「んっ…や、あァ…っだ、め…っ」  
鞠也の白く細い手はかなこの下腹部に伸び、舌は胸の小さな突起を這う。  
「何が駄目なんだ…?こんなにして…卑らしいヤツだな、お前は」  
「あっ…あァぁっ、だ…てここ、寮…ぁんっ」  
学生寮の壁は薄い。はっきりとまでは聞こえないにせよ、音は響く。隣の部屋では学園生活を共にする友人達がすやすやと寝息を立てている頃だろう。  
「だったら、声出さなきゃ良いだろ…?」  
鞠也がわざと発てる卑らしい音に、かなこは堪らなく羞恥を覚える。もし、友人達が起きていたら…そう思うと気が気ではない。  
「んぁ、も…意地悪っ…あっ、ああぁぁァっ」  
急に秘部を強く擦られ、かなこのそこから蜜が溢れた。  
「誰が意地悪だ、こんなにイイ事してもらってる癖に…良く言うぜ」  
「はぁ…っもぉ…っ!」  
息を切らし横たわるかなこの髪の毛を、鞠也は無理矢理引っ張る。目前には大きく反り起つ鞠也自身。  
 
「…!?な…っ」  
「お前だけイイ思い出来ると思うなよ?巧く出来たら、褒美をやる」  
何をされるかと思えば、鞠也のそれを舐めろと言うのだ。  
「…っやだ…下手だもん」  
以前奉仕した時、面と向かって「下手」と言われたので、もう二度とするものか、とかなこは心に固く誓っていた。  
「こうすりゃ出来るだろ?」  
鞠也が手に取ったのは、午後のティータイムに使ったホイップクリーム。  
「何、して…?」  
「舐めろよ。お前の好きな菓子だぜ?」  
促されるが、かなこは拒んだ。  
「やだ…っこんなの、出来な…」  
「出来ねぇ訳無いだろ?いつも飴を舐めるように、舐めれば良い」  
「そんな…っ」  
更に拒むと、顔を近付けられ、強制された。仕方なく、かなこは反り起つソレの亀頭を舌で舐め始めた。  
普段は甘く美味しい筈のホイップクリームは苦く、ビターに変わっていった。  
 
「はぁ…っ、今日はヤケに巧いな…?」  
「ん…はぁっ…」  
先走りとクリームとかなこの唾液が入り混じり、ソファはすっかり汚れてしまっている。  
そろそろ達して貰わねば困る、と思ったかなこは、亀頭を強く吸い上げ、強くしごいた。  
「ん…っはぁ…っ」  
鞠也が液を放つと、かなこはソレを上手く飲み込み、顔に浴びずに済んだ。  
「…ヨかっ、た…?」  
恐る恐る訊くと、鞠也は小さく微笑んで言った。  
「ああ。凄ぇヨかったぜ?約束の褒美をやらなきゃな…」  
「…クリームなら…当分要らないからね…?」  
苦笑を交ぜつつ言う。相当懲りたらしい。  
「今、お前が一番欲しいモノやるよ」  
「!ちょっ、ま…」  
かなこの言葉を遮るように、鞠也は彼女の腰を性急に引き寄せた。  
 
先程までの行為ですっかり濡れたかなこの秘部に、鞠也の欲望がギシギシと音を発てて侵入する。何度しても慣れないこの行為に、かなこの瞳からは涙が溢れる。  
「っ痛…ぁ、あァ…ふ…っ」  
「は…平気か…?」  
いつだって鞠也はかなこを気遣う事を忘れない。普段は人を虫けらよりもひどく扱うくせに――その気遣いがあるから、かなこは痛みに耐えられるのだ。  
「ひぁ…ン、まりっ…やぁあッ」  
「かなこ…ッ動くぞ…?」  
「…うっ…ン、ふぁっあァァ…っ」  
鞠也の首に腕を回し、必死に痛みに耐える。それも段々快楽に変わって行き、隣りの寮生の事など気にも留めずひたすら喘ぎ続けるかなこ。  
「ァッ、あぁぁ…っや、だめ…そ…なおくぅ…っあンっ」  
「かなこ…イイか…?」  
「ふぁあッ…ィィ…よぉ…ンぁ…あっ」  
その言葉を聞き、鞠也の動きはより速く、強くかなこを打ち付ける。  
そして、鞠也が最奥に打ち付けた瞬間、  
「ひゃぁッ、まりや…ッイっちゃう…ン、あぁァあッ!」  
「んっ、ぁ…かなこ…ッ」  
二人は同時に快楽の証を放った。  
 
 

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