2度目の絶頂の中リュシカは、不思議な安らぎを感じていた。  
1度目の体全体が強張ったまま空高くへ打ち上げられ、  
瞳孔が開き目の前が白くなる感じとは違う。  
その感覚は、かつて自分の両親が死んだことを聞かされた後、  
気を失った時の感覚に似ていた。  
しかし、今の、2度目の感覚はそれとは違う。  
体中の筋肉が弛緩して力を失い、地中の中へと沈んでゆく感覚。  
瞳孔が閉じ、ゆっくりと目の前が暗転してゆく感覚。  
これと似た感覚をつい最近感じたことがあった。  
夜遅くまでパン作りに没頭して激しい睡魔に襲われたままベッドに入り、  
数秒で眠りにつく、満足感と安堵感に満ちたあの感覚。  
一度意識を失えば、永く安らかな眠りが約束されるあの感覚。  
(これで、ようやく終われる…)  
純真な少女を獣のように叫ばせた快楽の波は嘘のように  
静かで心地の良い余韻へと変わり、どこまでも落ちてゆく感覚の中、  
リュシカは静かに意識を失っていくはずだった。  
 
眠るような、それでいて明らかに眠りだけでは得られない、  
全てから開放されるような心地の良い感覚。  
そんな消え行く意識の中で、リュシカは意識を完全に失う直前に  
カチッというわずかな音を聞いた。  
その直後、完全に暗転していた視界が急に明るくなり、  
彼女の意識は急速に覚醒する。  
「ああぁあぁ?」  
静かな余韻へと変わっていた快楽が、疼きや火照りやわななきへ戻り、  
また彼女を責め苛み始める。  
「な、なんでぇ」  
(おそらく)経験の豊富だったリィでさえ、陰核よりも膣内への刺激の方で  
完全に参ってしまっていた。  
陰核と膣内どちらがより気持ちいいかという感じ方に個人差はあるだろうが、  
行為を行う相手が百年の知識と技術を持つティトォであり、  
さらに痛覚の排除と触覚の感度の上昇を行われた後の膣内への攻撃で、  
陰核をいじられただけで気絶した自分が意識を失わないわけがない…。  
しかし、混乱するリュシカをよそにティトォは、  
加虐的に笑いながら悪魔の行為を再開する。  
 
「リュシカは凄いね、さっきはまるでけだものだったよ…」  
仰向きになっても、横へ垂れず天を向く乳房を手のひらでこね回しながら  
ティトォが呟く。  
「ティ…ティトォさあぁん、やめ…やめてくださぁぁい…」  
泣き出しそうな声で、汗まみれのリュシカが哀願する。  
「何でだいリュシカ…『めちゃくちゃにしてほしい』  
って20分前に言ったばかりじゃないか」  
ティトォは言いながら、二人のあらゆる体液にまみれた  
リュシカの性器へ上気した肌の上をなぞるように手を近づける。  
「だって…こんな…こんなに凄いなんて…知らなかったんですぁぁぁあああ」  
ティトォの手がわずかに大陰唇へ触れただけで、  
リュシカは雷に撃たれたように体を大きく震わせる。  
「だ、だめぇぇぇえええ、ま、まら、そこ、び、びふびくしてぇぇぇえええ」  
狂ったように頭を振るリュシカ。  
そこで不意にティトォの手が離れ、愛撫が止まる。  
ようやく淫靡な行為から開放され、はぁはぁと荒い呼吸のまま心の中で  
胸を撫で下ろすリュシカ。  
 
