三学期も終わりに近づき、受験も後は結果待ちという状態で気分転換もかねて武田は久しぶりに部活へ顔を出した。
その帰り道、玖我なつきが歩いているのを発見した。
真っ赤になって硬直する武田に一緒に歩いていた楯がいきなり『忘れ物をした』と言いだし、
「主将、応援してますから」
と言い残し来た道を引き返した。
「お、お、お、俺は、べ、べ、別に」
どもっている間に楯の姿は見えなくなり、振り返るとなつきの姿も見えなかった。
武田は慌ててなつきを探して走り出した。
なつきの姿を発見したのは森に入って行くところだった。
後をつけた武田が発見したのは下着姿でライダースーツに片足を突っ込んでいるまさにその瞬間だった。
「た、た、た、武田!おまえという奴はっ!」
なつきの叫びに回れ右をして武田は慌てて弁解した。
「ち、違うんだ、玖我!わざとじゃないんだ、俺はその、挨拶しようと思っただけで!」
なつきはとにかくライダースーツに身を包んだ。
「何をしているさっさといけっ!」
背中を向けたままいつまでもそこにいる武田に怒鳴りつけ、
「わたしは行くからな」
とバイクにまたがりエンジンをかけると武田は慌てて振り返った。
後数日で武田はこの学園を卒業する。
既に一度は玉砕した身であるが、武田は勇気を出してなつきに告白した。
「俺はおまえが好きだーーー!!!」
真っ赤な顔で叫ぶ武田になつきも走り去ろうとするのをやめ、真剣な目を向けた。
顔を合わせるといつも武田は舞い上がり、なつきも動揺してしまうため、ちゃんと話したことはほとんどない。
「ありがとう、だがわたしはおまえの気持ちに応えられそうにない。おまえの気持ちはわかっていたが、そのせいでちゃんとおまえと向き合うことができなくて申し訳なく思う」
「会長のことが好きなのか?」
「静留のことは一番大切な友達だと思っているが、わたしはまだ、恋とか愛とかよくわからない」
「じゃあ、俺と試してみないかっ、玖珂!?」
よくわからない論法を振りかざす必死なその姿になつきは軽く笑って冗談を言った。
「それもいいかもな」
が、今の武田に冗談は通じなかった。
「玖我ーーー!!!」
感極まった様子で叫ぶとなつきに飛びつき、その勢いのままキスした。
「な、な、何をする!」
武田を押し返した反動でバイクから転がり落ちて、唇を拭う。
「俺と恋愛するんだ、玖我!!」
にじり寄ってくる武田に後ずさりするが、すぐに木に当たって止まってしまった。
「玖我、いや、な、な、なつき!!好きだー!好きだー!好きだー!」
「恥ずかしい奴だな、おまえはっ!」
両手をなつきの後ろの木において鼻息荒くなつきを見た。
「頼む、玖我。俺を哀れだと思って!」
断ったら化けて出てきそうなその姿になつきは思わず、叫んでいた。
「し、仕方ない奴だなおまえは!今日だけだからなっ!」
その言葉に武田のなけなしの理性は微塵もなく吹き飛び、本能に任せて突き進んだ。
ライダースーツのファスナーを一気におろし、高そうなブラに包まれた形のいいバストにむしゃぶりついた。
「馬鹿、この下着高いんだぞっ!」
見当はずれのなつきの抗議も聞こえている様子はなく、仕方なくなつきは自分でホックを外すことにした。
若干上体を反らすなつきにますます武田は興奮してあらわになったピンクの乳首にもの凄い勢いで吸い付いた。
「くぅっ!」
なつきは感電したように体を震わせ声を漏らす。
しつこいまでの愛撫の後、ライダースーツの中に手を差し入れ、下腹部を撫で、
「玖我、それでだな、そろそろこっちを!」
と、雰囲気をぶち壊す発言をした。
「お、おまえもうちょっと言い方を考えろっ!」
流されかけていた意識もすっかり戻り、胸を両手で覆った。
「こちらを見せて下さい、お願いします」
なつきの言葉をどうとったのか、丁寧に言い直す武田にあきれ果てて、なつきは仕方なくライダースーツを脱いだ。
「うおぉーーーー!」
完全に人間性を捨て去り、武田はなつきの秘所に襲いかかり、驚くべき早業で最後の一枚を取り去った。
そのまま顔を埋めて飢えたハイエナのようになつきの秘所をなめ回し、舌を突っ込んだ。
「あぁっ!」
執拗な愛撫になつきの秘所からも蜜が溢れてくると、武田は身を起こし、真上を向いたモノを出すとなつきを一気に貫いた。
「くぅっ!!!どこに入れるんだ、貴様はっ!」
「えぇっ!?」
位置を合わせなかった結果、武田は後ろの穴に突っ込んでいた。
「す、すまん玖我!」
「あぁっ!」
慌てて引き抜くとその刺激になつきは再び声を上げた。
「こ、今度こそ、行くぞっ!」
手で場所を合わせて腰を進めると抵抗があり、上手く入らない。
「さっきの方が入りやすかったけど、本当にこっちでいいのか?」
葱やら浣腸やらで広がりやすくなった後ろと違い、前はまだ誰のモノも受け入れたことがなく、きついのは仕方なかった。
「くぅっ!いいんだ、馬鹿者めっ!」
苦痛に顔を歪めながらも、いつもの調子でなつきは怒鳴りつける。
先端だけを出し入れしていると少しずつ奥まで入っていった。
やがて全体が飲み込まれる頃には武田の限界は近かった。
段々と苦痛は薄れていったけれど、その分どうしようもない違和感が感じられるようになっていた。
「ん、……くぅ……あぁ……」
野生の獣のごとき動きになつきは思わず声を漏らす。
「行くぞ、玖我!好きだ、好きだ、好きだぁーーー!」
「中に出すなぁーーー!」
なつきの言葉にかろうじて引き抜いた瞬間に白濁がこぼれ出した。
引き抜いた反動でなつきの下腹部から顔、髪に至るまで盛大に飛び散った。
「武田ーーー!」
なつきの叫びが夜の学園に木霊していった…………