや彼女の下半身は、つい数時間前この部屋で喘いでいた経験の豊富な  
メイドと同じ腰使いをしていた。  
「ああぁぁあぁぁぁぁ、またああぁぁぁ、ひいいいぃぃぃっっぃぃぃっ」  
卑猥な舞踏は、速くもクライマックスを迎える。  
「いいぃぃっいいいっいいっいいいっ、いいぃぃ、いいぃ、いいっ、  
ああああぃぃぃぁぃあいあああいあぃあいいあああああぁぁぁぁぁぁ  
ああぁぁ…ああぁぁ…あぁぁ…あぁ…ぁぁぁぁ…………………」  
そして馬乗りの踊り子の舞は、静かに幕を閉じた。  
 
「『初めてだから、技術的なことで高度なものは求めない』なんて  
言ったけど、訂正しなきゃね。今の君の性への向上心と成長の早さに  
はベテランの娼婦もかなわないよ。ってもう腰を動かすのかい?  
ほんと、リュシカは貪欲だなぁ。ああ、もう、ほら、涎をたらさない。  
あーあ、髪の毛も食わえちゃって。全く、自分だけ気持ちよくなっちゃって。  
じゃあ、そろそろ僕も動くとしようかな…」  
そう宣言するとティトォはついに腰を動かし始める。  
リュシカの腰を下ろすタイミングを見計らって腰を突き上げる。  
「はうううううぅぅぅぅぅぅっっっぅっっっっ」  
リュシカ自身の腰を下ろす動きとは逆方向からの動きが、  
まるでカウンターパンチのように彼女の快感を倍加させる。  
「どうだっ、リュシカっ」  
「はううううぅぅぅぁあああうあぅあいぃぃうぅあああぁぁぁ  
ああああいいイィあああああぁぁぁぁいいいいあぃあぃあああぁぁぁ  
ああああぁぁぁあっぁあああああぁぁぁぁ…ぁぁぁ…ぁぁぁぁ…」  
瞬く間に達してしまい、ティトォのほうへと体を傾けるリュシカ。  
ティトォの顔に唾液を垂らしながら荒い呼吸で肩を震わせる。  
…しかし、1分もたたないうちに彼女の腰はまた快楽を求め動き始める。  
貪欲だなぁ、と呟くとティトォはリュシカの下で自由にならない腰を  
器用にリュシカの回転するほうとは逆の方へ廻し始めた。  
「ひィィいいいいああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁ  
うあぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁぁ…ぁぁぁぁああ…」  
天を仰ぎリュシカはすぐに絶頂を迎える。しかしその体は余韻に浸るため  
止まることすらしない。痙攣しながら狂ったように腰を動かすリュシカ。  
「さあっ、次は、縦の動きだっ」  
そう叫ぶとティトォは回転の動きを止めずそのまま腰を突き上げる。  
縦と横の逆方向同士の運動の衝突。ティトォの観察と分析でその衝突は  
淀みなく実行され、彼女の胎内で燃え上がるような摩擦を起こす。  
「ああああぁぁぁぁあぁぃぃいいいぃぃぃうあああぃああああぁぁぁ  
イあああああああああひいいいぃあぁいああいあいあいいいいいぃぃぃ  
あああいあああぁぁぁ………ぁぁぁぁぁ………ぁぁぁぁぁ………」  
白目をむきながら絶叫をあげ、リュシカはティトォの方へ崩れ落ちた…。  
 
