2時間の時が過ぎた。  
人体の先端から開始され、乳首や性器の近くで停止する愛撫。  
長い時間をかけ快楽を与えながら、決して絶頂を与えない愛撫。  
そんな愛撫が、すでに10回は繰り返されていた。  
リュシカの髪は乱れ、顔のあらゆる孔から涙、鼻水、涎をたらしている。  
緩やかな曲線を描くみずみずしい肌は汗にぬれ照明の光をうっすらと反射し、  
まるで虹色に光る殻を持つ南国の甲殻類の虫のように妖しくてかっている。  
乳首まで0.1ミリほどの距離で円を描いていたティトォの指が不意に止まる。  
しばらくしてリュシカの呼吸がわずかに軽くなったのを確認してティトォが  
9回繰り返した問いをまたリュシカに投げかける。  
「「何処」を「如何」して欲しいんだい、リュシカ?」  
愛撫が止まらねば動かせなくなった震える唇で、  
リュシカがかろうじて聞き取れる小さな声で答える。  
「ぃかせて……くださいぃ……」  
 
ティトォはその言葉を聞くとふぅ、と軽くため息をつき、  
乳輪の近くで乳房の中に埋もれさせていた指をゆっくりと引き抜こうとする。  
「い、いやああああぁぁぁぁ」  
リュシカはかなきり声を上げる。  
するとティトォはうんざりしたような口調で言った。  
「「「何処」を「如何」して欲しいのかって聞いてるんだよ。  
何度同じ問いをさせるつもりだい?」  
「だって…だってえええぇぇぇぇ」  
「乳首か性器以外のどこか……それだけのヒントで人間の体の表面の中から  
君の触って欲しい場所を探すなんて、とても難しいことだよ。  
リュシカが「何処」か言ってくれないのなら、  
また君の体をくまなく触りながら反応を見て探し出すしかないね…」  
指が、またゆっくりと引き抜かれる。  
「だめぇぇっぇ!!そこです、そこなんですううううぅぅぅぅ」  
すると、ティトォはふーんと疑うような口調で乳輪の周りを決して  
乳輪には触れないように十本の指で触りはじめる。  
「ここは今まで散々触ってきたけどなぁ」  
 
「ちが……そこじゃ……そこじゃないぃぁいああ」  
イけない。イくことが出来ない。  
2時間を越える絶頂を迎えるこのない愛撫で、  
リュシカの中の快楽は凝固し、圧縮し、蓄積し、  
その圧力で彼女を崩壊へと導き始めていた。  
リュシカの悲鳴を受けて、愛撫をやめるティトォ。  
「やっぱりここも違うのか。じゃあまた全身を触って調べていくしかないね。  
だけどこのままだと終わりそうにないなぁ…」  
いったん言葉をとぎらせてにっこりと笑うティトォ。  
「永遠に、ね」  
その笑顔を鏡越しに見せつけられたリュシカは、恐怖で凍りついた。  
(ティトォさんは…本気で永遠に続ける気だ…  
私が「何処」を触って欲しいのか言わないかぎり…)  
 
乳房へあてがわれている2本の小指がゆっくりと離れる。  
「ち……」  
薬指が離れようとした時リュシカが、何かを言おうとして、口を開く。  
しかし、それ以上言葉が出てこない。  
ふう、とティトォの口からため息が漏れ、中指が離れる。  
「ちく……」  
リュシカが慌てて言葉をつむぐ。しかし、最後の一語は抜けたままだ。  
言えない。言えるわけがない。そんな、恥ずかしい言葉。  
ティトォは首を左右に振り、親指を離しながらぼそりとつぶやいた。  
「やれやれ、また最初から全身を触っていかなきゃな…」  
それを聞いたとたん、リュシカは絶叫した。  
「乳首を…乳首を触ってええええぇぇぇぇぇ」  
魂が震えるような、恐怖による絶叫。絶叫を上げたあと、  
リュシカは火照りで赤くなった顔をさらに赤くしてうつむいた。  
「よく言えたね、リュシカ…」  
笑顔を浮かべながらティトォは人差し指をゆっくりと乳首へと近づけた。  
 
