呆然自失状態になり、リュシカはまるで抜け殻のようになっいた。  
ティトォが彼女の腕を縛る戒めを解くと、重力に逆らうことすら  
できないほど疲弊したリュシカの身体全体がゆっくりと下降し始め、  
そのまま内股の格好でベッドの上にペタンと座る。  
破壊され霧散したリュシカの心がようやく獣並みの判断能力を取り戻すと、  
彼女の感覚器官が正常に働き始め、下半身の皮膚が自らの脚部を濡らす  
湿り気の感触を脳へと伝え始める。  
そして記憶を時系列に沿って思い出すことができるほどリュシカが  
回復してくると、彼女の心は耐え難い罪の意識にさいなまれ始める。  
自分の下半身を濡らすものが何か、自らの両太ももの間にある物が何か、  
どれだけ大事なものだったか、その物体が今どんな状態になっているのか。  
そのすべての事実が、少しずつ、リュシカの心を蝕んでゆく。  
リュシカには、その物体を直視することができない。  
顔の表情を変えず正面を見たまま、リュシカは静かに泣き出した。  
座り込んだリュシカに合わせるようにベッドの上へ中腰で座ったティトォは  
背後から彼女の顔へ指を回し、ほほを流れる涙を掬い取る。  
「何を泣いているんだい……リュシカ?」  
指先の涙をぺろりと舐め、ティトォが白々しく問う。  
しかし深い罪悪感に苦しむリュシカは、  
沈黙したまま光の消えた目からただただ涙を流すだけだった。  
そんなリュシカの反応を見ても、ティトォはかまわず続ける。  
「クリトリスやアナルでは感じないという君の主張はやはり嘘だったね。  
そんなみえみえの嘘をついた罪悪感で君は泣いているのかい?」  
ティトォの口から発せられる心無い言葉に、  
ついにリュシカは重い口を開き反論をする。  
「わたしが……悲しいのは……リボンが……濡れたからです……」  
ティトォは大きなため息を漏らす。  
「『濡らしたから』、だろう?君はよっぽどくだらない嘘で  
自分が淫乱であるという本質を隠蔽したいようだね。  
孤児院で先生に習ったことを捻じ曲げて解釈するぐらいだから、  
自分の淫らさを何があっても認めないつもりみたいだね」  
「そんな……別に私は……先生の言ったことを……捻じ曲げてなんか……」  
「『赤ちゃんを授かろうとするとき以外、もしくは  
赤ちゃんを授かってもいい と思える人以外そういうことしちゃ駄目だ』  
って言うのが先生の教えなんだろう。別に好きな相手に対して  
淫らになってはいけない、とは一言も言ってないじゃないか」  
確かにティトォの言うことが正しい。それは当たり前だ。  
先生の言葉を引用したのは、リュシカが行為におぼれる  
自分自身へ言い聞かせるための即席のいい訳だったのだから。  
指摘され、うろたえながらリュシカは弱弱しく反抗する。  
「でも……やっぱり……おかしいです……」  
「赤ちゃんのできる行為、あるいは赤ちゃんを授かるための  
練習になる行為以外はしてはいけない、というのが君の主張だったよね」  
「そうです……お尻や……髪の毛を入れるなんて……普通じゃないです……」  
その言葉を聞くと、ティトォは薄く笑い、リュシカの下半身の下の  
水溜りへとその手を伸ばす。  
「その普通じゃない部分を触られてこんなに濡らしておいた君が言っても、  
全然説得力がないんだよねえ」  
ティトォはリュシカの愛液を片手で救うと彼女の腰に、背中に、太ももに、  
彼女自身の愛液を塗りたくりはじめる。  
 
「これだけの量を噴出した君の膣内はとても滑らかで  
僕の物を何の抵抗もなく受け入れるようになったけど、  
これも赤ちゃんを授かるための練習…あるいは訓練の一環といえるだろう?  