しかしそれは開放ではなく、リュシカの理解力を回復させる  
ティトォの作戦だった。  
「ようやく、半日分か…」  
「ふぇ…?」  
ティトォの思わせぶりな呟きに、リュシカが力なく反応する。  
「僕の中には、百年分の欲望がたまりきっているんだ。今も一日ごとに  
増えながらね…今までの行為で満たされたのは、それのせいぜい半日分…  
つまり、全体の7万3千分の1、ってことさ…」  
脳がとけきっていたリュシカは、その言葉を聞いても意味を理解するのに  
長い時間がかかった。しかし、しばらくしてわずかに理解すると、  
彼女の体はぶるぶると震え始めた。  
「そんな…そんな…あ、あんな…あんな凄いのが…7万分の1…」  
あの獣のようにされた快楽が。今までで一番大きな絶叫をあげた快楽が。  
意識を失うほどの快楽が。ティトォの自分に対する欲望の、たった7万分の1。  
「端数が抜けてるよ。まあ、閏年の計算も入れれば、もっと増えるけど」  
「そんな…そんなの…む、無理です…あんなの…あと7万回も…」  
7万回。そう、7万分の一ということは、あと7万回、  
あの行為が繰り返されるということ。リュシカは、自分で発した言葉で  
自分の現状と未来を理解、想像し、それによって昂ぶってゆく。  
 
「ああ、そういえば、不死になる前の17年も忘れていたよ。  
それも加えれば、まあざっと8万5千4百6十4分の1かな…」  
「いやぁ、いやぁ…8万回もあんな事されたら…ホントに…こわ、壊れる…」  
喘ぎ、暴れ、痙攣し、絶叫を上げ、気絶させられ、それでも終わらず、  
そんな凶器のような快楽を8万回も繰り返させられる。  
リュシカの震えは、歯をがちがちと鳴らすほどひどくなっていった。  
その震えは、不安か、恐怖か、絶望か………それとも期待か?  
自分の思惑通りに壊れ始めたリュシカを見下ろしながら、  
ティトォは満足そうな笑みを浮かべ悪夢のような愛撫を再開する。  
「ぃやぁ…いやああぁぁ…はちまんかぃ…いやあああああぁぁぁぁ!」  
リュシカの哀れな叫び声が、部屋の中にこだました。  
 
叫ぶリュシカの顔を、ティトォの唇と舌が頬や首筋へ刺激を与える。  
「あぁぁぁあああああぁあぁぁあ」  
両手は乳房全体を万遍なく手のひらで愛撫し、  
「い、いやぁあああぁぁぁぁああ」  
両足は彼女の足を割り開くように差し入れられたまま、  
密着しているひざで内腿を刷り上げる。  
「ふあ?はあああああぁぁ」  
陰茎は大陰唇の間のすぼまりにぴったりと収まり、  
谷間をすべるようにこすり上げ僅かに顔を除かせる陰核を擦り上げる。  
「ふ、ふあぁああああぁぁぁ」  
そして右手は、彼女の体の左側面を人差し指でなぞりながら、  
ゆっくりと下半身へと向かう。  
「もう、だめぇええええぇぇぇぇぇえええええぇっぇえ?」  
リュシカは大きく叫び、自らの腕で腰の上を通過したティトォの  
右手を掴もうとして、違和感を感じた。自分の両手が  
いつの間にか持ち主であるリュシカの支配からはずれ、  
自らの乳房を揉みしだき、自分自身に快楽を与えていたのだ。  
 
「な、なんで、あぁぁ?、こんな、ぁあぁあぁああああ?」  
リュシカが自らの手が乳首を親指と人指し指と中指でコリコリと転がす手つきに  
悶えながら混乱して叫ぶ。  
「今頃僕の魔法で自分を慰めていたことにきづいたのかい、リュシカ?」  
左手でライターの火打石をカチカチ鳴らしながら、ティトォが  
舌での愛撫を休めて問いかけた。  
「ああああぁ、こんな、いやぁぁぁぁぁっぁあああぁぁぁ!」  
魔法の力とはいえ、自分で自分を愛撫しているという状況と、  
乳首から送られる快感のせいで火がついたように赤くなり、  
絶叫するリュシカ。  
いったん全身の愛撫をやめ、そんな恥ずかしがるリュシカを  
観察するように見下ろすティトォ。  
「本当にいやなのかい、リュシカ?この魔法はね、  
抵抗する意思のない人しか操れないんだよ?」  
リュシカの左手が乳首への刺激をやめ、彼女の体の中心を這いずりながら、  
胸の下部から腹部へと移動する。  
目に恥辱の涙をためながら、リュシカは下半身へ移動してゆく自分の左手を  
意思も誇りも全てが消えうせた目で見つめながら喘いでいた。  
「そんなぁあああぁ、こんなぁあああぁ、いやぁぁぁあぁ」  
 
