場所はまだ日本。舞衣が落ち込んで荒んでいた頃。  
       (中略)  
「気がつくと皆の歓声の中に巧海と晶は立っていた。  
「あはは、どうしよう晶くん」  
「こ、婚約… 結婚、ああっ、巧海っ、どうしたらいいんだ、そもそもこの服は…」  
 
「ウェディングドレス、良く似合っているよ、晶君」  
「な…バ、バカ!」  
奥崎晶は着なれないスカートに居心地悪そうに鴇羽巧海の側にたたずんでいた。  
曇りの無い巧海の目に見つめられて思わず晶は頬を染める。  
皆の歓声が響く中、二人はそのまま抱き合った。  
ドレスからむきだしになった滑らかな背中に巧海の手が伸び、  
きつく抱きしめる。晶の口からわずかに甘い声が漏れた。  
 
晶君、目を閉じて手を出して。君に渡したいものがあるんだ。」  
「巧海…。」  
 
お色直しのために控え室に戻った晶に拓海は静かに告げた。  
ごくりと唾を飲みこんだ後、晶はゆっくりと目を閉じる。  
白い手袋に包まれた小さな手を拓海が取る。そして晶は小さな金属音を聞いた。  
 
「拓海…!これは…なんだよ!」  
「なにって手錠だよ。見たこと無いの?晶君。」  
「拓海ぃ!てめえ、ふざけるのもいいかげ…。」  
 
喜びと期待が大きかっただけに、晶の落胆は激しかった。  
勝気な眉が吊りあがり、晶の頬が見る見る赤く染まる。  
だが、掴みかかろうとした晶を手錠の鎖を使って拓海は簡単にいなした。  
 
「やめてよね。本気でやったら晶君が僕にかなうわけ無いじゃないか。」  
 
「な…。」  
 
鍛えぬいた忍びの技を軽々とあしらわれた事に晶は驚愕していた。  
その隙に巧海は晶の腕を後ろにひねり上げる。  
ウエディングドレスの開いた胸元に無遠慮に巧海の手が突っ込まれた。  
 
「な…何すんだよ!やめろ!」  
「クス、いつもサラシでつぶしていたにしては、意外としっかりした手触りだね。」  
「ア…アウ…離せよ!」  
 
小ぶりだが形の良い晶の乳房を食い込むように巧海の指が掴んでいた。  
そのまま乱暴にこねていく。指に力をこめると柔らかな肉が指の間から溢れる。  
乱暴な愛撫による痛みに晶は思わず顔をしかめた。巧海の手がふと止まった。  
なぞるように指が乳首を刺激していく。晶ののどから低いうめきが漏れた。  
 
「アレ…晶君、気持ち良かった?乳首立ってるよ。」  
 
「た…巧海ぃ…どうして、こんな…。」  
「だって…晶君は忍者なんでしょ。忍者は主君に絶対服従だよね。」  
「俺は…俺はお前を信じて…」  
 
晶の言葉は最後まで続かなかった。瞳に見る見る涙が溢れていく。  
信じていたのに…。悲しみと悔しさに漏れそうになる嗚咽をかろうじて飲みこむ。  
突然控え室に鋭い金属音が響いた。晶が引き千切った手錠の鎖の音だった。  
 
「俺は…俺はおまえをおおおおおお!」  
 
白いドレスが流れるように部屋の隅へ飛んだ。それはしばらく肩を震わせたまま…。  
振りかえると巧海へ向けて踊りかかった。  
 
「信じて…うああああああああ!」  
晶の腕はついに巧海に届くことは無かった。突然地面から湧き出した触手が晶を捕らえたからだった。  
 
「なんだよ!どういうことだよこれ!あんたは執行部の…!」  
「ごめんね。ごめんね。奥崎君。でも舞衣ちゃんが…、舞衣ちゃんが…。  
 『お前を許さない。』って、『遥ちゃんを消してやる』ってだから、私…。」  
 
いつの間に控え室にいたのか部屋の隅に菊川雪之が怯えたような目で立っていた。  
雪之の足元から伸びた触手が晶を部屋の真中に大の字で立つように戒めていた。  
いくら身をよじっても触手は離れようとしない。  
 
「ありがとう。雪之さん。お姉ちゃんが頼んでくれたんだね。」  
 
舞衣の名を聞くとびくりと雪之が身をすくませる。  
匿名のメールに踊らされて雪之が舞衣を狙ったことを舞衣は許していなかった。  
『巧海を守り、従うこと』それが舞衣の提示した条件だった。  
 