リュシカも感じすぎて、自分が本当にリボンを濡らしたのかどうかさえ  
わからなくなるぐらいだし。まだ自分が何かの上に座っていることに  
気づいていないなんて、相当気持ちよかったみたいだね」  
その時、ようやくリュシカは自分浸かっている水溜りの下に、  
何か違和感を感じた。ベッドの上に腰掛けているはずなのに、  
お尻の下の触感はそこにあるものがシーツではないと訴えかけている。  
今までいやというほど味合わされた連続の絶頂で感覚がおかしくなり、  
異質な肌触りに気づかなかったのだ。  
恐る恐る顔の角度を下へ向けるリュシカ。  
そこには、水溜りがいまだシーツにしみ込まずに存在していた。  
そして注意して見ると、その水溜りの下に透明の膜があるのが見て取れる。  
「鏡を見て自分と気づかないリュシカならわからないのもしょうがないか。  
ベッドとリボンの間に水を弾く透明な樹脂でできたテーブルクロスを  
かけておいたんだ。君が55回目の絶頂でベッドに突っ伏している間にね。  
もちろんさっきの上着もテーブルクロスの下だったから一切ぬれてない」  
その言葉を聞いたとたん驚きと安堵のためリュシカの身体から  
完全に力が抜け背後のティトォのほうへ身体を傾けるようにもたれかかる。  
その柔らかい肢体を受け止めながら、ティトォはテーブルクロスの下から  
上に溜まった愛液で濡らさないよう注意してリボンを引き抜き、  
ベッドの脇にある机にどかす。  
「さあ、リュシカ、ここで質問がある。  
君が上着やリボンの上でそれらを濡らすまいと我慢に我慢を重ねてから  
迎えた3穴攻めの絶頂で噴出した愛液はそれまでの噴出より  
0,2デシリットルほど多かった。それまでの平均とくらべ  
1.3倍近くの量に増加していたんだ。これはなぜだい」  
今、リュシカの心は全く隙だらけだった。  
もともと無防備なほうではあるが、自分の言い訳を論破されたばかりで、  
自分が汚したと思ってばかりいたリボンや上着が無事であったと知らされ、  
激しい罪悪感から開放され深い虚脱状態に陥っていたからだ。  
「気持ち……良かったから……です……」  
数分前に感じていた自分の心が絶頂で変わらされてゆく恐怖などかき消え、  
まるで生まれたばかりの赤ん坊のような無垢な心でリュシカは答えた。  
「じゃあ、どこが今までより気持ちよかったんだい」  
また水溜りの蜜を掬い、リュシカの太ももの付け根辺りやお尻の辺りに  
入念に塗りたくりながら、ティトォが問う。  
「クリ……トリスや……ぁ……ァナルに…………いっぱい、  
入れられたからっ…………」  
陰核や菊門の周りへ自らの分泌液を塗りたくる手の感触に軽く喘ぎながら、  
またリュシカは淫らな言葉をつむぎ始める。  
しかしそれは今までとは状況が異なる。  
ホワイトホワイトフレアで性感を狂わされたためではない。  
二時間におよぶ絶頂のない愛撫で焦らされたためでもない。  
心と逆に反応する性器を指摘され辱められたためでもない。  
陰核や乳首を抓られてちぎり取るぞと脅されためでもない。  
「じゃあ、君が言っていたアナルやクリトリスでは  
感じなかったというのは嘘だったんだね」  
ティトォは右手でリュシカの下肢の上を這い回らせながら、  
左手は上半身へリュシカの愛液を供給させ始める。  
胸、肩、首、そして顔。次々に、彼女が分泌した液体が塗りこまれてゆく。  
「そぅです……私……どんな事も……どんな、所でも……あぁ……  
ティトォさんなら…………ティトォさんが、してくれるなら…………あっ」  
返答はティトォがリュシカの体を前に押し倒すことにより中断させられる。  
 
その返答は嗜虐行為や魔法で言わされたものではない。  
虚をつかれ、むき出しになったリュシカの本心。  
愛する男を求める女の心の叫び。  
愛する雄を欲する雌の体の疼き。  
まだ性に詳しくない今までのリュシカには認められなかったこと。  
しかしティトォの誘導により、認めてしまった。認めさせられた。  
四つん這いになり、自らのほうへ下半身を突き出すリュシカに、  
再度ティトォが問う。  
「リュシカの認識では赤ちゃんを作るためやそれの練習なら  