ティトォの両手の人差し指がついにリュシカの乳輪の端へ触れる。  
(これでようやく、イける…)  
乳首や性器。激しい快楽信号を送る箇所。リュシカを絶頂へと誘う部位。  
緩やかな、だけど長く濃い愛撫で狂いそうになった快楽を、  
昇華し放出させてくれる場所。  
しかし、彼女の中に蓄えられた快楽は既に限界を超えて、リュシカや彼女を  
責めているティトォの想像を超える変化を彼女の体にもたらしていた。  
乳輪の端で人差し指はリュシカの肌を離れ宙に浮き、  
触れるか触れないかの位置で彼女の乳房の上を移動する。  
やがてそれは彼女の体の乳首の上で止まると、  
ゆっくりとリュシカの乳首に触れる。  
「あひいいいいぃぃぃぃぃ?」  
振動も摩擦もない、ただの接触。それだけで、  
リュシカは簡単に絶頂に達してしまった。  
 
はぁはぁと呼吸を荒くしてうつむくリュシカ。  
体中が硬直し震える中、リュシカは2つの違和感を感じていた。  
1つは乳首を触られただけで絶頂を迎えたということ。  
今までの絶頂は性器を摺られ、擦られ、抉られる中で迎えていたのに、  
普通の皮膚より感じやすい器官ではあるとはいえ、  
乳首を触れられただけで直ぐに絶頂を迎えてしまったこと。  
そしてもう1つは、−こちらの方が彼女にとっては深刻なことなのだが−  
絶頂をむかえても快楽が柔らかくならないことだった。  
今までの絶頂は、疼きを痺れへ、火照りを温もりへ、戦慄きを心地よさへと  
変化させ、次の愛撫が再開されるまでのわずかな時間リュシカを優しく  
包み込んでいた。  
しかし、今の絶頂にはそれがなかった。それどころか、  
疼きを肉欲へ、火照りを高熱へ、戦慄きを痙攣に変え、  
新たなかいらくとして彼女を責め苛み始めている。  
「そんなぁぁぁっ、何でえぇぇ…」  
「凄いよリュシカ。ちょっと触られただけでイっちゃうなんて尋常じゃない  
いやらしさだね。つい数時間前まで処女だったなんて信じられないよ」  
人差し指を乳首に触れさせたまま、処女膜を貫いた本人のティトォは  
くすくす笑いながらリュシカを言葉で責め立てる。  
しかしその指は少しも動かすそぶりを見せない。  
 
「あああぁぁ…ティトォさん…」  
なんで触れるだけ?何で擦らないんですか?何で摘まないんですか?  
「どうしたんだい、リュシカ?僕はちゃんと触ってあげただろ?  
それとも…これ以上のことをして欲しいのかい?  
だったら「如何」して欲しいのか、ちゃんと言わないと」  
そんなの…決まってるじゃないですか。  
さっき私を操ってあんな恥ずかしいことをしてたじゃないですか。  
「まぁ、リュシカはもうイったみたいだし、もう終わってもいいかな」  
いいわけないじゃないですか。こんなに体中がひくついて、  
汁まみれになってる私が鏡に映ってるじゃないですか。  
燃えるような快楽で、全身を焼かれた私がいるじゃないですか…。  
こんな状態で終わられたら私…わたし…  
「狂ぅ……」  
「何だって?」  
「このままだと…私…狂いますぅ…だから、だから乳首を摘んで、  
コリコリ、コリコリしてくださいいいいいぃぃぃいぃ!!」  
また、リュシカは絶叫した。  
そんなリュシカを見ながら、ティトォは心の中で  
(もうとっくの前から君は狂っているんだけどね…)  
と呟いた。  
 
乳首にあてがわれた人差し指の反対方向から親指が近づいてきて、  
桃色の突起をゆっくりと挟み込む。  
「あああああぁぁぁぁぁ…」  
それだけでリュシカは天を仰ぎ軽く達した。  
しかしティトォの指は止まらず、二つの指の圧力で彼女の胸の頂の  
形を変えさせる。  
「ふひいいいぃぃぃぃ…」  
また、彼女の体が震える。あまりにも早く訪れる絶頂に、  
もはやリュシカは呼吸をすることさえままならない。  
(何で…こんな…胸…だけで……)  
そんな彼女の当惑をよそにティトォはコリコリと摘んだ  
乳首をいじくり始める。  
「ひゃあいあぁいああああいぃいいイぃぃぃぃぃ」  
とたんにリュシカは絶叫を上げ前のめりに倒れてしまった。  
指先がリュシカの体から離れる。  
「駄目じゃないかリュシカ、そんなんじゃコリコリできないよ?」  
びくびくと絶頂で痙攣するリュシカをティトォがあざ笑う。  
しかしリュシカは愕然とした顔で何で…何で…と繰り返すだけだった。  
 