はぁはぁと肩で息をしながらティトォが  
「ぁ」  
と非難めいた響きの声を漏らすリュシカの体を持ち上げた。すると、  
二人の繋ぎ目から交じり合った2人の体液がどろりと漏れ出てきた。  
『性への向上心と成長の早さ』はティトォの想像をも上回っていたらしく、  
リュシカが崩れ落ちた後たまらずティトォも達していたのだ。  
しかしこの想定外の射精が、ティトォの中にある薄暗い自尊心を傷つけた。  
自分の好きな雌への支配欲や、性行為の中でも主導権を握りたいと欲する  
思春期の雄の本能が、その射精でわずかに傷ついてしまったのだ。  
「な……ん……で……?」  
文法を忘れ人語を話せなくなったリュシカは、うつろな視線で問いかける。  
何で今抜くんですか?もっともっと突いてほしいのに…。  
ティトォは黙ってリュシカの体を傍らへ置くと、彼女の太ももの付け根へ  
指を這わせ、  
「そんなにイきたきゃイかせてやるよ…」  
と吐き出すように呟くと一気に、しかし細心の注意を払って陰核をつねる。  
「うぎゃっひいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃっっっ」  
もんどりうって達してしまうリュシカ。  
そんなリュシカをわずかに怒気すら含んだ鋭い目で睨みつけティトォは言う。  
「確かに、僕は君をめちゃくちゃにしたいと言ったけど…  
君が僕の上で勝手にめちゃくちゃになっても、興醒めするだけなんだよね。  
君が騎乗位で腰を振って十回はイってるうちに、  
ぼくはたった1回しか射精できなかったんだよ。  
そのくせちょっと抜かれただけでそんな非難めいた視線を向けるなんて、  
何様のつもりなんだい?」  
そう言い切ると、いまだ陰核に触れている指にほんのわずかな力を加える。  
とたんにリュシカは、  
「ごめんなさぃっごめんなさいいぃぃぃ」  
と泣きながら謝った。  
 
もちろんティトォの言い分は身勝手なものだ。  
リュシカに動くよう要求したのはティトォ自身だし、  
ついリュシカの動きにあわせ腰を動かしたのもティトォの意思だった。  
しかし、いくら快楽で人格が破壊されているとはいえ、  
(寧ろ破壊されているからこそかもしれないが)末梢神経の塊を握られ  
恐怖に怯えるリュシカに反抗することなど出来るはずもなく、  
ただ謝ることしか出来なかった。  
そんな謝るリュシカの姿を確認してからティトォは脅迫者と化した指の  
反対の腕の指を陰核の下でヒクヒクと蠢く部分へ移動させ、  
いまだあふれ出る精液をそっと人差し指と中指で掬い取る。  
そしてその精液のついた二本の指をリュシカの顔の前へと持っていき、  
彼女の唇に今にも触れそうな距離で二つの指を開閉させ、  
白いネバネバの糸を伸び縮みさせながら言った。  
「これが精液だ、分かるかい?これは君の水っぽい分泌液と違って  
粘度が高く、空気に触れればすぐに乾く。  
こんなものが君の体内に残っていれば、ピストン運動に狂いが出る。  
本当はもっと僕が体の自由がきく体位で、体力が回復しきってから  
一気に何十回と出したかったのに、君が勝手に腰を振りまわしたから  
中途半端に射精してしまった。今すぐぼくはこれを君の体内から  
全部掻き出さなきゃいけない…。君がするべきことは、分かるよね」  
感情の宿らない放心した目つきで、目の前で伸縮する  
異臭を放つ糸をぼーっと眺めるリュシカ。  
それは生まれて間もない赤ん坊が色彩豊かな動く玩具を眺める光景に似て、  
リュシカの潤んだ瞳には興味以外の感覚が存在していなかった。  
ティトォが、さっきとは反対の方向へ陰核を抓る。  
「ひぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっ」  
普通の女性ならば、想像しただけで顔をしかめたくなる様な鋭い痛みが  
リュシカの中を駆け巡る。しかし、ティトォの加減の仕方か、  
それともリュシカの身に起こった変化のせいか、はたまたその両方か、  
今のリュシカはその痛みとわずかな快感で軽く絶頂を迎えてしまった。  
 
「君がするべきことが分かるよね?」  
何のことか分からず、いくら快楽を求めるだけの存在になったとはいえ、  
苦痛を伴う快楽にはまだ慣れていないため、  
涙を溜めた目でティトォを見ながら哀願するリュシカ。  
「ぉ……ね……が……や……さ……し……く……し」  
その声と表情がティトォの嗜虐的な本能を焚きつけているとは知る由もなく。  
ティトォが陰核を人差し指で軽く弾いた。  
「ひゃぎいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっっっ」  
またも、無理矢理達せさせられるリュシカ。  
このままじゃ埒が明かない、と小さく呟くと、ティトォは  
リュシカの体を鏡に映るような向きにしてその足を左右に開かせる。  
「僕がこれを掻き出すために君がするべきことが、わ・か・る・よ・ね」  
リュシカの体の震えが弱まるのを待ち、リュシカの眼前にあった指を  
リュシカの膣の入り口へ持って行き浅く軽く出し入れする様なそぶりを  
彼女に見せつけながら、はっきりと、ゆっくりと言葉を繰り返すティトォ。  
リュシカは、おずおずと自分の下半身へと右手を近づけ、  
そのまま膣の中へと指を入れようとするが、大陰唇に手が触れただけで  
体をひくつかせ指を反射的に離してしまう。  
「だめですうぅぅぅぅ、かあだ、びくっ、びくしてぇええぇぇぇ、  
ゆび、いれられええええええぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇっっっっっ」  
リュシカの謝罪は、陰核へのデコピンによる絶頂で停止させられる。  
「さっきも言っただろう、リュシカ。君が勝手にイっても、  
こっちのテンションは下がるだけなんだ」  
 
