(ティトォさんの罪悪感を取り除こうとして  
とっさにリィさんの真似をしたけど、今の私、ものすごくいやらしいな…)  
自分の心臓の音が聞こえるぐらいの激しい動悸を感じながら、  
リュシカは石のように硬直していた。  
「僕は他人がデータの塊に見える、って言ったよね」  
不意にティトォが口を開く。  
手を彼女の下着の上にあてがったまま…。  
「今でもそうさ。君の性器はどんな角度で付いているのか、  
愛液の粘度はどれ位か、どれ位性的な経験があるのか…。  
そんなことばかり考えてしまう…」  
「それも…何か打算的な考えがぁるからな、ンでふか」  
緊張のあまり噛んでしまったリュシカに、  
しばらく考えていたティトォがゆっくりと答える。  
「そうだね、とても打算的だ…そしてとてもいやらしい考えによるものだね。  
どうすればリュシカを抱くときに気持ちよくなれるか…  
そしてリュシカに気持ちよくなってもらえるか…  
いや、そうじゃないんだ。さっきも言ったように僕の頭の中には、  
百年間学んできた人間に対する知識がある。  
そして、その知識の中には性についての物もあるんだ。  
だけど、僕の脳の構造は17歳の少年のまま…つまり異性に対する性的な  
興味、欲望はあまりにも未成熟で暴力的で身勝手なものなんだ…」  
 
「破壊的な性欲と、膨大な性の知識。これが僕の頭に同居している…  
そうするとね、もう気持ちよくなってもらおう、  
とか言うレベルじゃないんだ。どうすれば理性や自我を忘れさせられるか、  
どれだけひどい痴態をさせてみせられるか、  
…どうすればリュシカをめちゃくちゃに壊せるか…  
そんなどす黒い欲望ばかりが浮かび…、そして恐ろしいことに…  
百年間の知識を使えばそれが僕には実行できてしまうんだ…」  
ティトォの腕に、リュシカの涙が落ちる。  
彼はあわてて下着に当てていた手を引っ込めて、目をそらしながら言った。  
「ごめんよ…リュシカ。僕は君の気持ちを知っていた…  
僕を慕っているという事をね…。だから怖かったんだ。  
もし僕が自分の下劣な欲望を君に向けても、君は断りきれないだろう。  
そうなれば僕は君の気持ちを利用して…純粋な女の子の恋心につけこんで…  
めちゃくちゃなことをしてしまうだろう…  
だから…リュシカの前では少しでも君にそんな思いを抱いてるなんて事は  
知られないように…いつも気を使ったような笑いをしていたんだ…  
でも、もうそんな演技をする必要は無いね…もう君には欲望にまみれた  
本当の僕を知られて…?」  
そこでティトォは長い独白をとめた。  
リュシカの口から小さな  
「良かった…」  
と言う言葉が聞こえたからだ。  
 
見ると、リュシカは涙こそ流しているが、その顔はわずかに笑っていた。  
「私はずっと…ティトォさんがそんな笑顔しかしてくれないのは…  
ティトォさんの中での私の存在が小さいからだと…思ってたんです…  
でも…そうじゃなかったんですね…」  
「確かに僕の中でリュシカの存在は大きいよ…でもそれは  
さっきも言ったようにとてもどす黒い欲望なんだよ?」  
戸惑うティトォに対し、リュシカはえへへと笑い返し、  
手の甲で嬉し涙をぬぐいながら、  
「ティトォさんになら…めちゃちゃくちゃに壊されても…」  
そこまで言ってから顔をまた真っ赤にして、潤んだ目をそらしながら、  
「むしろ…めちゃくちゃにしてもらいたぃです…」  
と小さな声で言った。  
 
ティトォは静かに立ち上がり、そっとリュシカを抱き寄せる。  
「…どんなに泣き叫んでも、やめないからね」  
そう耳元でささやくと、リュシカの顎へ手をやりリュシカの頭を  
軽く上向きにさせると、その口へ自らの舌を差し入れる。  
そして、歯を、舌を、粘膜を、歯肉を、うねるような舌の動きで蹂躙する。  
自らの口内が犯される感覚を、目をつぶり微動だにせず感じるリュシカ。  
(すごい…ティトォさん…の舌って…何で出来てるんだろう…)  
リュシカが舌の動きに気を取られていると、突然ティトォが歯で  
彼女の唇を甘噛みする。その新たな感覚にリュシカの体がびくっと揺れる。  
舌と歯の二重攻撃ですでにリュシカの体はわななくように震え始めている。  
彼女は初めての行為で頭が一杯になり、ティトォが空いた手で巧みに  
自分の衣服を脱がせていることにすら気づいていなかった。  
空気にさらされ始めたその肌は、うっすらと上気し桜色になり始めていた。  
 