普通の性行為になるんだったよね。  
……気持ちよくなれば、より多くの愛液で濡れる。  
そしてグチョグチョのビチャビチャになるまで濡れれば、  
挿入もスムーズに行われる。  
ならば、君の膣内がこれ以上なく濡れる  
クリトリスやアナルをいじるセックスは、普通、それとも変態的な行為?」  
上半身から降りてきた左手がアナルの入り口で、  
右手がクリトリスの周りで円を描き始める。  
リュシカは全身に愛液を塗りたくられ、まるで生まれたばかりの  
赤子の家畜のように妖しくてかる肌で切ない泣き声をあげる。  
「普通です……ふっ通ですう…………ああっ…………だから早くっ……」  
けっして粘膜や肉芽に触れぬようにし、極限までその指を目的の  
柔穴や突起に近づけて円を描きながら、ティトォは意地悪く聞き返す。  
「早く……なんだい?」  
「早く……アナルと、クリトリスを触って……ビチョビチョに…………  
グチョグチョにっああああぁぁ、そこ、そこそこそこそこそこそこそこっ、  
いっぱいさわああぁっあぁっだめだめだめゆび3ぼんもだめえええぇぇぇっ  
ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………………」  
肛内へ指3本を差し込まれてこすられると同時に  
陰核をコリコリとしごかれたリュシカは絶叫をあげすぐに果てた。  
強制されるわけでもなく、狂わさせたわけでもなく、  
自ら望んで絶頂を迎えたのだ。  
こうして、リュシカの中の『女』が覚醒した。  
 
そのままうつ伏せになりベッドへ倒れこむリュシカ。  
そんなリュシカの背後から覆いかぶさり、全身を優しく揉み解すティトォ。  
「気持ちよかったかい、リュシカ?」  
「はい……とても……」  
「じゃあもう一度聞くよ。クリトリスを抓られるのは好き?いや?」  
指で陰核を軽く弾きながらティトォが問う。  
「ああぁつ、クリトリスぅ、いぃ、いいっ!」  
悶えながら答えるリュシカを満足気に眺めながらティトォは菊門内の  
指を軽く前後に動かす。  
「アナルを穿られるのはいい?それともいや?」  
シーツを掴みながら、リュシカは喘ぐ。  
「いぃ、アナルっ、ほじく、られるの、いいっ!!」  
アナルの指をそのままにリュシカの体を仰向けにする。  
そして歯と指で胸の頂をコリコリと刺激しながら  
「乳首を噛まれるのはいい?いや?」  
としばし口を休めて問う。  
「いいです、乳首、コリコリ、いいですぅ」  
情欲に融けきった顔を美しく歪ませてリュシカは答える。  
「じゃあ、尿道は?」  
肉芽を弾いていたほうの指で硬化した髪の毛を掴み、  
リュシカの尿道を貫きながらティトォが尋ねる。  
「あっ、あっ、ああぁっ、髪のっ、毛、いいぃっ!!!」  
もはや何の葛藤も無くなりただただ快感をむさぼるリュシカ。  
そんなリュシカをしばし見つめた後、  
ティトォは下半身を攻める手の動きを止めず上半身を中心点にした  
円を描くように体を捻りリュシカの顔の前に自らの男根を差し出す。  
「……僕のものを舐めるのは」  
その問いが終わる前に、もうリュシカはティトォの陰茎に  
しゃぶりついていた。  
「……答えを聞くまでも無いか……」  
69の体勢のまま笑いながら、ティトォは呟いた。  
技術も何も無い、ただただ勢いだけのつたない口淫。  
しかし、純情なリュシカが躊躇することも無く淫らに自らのものを  
吸い上げる様はティトォの征服欲や支配欲を刺激し、とたんに肉棒の  
熱さ、硬さ、大きさが跳ね上がる。  
沸きあがる射精感に耐えながらティトォは腰を宙へ上げる。  
するともはや首を動かす事すら億劫になったリュシカの口から  
肉棒が抜け出し、天へと逃げる。  
愛する男の象徴が突然口内からから消え、そうされた理由が分からず  
切なさともどかしさの入り混じった顔でティトォを見つめるリュシカ。  
「……僕の精液を飲むのは嫌いだよね」  
「そんなことないです、好きです、  
いっぱい、いっぱい、飲みたいです!!!!」  
「ほんとに?さっきリュシカの口に出した時は結局飲まなかったよね?  