「じゃあ、早速だけど、その触手で晶君の邪魔なドレスを脱がせてくれる?」  
 
「…ダイアナ!」  
「やめろ!やめろおおおお!」  
 
部屋に布が引き裂かれる音が響く。雪之のチャイルド、『ダイアナ』の触手だ。  
晶の体にからみつくと次々とウェディングドレスを引き裂いていく。  
ドレスにも負けない晶の白い肌が徐々に露わになっていった。  
 
「やめろおおおお!やめてくれよおおおおお!」  
 
四肢を縛り上げられて晶はただ哀願することしかできない。。  
泣きながら必死に身をかがめようとするがダイアナはそれを許さなかった。  
 
「ありがとう。雪之さん。もうそのくらいでもういいです。」  
 
巧海の制止が入る。既にウェディンドレスはボロボロに引き裂かれ、  
申し訳程度に晶の体に巻きついていた。スパッツだけが晶の引き締まった体を隠している。  
 
「どうしたの晶君。びっくりした?いつもの晶君らしくないよ。」  
 
微笑みながら巧海が尋ねる。泣き疲れた晶はただすすり泣くだけだ。  
 
「じゃあ、そろそろ本番に行こうか。」  
 
信じられないようなものを見るといった目で晶が巧海の顔を見つめる。  
触手に力がこもり晶が恐怖に短い悲鳴を上げる。  
両足に絡みついた触手がゆっくりと両側に広がり上に上がっていった。  
晶は必死に足を閉じようと力をこめるが太ももはゆっくりと開かれていく。  
 
「晶君スゴイ格好だね。」    「見るな…見るんじゃねえよ…!」  
 
巧海の目の前で足を開いた屈辱的な格好のまま晶は吊り下げられていた。  
巧海の手が晶の股間に伸びスパッツ越しに秘所をゆっくりとさする。  
それを何度も繰り返してから手を離す。巧海の指ににじみ出たものが糸を引いた。  
 
「濡れちゃったんだね。」  
「違う!それは汗だ!蒸れただけだ!」  
「たしかめてあげる」  
 
巧海は晶の細い足を抱え込むとスパッツ越しに晶の秘所に顔をうずめた。  
鼻から匂いを吸いこみ、足の付け根に舌をはわせる。  
晶は恥辱に顔を背け、歯を食いしばってそれに耐えた。  
抱えこまれて突っ張った足が小刻みに震えていた。  
巧海の手がスパッツを引き裂いていく。  
隠すものが無くなった秘所が巧海の目の前にさらされる。  
白い肌にわずかな黒い茂み。その下に薄紅色の襞が呼吸に合わせて息づいていた。  
 
「もう、勘弁してくれ…。」  
 
巧海の指が襞を掻き分け晶の中に入る。そこから溢れた雫が太ももまで濡らしていた  
濡れた音を立てて何度も指が晶の中を往復する。そのたびに晶の体がのけぞった。  
 
「こんなの嫌だよ。巧海…お願いだから、もっと優しくしてくれよ…。」  
「こんなに濡らして、良かったんでしょ?晶君は素直じゃ無いなあ。」  
 
巧海が晶の目の前で濡れた指を開く、晶から流れ出たものが幾筋も糸を引いた。  
そのまま手を下にやるとズボンから巧海が自分の物を取り出した。  
童顔には似合わない隆々としたそれがあてがわれるのを晶は震えながら見つめていた。  
「ちょっと、待てよ。ホントにするのかよ。オレ…俺初めてで…。」  
「大丈夫。痛いのは初めだけだから。」  
「待て!待てってば!嫌アアアアアアアア!」  
 
晶の悲鳴に思わず雪之が顔を背ける。体を押し割って中に入ってくる感覚に晶は震えた。  
 
「ゴメンね…ゴメンね…。」  
 
晶の背がのけぞる。抱えこまれた丸い尻に何度も巧海が腰を打ち付けていた。  
その度に晶の悲鳴が上がる。痛みに力をこめるほど晶の秘所は巧海を包み込んだ。  
 
巧海の腰が円を描き、中を掻き回される感覚が晶を責める。手を握り締め、それに耐える。  
 
「あ!ああ!うああ!巧海!巧海いいいいい!」  
「晶君は最高だよ!晶君も良いんだね!」  
 
何度も何度も腰が打ちつけられ肉のぶつかる音が部屋に響いた。  
晶の声に甘いものが混じり、二人は快楽は絶頂を迎えた。  
 
「あれは…?」  
 
雪之の傍らに浮かぶ鏡の中に教会の外の景色が写し出される。  
巧海の傍らで幸せそうに微笑む自分の姿。『ダイアナ』が皆に見せている幻。  
それを呆然と眺めると晶は気を失った。  
 

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