前略 天国のお母さん  
かなこは美少女の仮面をかぶった男に迫られています。  
背中には冷たい壁、横に抜けようにも壁が邪魔して逃れる術が見つかりません。  
蕁麻疹どころかアナフィラキシーショックで死んでしまうかもしれません。  
あ、でもそうなったらお母さんのところに行けるかもしれませんね…  
それも悪くないかもしれません。  
 
「何あっちの世界に行ってんだ。」  
「…えっ?」  
鼻先が触れるほど鞠也の顔が近くにある。  
嗚呼、彼が女の子だったらどんなに幸せなのだろう…  
そんなことを思いながら顔を背ける。  
 
「顔を背けるな。オレを見ろ。」  
おずおずと鞠也の方へ視線をやると麗しい顔で微笑んでいる。  
その表情に緊張が解れていく感覚がした。  
…のだが、胸元でもぞもぞと手が動いている。  
「ちょっ…なんでボタン外してるのよ!」  
「え?何故って?かなこさんの素肌が見たいからですわ☆」  
「(あぁかわえぇなぁー…じゃなくて)わ☆って何よ…ちょっと蕁麻疹出ちゃうからやめてよ!!」  
「直接触れなきゃ出ねぇだろーが。」  
 
そう言うと私の素肌に直接触れることはなく、器用にブラウスのボタンを外していく。  
その指はスラリと長く細い、しかし骨ばっていてとても女の子とは言い難い。  
やっぱり鞠也は男なんだ、と強く思う。  
そして、その男の子に服を脱がされている。  
これから先されることと言えばやはりアレ…なのだろうか…  
思いきり拒否すれば、逃げることは出来るのだろう。  
けれど、何故か身体が動かない。  
初めのころに感じたトキメキは鞠也のことを好きになるってことだったのかな。  
 
「さて…と。」  
そう言って制服のポケットから何かを取り出し、手にはめている。  
「それ…軍手?」  
「あぁ…軍手だ。直接触れると蕁麻疹出てオレ様が萎えるからな。」  
 
鞠也は優しく胸を包み込み、円を描くように揉みしだく。  
想像よりはるかに柔らかい感触に、鞠也の頬が緩んだ。  
 
「お前のデカチチ嫌いじゃないぜ。」  
「んっ…やぁっ…!」  
ゆるりと立ち上がった突起を指で摘む。  
親指と人差し指をこすり合わせるように突起を刺激する。  
「あぁんっ!」  
かなこの背中がしなり、壁にもたれた背中がずるずると落ちる。  
それでも鞠也の手の動きは止まらない。  
親指で突起を弾いたり、コロコロと転がしたりしている。  
軍手のザラザラとした質感や、指先についた滑り止め用のゴムが刺激を倍増させる。  
 
「あっあぁんっ。やぁっ…!」  
「フッ…気持ちいいのか?」  
「ちがっ…うんっ」  
「違わねぇだろ?デカチチしか触ってねぇのに腰揺らしてさぁ?あァ?」  
「やだぁ…」  
「淫乱女。」  
スルリと胸に触れていた手を下に下ろし、かなこの秘部に触れる。  
ショーツ越しなのにジワリと愛液が軍手に染みてくる。  
グッと指を押し当てゆるゆると擦る。  
しばらくその動きを続けると、下の突起が主張を始めた。  
鞠也はソコを執拗に攻め立てる。  
ぐりぐりと捏ねまわし、空いている指をショーツの隙間へ潜らせ秘部へ挿入する。  
 
「んぁっ…!あっん…」  
鞠也は挿入した指を緩く抜き差しを繰り返し、時折グッと深く挿し小刻みに関節を動かす。  
その刺激に合わせるようにかなこが卑猥な声を上げる。  
かなこの声に呼び起されるように、鞠也の下半身が立ち上がる。  
 
「ッチ」  
鞠也は小さく舌打ちをし、かなこの中から指を抜く。  
そしてかなこのショーツを下ろし、自分のスカートを捲り上げる。  
「これからコイツでブチ犯してやる。」  
露わになった鞠也自身を目の当たりにしてかなこはギョッとする。  
「え…無理…」  
「あァ?無理だぁ?オレ様のコイツはどうしてくれんだよ。」  
「自分でシコったらいいと思うよ。」  
「もうお前黙れ。」  
鞠也は素早く避妊具を装着しかなこの秘部に自身を宛がう。  
グッと腰を進めるが、うまく入らない。  
 
「きっつ…」  
「んんぅ…いたぃ…」  
「お前デカチチチョモランマのくせに穴はちいせぇんだな」  
「ちがっ…鞠也のがおっきいんだよぉ…」  
「なっ…!」  
サラリと嬉しい一言を言われ、顔が熱くなる。  
「あ、赤くなった。かわいいー」  
「うっせー。黙れって言っただろーがっ。愛らしく立派なオレ様に犯されろ。」  
そう言い放ち強く腰を打ちつけた。  
 
「んぐっ…!いった…」  
「くぅっ…」  
鞠也はフゥっと深く息を吐き「入ったな。」と笑った。  
その表情があまりに綺麗で思わず見とれてしまう。  
「ん?なんだ?オレ様の顔に見とれたか?」  
「ちっ…違うもん!」  
「ふん。まあいいか。いくぞ。」  
鞠也はゆっくりと自身を引き抜き、一気に打ちつける。  
 
「いった…ぃ」  
まだ慣れていないかなこは痛みを訴えるが、鞠也は動きを止めない。  
下手にゆっくりと動くと、かなこの苦痛が長くなってしまうと気遣ってのことだった。  
「ほら…腕回せよ。」  
「え?」  
「痛かったら爪立てていいから。」  
「でっ…でも…」  
「制服なんか買えばいい。気にすんな。」  
おずおずとかなこは鞠也の背中に腕をまわした。  
しばらく緩い動きを続けていると、少しずつかなこの声が変化する。  
徐々に快楽へ変わってきたことを表していた。  
中を掻き回すように腰をグラインドさせグッと深く突く。  
「んぁっ…!」  
「ふっ…良くなってきたか?」  
「ちがっ…」  
「違わねぇだろ?」  
妖艶な笑みを浮かべながら、先ほどとは違い乱暴に抜き差しを繰り返す。  
 
「あ、んっ…んぁっ!あぁん!」  
「淫らな声上げて悦んでんじゃねぇぞっ!」  
「やぁんっ…まりやっ…あぁン!」  
「くっ…はぁっ…かなこっ」  
「まりやぁ…!」  
最奥に打ちつけた瞬間、鞠也が絶頂を迎えた。  
鞠也が放った熱に促され、かなこも達する。  
 
「鞠也…」  
「なんだ?」  
「よくわからないけど、気持ち良かった!」  
「…あぁ。」  
「鞠也制服着たままだったでしょ?女の子に犯されてるって感じがして幸せだった〜☆」  
「あァ?お前なんか蕁麻疹で苦しんで死ね!」  
そう言うと鞠也は軍手を投げ捨て、かなこの頬を包み唇を落とした。  
そのキスは「死ね」と言う割にはとても優しいものだった。  
「ふぇっ…かゆい…」  
いつものように抵抗する言葉は頭には浮かばなかった。  
だって、鞠也が怒った言葉は私の照れ隠しと、少しの本音。  
 
 
前略 天国のお母さん  
普段、私を虫けらのように罵る彼はとても優しい人です。  
もう少しこっちの世界で楽しく生きていこうと思います。  
 

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