あんまり精液は好きじゃないんだろう」  
「今は、飲みたい、飲みたいんです、  
ティトォさんのなら、ティトォさんが出したものなら、  
いっぱい、いぱあいいいいぃっ、だから、飲ませてえええぇぇっっ!!!」  
 
にやりとティトォは笑うと、ゆっくりと腰を下降させる。  
まるで親鳥にえさをねだる雛のように、  
待ちきれないリュシカは降りてきた陰茎にしゃぶりつく。  
そこにはもう純情だった頃の少女の面影はかけらも無い。  
そんなリュシカに負けじと、ティトォは彼女の下半身の  
尿道を突き、菊門を穿り、泉のように分泌液の湧き出る秘唇をすする。  
とたんに、リュシカの口の動きが止まる。  
あまりにも激しい快感で、もはや口を動かす事など出来るはずも無い。  
「どうしたんだリュシカ?そんなんじゃ精液は飲めないよ?」  
「……あぐむ……ぅ…………だ…………めぇ…………  
んぅ…………これ…………じゃぁ…………せ…………  
むはぁ…………ぇき…………のめ…………な…………  
あ…………あっ…………あああぁぁぁっっああんんぐぁはっ  
いぶぃぐいっちゃああああああぁぁぁあああぁぁげはぁぁっ」  
口に男芯を含んで喘ぐことすらままならないリュシカは  
そのまま濁音交じりの嬌声を上げイかされた。  
そしてティトォのものをふくんだまま彼女の口の律動は止まる。  
「あれ、リュシカもう終わり?  
そんなんじゃとてもじゃないけど精液は出せないよ」  
そんなティトォの言葉を聞いても、リュシカは  
「ぐぅほっ…………せ…………え…………き」  
とうなされたように呟くだけで、顔は微動だに動かなかった。  
仕方が無いな、と小さな声で言うと、ティトォは自ら腰を上げ、  
陰茎をリュシカの口内へ突き下ろす。  
「げほっ??」  
そしてそのまま下半身への責めと同時に口内への抽出活動を開始する。  
「……むぐぅっ……げほっ…………ごほっ…………あぐぁっ」  
喉の最奥へ肉棒の乱打を浴びせられて、  
異物感に咽ようとするが、下半身から送られてくる快楽信号と  
絶えず振り下ろされる桃色の突きに咽る事もままならない。  
そしてその陰茎から滲み出る先走りの汁がリュシカの粘膜に  
ふりかかりはじめる。  
しかしリュシカのその目はまるで親に抱きかかえられる幼子のように  
幸福に満ちていた。  
刺激に弱い喉を突く痛みに似た刺激も、口内に満ち始める苦さも、  
口から鼻に抜け匂う生臭さも、のしかかるティトォの体重による圧迫感も。  
その全てがここちよい。  
気持ちよくなればなるほど自らの膣内は潤み、濡れ、分泌する。  
だとしたら、今まさに自らの口内へ侵入してくるこの汁は、  
リュシカの体でティトォが昂ぶっている証拠。  
リュシカの肉体がティトォを絶頂へといざなっている証拠。  
ならば、それの放たれる量が多ければ多いほど、  
リュシカがティトォを幸福にしたということになる。  
そうなのならば。いっぱい出して欲しい。いっぱい出させてあげたい。  
そしてその証を、全て飲みほしたい。  
 
リュシカは悦楽で震えながらも、舌を上下に動く肉棒に這わせようとする。  
ティトォが迎える絶頂が、より気持ちよい物になるように。  
なぜなら、ティトォが感じる幸せがリュシカの幸せなのだから。  
ティトォを幸せにする事がリュシカの幸せなのだから。  
やがてティトォのリュシカの下半身を攻める手や口の動きが止まり、  
かわりに腰の動きが激しくなり、その時が近づく。  
「いっ…………ばぁい…………どぅぁして…………ぐぅっほ…………  
窒息ぐぅ…………する…………ぼど…………いぅっぱい…………」  
下半身への責めがとまったのに、リュシカの心は快感に震えていた。  
