とある晴れた日。ドタドタドタ・・・三峯道場の渡り廊下を大きな足音が響く。  
 
「雛菊!おい雛菊!茉莉花を知らないか?」  
「えっ、おねえちゃまならさっき出かけたみたいだよ」  
「何っ!?どこへ行くと言っていた?」  
「ひな知らなーい。だって何も言わないで出て行っちゃったんだもーん」  
「かーまたか・・・雛菊、私はちょっと茉莉花を探してくるから、ばあやと留守番してろ」  
「はーい。帰りにおかし買ってきてねー」  
「馬鹿!買い物に行くんじゃないんだから我慢しろっ!」  
「ふんにゅう・・・」  
 
 
「ったく茉莉花のやつ、ほんとお気楽な女だな・・・」  
街中を小走りに、藍色の着物からこぼれそうな豊満な乳を揺らす彼女の名は、桐矢巴。  
彼女は三峯道場の門下生として道場を守る立場でもあり、そして先代の娘、茉莉花を守る立場でもあった。  
 
「また奴のところか?鷹司の所に行くなとあれほど注意してるのに・・・周りには道場を乗っ取ろうとする命知らずな野郎共がいるんだぞ・・・」  
巴は茉莉花の身に何かがあったらと心配でならない。  
 
巴がしばらく歩いていると、町の外れの小屋から若い男女の声が聞こえる。  
「ん?なんだか聞きなれた声・・・もしかして茉莉花か?」  
巴がその小屋に近づいて小窓の隙間から覗いてみると、白服の男女が二人、寄り添って何かを話している様子。  
 
「ん・・・?あの髪色と髪結いは・・・茉莉花だ・・・見つけたぞ・・・!男のほうは・・・鷹司か?暗くてよく見えないが・・・何を話しているのだ?」  
 
巴が耳を澄まして二人の会話を聞いてみた。  
 
「ま、茉莉花さん・・・綺麗な太ももですね・・・すべすべして・・・」  
「い、いやっ禎明さま・・・そんなところを殿方がお触りになるのは・・・いけないですわ」  
「いいではありませんか・・・私達は幼少から許婚として、認められた仲なのですから」  
「そ、そうですけど、私のような者は、禎明さまに相応しくない女です」  
「いいえ、今の茉莉花さんこそ、私に相応しい女性です」  
「あっ・・・駄目です禎明さま・・・」  
茉莉花は否定しながらも禎明の言葉や行為に今にも落とされそうな勢いだった。  
 
「ぶっ・・!ま、茉莉花なんてことを・・・」  
巴は二人がこんな関係まで進んでいることに頬を赤らめたが、息を殺して二人の行為を見続けた。しかしここで茉莉花が唐突に動き出す。  
 
「さ、禎明さまっ!」茉莉花は近寄る禎明の胸をポンと押して、とっさに離れた。  
「ま、茉莉花さん・・・?」  
「ごめんなさい禎明さま・・・やっぱり私、今このようなことはできません」  
「そんな・・・愛し合っている者同士、いいではありませんか」  
「まだ気持ちの整理がついておりません。私が禎明さまに相応しい女になる、そのときまで待ってはくれませぬか・・・」  
「そうですか・・・ごめんなさい・・・あなたの気持ちを理解せずお誘いした私が悪かったようですね」  
「禎明さまは悪くないんです!私が頼りない女だけに・・・嫌いにならないで下さい・・・」  
「二人の愛は変わりませんよ、茉莉花さん」  
「禎明さま・・・ありがとうございます・・・」  
二人は手を取ってすっくと立ち上がり、小屋を後にした。  
 
二人の状況を見ていた巴はこう考えた。  
「うーん、茉莉花がこれからも鷹司と逢瀬を続けていたら、いつかはスキを狙って鷹司の野郎共に始末される可能性がある・・・。そうなっては三峯道場の存  
続も危うい。こうなったら、門下生の私が何とかせねば・・・キリッ」  
 
