「37.9度か。参ったなぁ・・・」  
 
体温計を眺めながら神崎黎人は小さく呟いた。  
 
卒業式後、彼は寮を出て神崎の自宅へと戻っていた。  
今は近くの大学に入学しアルバイトをしながらそれなりの生活を送っている。  
翌日に命と二人きりで久しぶりに遊びに行くのだが、体調を崩し風邪を引いてしまった。  
命が不安がらないように、寝込んでいることは誰にも言っていない。  
 
「久しぶりに命と出かけるんだ。絶対直さなくちゃ」  
 
彼はベッドから起き上がると、薬を飲むためキッチンへと移動した。  
 
「はぁ・・・はぁ・・・もう少し・・・」  
 
熱のせいか足元がおぼつかない。ようやく辿り着くとコップに水を注ぐ。  
その時、玄関のチャイムが鳴った。  
 
「こんな時間に誰だろう」  
 
時計を見ると午後7時くらい。とりあえずコップをテーブルへ置き、彼は玄関へ足を運ぶ。  
 
「はぁい、誰・・・・って!えぇっ!?」  
 
ドアを開けるとそこに一人の少女が立っていた。  
 
「舞衣さん、こんな時間にどうしたんだい?しかも制服で・・・」  
まさか風邪を引いたことがバレたか・・・?  
そんな事を考えていても仕方がないのでひとまず家に入れ舞衣の顔を見ると、様子がおかしい。  
顔はほんのり赤く、目も少しとろんとしている。  
「えへへ♪来ちった!」  
「舞衣さんしっかりして!舞衣さ・・・うわぁっ!」  
「黎人さんだ〜い好き☆」  
彼女が飛び込むように黎人に抱きついてきたため、バランスを崩して床に倒れこんでしまった。  
「痛っ・・・大丈夫かい?」  
黎人が背中から倒れこんだため舞衣が彼の上に覆いかぶさる体勢となり、更に黎人を抱きしめる。  
そして顔を黎人へ近づけ彼の頬を手で軽く撫でた。  
「舞衣さん?」  
「黎人さんは・・・黎人さんはあたしの事嫌いなの?」  
「えっ?」  
よく見ると彼女の目が微かに潤んでいる。黎人は真剣な顔で答えた。  
「そんな事ない・・・僕は初めて会ったときからずっと君の事が・・・」  
「君の事が?」  
意地悪のように舞衣は彼の言葉を繰り返す。  
「君の事が好きだっ」  
「本当!?」  
「勿論っ・・・んっ・・・んんっ!?」  
言い終わる前に黎人は舞衣の唇で口をふさがれてしまった。  
 
彼女の舌が黎人の口内へ侵入していく。息が出来ないほどの濃厚なキスをされ、黎人はやっと  
舞衣の様子がおかしい理由に気づいた。黎人は舞衣の肩を掴み軽く引き離す。  
「んっ・・・・んはぁっ・・・舞衣さんちょっと!」  
「ほぇ?」  
急に行為を止められ、舞衣は不満そうな顔をする。  
「お酒を飲んでいるね。何故そんな事を」  
「あちしはお酒なんか飲んでませ〜ん!」  
「こら、嘘をつかないの。アルコールの匂いがプンプンするじゃないか。とにかく酔いを醒まそう」  
普通ならこんな事する子じゃないし、それに彼女には彼が・・・  
黎人はそう思いながら身体を起こそうとするが舞衣が上に乗っているためなかなか想うように動かない。  
「舞衣さん、ちょっとどいてくれるかな」  
「や〜だ!続きしてくれるまでどかないもん・・・あっ、そうだ!」  
舞衣は怪しい笑みを浮かべると黎人の身体を撫で回し、手を下のほうへ移動させていった。  
「んぁっ・・・何を・・・」  
「黎人さんって結構感じやすいタイプ?続けてくれなきゃこっちにも考えがあるんれすからぁ」  
熱のせいなのか、相手が舞衣だからなのか・・・黎人の身体はかなり敏感になっているようだった。  
手が目的の箇所に辿り着くと、優しくそこを撫で回す。  
 
「ちょっ・・・ダメだって!」  
「もうこんなに感じちゃってるのね♪嬉しいなぁ」  
 
そう言うと舞衣は黎人のズボンの中へ手を入れごそごそと動かし始めた。  
 
「見ーつけた!わぁ、大きい」  
「舞衣さんお願いだからもう・・・」  
「わっかりました。もう我慢できないんですね♪」  
「違ーう!頼むから止めて・・・んんっ!」  
 
