ティトォは左手でリュシカの顎を背後からつかむと、  
うつ伏せ状態のリュシカの顔を上げさせながらつぶやく。  
「ほんと、リュシカはいやらしいね。今日始めて経験したばかりなのに、  
こんなになってしまうなんて…」  
指先が顎へ触れるわずかな接触でさえ快感に変わるのか、  
ビクッと体を震わしながら正面へ視界を移動させたリュシカは次の瞬間、  
絹が裂けるような悲鳴を上げた。  
「いやあああぁぁぁぁ、み、見ないでぇぇぇぇ」  
彼女の目に、自分達の方へ顔を向ける一組の男女の姿が映ったのだ。  
今までの力のない姿が嘘のように、すばやい動きで両腕を上げ、  
自らの裸体を男女へ見られないように隠そうとするリュシカ。  
(そんな…そんな………見られてた…………全部見られてた!!)  
ティトォの手のひらを自らの下着の上へ導いた姿を。  
唇の中へ舌を差し入れられた姿も。裸にされ、全身を愛撫された姿も。  
初めての挿入で絶頂を迎えた姿も。自らの性器を開いてみせた姿も。  
ティトォの腕や顔へ、体液を噴出させた姿も。  
下着も、全裸も、挿入も、性器も、体液も、絶頂も。  
同じ部屋で全て見られ聞かれていた。  
「いやあああああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」  
恥辱のあまりリュシカは半狂乱になって叫び続けた。  
 
「何がいやなんだい、リュシカ?」  
落ち着き払った静かな声でティトォがたずねる。  
「だって……そんな……部屋に人が……ずっと見られて……いつから……」  
パニックを起こしたリュシカに言葉を紡ぐことは出来ない。  
しかし、ティトォは彼女の思考をすぐに理解し、  
彼女を壊すための演技を続ける。  
「リュシカよく見てごらん、この部屋には僕達しかいないよ」  
促すように語りかけるティトォの声でわずかな平穏を取り戻したリュシカは、  
自分の両腕の隙間からそーっと目の前の男女の姿を見る。  
わずかに冷静さを取り戻したリュシカは、ようやく目の前の男女が  
鏡に映る自分達の姿だと気が付いた。  
「よかった…」  
心のそこから付くようなため息を吐くリュシカ。  
「ひぃあああああぁぁぁぁぁ」  
しかしそれもすぐに甘い吐息へ変えさせられる。  
「リュシカはほんとにイってたんだね。  
鏡か本物の人か分からなくなるぐらいに…」  
リュシカの背中へ体重をかけないように注意しながら馬乗りになって、  
背中へ愛撫をしながらティトォがつぶやいた。  
 
「絶対に私より先にイかない事」  
「おれいままでリィさんより後にイったことないんですよ」  
パンナの上で天を仰ぎ絶叫を上げ、2、3度体を大きく震わせ、  
崩れるようにパンナの方へ倒れるリィ。  
倒れた後も、荒い呼吸をしながら何度か体を大きく震わせていたリィ。  
そんな二人のことを思い出しながらリュシカはようやく、さきほど  
絡み合っていた二人の会話に出てきた「イく」という言葉の意味を理解した。  
(さっき感じた…打ち上げられるような感覚や……  
沈むように力の抜ける感覚が……「イく」ってことなんだ…)  
リュシカに笑いながら、ティトォは続けた。  
「あんなに壮大にイきまくった後だと、鏡と本物の区別も付かなくなるのか。  
ほんとにリュシカはいやらしいね。最初の性交で意識が混濁するぐらい  
気持ちよくなれる女性の話なんて、百年生きていても聞いた事がないよ」  
もちろんそれは全てティトォの技術と知識と魔法のなせる技なのだが、  
リュシカを言葉で辱めるために嘘を吹き込み続けるティトォ。  
「そんなにいやらしいんだったら、人に見られながらするのも  
気持ちいいんじゃないかな?本当もさっきはパニックになりながら、  
ちょっと興奮してたんじゃないかい?」  
しかし、リュシカは大きく頭を振って否定した。  
「そんな…そんなの、いやです!!!!絶対いやです!!!!」  
 