口内への陰茎による強引な摩擦運動と、そこから発せられる  
先走りの味と匂いだけでリュシカも絶頂を迎えようとしていた。  
今のリュシカには、激痛も、悪臭も、恥辱も、苦味も、背徳も、  
ティトォが与えてくれるものならば全てが快楽に変わるようになっていた。  
不意に、ティトォの腰の動きが止まりその顔が一瞬歪む。  
「出すぞっ」  
短い雄叫びとともに、リュシカの口の中の肉棒が一瞬わずかに膨張し、  
その後大量の精液を発射する。  
「…………………………………………っ!!!!!」  
想像を超える量の粘液の発射を受け止めただけで、  
リュシカは果てそうになる。  
私の体でこんなにも感じてくれるなんて……。  
だが、イってしまうわけにはいかない。  
こぼす前に、この精液を全て飲み干したい。  
つい先刻、あれほど精液を飲み込むのを嫌がっていた人物と  
同一人物であるとは思えないほど自然にその体液をごくごくと嚥下する。  
それが喉を通る感触だけで果てそうになるリュシカ。  
しかし、そうなればとたんにこの精液をこぼしてしまうだろう。  
それだけは今のリュシカはいやだった。  
必死に飲み干すリュシカ。そしてほとんどを飲み干し一息ついたたとたん、  
何の前触れもなくティトォが陰核を甘噛みする。  
「あああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ」  
一通り精液を飲み干し安心していた虚を疲れたことと、  
それまで快感がはぜる寸前で蓄積されていた分もあり、  
一気にイかされるリュシカ。  
上唇と下唇の間に白い粘液の糸を作りながら絶叫を上げると、  
口の端からわずかに残った白濁の液を垂らしながら動かなくなった。  
しかしその汚された顔は、とても大きな幸福に包まれた表情をしていた。  
 
ティトォさん……気持ち、よかったですか?  
甘く痺れる口では言葉を発せ無いため、心の中でリュシカは問いかける。  
確かにティトォはリュシカの口内へ大量の精液を放出した。  
リュシカが―女の体が―心地よくなればなるほど分泌するのと同じなら、  
大量の液体を発射したティトォも―男の体も―絶頂を迎えたことになる。  
しかし性知識の乏しいリュシカには射精をしたティトォを見ても本当に  
彼が絶頂を迎えたかどうかは分からない。だから不安になる。  
本当に自分の体でティトォは気持ちよくなることが出来たのか。  
しかし、自らの股の上で顔を緩ませるティトォを見てリュシカは確信する。  
それは、今までの行為の中では決して自分に見せなかった顔。  
いや、この行為の間だけではなく今までティトォとすごした時間の中でも、  
そんな顔を自分に、自分たちに見せることは無かった。  
微笑む時も、食事の時も、趣味の絵のようなものを描いている時も、  
どこか張り詰めた目をしていたティトォ。  
たとえ表情は笑っていても、その目は少しも笑ってはいなかった。  
そのティトォが、夢見心地の顔で射精の快楽に耽っている。  
そんなティトォを見て、リュシカの体がさらなる幸福感に包まれる。  
ティトォが、自分との行為で気持ちよくなっている。  
張り詰めたティトォの何かを、自分の体で揉み解すことが出来た。  
思わず顔を綻ばせるリュシカ。  
そんなリュシカを見て、ティトォは怪訝な顔をする。  
「なぜ笑っているんだい?リュシカ」  
リュシカは答える。まだ、唇を動かすのがもどかしいほど  
自分の肉体は快楽で戦慄いているが、それでも答えた。  
「嬉しいんです。……ティトォさんのそんな顔を見ることが出来て」  
たとえそれがリュシカが望んでいた心からの笑顔でなくても、  
今ティトォが見せているのは彼自身の素の表情。  
