どうして、こんなことになったんだろう?
繋がれた手足が痛い。部屋が薄暗いから見えないし、いったいどれくらいの間、こうしていたのか分からない。
気づいたらこのベット・・・・・・とても柔らかいベットにトランクス一枚で大の字に拘束されていた。
この体勢はなんだかとても恥ずかしいけど、何で鎖に繋がれているんだ?
何があったんだろう? たしか、僕と絢子さんは映画を見に来ていたはずなのに――!!
そ、そうだよ、絢子さんは何所に居るんだ? どうして見当たらないの?
もしかして僕が今、こうなっているのも絢子さん恨んでいる誰かが・・・?
「護・・・気づいた?」
「――!! あ、絢子さん!?」
当然の呼びかけに驚いて、一瞬起き上がろうとしたけど、鎖に繋がれているから頭を上げただけだった。
そして、その声が聞き間違えようのない、絢子さんの声だということに気づいた。
「絢子さん、大丈夫ですか? いったい何があったんです? 何かされてませんか!?」
「大丈夫よ、護。 何もされていないし、怪我もしていないわ」
絢子さんが近づいてくる気配を感じる。っと、唐突に、ベット横のヘッドライト(暗くて気づかなかったが)に光が点った。
僕は、久しく見る明かりに目が眩んでしまい、目を開けることが出来なかった。
「安心して、護。私が貴方をここに連れてきたんだから」
僕はその言葉に驚くとともに、ようやく慣れてきた瞼をこじ開けた。
・・・女神がそこに立っていた。下着姿で、とても美しく、とてもいやらしい女神が。
その女神の秘所を覆っている部分の布は、何故か濡れていて、形をくっきりと見せていた。