何でこんな…こんなに簡単にイってしまうの?  
とろけるように焼け爛れた思考で、リュシカは考えていた。  
胸の頂で、わずかな間に4回も絶頂を迎えた。  
そして、それだけイったにもかかわらず…  
快楽は少しも薄まらず、優しくならない。  
むしろ愛撫をされていた時より激しくなり自分を責め立てている!  
(だめ…このままじゃ…狂うどころじゃすまなぃよぉ…)  
絶頂を迎えれば弱まると思っていた…でも、もう胸だけじゃだめだ!  
あの意識を失った…深く強い絶頂じゃないと…。  
そんなリュシカの恐怖をよそに、後ろからティトォの腕が伸びてきて  
リュシカを引き寄せ、ティトォの指がリュシカの胸の射程範囲に入る。  
「今度は逃がさないよ、リュシカ」  
そう言うとリュシカの両脇の下へ自らの腕を回し、  
腕を交差させてリュシカの体を固定する。  
「リュシカからのリクエストだからね、念入りにコリコリしてあげるよ」  
「いやああああぁぁぁぁ!!」  
リュシカは思わず悲鳴を上げた。  
 
ティトォはわざとうんざりした声を上げる。  
「また「いや」かい、リュシカ?君がして欲しいっていうから、  
折角触ってあげたのに。わがままだね、ほんと」  
「お願いですぅ、もぅ、そこじゃ、駄目なんです…」  
胸の先への刺激では、もはや焼け石に水だ。  
あの、空高くへ打ち上げられるような、  
あるいは奈落の底へ落ちてゆくような、強い絶頂。  
そんなものでないと、この体を襲う狂気のような快楽は静まりそうもない。  
…本当にそうだろうか?ふと融けきったリュシカの頭に疑問が浮かぶ。  
確かにあの時は、絶頂を迎えた後に不思議な安堵感を感じることが出来た。  
でもあの時は今とは違い、胸の頂を触られただけで絶頂を迎えるほど、  
リュシカは快楽に責め苛まれていなかった。  
長い間の愛撫によって体内に快楽が蓄積され発狂寸前の状態であの場所を  
責められて、あの時のように自分に安らぎは訪れるのだろか?  
「乳首か性器以外のどこか……また振り出しに戻っちゃたなぁ。  
もう一度リュシカの体を満遍なく触って反応を見て探し出すしかないね…」  
ティトォの指が、またリュシカの手や足の指先からの長く濃く巧みな愛撫を  
開始しようとした瞬間、  
「せ、性器ですうううぅぅぅ」  
と耐え切れなくなったリュシカが叫んだ。  
 
性器への責めで、あの時のような安らぎが訪れるかどうかは解らない。  
でも、今またあの悪夢のような長時間の愛撫を体に刻み込まれれば、  
確実におかしくなってしまうだろう。そんな恐怖から思わず叫んでしまった。  
赤面してうつむくリュシカ。  
しかしそれから数秒の時が流れても、リュシカの下腹部にティトォは  
触れようともせず、突然呟いた。  
「性器って言っても、どこか解らないなあ」  
最初はリュシカには意味が解らなかった。少し怪訝な表情をするリュシカを  
鏡越しに確認して、ティトォはにっこりと笑いながら続ける。  
「例えば乳房を揉み解して欲しいのか。もちろん乳房は男には  
ないからこれも立派な性器と言えるからね。  
あるいはヴァ……「おまんこ」を僕の「ちんちん」で突いて欲しいのか。  
どっちなのかリュシカがはっきりと言ってくれないと、僕にはわからないな」  
「そんな…だって、もぅ、胸はぃやだっていやあはぁあぁああああああぁっ」  
容赦なく胸の先端をいじり軽くイかせて反論するリュシカを黙らせ、  
ティトォは続ける。  
「もうリュシカの「いや」は信じられないんだよね。最初に胸を触らせたら  
いやって言って、その後は乳首をコリコリしてってお願いしてきて、  
それで実際コリコリしたらヤッパリいやって言うし」  
 