リュシカを下着とリボン、靴と靴下しか身につけていない状態にしてから、  
くちづけをしたまま顎と衣服へやっていた両手を彼女の腰と背中に回し、  
ティトォは彼女の肌へまとわり付くような愛撫をはじめた。  
キスだけで快感に打ちのめされていたリュシカに、  
愛撫をこらえる余裕などあるはずも無く、  
体を捩じらせてティトォの指と手のひらから逃れようとする。  
(だめ…気持ちよすぎて…)  
そんな様子のリュシカを見て、ティトォは彼女の口から舌を抜き出し、  
加虐的な視線を彼女に浴びせながら言い放つ。  
「どうしたんだいリュシカ?僕にめちゃくちゃにされたいんだろう?」  
「ごめぇ…んなさぃ…でも気持ち…よすぎて…もぅ…」  
その涙をため、羞恥で真っ赤になった顔を見て、ティトォはゴクリと  
つばを飲み込んだ。  
ティトォは呂律が回らなくなり足取りもおぼつかないリュシカの体を  
愛撫をやめぬままゆっくりとベッドの上へ移動させ、横にする。  
 
ベッドで天を仰ぐように横になったリュシカのかたわらに移動すると、  
ティトォはいったん愛撫をやめる。  
自らの服を脱ぎながら、リュシカの呼吸が幾分か落ち着くのを見計らって、  
彼は彼女の体の上に覆いかぶさるように体を移動させ、  
彼女の目を真っ直ぐに見ながら告げた。  
「そういえばまだちゃんと言ってなかったね…愛してるよ、リュシカ」  
それまでとろける様に焦点の定まっていなかったリュシカの目が、  
その声を聞くとともに光を取り戻し、同じようにティトォの目を  
涙が溢れそうな目で見つめ返しながら答える。  
「私も愛してます…ティトォさん」  
その答えが合図だったように、もう一度二人は口づけをする。  
今度はティトォの一方的な口づけではなく、  
お互いが舌を絡めあうより情熱的な口づけを。  
 
ティトォは口づけを終えると、今度は両手と口で愛撫を再開する。  
両手はまず、彼女の両肩に添えられ、彼女の皮膚を軽く愛撫しながら  
そのままゆっくりと脇の下へ移動する。  
口は両手の快感で思わず頭を左右に振るリュシカの耳へ近づき、  
耳の裏や首筋を舐め上げる。  
そして両手は、両脇からリュシカの体の側面を沿うように腰へと  
這うように移動してゆく。  
「あぁぁ…」  
ぞわぞわと湧き上がるように襲ってくる快感にわななきながら、  
リュシカは無意識に身をよじり、快感から逃れようとする。  
しかしそんなリュシカの動作を先読みするように、  
ティトォは巧みな体さばきで彼女の体をコントロールし、  
むき出しになった彼女の性感帯を新たに攻めてゆく。  
 
腰の辺りを愛撫すると、思わず背を反らせるようにして腰を引く。  
「あぁぁ…」  
背をそらしたことによりティトォの顔の前にリュシカの喉が突き出され、  
今度はそこを舐め上げられる。  
「いぃっ」  
今度は両腕を上げるようにして喉のあたりを守ろうとして  
下半身への意識が薄くなり、そこをティトォの両手が太ももの外側を  
なで上げる。  
「やぁぁ」  
体の側面への両手の愛撫を防ぐように、  
左半身をベッドの下側へ向けるように体をよじると、  
今度は右肩の鎖骨を甘噛みされる。  
「ふぅぅ…」  
そして、リュシカの体がねじるような体制になったのを見計らい、  
今まで左右対称の動きをしていた両手が別々の動きで愛撫を始めた。  
 