作られたものではない、心の奥底の顔。  
多分そんなティトォを見たのは、ティトォと百年の時をともにした  
アクアやプリセラ、そして家族のように親しいバレットやグリン以外では、  
リュシカが初めてだろう。  
しかし、そのことはティトォには伝わらなかった。  
それどころか、自分のイった後の顔を見られ  
笑われたのではと勘違いをしていた。  
たとえ百年以上生きていても、ティトォの心は少年のままだ。  
自分の好きな異性に笑われたという勘違いは彼の自尊心をひどく傷つけた。  
「…そんなに、イったばかりの僕の顔は可笑しかったかな。  
思わず精液を口からこぼしてしまうほどに」  
またティトォの中でリュシカに対する嗜虐の炎が燃え上がる。  
精液をこぼしたのはティトォの陰核への責めが原因なのだが、  
そんなことはティトォにはもうどうでもいい。  
射精後のけだるい体に鞭を打って、リュシカの上から自らの体を移動させ、  
リュシカの下半身を持ち上げその性器や肛門を天井に向かせるティトォ。  
上半身は横になったままで、下半身は90度垂直に天を向いた状態に  
させたリュシカの下肢の下側へ移動し、自らの脚部と手でリュシカの下肢を  
上向きの状態で固定させるティトォ。  
「僕のせいで君の綺麗な顔を白く汚してしまったね。  
…今すぐ僕が綺麗にしてあげるよ」  
 
そう言うが早いか、ティトォはリュシカに膣内へ  
右手の人差し指と中指を差し入れる。  
「あああああぁぁぁぁっっ……」  
悶えるリュシカをよそに脚部でがっちりと彼女の下半身を固定した  
ティトォは開いた左手を樹脂の幕へ伸ばす。  
「精液は粘度が高いからよーーく濡らして拭きとらないとね。  
でもあいにく、もうここには君の愛液はない」  
そう言うと、透明なテーブルクロスを持ち上げ、  
リュシカの眼前でひらひらと振る。  
「あああぁぁぁっ、ああっ、ああああぁぁぁぁっ」  
指の律動で、そんなティトォの声など届かないリュシカ。  
「だから、新たに供給しなきゃね…」  
そう言うと、指の動きを速めるティトォ。  
何度も肉棒で貫かれ快楽と疲労で開ききったリュシカの体に、  
2本の指はいまや彼女の体の一部になったといっても過言ではないぐらい  
簡単に受け入れられるようになっていた。  
陰茎ほどの太さは無くても、その二つの間接が作り出す動きは  
海綿体の塊にはまねの出来ない精密さでGスポットを確実に攻め抜く。  
「ひぃいいいぃぃぃ、あああぁぁぁぁっ、ひああああぁぁぁっっっ」  
指の速度の上昇と嬌声の音程の高さの上昇は正比例して高まってゆく。  
絶頂が近いことを知り、ティトォは彼女の腰をさらに上げさせる。  
そして精度の高い手淫による責めはリュシカを  
あっという間に絶頂へと導いた。  
「いあああああかああああああああああああああああああああっ」  
天を向いたリュシカの性器から大量の潮が空中へ吹き上げ、  
まるで雨のように彼女自身の体に、顔に降りかかる。  
「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……」  
リュシカの絶叫が終わるとともに、吹き上げる液体も止まる。  
そんなリュシカの濡れた顔へ柔穴を責めていたびしょ濡れの手を伸ばし、  
精液が描いた白い筋を丁寧にふき取るティトォ。  
そしてリュシカの顔から完全に精液を取り除いた後、  
その指をリュシカの赤い唇へと伸ばす。  
すると、リュシカは少しも抵抗せずに、二人の混合液で濡れそぼった  
ティトォの指を綺麗にするため舐め始めた。  

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