「そんな、そんなぁぁぁ…」  
「だからね、ちゃんとリュシカの口から言ってくれないと。  
君の言う性器は、乳房?それとも「おまんこ」?」  
膨張する快楽と深い絶頂への渇きでほとんど頭の働かないリュシカにも、  
ティトォの意図はわかった。  
「そんな…そんなの…ぃ……言えるわけ、ないじゃなぃですか!!」  
ビクビクと痙攣する体でなんとか頭を振って拒絶するリュシカ。  
ティトォは深いため息をつく。  
「じゃあ、また全身を触って探しだすしかないね…」  
そしてあの長い愛撫を再開しようと指を動かそうとする。  
もはやその動作は快楽による脅迫以外の何物でもない。  
「ぉ…………」  
リュシカが口を開く。ティトォの指が止まる。しかし次の言葉が出ない。  
顔を真っ赤にさせたリュシカの唇は、「お」の形のまま動く気配を見せない。  
「ああ、「おっぱい」か」  
呟いたティトォはリュシカの手足の先端に移動させていた指を  
彼女の胸へと移動させる。  
とたんにリュシカがひぃぃと脅えた悲鳴を上げ、早口で  
「「おまんこ」にぃれてくださいいいぃぃ」  
と叫んだ。  
 
「早口で聞こえなかったなぁ。もういちど、ゆっくり言ってくれるかい?」  
はぁはぁと、荒い呼吸でうつむいたまま黙っているリュシカ。  
そんなリュシカを見て嗜虐的な表情で笑ったティトォは、  
乳房の付け根の辺りで止まっていた指を、  
ゆっくりと這うように頂を目指して真っ白な丘の上を上らせてゆく。  
とたんに力を失っていたリュシカの目に恐怖の色が宿り、  
「おまんこにいぃ」  
と素早く叫ぶが、ティトォの指は動きを止めず、言うことを聞かねば  
このまま乳首を嬲りつくすぞといわんばかりに乳輪の周りで円を描く。  
「ゆ・っ・く・り・と」  
とティトォは命令を繰り返した。  
泣きそうな顔で自分の乳輪の周りで踊る指を見ながらリュシカは  
「私の…ぉ…「おまんこ」に…ティトォさんのを…入れてください…」  
とゆっくりした、しかしはっきりとした発音で呟いた。  
「よく言えたね…リュシカ」  
 
ティトォは長い間リュシカの下半身を拘束していた自らの足を  
彼女の下肢から離し、両腕で彼女の腰を持ち上げる。  
鏡には、ティトォの陰茎とリュシカの大陰唇が触れ合う姿が映し出される。  
その姿を見てリュシカの体が震える。  
(ああ…これで、ようやく…)  
「いくよ…リュシカ…」  
リュシカの胎内に、ティトォの陰茎が侵入する。  
「ひ、あああああぁぃぃぃいいゃっいあぁあああぁっあああぁぁぁぁぁぁ」  
リュシカは、自らの肉壁を押し広げる感覚だけで、絶頂を迎えてしまった。  
天を仰ぎ、ビクビクと震えるリュシカ。しかしその震えが収まらない。  
満足感と安堵感に満ちたあの感覚が訪れない。  
快楽が静かで心地の良い余韻に変わることもなく、そのまま燃えるような  
狂気となって新たに彼女の体を責め苛む。  
リュシカの恐れていたことが起こってしまった。  
彼女を発狂寸前まで追い込んだ快楽の蓄積は、  
最も感じてしまう場所による絶頂ですら、  
全ての快楽を完全に昇華させることが出来ないほどの量になっていたのだ。  
そしてその残った快楽は、  
イったばかりの彼女の体をすぐに燃え上がらせてしまう…。  
 
そんな恐るべき事実に打ちのめされていたリュシカの脳に、  
追い討ちをかけるように膣内から新たな快楽が送られてくる。  
「そんなぁあああ…あ、いああ、やめ、だめ、まだ、  
わたし、イったばかりでぇえぇぇいいいいえぇいえっあぁっ  
あぁあぁぃ…あっあぁぁぁ…ぁぁっぁぁ…」  
肉棒と肉壁がうねる様に摺りあわされるその感覚に、  
リュシカはすぐに達してしまう。  
「あああぁ、そんなぁぁぁ、もう、動か、なぃでええ、  
もうっぅぅうっううぅあぃあっあああっぁぁいっぁゃああぁぁぁぁ…」  
今リュシカを襲うその快楽は、長く濃い愛撫を受ける前の  
4度の絶頂時の物に比べれば、遥かに弱いものだった。  
しかし快楽を極限まで溜め込んだ今のリュシカには、  
弱く同じ単調な動きの摩擦運動ですら地獄の責めとなってしまう。  
「おねがぃっですぅぅぅうううぅ、テっ、ィトォさあああぁぁぁん、  
もぅ、許ぅしてえっええぇぇぇ、いあぁぁああぁぁ、うあ、ぁぁぁ、  
ぁいあっあぁぁぁっあいああっふぁぁぁいっぃぃぃっあえゃいぃぃぃ…」  
わずかな時間の間、まるで今までの絶頂を迎えられなかった  
愛撫の時間が嘘のようにリュシカは3度もイってしまった。  
しかしそんな絶頂の連続でも、彼女の快楽を薄めさせる気配が全くない。  
 