巴は禎明の後を付け、しばらくして今会ったかのように話しかけた。  
「よう、そなたは鷹司殿でしたかな」  
「そなたは・・・三峯道場の桐矢殿でしたかな?」  
「よくご存知で。少し話があるのだが・・・よろしいかな?」  
「私はこれから会議があるので、すまないがすぐにでも館に戻る必要が・・・」  
「茉莉花のことで話がしたいのだが」  
「茉莉花殿の・・・そ、それであれば小一時間程度なら・・・」  
 
話が茉莉花のことであることを伝えると、禎明はすぐに承諾し、先程の小屋の中に入っていった。  
 
「早速だが鷹司殿、茉莉花とはうまく行ってるのか?」  
「きゅ、急に何を!?そ、そんなことはそなたには関係ないこと」  
「はっきりと申すが、茉莉花、体を許してくれないんだろ?」  
「!!!な、何を申されているのか、わ、私には分かりかねるが」  
「さっきも茉莉花に近づいて嫌がられたんだろ?」  
「・・・!さっき二人でいたことを、なぜ知っているのです!?」  
「近くを歩いてたら、聞きなれた声がしてこの小屋をちょっと覗いただけだ」  
「何と・・・見られていたのか・・・桐矢殿・・・」  
「茉莉花があんな調子じゃ、いつまでもおあずけ状態だな」  
「あっ、愛し合っているからこそ、彼女の気持ちを大切にしたい、それでいいではありませんか!?」  
 
巴は禎明の度胸の小ささに唖然とし、天を仰いだ。  
 
「かー、そんなのだから茉莉花も心を開かないんだ。男ってものは、多少なりと強引さも時には必要だぞ」  
「き、桐矢殿に言われなくとも、分かっております!しかし・・・愛していても肌身を触れ合うことができないのは辛いものです・・・」  
「ふーんそうか、分かった。それなら茉莉花の代わりに私がお相手致そう」  
「はあ!?桐矢殿!?」  
巴は自分の胸元をはだけ、禎明によく見えるように側に寄り添った。  
 
「(噂では聞いていたが、これは何とも豊かな・・・い、いかん!)な、何を言われるのか桐矢殿」  
「茉莉花が何もしてくれないから、溜まってるんだろ?」  
「ち、違う!溜まってなんか・・・」  
「嘘をつけ、お前さんのそこ、膨らんで苦しそうだぞ」  
「ああっ・・・」  
 
禎明の股間は巴の胸元を間近で見たことで、大きな膨らみを形成していた。  
 
「ほら・・・触りたいんだろ・・・ここ」  
「ち、違う。私はあなたには何も・・・」  
「何も魅力を感じないって言うのか?ほら、女を教えてやるから、その手をこっちへ持って来い!」  
「ああっ!桐矢殿っ!」  
 
巴は禎明の両手を強引に胸元へ寄せ、着物の上から二つの乳を鷲掴みするようにさせた。  
 
「あっ・・・どうだ?柔らかいだろ?これが・・・女だ・・・」  
「(私の指が全て乳にめり込んでゆく・・・乳というのは、こんなにも柔らかいのか・・・)」  
「さあ、そのままゆっくり揉んでみな・・・」  
禎明は最初躊躇していたものの、その柔らかさに我を忘れ、巴の言われるがままに乳を揉んでみた。  
 
「ああっ・・・いいぞ・・・その感じだ・・・」  
「(桐矢殿が悶えている・・・気持ちいいのか・・・?)」  
「な、なかなか上手いじゃないか、鷹司・・・殿・・・」  
巴は禎明の手で大きな乳を揉まれ、酒を飲んだときのように頬が少し紅潮してきた。  
 
「ふ、ふう・・・こ、今度は直に揉んでみるか・・?」  
 
巴は着ていた着物を肩からするっと下ろし、大きな乳を禎明の前にさらした。  
「き、桐矢殿!」  
「さあよく見ろ・・・乳の先が膨らんでるだろ・・・?これは、女が感じている合図なんだ・・・」  
「(な、なんてことだ・・・桐矢殿の乳の小さな突起が・・・堅くなって・・・)」  
「お前の指で、そこをつまんでみろ・・・」  
「こ、こうですか・・・?」  
 