ティトォは陰核の前で人差し指の素振りを行う。  
その動きを見ただけで、リュシカは気絶するような恐怖に見舞われた。  
ティトォはまた恐怖と快楽で震える顎を掴むと、その視線を鏡の中の  
精液がいまだあふれ出るその場所へと導く。  
「さあもう一度ヒントだ。これ以上君のクリトリスが腫れ上がらないうちに、  
本気で答えたほうがいいと思うよ。『僕が』君の膣内にある精液を  
外へ『排泄』させるため君に協力できることがなにか、…わかるよね。」  
そしてまた、指を浅く軽く出し入れする様なそぶりをして見せた。  
リュシカは、ようやく、ティトォの望む答えを導き出せた気がした。  
ゆっくりと、両手を自らの股間へ近づけると、あまり刺激しないよう  
気をつけながら自らの大陰唇へ触れる。  
「ふあぁ…」  
唇をかんで快楽に耐えながら、そのまま自らの生殖器を左右へ割り開く。  
「お…ね…あ…ぃ…で…す…ぅ…テ…ィ…ト…さ…ん…の…ゆ…び…」  
ゆっくりと、ティトォの右腕の人差し指、中指、薬指が侵入する。  
「ふゃあああぁぁぁぁあっああぁぁぁっ……な……か……で……  
う……ご……ま……わ……し……ふょぁぁぁああぁぁっああぁぁっ」  
侵入した指は、彼女の膣内でわずかに膨張した箇所を探し出し、  
ゆっくりと動き始める。  
「だ………し………て………せ………えき、ぜんぶううぅぅっ  
ぜんぶぅぅうううぅぅ、かきだしてえええぇぇぇぇぇっっぇっっぅっっ」  
 
両足をM字がたに開脚したリュシカの下から手を差し入れるため、  
まるで抉る様な格好になり、最初の手淫の時とは違う箇所、種類の  
刺激に歓喜の悲鳴を上げるリュシカ。  
両腕を背後のシーツの上へ置き、後ろへ倒れないよう自ら支えていたが、  
5秒もしないうちに力が入らなくなり後ろへ倒れそうになる。  
しかしその瞬間ティトォが開いている腕で彼女の上半身を支える。  
ティトォの手から掻き出される液体は、白濁した物から少しづつ  
色を失った物へと変わっていく。  
そしてその手の動きが速く激しくなるのに比例して  
リュシカの喘ぎは高く切なくなっていき、  
そしてついに喘ぎは咆哮に変わった。  
「だしてええええぇぇぇぇ、だしてえええぇぇぇ、かきだしてえええぇぇ、  
えぐりだしてえええぇぇ、だしてええぇ、だしてえぇ、だしてぇ、  
だしああああぁぁぁあぁぁぁぁっあああぁぁぅっあああぁぁぁっ、  
ああぁぁぁぁっ、ああぁぁぁっ、ぁぁぁっ、ぁぁぁっ、ぁぁぁ…」  
色と匂いがほとんどない液体を勢いよく放出した後、  
力を失ったリュシカはがっくりと前のめりになってティトォの方へ倒れこむ。  
その彼女の顔の目の前にうっすらと白く光るティトォの  
体液にまみれた肉棒が差し出される。  
ティトォがリュシカの髪をなでながら、優しい口調で言った。  
「これで君の中の精液はほとんど排出できた…後は、  
この僕のものも綺麗にしなきゃね?やり方は、さっき見てたよね…」  
 

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