ライターの火打石を弾きながら、ティトォが言葉による辱めを続ける。  
「そんなに『いや』って言うのなら、一応抵抗する意思はあるんだね。  
じゃあ、何で僕のホワイトホワイトフレアで操れるんだろう?」  
ついに、リュシカの左手が大陰唇へ触れる。  
「ひ!ひあぁぁああああぁぁぁぁぁあああああ」  
腹筋をするようにあお向けのまま前のめりになるリュシカ。  
「ああ、そういえば、この魔法は獣や虫のような意志や知性の弱い生物なら  
操ることが可能なんだ」  
大陰唇を親指と人差し指でゆっくりと両側に開き、ティトォからだと  
性器の中がまる見えるになるまで開かせられるリュシカ。  
露出した陰核に、乳首の刺激をやめた右手がリュシカにこの後どうなるか  
分からせるようにゆっくりとした動きでちかづいてゆく。  
「……………………………………………………っ!」  
まるで死刑執行を待つようにおびえた表情で、リュシカが右手を見つめる。  
「快楽におぼれて、獣みたいになってる  
今のリュシカを操ることなんて、造作もないことんだ」  
 
絶頂を2回も迎え、弱った精神では自分の魔法にあがらえないこと  
を知りながら、わざとリュシカに自分は淫らなんだと誤解させるような  
せりふを与えてゆくティトォ。  
自分自身が信じられなくなったリュシカは、精神も肉体も快楽による  
崩壊の危機に瀕していた。  
右手の人差し指と親指が、ゆっくりと慎重に陰核へ触れる。  
「あああぁぁあぁぁぁぁぁ…」  
皮の上からさおの部分をつまむ様に触ると、  
しごくように二つの指が陰核にあてがわれたまま上下に動き出す。  
「ひ…ひゃあああああぁぁぁあああああぁあああぁぁぁぁぁぁぁ!」  
5,6回擦っただけで、あっという間にリュシカは体を強張らせ、絶叫する。  
ティトォがライターの火打石から手を離すと、リュシカは崩れるように  
体中の緊張を解き放つ。そのまま彼女の意識が失われようとした刹那、  
ティトォがすばやく火打石を弾く。  
「あああ?」  
またリュシカは無理やり覚醒させられた。  
甦る快楽に苛まされている彼女ににっこり笑いかけながらティトォが言った。  
「気を失っちゃダメだよ、リュシカ。まだようやく1日分なんだから」  
 
リュシカは体中を震わせてティトォを見上げる。  
「なんで…なんでぇ?」  
2回目も、3回目も、1度目を越える絶頂だった。  
確実に気を失うはずだった。しかし、彼女の意識は、消える直前で  
無理やり引き戻される。  
「まだ分からないのかいリュシカ?それも全てホワイトホワイトフレア  
のせいだということに…」  
カチッ、カチッと火打石を鳴らしながらティトォが呟く。  
「さっきも言ったけど、この魔法は神経や感覚器官も操れるんだ。  
気絶しそうな君の意識を目覚めさせることだって簡単に出来る」  
リュシカの体は、魔法の力で操られ動き出す。  
仰向けの状態から身をよじり、うつ伏せの状態へ変わる。  
ティトォはリュシカの背骨の上を右手の人差し指でツーッとなぞりながら、  
びくびくと反応するリュシカを見下ろしながら話を続けた。  
 