禎明は恐る恐る乳の先端を指でつまむと、巴はびくっと身体を震わせた。  
 
「あふんっ・・・!」  
「し、失礼!!痛くはなかったですか?」  
「い、いいぞ・・・も、もっと強く・・・」  
「もっと強く・・・ですか・・・?」  
「ああ・・・頼む・・・」  
 
禎明は言われるがままに巴の乳をさらに攻め込んだ。  
 
「ああん、いいっ・・・もっと激しく・・・」  
「(す、凄いっ・・・乳だけでこんなに感じているとは・・・)」  
「はあ、はあ・・・どうした・・・?もっと強引に・・・」  
「で、では。す、吸ってもいいですか・・・桐矢殿・・・?」  
「ええっ!?べ、別に構わないぞ・・・来いよ・・・」  
 
「ちゅうううっ・・・」禎明は堅く勃起した先端をまるで赤子のように吸い付いた。  
「いやぁああん・・・!き、気持ちいい・・・!」  
「こりこりして・・・舌が喜んでます・・・」  
「ああんいいわ・・・も、もっとして!」  
「桐矢殿がこんなにも大胆な方とは・・・意外でした・・・」  
「ば、馬鹿っ、そんなこと・・・ない・・・」  
 
巴はその男勝りな性格と剣術の高さから恐れられ、近寄る男もおらず、さらに三峯家を守る立場で日々悶々としていた分、今日は女である巴を禎明の前にさらけ出した。  
 
「さ、さあ次はここだ・・・」巴はくるっと回り、禎明に背中を向けた。  
「う、後ろ向きになって何をするのですか・・・?」  
「こうだ・・・」  
「え、ええっ!?」  
 
巴は今度は着物の下を後からぺろんとめくり、お尻を禎明の前にさらけだした。  
着物の下は当然なにも穿いておらず、桃のように大きく真っ白な尻であった。  
 
「桐矢殿!し、尻をどうするのですか!」  
「ほら・・・乳と同じように・・・こ、こっちも・・・触ってくれないか」  
「(な、なんて美しい・・・乳とはまた違ったいやらしさ・・・)は、はい・・・」  
 
禎明は先程の乳と同様、両手で巴の尻に触れた。  
「ああん・・・いいわ・・・もっと触って・・・」  
「は、はい・・・」  
「た、鷹司殿・・・結構・・・上手いではないか・・・」  
「そ、そんなこと・・・桐矢殿の尻、すべすべして私も気持ちいいです・・・」  
「うふぅん・・・も、もっとぉ・・・」  
 
禎明が桃のように瑞々しい尻を両手でまさぐっていると、偶然に指の一部が巴の大事なところをかすった。  
 
「(ビクン!)あ、ああっ!!!」  
「す、すみません!桐矢殿大丈夫ですか!?」  
「だ、大丈夫だ・・・そ、そこ・・・指でもっと・・・触ってほしい・・・」  
「えっ・・・いいのですか・・・桐矢殿の大事な・・・」  
「い、いいんだ・・・指で・・・なぞってくれないか」  
 
巴は四つん這いになり尻を禎明に突き出すと、巴の大事な部分があらわになった。外からの陽射しで、うっすら光っているのが禎明には分かった。  
 
「おやっ桐矢殿・・・濡れてます・・・いやらしい水が・・・あふれ出てるようです・・・」  
「ば、馬鹿っ!そんなにじっくり見るな!は、早く!」  
「は、はい・・・」  
「(ビクビクッ!)あ、あああーーーん!!!」  
「きっ、桐矢殿!こ、声が大きいです!!!」  
 
そうなのだ。ここは町外れの小屋とはいえ、近くに民家などもあるため大きな声を出すとまる聞こえなのだ。  
 
「す、すまぬ・・・つい気持ちよくて・・・」  
「そんなに良いのですか?私の指が?」  
「あ、ああ・・・鷹司殿の指が私を狂わせる・・・」  
「こ、今度はこれでなぞっても・・・いいですか?」  
「これとは、な、何だ・・・?、そ、それはっ!」巴が後を振り返ると、禎明はいつの間にか穿いていたズボンを下ろし、そそり立った自分自身を取り出していた。  
 