再び口をふさがれると同時に黎人のモノはズボンから引き出され舞衣の手に握られる。  
舞衣はそれを上下にゆっくり動かし始めた。  
「んっ!んーっ!」  
必死に彼女を引き離そうとするが、風邪で弱っているのと下半身を攻められているおかげで身体が言うことをきかない。  
次第に舞衣の手の動きが早くなっていくと、黎人はさっきよりも増して喘ぎ始めた。  
 
「あっ・・・あっ・・・ふぁぁっ!」  
「色っぽい声出しちゃってぇ。そいじゃあこれはどうだ!」  
 
キスを止め、顔を黎人の下半身へ移動していく。  
「いただきまーす♪」  
そしてそそり立っているモノの先端を舐めると、一気に咥え込もうとした。  
 
「今だっ!」  
「ふぇっ・・・きゃっ!」  
 
舞衣が黎人の下半身へ移動したため、黎人は先程よりも身体が自由になり力を振り絞って身体を起こす。  
そして舞衣の肩を掴むと今度は逆に彼女を床へ押し倒した。  
 
「黎人さん・・・?」  
「はぁ・・・はぁ・・・ちょっと待ってて」  
黎人は服装を整えるとふらつきながらテーブルにおいてあった水入りコップを持ってくる。  
それは本来彼が薬を飲むために注いだもの。黎人は先程の行為で更に熱が上がったようだった。  
しかし今は自分の体調よりも彼女に正気に戻って欲しい。  
 
「少し乱暴なやり方だけど」  
「えっ・・・?」  
「目を、醒ませー!」  
 
バシャ!っと水が舞衣の顔にかかる。黎人は洗面所からタオルを持ってくると、彼女の身体を起こし顔や髪の毛を優しく拭いてやった。  
 
「目は醒めたかい?」  
「はい・・・」  
「ごめんよ。こうでもしなければ目覚めてくれないと思って」  
「御免なさい・・・でもあたし、ここへは意味があって来たんです」  
「明日って黎人さんの誕生日でしょ?明日は命と遊びに行くって聞いたから、一日早いけど何か美味しい料理作ってあげようと思って。」  
 
そういえば命が言っていたっけ・・・『明日は兄上の誕生日だからお祝いも込めて一生懸命遊ぶぞ!うん!』って。  
幼い頃の記憶があやふやなこともあり彼自身誕生日を気にしたことは殆どない。  
しかし彼が心から想っている人、鴇羽舞衣が自分の誕生日を祝ってくれるのは本当に嬉しかった。  
 
「ありがとう舞衣さん、凄く嬉しいよ。でも何故お酒なんか飲んだの」  
「それは、もうひとつのお願いを実行したかったから・・・」  
「もう一つの願い・・・?」  
「黎人さんと、その、キスとかその後の行為がしたいの・・・」  
 
黎人はまだ彼女が酔っ払っていると思った。  
「舞衣さん・・・何を言って」  
「あたしを抱いてください。お願い!」  
 
「な、何だってー!?」  
 
彼は思わず大声で叫んでしまった。それもそのはず、彼女には大切な人――楯祐一がいるから。  
 
「君には楯祐一という彼氏がいるじゃないか」  
「楯・・・?あんな奴・・・もう知らない!あいつなんかもう大嫌い!」  
「楯君と一体何があったんだい?」  
「あいつ・・・剣道部の部室であんな事・・・うわぁぁぁぁぁん!」  
 
舞衣は突然泣き始めてしまった。黎人は彼女を優しく抱きしめる。  
しばらくして舞衣はその出来事を話し始めた。  
 
「今日は土曜日だけど、剣道部は部活があったんです。私は昼から夕方までバイトがあったから、  
 終わったらちょっと様子を見に行こうと思って―――」  
 
今から一時間ほど前、舞衣はアルバイトを終え急いで学園へと向かっていた。  
「あ〜遅くなっちゃった!祐一まだいるかなぁ・・・」  
時間を気にしながら走っていると、前方から見覚えのある人物が歩いているのが見えた。  
 
「あれ、あの人・・・」  
「ん?あぁ、あんたは玖我の・・・」  
「誰だっけ?」  
「ズコ〜〜〜ッ!」  
 
剣道着を来たその青年は気持ちいいほどに思いっきりコケた。  
 
「武田!風華学園三年剣道部主将の武田将士だよ!」  
「冗談ですよ〜。そういえば何でまだ学園にいるんですか?」  
「それはだな、純粋に剣道がとっても大好きだからだ。け、決して玖我がダブったからとか卒業したら  
 玖我にあえなくなるとか特に深い意味は無い!」  
「そ、そうなんですか・・・」  
 
