―アロアこと舞響大天のたった一人での突然の来襲。  
アクア、ミカゼ、リュシカ、そしてジール・ボーイの四人が力を合わせ闘うも、  
三大神器の実力に、しかもたった一人の神器相手に完膚なきまでに敗北する一行。  
そして舞響大天が空間を遮って、アクアと二人だけの空間を作り出した…。  
 
「これで終わりだね、お姉ちゃん♪」  
「アロア…!!」  
自分の妹ではあるが状況が状況なだけにキッとにらみつける。  
しかし、アクア自身もうM・Pが底尽いていた。  
「あらあら、カワイイ、健気。勝てない相手に挑むなんて」  
魔法器具である大鐘楼を外し、上から不敵な笑みで見るアロア。  
「100年前よりは成長したってことかしら♪」  
辺りをきょろきょろ見回しながら言う。  
この隙を―、と言わんばかりにアクアは胸元に持っていたナイフを突きつける。  
ティトォと存在変換するためだ。  
しかし―。  
「っう!」  
アロアが魔力をぶつけそれを弾く。  
「だーめ、めっ。あなたを殺したいんだから―」  
ゆらりと近づいてくるアロア、もうダメか、と半ば諦めに近い表情を浮かべるアクア。  
だが。  
「…ちゃん」  
アクアに待っていた運命はアロアの、妹による抱擁だった。  
「な…、アロア?」  
「殺したいなんて、嘘だよおねえちゃん」  
涙を目に浮かべ、声を押し殺して言う。  
「ずっと、ずっとお姉ちゃんに触れたかった、この100年の間…」  
 
「アロア、何で?あたしは…」  
言いかけた言葉をふさぐように、重なる姉妹の唇。  
そしてそのままアロアが姉のアクアを押し倒す。  
「今日だけでいい…今日だけ甘えさせて。100年分…たくさん」  
最初は驚いたアクアではあったが、  
「いいよ、うんと甘えな。今日はずっと、ずっと一緒にいるから…」  
 
―アクアがアロアの着物を脱がしていく。  
そのスタイルの良さに、少し見とれるアクア。  
「お姉ちゃんも…」  
「や、アロア…」  
アロアもアクアを脱がしていく。  
産まれたままの、白くて綺麗な身体が露になる。  
二人はお互いにばつの悪そうな、でもどこか安心感のある微笑をかわし行為を始める。  
 
 
今日だけの姉妹、明日からはまた敵。  
長くて短い、姉妹の絆の確認が始まった―。  
   
―END―  

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