「(・・・す、凄い・・・真っ赤になって・・・あんなに大きく反り返って・・・)」巴は男の怒張したものを見てさらに紅潮した。  
「いいですか・・・もう私我慢できないんです・・・彼女と逢瀬を続けてもう数ヶ月も私のものが音沙汰なしで・・・」  
「数ヶ月も我慢をして・・・そ、それは大変だったであろう・・・ああ、いいぞ・・・私が満足・・・させてやるよ・・・」  
「で、では桐矢殿・・・参ります・・・」  
 
禎明は巴の濡れた割れ目に禎明の男自身を突入させた。  
 
あああーーーーーーーん・・・は、入ってくるぅーーー!す、凄いいーーーん!!!」  
「き、桐矢殿!い、いかがですか私のここは?」  
「い、いいっ・・・!硬くて・・・とても熱くて・・・ど、どうだ鷹司殿・・・気持ち・・・いいか?」  
「は、はいっ!桐矢殿の中もとても熱くて気持ちいいです・・・」  
「さ、さあ動いて・・・下され・・・鷹司・・・との・・・」  
「は、はいっ!い、行きます!」  
 
禎明は巴の尻を両手で掴みながら前後運動を始め、巴もそれに合わせて腰を振り出した。  
 
「あん、あん、あん!いい、、いいぞっ鷹司殿っ!」  
「この感触・・・わ、私も気持ちよすぎて・・・すぐにでも・・・達してしまいそうです」  
「だ、駄目っ!も、もっと頑張って鷹司殿っ!わ、私はまだ満足して・・・いないぞっ!」  
「は、はいっ、まだ大丈夫です、いけます!」  
 
禎明の男自身が喜び、かつ巴も禎明の激しい突きにどんどん恍惚の表情に変わっていく。  
二人の行為はそれからも続き、そしてついに禎明にも限界がやってきた。  
 
「き、桐矢殿、わ、私自身、そ、そろそろ果てそうです・・・!」  
「そ、そうか、わ、分かった、い、一緒に果てようぞ・・・!」  
「は、はいっ!で、では桐矢殿、ま、参りますっ!」  
「あああーーーーん!」  
 
ドクドクッ・・・ドクドクッ・・・ドクッ・・・禎明は数か月分の精を巴の中に全て注ぎ込んだ。  
二人は汗だくになった身体を寄せ合い、お互いの温もりを感じながら果てていった。  
 
「はぁ、はぁ・・・どうだ鷹司殿・・・気持ちよかったか・・・?」  
「き、桐矢殿・・・最高でした・・・女というのは・・・こんなにも・・・いいんですね・・・」  
「ま、茉莉花があんな感じじゃ、一生生殺し状態だろうな。茉莉花で満足できないときは・・・い、いつでも・・・私が・・・相手してやっても・・・いいんだぞ・・・」  
「え、えっ桐矢殿・・・いいのですか・・・?」  
「ふ、二人だけの内緒だからな・・・特に茉莉花には・・・」  
「わ、分かりました・・・で、ではまた今度・・・」  
「ああ、いつでも誘って・・・くれよ」  
 
禎明は乱れた服を元に戻し、巴に笑顔を残し鷹司家の館に戻っていった。  
 
「はあ・・・やっぱり男はいいわ・・・鷹司の気持ちが私に向けば、茉莉花に近づくことも減っていくだろう・・・ふう、いい仕事したなっ キリッ」  
 
 
その頃三峯家では・・・  
「新子さーん、また禎明様とうまくいかなかったー」  
「あらーん残念ねー。今日のおデートはどんな感じだったの?」  
「禎明様ったらー、私に寄り添って太もも触ってきたんですよー」  
「あらっ茉莉花ちゃん!ついに二人もそういう関係まで来たのね?そ、それからそれから?」  
「そこで新子さんの言われたとおり禎明さまを押してみたの。そしたら、謝って帰っちゃった・・・」  
「・・・もー茉莉花ちゃーん、そこはあなたが押されたほうがいいのよっ!」  
「えーっ押したらいいのか押されたほうがいいのか、茉莉花分かりませんー」  
 
とまあ相変わらずの天然の茉莉花さんでした・・・  
 
FIN  
 

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