喉、肩、腹、腰、背中、太股、くるぶし。  
リュシカが身をよじれば、快感が引くまもなく新たに無防備に  
なった部位が攻められる。  
「あぁ、あぁぃ、あぁぁぁ」  
まだ、乳首や性器といった感じやすい部分は全く触られていないのに、  
もはやリュシカは快楽の奴隷と化していた。  
「ひいぃ、いやぁっぁ」  
自分の意識が混濁し、自我が消えそうになることに本能的な恐怖を感じる  
リュシカ。  
「なにが、いや、なんだい?」  
そんなリュシカの恐怖を知りながら、リュシカの全身をすっかり裸にした  
ティトォが、口の愛撫をやめ白々しく問う。  
「こ、こぁ、くぁいんでふぅう、目のまぇあしろくっ」  
もはや身をよじる事さえできなくなった彼女の乳房を円を描く様な動きで  
攻めていたティトォは、ついに彼女の胸の頂へと両手を進める。  
「ふああぁぁぁ」  
こね、舐めまわし、つまみ、軽くつぶす。  
十分に勃起したそこを最初は軽く攻め、少しずつ強く速くしていく。  
「ああぁぁ?あ、ああああ?ぁぁぁ」  
 
左手と舌先で両胸を攻め立てながらティトォは、  
自由になった右手をリュシカの口の中へ差し入れる。  
「うむぅぅ…」  
「充分に、濡らさないと、痛いからね」  
言葉をつむぐことが出来なくなったリュシカの口内で右手を充分に  
濡らしてから、今度は左手を涎をたらした彼女の口へ差し入れる。  
そして両手が濡れたのを確認すると口による胸への愛撫を続けながら  
ついにティトォは彼女の性器へと手を伸ばす。  
「ああぁぁ?」  
左手で皮をむき、むきだしの陰核を右手がなで上げる。  
「あひぃぁ、いぃあぁっ」  
その刺激は性的な経験が全く無かったリュシカの脳を焼き、  
数秒の愛撫で彼女を絶頂へと導いた。  
「ああぁぁ?あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」  
背をそらし、普段の彼女からは想像もつかない高い絶叫をあげた後、  
彼女は瞳孔を開き気を失ってしまう。  
ティトォは荒く呼吸をしながら、リュシカの体を抱きながら呟いた。  
「まだだよ…リュシカ…もっともっと…壊してあげるよ…」  
 
(ティトォさんの罪悪感を取り除こうとして  
とっさにリィさんの真似をしたけど、今の私、ものすごくいやらしいな…)  
自分の心臓の音が聞こえるぐらいの激しい動悸を感じながら、  
リュシカは石のように硬直していた。  
「僕は他人がデータの塊に見える、って言ったよね」  
不意にティトォが口を開く。  
手を彼女の下着の上にあてがったまま…。  
「今でもそうさ。君の性器はどんな角度で付いているのか、  
愛液の粘度はどれ位か、どれ位性的な経験があるのか…。  
そんなことばかり考えてしまう…」  
「それも…何か打算的な考えがぁるからな、ンでふか」  
緊張のあまり噛んでしまったリュシカに、  
しばらく考えていたティトォがゆっくりと答える。  
「そうだね、とても打算的だ…そしてとてもいやらしい考えによるものだね。  
どうすればリュシカを抱くときに気持ちよくなれるか…  
そしてリュシカに気持ちよくなってもらえるか…  
いや、そうじゃないんだ。さっきも言ったように僕の頭の中には、  
百年間学んできた人間に対する知識がある。  
そして、その知識の中には性についての物もあるんだ。  
だけど、僕の脳の構造は17歳の少年のまま…つまり異性に対する性的な  
興味、欲望はあまりにも未成熟で暴力的で身勝手なものなんだ…」  
 
「破壊的な性欲と、膨大な性の知識。これが僕の頭に同居している…  
そうするとね、もう気持ちよくなってもらおう、  
とか言うレベルじゃないんだ。どうすれば理性や自我を忘れさせられるか、  
どれだけひどい痴態をさせてみせられるか、  
…どうすればリュシカをめちゃくちゃに壊せるか…  
そんなどす黒い欲望ばかりが浮かび…、そして恐ろしいことに…  
百年間の知識を使えばそれが僕には実行できてしまうんだ…」  
ティトォの腕に、リュシカの涙が落ちる。  
彼はあわてて下着に当てていた手を引っ込めて、目をそらしながら言った。  
「ごめんよ…リュシカ。僕は君の気持ちを知っていた…  
僕を慕っているという事をね…。だから怖かったんだ。  
もし僕が自分の下劣な欲望を君に向けても、君は断りきれないだろう。  
そうなれば僕は君の気持ちを利用して…純粋な女の子の恋心につけこんで…  
めちゃくちゃなことをしてしまうだろう…  
だから…リュシカの前では少しでも君にそんな思いを抱いてるなんて事は  
知られないように…いつも気を使ったような笑いをしていたんだ…  
でも、もうそんな演技をする必要は無いね…もう君には欲望にまみれた  
本当の僕を知られて…?」  
そこでティトォは長い独白をとめた。  
リュシカの口から小さな  
「良かった…」  
と言う言葉が聞こえたからだ。  
 