「だけど不思議だと思わないかい、リュシカ?  
痛みや苦しみ、絶望…そんなもので人が気絶するのはよく知られているし、  
理解も出来る。そういった外部の刺激で脳や心臓が深く傷つき、  
生命の維持が出来なくなることを防ぐため、痛みや苦しみを  
感じなくするために脳は気絶する。  
つまり、気絶とは人体の防衛機能であるわけだ。  
だけど、さっきまでの君のように、苦痛とは全く正反対の  
刺激である快楽で人は気絶することもある…何でだろうね…」  
背中を縦横無尽に這い回るティトォの手に耐えていたリュシカは、  
唇をかみ締めながら  
「分かりません…」  
と答えるのがやっとだった。  
 
「答えは簡単だよ、リュシカ。強すぎる快楽もまた、苦痛と同じように  
人の生命活動を止めてしまう可能性のある危険な代物であるからさ」  
ティトォの手が、次第に下半身の方へと移動し始める。  
「ふあああああぁあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」  
ベッドにうつ伏せになり、視界を白いシーツで覆われたリュシカは、  
視覚が機能しないため本人の意思とは裏腹に聴覚と触覚の働きが  
活発な状態になっていて、ティトォの声と指に今までより過剰に  
反応してしまう。  
「例えば何度も喘いで絶叫を上げたせいで呼吸障害を引き起こしたり、  
脳に激しく血が流れ込んで脳溢血になってしまったり。  
大げさではなく強すぎる快楽はまれに人を死にいたらしめることもあるんだ。  
…でもね、リュシカはそんな心配はしなくていいんだよ。  
なぜなら、僕のホワイトホワイトフレアには回復の力があるからね。  
この魔法がある限り、君を死なせることは絶対に無い」  
ティトォの指が、腰の上を通過し、彼女の臀部へゆっくりと移動する。  
「はああぁあああああぁあぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁああぁああぁ…」  
 
湿度の高い吐息を吐くリュシカへ、指の動きをとめずにティトォが続ける。  
「分かるかい、リュシカ?  
つまり君は…ホワイトホワイトフレアをかけられた君は、  
普通の人間なら気絶する深い快楽を与えられても、  
気絶することは出来ない。そして体に残された快楽の波を放出する間もなく、  
また新たな快楽を叩き込まれる。その快楽の蓄積が限界を超え、  
普通の人なら死を迎えるかもという量になっても、無限に君の絶頂は続く」  
リュシカの心がまた得体の知れない何かにとらわれる。  
そんな彼女の心を知りながら、ティトォの指は肛門の上を通過し、  
骨の無い部分を刺激しながら性器へと向かう。  
「いやぁぁぁぁ……いやああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ」  
指から逃れようとして、腰を上へと突き上げるリュシカ。  
それは本能的な行動だったので、その姿勢が性器へ指を進入させるには  
ちょうどいい角度になるなどリュシカには分かるわけも無かった。  
ライターを捨て開いた左腕でリュシカの両足をがっちりと固定し、  
リュシカのその姿勢を崩さないようにするティトォ。  
「もうライターが必要ないほどホワイトホワイトフレアが染み渡ったよ…  
さあリュシカ。これからが本番だ」  
 
何時の間にか魔法の戒めから解かれていたのか分からないが、  
自分の体が動くことを確認すると、必死に暴れて逃れようとするリュシカ。  
しかし両足を固定され、快楽で力の入らない少女に逃れられるはずも無かった。  
ティトォはそんなリュシカの足掻きを楽しむように見下ろし、  
性器の入り口に指を当て無慈悲な話を続ける。  
「僕は今まで何千冊という性について書かれた書物に目を通してきた。  
あらゆる国、あらゆる時代のものをね。  
でもそのどれにも、女性が連続で百回以上絶頂を迎えればどうなるかは  
書かれていなかった。まあ、それは当然だよね。  
さっきの呼吸障害や脳溢血の例を紐解かなくても、  
普通に考えれば百回もイく前に女性が衰弱死する。  
…魔法でも使わない限りね…」  
ティトォの指が、静かに、ゆっくりとした動きでリュシカの体内へ侵入する。  
「だめええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」  
 