しばらく黙っていたティトォが口を開く。  
「何を許して欲しいんだい?リュシカ」  
リュシカとは対照的に、落ち着き払った口調でティトォがたずねる。  
乱れるリュシカを満足気に眺めながら…。  
「いや、ぃやぁ、動くのぉ、中でぇ、ぃやぁぁ」  
「イきたくて僕にいれてくれって頼んだのに?」  
「だ、って、もぅ、何かぃもぉ、こわれっぇるぅ」  
「そんなこと僕に言っても、どうしようもないんだけどね…」  
「もぅ、動くの、だめええぇぇぇ、気も、ちよ、すぎてええぇぇ、  
だめ、許してえぇ、助け、て、いやぁぁぁぁぁ、またっ、もうっ、だめぇ、  
ああいっああっあぁぁぁっぁぇあぁえぇあぁっぁぃぃぃぁぃっぃぃぃぃ…」  
また、リュシカは絶頂を迎えた。  
しかし、数秒もしないうちにまた新たな快楽が彼女を襲い始める…。  
「ぃや、もう、いやぁぁぁぁ、ぉねがぃです、ティトォさぁぁん」  
咽び泣いてティトォに哀願するリュシカ。  
しかし、ティトォは冷たく笑い飛ばす。  
「さっきも言っただろう?僕に言っても、どうしようもないって」  
 
ティトォは痙攣し続けるリュシカの顎を掴むと、その視線を鏡へ  
導くように顔の向きを正面へ向ける。  
「よく見てごらん、リュシカ。ぼくも、そして君も動いていないよ」  
喘ぎ、悶えながらも、確かにリュシカは見た。  
その鏡の中の男女は確かにどちらも微動だにしていない。  
「そんなぁ、じゃ、あぁ、何で、えぇっっぇぇ」  
ティトォは笑いながら言った。  
「それは君の膣壁…「おまんこ」が君の中で蠢いているのさ。  
僕のものから精液を搾り取ろうとしてね…」  
リュシカは思い出した。  
自分達の前にこの部屋で交わっていた男女のやりとりを。  
崩れるように腰を密着させたままパンナの方へ倒れるリィ。  
下半身を痙攣させるパンナ。  
リィさんの中…蠢いてて…まるで僕のものが搾りあげられるみたいでした。  
「そんなぁ……」  
リュシカの全身が、恥ずかしさで夕焼けに照らし出されたように赤く染まる。  
行為を求めたのは。快楽を求めたのは。愛する男の精液を求めたのは。  
自分の肉体。自分の精神。……自分の欲望。  
 
「いやらしいねリュシカ。まだ蠢いているじゃないか。  
もっとイきたいのかい?ならどうすればもっとイけるのか。  
僕にどうして欲しいのか。君の口から言ってみてごらん」  
いまだリュシカの体内の快楽は、薄まることなく彼女を責め苛む。  
そんな彼女がティトォに求める行為は唯一つ。  
それは半日前のリュシカなら口に出せなかった言葉。  
恥じらいと慎みを持つよう育てられた少女ならとても言えない言葉。  
しかし…  
(もうティトォさんにはこんな浅ましい姿を知られてしまった…)  
自分の膣壁のいまだ納まらぬ蠢きは、リュシカの中の貞操観念を、  
性に対する倫理を破壊してゆく。もう彼女に守るべきものはない。  
今の彼女が求める行為は唯一つ。この狂いそうな疼き、火照り、戦慄きを  
強く、深く、そして多くの絶頂で鎮めることだけ。  
うつろな目で。涎をたらした口で。静かにリュシカは呟き始める。  
「…私の…ぉまんこを…ティトォさんの…ぉちんちんでぇぇ」  
自分が発する淫らな言葉で昂ぶってきたのか、少しずつ声が大きく速くなる。  
「いっぱいぃ…つぃて…ついてぇ…ついてえ…ついてえぇ…ついてええぇ」  
そして最後は獣のような雄叫びを上げる。  
「めちゃくちゃにいかせてえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」  
こうしてリュシカは崩壊した。  
 

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