「ティトォさんだから…あんなぁ………」  
そこで声のトーンを落として、恥ずかしげに目線を下へ向けて  
途切れ途切れに続けるリュシカ。  
「ぁんな………恥ずかしい姿と声………大好きな………ティトォさん  
以外には………誰にも………死んでも………見せたくありません………」  
その声を聞いたとたん、ティトォの顔に浮かんでいた嗜虐的な笑みが消える。  
そして、初めて彼女に思いを打ち明けたときのような17歳の少年の顔に戻り、  
「ごめんね…リュシカ…」  
と小さな声でつぶやいた。  
しかしその顔はすぐに悪魔のような笑みに戻る。  
「僕だけにしか見せないなんて、すごくもったいないよ…だって今の君は」  
ふいにティトォはリュシカの体の下へ自分の体をもぐりこませ、  
肩を組むようにしてリュシカを抱き起こし、  
ベッドの上で鏡に向かい合うように足を開かせて座らせる。  
「こんなにも綺麗で、いやらしいのに」  
鏡に桜色に染まったリュシカの体が映し出される。  
うつ伏せになったままでは決して映らなかった臍が、  
十分に勃起した乳首が、愛液の滴る内腿が、  
そして日常生活を送る限り決して自分では見ることのない性器が…。  
 
「い、いやあああぁあぁ」  
力が入らず、ティトォの巧みな体捌きで体を拘束されたリュシカには  
逃れられるわけもなく、足すら閉じられないあられのない姿を鏡の前へ  
さらけ出し、悶えるリュシカ。  
そんなリュシカの性器を指で開き、鏡へその内部を映し出させるティトォ。  
「あああああぁぁぁぁぁぁ…………………」  
鏡に映る自らの淫らな裸身とその背後から絡まるように密着している  
ティトォの体にリュシカの精神はいまだ受けたことのない恥辱に震える。  
ティトォの戒めを受けていない瞼を閉じ、  
せめて自らの痴態を視界に入らないようにするリュシカ。  
しかし、人間は外部からの情報の大部分を視覚によって得ている。  
その視覚を閉じてしまえば、視覚によって得ていた大量の情報を  
他の器官で補おうとして、自然と他の感覚器官の働きが高められる。  
図らずもさっきのうつ伏せのときと同じ状態になり、  
触覚や聴覚の働きを自ら高めた状態にしてしまうリュシカ。  
その隙を、鏡越しに彼女の全身を見ていたティトォが見逃すはずもなかった。  
 
これ以上ないというほど感度の上がった彼女の右脇腹の下を、  
ティトォの腕がなで上げる。  
「ふぁぁあぁあああああぁぁぁぁぁぁあぁぁ」  
体を右へくの字に曲げ、わき腹を守ろうとするリュシカ。  
無防備になった左首筋を、ティトォの舌が舐め上げる。  
「はふぅううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」  
首を曲げ、舌から逃れようとすると、空間の出来た右脇をさすられる。  
「ふわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ」  
両足を絡めリュシカの体を拘束しているため一見不自由に見えるティトォだが、  
人体の間接の可動領域を知り尽くし、更にリュシカの動きを先読みして  
無防備になった箇所へすぐに刺激があたえられるため、  
いつもと同じような愛撫を与えることなど造作もないことであった。  
そして目を瞑っているため、どこに刺激が来るか分からないリュシカは  
緊張感によって快感を何倍にも高められていた。  
(だめぇ…このままじゃぁ…だめぇ…)  
 
耐えられなくなり目を開いてしまうリュシカ。  
すると、とたんに彼女の目に性器の奥まで開かれた自分の裸身が映る。  
思わず右方向へ顔をそむけるリュシカ。  
すると、彼女の右耳に、ティトォのまとわり付くような  
熱い吐息が吹きかけられる。  
「やああああああぁぁぁぁぁぁっ」  
吐息を避けるように正面に顔を向けると、また裸身が目に入る。  
左側へ顔をそらす。  
すると左肩の首筋から鎖骨の上のラインをティトォの指先がすべる。  
「ひぃぃいいいぃぃいぃいいぃぃ」  
また正面を向くしかない。そこにはまた裸が。  
天井を向こうと顔を上げようとするリュシカ。  
しかし、性器を割り開くティトォの指が一瞬陰核の上へ触れると、  
とたんにリュシカはビクッと震え腰を引き、上げていた顔を下げる。  
「ひぃひゃああぁぁぁぁぁああああぁぁ」  
また、彼女の視界に自らの性器が映る。  
しかしもう、彼女に視界から自らの淫らな裸体を追い払おうとする  
気力はなくなっていた。  
 