「さあ、見せてごらんリュシカ。  
自我、苦痛、理性、体力、矜持、失神。  
そういったあらゆる快楽を邪魔する要素を全て取り除いたとき、  
人はどこまで昂ぶり、どんな風になってしまうのか。  
誰もたどり着いたことの無い快楽の果てへ到達したとき、  
君はどうなっているのか。僕だけに、その姿をみせてくれ…」  
膣内へ入ったティトォの人差し指と中指は、ティトォ自身の精液や破瓜の血が  
混ざりあった肉壁をうねるようにすり上げる。  
「あああああぁぁぁぁぁぁぁ…」  
指をまわし、ひねり、こすり、さする。  
腕は前後させ、回転させ、振動させる。  
二つの部位の動きを巧みに変えるティトォの責めに、  
リュシカは慣れる間もなく新しい場所へ新しい刺激を受け続け、  
あっという間に陥落しそうになる。  
「ああああああぁぁぁぁぁっハアあぁぁぁぁ!?」  
ティトォの指先が、膣壁の内部にあるわずかな隆起を捉えたとたん、  
リュシカの声のトーンは更に高くなった。  
 
隆起を指でこすり挙げるような角度に腕を固定して仕上げに入るティトォ。  
「だめ、だめぇぇえええええぇぇ、そこはだめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」  
もちろんリュシカの願いなど聞き入れることも無く、  
狙いを定めて隆起の部分へ情け容赦ない前後運動を叩き込むティトォ。  
「でるうううぅぅぅっ、なっ、なにかでるうううぅうううぅぅぅぅ」  
まるで排尿感のようななにかを排泄したいという欲求に苛まれ、  
リュシカは獣のような喘ぎを繰り返しあげ始め、その間隔が次第に狭まる。  
「でるうううぅぅぅ、でるうううぅぅ、でるううぅぅ、でるううぅ、  
でるうぅ、でるう、でるうっ、でるっ、でるっ、でるでるでるでる」  
シーツを血の気がぬけるほど強くつかみ発狂したように頭を振り回して  
快楽の波を振り切ろうとするが、もはや体内へ送られる快楽はそんなもので  
誤魔化せるわけも無く、ついにリュシカは激しく潮を吹きながら絶頂へと達した。  
「でるでるでるでるでるでるひいいいぃいいいぁあぁあぁいあぃあああぃ  
いふぃあうかあああああういあぇいああああああああぁぁぁぁぁあぁぁぁ  
ぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁぁぁっ、ぁぁぁぁっ、ぁぁっ、ぁぁぁぁぁ……」  
何度も体を痙攣させ、ティトォの腕や顔へ向けて体液を排出するリュシカ。  
数秒間の潮吹きが終わった後、ティトォがゆっくりと膣内から指を抜き、  
両足へまわしていた左腕を離すと、リュシカの腰はゆっくりとベッドへと沈み  
彼女はそのまま目をつぶり死んだように動かなくなった。  
 
…しかし、数秒たった後、部屋にリュシカの小さな力ない悲鳴が響く。  
「ぃやぁぁぁぁ…」  
どんなに意識がぼやけて、目をつぶり、気を失うことを望んでも…  
どんなに目の前が白くなり、黒くなり、体中の力が抜けきっても…  
リュシカは意識を完全に失う手前で覚醒してしまう。  
快楽の波を体に残したまま。  
「おはよう、リュシカ」  
目を開けたリュシカに悪魔のような笑みをたたえたティトォが挨拶をした。  
百年の学習で得た極上の愛撫で新たな快楽をリュシカへ与えながら…。  
「いやああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁ」  
ホワイトホワイトフレアの回復力で潰れることの無いリュシカの声帯は、  
始めの頃と変わらない大きな悲鳴をリュシカにあげさせていた。  
 
 

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