見ると、リュシカは涙こそ流しているが、その顔はわずかに笑っていた。  
「私はずっと…ティトォさんがそんな笑顔しかしてくれないのは…  
ティトォさんの中での私の存在が小さいからだと…思ってたんです…  
でも…そうじゃなかったんですね…」  
「確かに僕の中でリュシカの存在は大きいよ…でもそれは  
さっきも言ったようにとてもどす黒い欲望なんだよ?」  
戸惑うティトォに対し、リュシカはえへへと笑い返し、  
手の甲で嬉し涙をぬぐいながら、  
「ティトォさんになら…めちゃちゃくちゃに壊されても…」  
そこまで言ってから顔をまた真っ赤にして、潤んだ目をそらしながら、  
「むしろ…めちゃくちゃにしてもらいたぃです…」  
と小さな声で言った。  
 
ティトォは静かに立ち上がり、そっとリュシカを抱き寄せる。  
「…どんなに泣き叫んでも、やめないからね」  
そう耳元でささやくと、リュシカの顎へ手をやりリュシカの頭を  
軽く上向きにさせると、その口へ自らの舌を差し入れる。  
そして、歯を、舌を、粘膜を、歯肉を、うねるような舌の動きで蹂躙する。  
自らの口内が犯される感覚を、目をつぶり微動だにせず感じるリュシカ。  
(すごい…ティトォさん…の舌って…何で出来てるんだろう…)  
リュシカが舌の動きに気を取られていると、突然ティトォが歯で  
彼女の唇を甘噛みする。その新たな感覚にリュシカの体がびくっと揺れる。  
舌と歯の二重攻撃ですでにリュシカの体はわななくように震え始めている。  
彼女は初めての行為で頭が一杯になり、ティトォが空いた手で巧みに  
自分の衣服を脱がせていることにすら気づいていなかった。  
空気にさらされ始めたその肌は、うっすらと上気し桜色になり始めていた。  
 
リュシカを下着とリボン、靴と靴下しか身につけていない状態にしてから、  
くちづけをしたまま顎と衣服へやっていた両手を彼女の腰と背中に回し、  
ティトォは彼女の肌へまとわり付くような愛撫をはじめた。  
キスだけで快感に打ちのめされていたリュシカに、  
愛撫をこらえる余裕などあるはずも無く、  
体を捩じらせてティトォの指と手のひらから逃れようとする。  
(だめ…気持ちよすぎて…)  
そんな様子のリュシカを見て、ティトォは彼女の口から舌を抜き出し、  
加虐的な視線を彼女に浴びせながら言い放つ。  
「どうしたんだいリュシカ?僕にめちゃくちゃにされたいんだろう?」  
「ごめぇ…んなさぃ…でも気持ち…よすぎて…もぅ…」  
その涙をため、羞恥で真っ赤になった顔を見て、ティトォはゴクリと  
つばを飲み込んだ。  
ティトォは呂律が回らなくなり足取りもおぼつかないリュシカの体を  
愛撫をやめぬままゆっくりとベッドの上へ移動させ、横にする。  
 
ベッドで天を仰ぐように横になったリュシカのかたわらに移動すると、  
ティトォはいったん愛撫をやめる。  
自らの服を脱ぎながら、リュシカの呼吸が幾分か落ち着くのを見計らって、  
彼は彼女の体の上に覆いかぶさるように体を移動させ、  
彼女の目を真っ直ぐに見ながら告げた。  
「そういえばまだちゃんと言ってなかったね…愛してるよ、リュシカ」  
それまでとろける様に焦点の定まっていなかったリュシカの目が、  
その声を聞くとともに光を取り戻し、同じようにティトォの目を  
涙が溢れそうな目で見つめ返しながら答える。  
「私も愛してます…ティトォさん」  
その答えが合図だったように、もう一度二人は口づけをする。  
今度はティトォの一方的な口づけではなく、  
お互いが舌を絡めあうより情熱的な口づけを。  
 