動くことも、目を瞑ることも諦めたリュシカを鏡越しで確認すると、  
ティトォはゆっくりと性器にあてがっていない方の手を彼女の背中から  
下半身へ向け這わせ始める。その手が鏡に映り、快楽と恥辱に  
身悶えするリュシカに見えるようにしながら。  
(また…また私…)  
リュシカの体は打ち震える。しかし、そんな身動きの出来ない状態でも、  
自分に残されたわずかな気力を奮い立たせるためあれこれと考えを  
めぐらせていた。  
手は腰からお腹へと柔らかな刺激を与えながら移動する。  
(アソコを触られて…)  
リュシカは今まで絶頂を迎える中で自分の体に起きたことを思い出していた。  
手は、臍の上でとまり、そのまままっすぐに下降する。  
(イっちゃうんだ…)  
そう、このままリュシカは絶頂を迎えるだろう。  
絶頂の瞬間は獣のようになってしまうだろう。  
確かに、その後もすぐに新たな行為は再開されるだろう。  
しかし、そうなれば、今自分を苛む快楽もその後少しは和らぐことを、  
リュシカは4度の絶頂で知った。  
疼きは痺れへ。火照りは温もりへ。戦慄きは心地よさへ。  
 
ティトォの手がまるで蜘蛛のように怪しく蠢く。  
「いやぁぁぁあああああああぁぁぁあぁ」  
(そうだ、そういう風にかんがぇへばぁぁ…)  
性器へと確実に近づく手の動きを感じながら、とろけそうな頭で  
リュシカは彼女の中に残ったわずかな尊厳を守るため、  
自己を弁護する理屈を探していた。  
いつ終わるか分からない愛撫に身をよじらせ抵抗するよりも、  
一気にティトォの責めで絶頂を迎えた方が苦しくないかもしれない…。  
だから、抵抗を諦め、「イくこと」を受け入れた自分の判断は、  
決していやらしい判断じゃなく、正しい判断のはず。  
(そうだ…そのほぅが、ぜたっいいぃ……………?)  
しかし、そのときリュシカは、異変を感じた。  
いつの間にか、ティトォの手がリュシカの下半身から離れたのだ。  
「ええぇ?そ、そんなぁぁぁぁ」  
思わず非難めいた声を上げるリュシカ。  
しかし、鏡越しに目のあったティトォは笑いながら彼女も気づいていない  
リュシカの変化を指摘する。  
「何が「そんなぁ」なんだい、リュシカ。君が「いや」って言ったから  
僕は止めたんだよ…」  
 
「それともいやらしいリュシカはもっとこのあたりを」  
そういうと性器の周りを、決して陰唇には触れぬよう  
円を描きながら触るティトォ。  
「いじってほしかったのかな?」  
顔から火が噴き出しそうなほど赤面したリュシカは、首を振って否定する。  
「そんな…そんなことは…考えたこともありません…」  
しかしその否定の言葉は小さく弱弱しい。  
それは、ティトォの責めで体力と気力を失っているせいだけではなかった。  
(私は…そんなぃやらしいことなんか…考えていなぃ…  
考えちゃ…だめだ…)  
貞淑であるようにと教育されてきたリュシカは、例え相手が自分の  
最愛の男性であっても、女の自分から行為をねだるなどということは  
許されないことだと教えられてきたし、当たり前のことだと思っていた。  
しかしティトォの常軌を逸したペッティングの前に、  
十五年間かけて培われた彼女の道徳観念は軋み、砕け始めていた。  
(でも…このままだと…おかしく…なっちゃう…)  
鏡越しの愛撫によって高められた快楽は絶頂によって放出されることもなく、  
寧ろ絶頂による放出の期待を裏切られた彼女の心へ  
地獄のような追い討ちの快楽信号を送り続けている。  
そんな風に悶えるリュシカの体へ、新たな愛撫が開始される。  
 
ティトォの左手はリュシカの左手へ、右手は右足へ、口は首筋へ。  
ティトォの指と舌の蠢きが背後からリュシカを弄る。  
「ふはああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」  
蠢きは新たな疼き、火照り、戦慄きを与えながら、リュシカの体の上を  
かたつむりが這い回るようなゆっくりとしたスピードで移動する。  
手の指先から水かき、手の甲、手首、ひじ、二の腕、左脇。  
足の指先から足の裏、踵、足首、踝、膝、外股、内腿。  
首筋から耳たぶの裏、うなじ、鎖骨、肩甲骨、右脇。  
摩り、揉み、擦り、舐め、噛み、吹きかける。  
それら自らの体へ送られる行為を、鏡越しに見せ付けられる。  
両手と口、それに鏡に反射されたリュシカ自信の視線が、  
彼女の体へゆっくりと新たな快楽を送り続けてゆく。  
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………………………」  
 
