「フフフ…一人きりでずっと不安だったのでしょう?  
 これからは安心ですわ。貴方のそばにはいつも主がいらっしゃいます。」  
 
尼僧の姿のまま十字架にかけられ、結城奈緒は悔しそうに表情を歪めた。  
だが、どんなに叫んでみても教会の地下では外に声は届かない。  
Xの形に組まれた木製の十字架は端に金属の輪がつけられ、  
奈緒の四肢をしっかりと戒めている。  
 
解こうともがく奈緒の姿を傍らで同じく尼僧の姿の真田紫子が眺めている。  
一児の母となりはかなげな印象に女らしい色気と自信が加わっていた。  
穏やかな優しい表情の中、目だけが何か無気味な光を放っている。  
 
「奈緒さん、最近不順異性交友が目立ちますね。  
 そこまではまあ、どうという事も無いのですが。  
 石上先生に手を出したのは頂けませんわね。」  
 
「ち…ちょっとお小遣いをもらおうとしただけじゃん!」  
「主は仰られました。天国へ続く門は狭く厳しいと。  
 私が貴方を教育しなおしてあげましょう。」  
 
紫子の手が奈緒の腰に回された。そのまますべすべした丸い尻を掴む。  
柔らかな布地は奈緒の均整の取れた体の線を余すところ無く示していた。  
優しく尻の肉をもみほぐす。同性による愛撫に奈緒は嫌悪の表情を示した。  
 
「なんて柔らかいんでしょう。学さんもこうしたのかしら?」  
「やめろ!触るなよ!触らせるわけ無いじゃん!それじゃ負けなんだよ!」  
 
奈緒の頬が紫子によって掴まれる。柔らかな頬の肉に指が食い込んでいく。  
微笑んだ表情のまま紫子が奈緒の耳に口を寄せ低い声でささやいた。  
 
「口の聞き方がなっていませんね。  
 主に仕えるものとして自覚を持って頂かないと。」  
「な…………。」  
 
冷たい瞳が奈緒の目をのぞきこむ。そのまま手の力のみが強まっていく。  
奈緒の目に涙がにじむのを見るとようやく紫子は手を離した。  
 
「ごめんなさい…ねえ、反省いたしました。そろそろ許してください…。」  
 
鼻をすすり上げると奈緒がおそろおそる切り出した。  
紫子の尋常ではない様子に不安を感じたのか、顔が若干蒼ざめている。  
紫子が笑顔でぽんと手を叩く。怪訝な表情の奈緒。  
まるで聞こえなかったかのように紫子は別の話題を切り出した。  
 
「そうそうお友達を呼んでいるんですよ。  
 あなたのことを相談したらぜひ力になりたいって。」  
 
「え……友達?」  
「よろしくお願いします。」  
 
状況が飲みこめず呆けたような表情の奈緒の前に、やはり尼僧姿の一人の少女が現れた。  
 
「深優…どうして…?」  
「これからアリッサお嬢様も思春期を迎えます。  
 その際の人間のデータを私は知りません。  
 シスターに相談したところ良い素材があると。」  
「奈緒さんは快く承諾してくれましたわ。」  
 
あっけに取られる奈緒の前で深優の左腕が刃に変わる。  
一振りすると奈緒の服に縦に一筋の切れ目が入り音も無く服の前が両脇に開かれた。  
切り裂かれた可愛らしい下着が石の床に落ち微かな音を立てる。  
露わにされた白い肌が明かりに照らし出された。  
 
「まあ、なんてきれいな肌。若いって良いですわね。  
 では深優さん。ボロボロになるまで調べ尽くしてください。」  
「程よく育っているようですね。これなら申し分ありません。」  
 
深優の手が膨らみかけた奈緒の乳房をこねる。  
柔らかな脂肪に指が食いこむ。乱暴な手の動きに奈緒は顔をしかめた。  
 
「ちょっと深優。一緒になってないで助けてよ。」  
「申し訳ありません。  
 しかし、アリッサお嬢様に関する事項は  
 全ての責務に優先されます。」  
 
深優の手は執拗に奈緒の乳房を玩んだ。奈緒の息が荒くなり、頬が赤く染まる。  
勝手に体をいじられる悔しさに涙をにじませながら奈緒は耐えた。  
すでに硬く隆起した乳首をつまむと奈緒は思わず声をあげた。  
 
深優の手が下に伸び、そのまま何の準備も無いまま奈緒の秘所をまさぐっていた。  
悔しさに涙をにじませながらも奈緒は何もすることができない。  
 
「いったああああああ!」  
「失礼します。何本かサンプルを採取させていただきます。」  
 
深優の手に何本かの陰毛が握られていた。手が再び秘所に伸びる  
轢きぬかれる度に奈緒の体は反り返り、悲痛な悲鳴が石壁に響いた。  
 
「さて、いよいよ本番ですよ。奈緒さん。」  
 
奈緒の悲しげなすすり泣きの中で紫子の声は場違いに明るかった。  
手には神の立ち姿をかたどった像を握り締めている。  
感の良い奈緒はその意味がわかってしまった。  
怯えたような表情で思わず息を呑む。  
 
「まさか…まさか…。」  
「貴方の中の汚れをこれで掻き出してあげましょう。」  
「よろしいのですか?76.4%の確立で  
 裂傷を引き起こすと思われますが…。」  
「本気なの…ねえ…やめてよ…」  
 
不気味に微笑んだまま紫子が神の像をゆっくりと舐めあげていく。  
恐怖に目を見開いたまま奈緒はどうしてもそれから目を離すことができなかった。  
紫子が見せつけるようにゆっくりと奈緒の秘所に像をあてがう。  
必死に身をよじるが戒められた体はそれから逃れることはできない。  
像の頭を押しつけると襞が柔らかく形を変えた。  
 
「恐れてはいけません。受け入れるのです。」  
「やめて…怖いよ…ママ…ママ…」  
 
目を離すこともできず奈緒はそれが体内に侵入するのをただ見つめ続けた。  
 
大きさと形こそ張り型に近かったがもともとそのようには作られていない。  
像のあちこちの部分が引っかかり奈緒の太ももにいくつもの赤い筋が流れた。  
秘所から湿った音を立てながら背が反り返り奈緒は悲鳴を上げつづけた。  
 
「うああああああああああああああ!」  
「あらあら、引っかかってしまいました。  
 どうしましょう…。こうひねってと…。」  
「ひぎゃああああああああああああ!」  
 
紫子は躊躇無く動かしつづける。血と粘液が混ざり合いくぐもるような音が響く。  
 
「誰か…誰か…助けてよ…。」  
「残念ですが、その確率は0.3%です。  
 そもそも授業に欠席が目立つ貴方の不在を  
  いぶかしむものは誰もいないでしょう。」  
 
奈緒の苦悶を見つめながら表情一つ変えずに深優が答える。  
歯を食いしばりながら恨めしげに深優を見上げた。  
 
「クソ…アタシは…絶対に負けない……。」  
「良いですわ。貴方が主のもとに召されるまでかわいがってあげましょう。」  
「ちくしょう、ち…く……あああああああああああああ」  
 
どれだけの時が立ったのか開放された奈緒は太ももを赤く染めながら荒い息をついた。  
傷の手当てをすると奈緒を磔にしたまま紫子と深優は去っていった。  
明かりが落ち、闇が奈緒の傷ついたからだを包み込む。  
彼らの言うとおリ助けが来る当ては無い。  
誰もいない真っ暗な地下室で奈緒は孤独と悲しみにすすり泣いた。  
 
「アタシは…アタシは…ただ…。」  
 
涙が次から次へと溢れた。  
 

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