ティトォは口づけを終えると、今度は両手と口で愛撫を再開する。  
両手はまず、彼女の両肩に添えられ、彼女の皮膚を軽く愛撫しながら  
そのままゆっくりと脇の下へ移動する。  
口は両手の快感で思わず頭を左右に振るリュシカの耳へ近づき、  
耳の裏や首筋を舐め上げる。  
そして両手は、両脇からリュシカの体の側面を沿うように腰へと  
這うように移動してゆく。  
「あぁぁ…」  
ぞわぞわと湧き上がるように襲ってくる快感にわななきながら、  
リュシカは無意識に身をよじり、快感から逃れようとする。  
しかしそんなリュシカの動作を先読みするように、  
ティトォは巧みな体さばきで彼女の体をコントロールし、  
むき出しになった彼女の性感帯を新たに攻めてゆく。  
 
腰の辺りを愛撫すると、思わず背を反らせるようにして腰を引く。  
「あぁぁ…」  
背をそらしたことによりティトォの顔の前にリュシカの喉が突き出され、  
今度はそこを舐め上げられる。  
「いぃっ」  
今度は両腕を上げるようにして喉のあたりを守ろうとして  
下半身への意識が薄くなり、そこをティトォの両手が太ももの外側を  
なで上げる。  
「やぁぁ」  
体の側面への両手の愛撫を防ぐように、  
左半身をベッドの下側へ向けるように体をよじると、  
今度は右肩の鎖骨を甘噛みされる。  
「ふぅぅ…」  
そして、リュシカの体がねじるような体制になったのを見計らい、  
今まで左右対称の動きをしていた両手が別々の動きで愛撫を始めた。  
 
喉、肩、腹、腰、背中、太股、くるぶし。  
リュシカが身をよじれば、快感が引くまもなく新たに無防備に  
なった部位が攻められる。  
「あぁ、あぁぃ、あぁぁぁ」  
まだ、乳首や性器といった感じやすい部分は全く触られていないのに、  
もはやリュシカは快楽の奴隷と化していた。  
「ひいぃ、いやぁっぁ」  
自分の意識が混濁し、自我が消えそうになることに本能的な恐怖を感じる  
リュシカ。  
「なにが、いや、なんだい?」  
そんなリュシカの恐怖を知りながら、リュシカの全身をすっかり裸にした  
ティトォが、口の愛撫をやめ白々しく問う。  
「こ、こぁ、くぁいんでふぅう、目のまぇあしろくっ」  
もはや身をよじる事さえできなくなった彼女の乳房を円を描く様な動きで  
攻めていたティトォは、ついに彼女の胸の頂へと両手を進める。  
「ふああぁぁぁ」  
こね、舐めまわし、つまみ、軽くつぶす。  
十分に勃起したそこを最初は軽く攻め、少しずつ強く速くしていく。  
「ああぁぁ?あ、ああああ?ぁぁぁ」  
 
左手と舌先で両胸を攻め立てながらティトォは、  
自由になった右手をリュシカの口の中へ差し入れる。  
「うむぅぅ…」  
「充分に、濡らさないと、痛いからね」  
言葉をつむぐことが出来なくなったリュシカの口内で右手を充分に  
濡らしてから、今度は左手を涎をたらした彼女の口へ差し入れる。  
そして両手が濡れたのを確認すると口による胸への愛撫を続けながら  
ついにティトォは彼女の性器へと手を伸ばす。  
「ああぁぁ?」  
左手で皮をむき、むきだしの陰核を右手がなで上げる。  
「あひぃぁ、いぃあぁっ」  
その刺激は性的な経験が全く無かったリュシカの脳を焼き、  
数秒の愛撫で彼女を絶頂へと導いた。  
「ああぁぁ?あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」  
背をそらし、普段の彼女からは想像もつかない高い絶叫をあげた後、  
彼女は瞳孔を開き気を失ってしまう。  
ティトォは荒く呼吸をしながら、リュシカの体を抱きながら呟いた。  
「まだだよ…リュシカ…もっともっと…壊してあげるよ…」  
 

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