快楽の波は、リュシカの身体機能を彼女の制御下からゆっくりと奪ってゆく。  
発声、呼吸、発汗、血流、体温、分泌、それら全てが狂わされてゆく。  
しかし今のリュシカは、自分の体が快楽で制御できない状態を感じても、  
最初の頃ほど恐怖を感じなくなっていた。  
蠢きが乳房や性器へ近づくのを感じ、  
絶頂による快楽の放出が訪れるを確信していたからだ。  
(これで…ようやく…)  
左手が乳房の周りで、右手が性器の周りで、円を描き始めた。  
(触って…もらぇる…)  
少しづつ、獲物を狙う鮫のような円の動きが性器と乳首への距離を縮めてゆく。  
(この…体がウズゥズするのも…)  
螺旋の動きは勃ち上がった乳首と顔を覗かせそうな陰核へゆっくりと近づく。  
(よわまって……………?)  
螺旋の動きが不意に止まる。  
(なんでぇ……………?)  
両手がゆっくりとリュシカの体から離れて行くのが鏡で見える。  
「なっ、なぁんでぇぇぇぇ?」  
快楽の波により呂律の回らなくなった舌でリュシカは叫び声をあげた。  
 
「何が「何で」なんだい、リュシカ?」  
左手でリュシカの左手へ、右手は右足へ新たに愛撫を開始  
しながらティトォが言った。  
「だっふぇ…だってぇえええぇぇぇぇぇ」  
疼きが。火照りが。戦慄きが。  
「たまぅだけでぇぇ、出てぃかないんですぅぅぅぅ」  
消えない。変わらない。無くならない。  
「このままだと、ぉかしく、おかしくなっちゃぅぅぅぅぅ」  
狂う。壊れる。崩れ去る。  
「…じゃあ、リュシカがどうして欲しいのか、自分の口で言ってごらん」  
さっきまで、当たり前のように陰核を摩り、膣壁を抉っていたティトォは、  
今リュシカが何を求めているかなどはもちろん分かりきっている。  
「…さっきの、さっきみたいなのをおおおおぉおおぉぉぉ」  
イきたい。イきたい。イきたい。イきたい。イきたい。  
ついにリュシカは、自分から快楽を求め、ねだり始めてしまった。  
彼女の性を律していた何かが、ついに崩れ去る。  
しかし、ティトォはそんな壊れ方だけでは満足しない。  
「「さっき」みたいなの、なんて言い方じゃ全然わからないよ。  
せめて「何処」を「如何」して欲しいのかちゃんと言ってくれないと」  
リュシカは泣き叫ぶ。  
「そんなの、そんなのおぉぉおおおぉおお」  
 
「首筋?太股?手首?背中?鎖骨?脇腹?耳朶?  
摩るのか、摘むのか、擦るのか、舐めるのか、噛むのか…  
リュシカは全身の何処でも、どんな風にしても感じるから、  
ちゃんと場所とやり方を指定してくれないと駄目だよ」  
手の指先から水かきへ。足の指先から足の裏へ。  
ティトォの愛撫はまたさっきと同じルートで移動を始めた。  
愛撫で悶えているリュシカは哀願する。  
「そんなぁぁぁ、ティトォさん、いじわるしなぃでえええぇぇぇぇ」  
水かきから手の甲へ。足の裏から踵へ。  
「別に僕はいじわるなんてしてないさ。君が一言何処を如何して欲しいのか  
言えばいいんだよ。気持ちよくなれるかどうかは、全ては君しだいなんだ」  
 
手の甲から手首へ。踵から足首へ。  
「そんなっ…そんなのっ…ぃ…いぇませえええええぇぇぇぇん」  
手首からひじへ。足首から脹脛へ。  
「…まあとりあえず、乳首は候補から外れるよね」  
ひじから二の腕へ。脹脛から膝へ。  
「そんなあああぁぁぁ…何でええええぇぇぇ…」  
二の腕から脇の下へ。膝から太股へ。  
「だって君をライターで操ってたとき、乳首をコリコリ触らせたら、  
ものすごい声で「いや」って言っていやがってたからね」  
乳房の周りで。性器の周りで。二つの蠢きは円運動を開始する。  
「だってえええぇぇぇぇ、それはああああぁぁぁぁ」  
円運動は螺旋運動へ変わり、乳首や陰核へ近づいてゆく。  
乳輪や陰唇へはけして触れぬまま。  
「ああ、それと、性器もないよね。  
だってさっき近づいただけで「いや」って言われたし。  
陰核を指で扱いたり、膣内に肉棒を差し込むなんて絶対に違うだろうね」  
そういうとティトォは乳首と性器にギリギリまで近付いた両手を離し、  
また指の先からの愛撫を再開する。  
「こんなのって…こんなのってええええええぇぇぇええええぇぇぇぇ」  
リュシカの咽び泣く声が、部屋中にこだました。  
 

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