なつきも色々大変だなと思いつつ、舞衣は武田に楯のことを尋ねた。  
 
「あのぉ、祐一ってもう帰っちゃいました?」  
「あぁ、楯ならまだ練習するといって部室に残っているぞ。」  
「良かった・・・まだいたんだ」  
「俺が一番最後に出たし、戸締りは全部しておくと言っていたから今部室には奴しかいないだろう」  
「ありがとうございました!それじゃ」  
 
舞衣は軽くお辞儀をすると再び風華学園の方へ走っていった。  
「ん?そういえば俺が部室を出る時女の子が外に一人いたような・・・確か中等部の・・・ってもういないじゃん!」  
 
武田の言葉は、舞衣の耳には届いていなかった。  
 
「ふぅ、やっと着いた」  
舞衣が部室の前に辿り着いた頃にはだいぶ空の色が赤くなっていた。  
生徒たちもほとんど下校するか寮に帰り、辺りには人のいる気配がない。  
 
「明かりがついてる。まだいるみたいね」  
ほっとした様子で扉を開けようとすると、中から人の声が聞こえた。  
しかも一人だけでなく、明らかに二人はいる様子だ。  
 
「え・・・ここにはあいつしかいないはず・・・」  
 
疑問に思った舞衣は扉を開けるのを止め気づかれないよう移動する。  
声は剣道部の更衣室から聞こえてきた。  
 
「・・・ねぇ、本当にここでするの?」  
「しょうがないだろ。お互い家に帰れば誰かしらいるんだろうし。大体誘ってきたのはお前の方じゃないか」  
「そうだけど・・・本当に誰も来ない?例えば・・・舞衣さんとか」  
「(え・・・あたし?)」  
 
幸いというべきか更衣室の窓が2センチほど開いていた。舞衣はそこから中をそっと覗き込む。  
 
「(祐一と・・・詩帆ちゃん!?)」  
 
中には楯祐一と彼の幼馴染である宗像詩帆がいた。  
二人とも服装が乱れており、詩帆にいたっては下半身はスカートも脱がされ何もつけていない。  
 
「大丈夫。あいつは今日夕方までずっとバイトらしいからな」  
「本当!?本当に大丈夫?」  
「大丈夫だって・・・詩帆・・・俺、もう我慢できない」  
「ん・・・詩帆も早くおにいちゃんのが欲しい・・・早く入れてぇ・・・」  
 
楯は舞衣が側で見ていることも知らずに詩帆を四つん這いの格好にさせ彼女の腰を掴むと、  
十分潤った詩帆の秘所に昂ったモノを一気に突き入れた。  
 
「あんっ!おにいちゃんのが・・・おにいちゃんのが入ってるよう・・・!」  
「くっ・・・いくぞ詩帆!」  
「きてぇ〜!早く・・・いつもの様にいっぱい突いてぇ〜!」  
 
楯はそれを聞いて最初から激しく腰を動かし始めた。  
 
「ああっ・・・んあっ・・ああん・・・!」  
「詩帆・・・すげえいいよ・・・」  
「んっ!・・・詩帆も!詩帆も凄く気持ちいいよぅ・・・」  
 
先程よりもピストン運動が更に早くなる。詩帆も快感を求めるように自ら腰を振る。  
ありえない光景を目撃し、舞衣は思わず両耳を塞ぎその場にしゃがみ込んでしまった。  
 
「(何で・・・やだ・・・やだよこんなの!)」  
 
更衣室からは二人の淫らな声、そして卑猥な音が聞こえる。  
舞衣は二人に気づかれないよう静かに立ち去った。大粒の涙を流しながら。  
 
「そう・・・そんな事があったの」  
「その後寮に戻ったら命が嬉しそうに明日の準備してて、それを見ていたら頭の中に黎人さんの顔が浮かんで。  
 でもこのまま行ったら絶対断られると思ったから、冷蔵庫に隠してあったお酒を飲んで勢いで行こうと思って・・・」  
「それでここに?」  
「あいつ、最近全然してくれないからおかしいと思ったんです・・・そしたら!」  
「舞衣さん・・・」  
「あいつのアレが、何度も何度も詩帆ちゃんの中を行ったり来たりして、何度も何度も・・・」  
「もういい!・・・・もう言わなくてもいいから・・・ごめんよ舞衣さん」  
 
黎人は更に強く舞衣を抱きしめた。それは楯祐一への怒りと、何故もっと早く気づいてやれなかったのかという自分への怒りのあらわれでもあった。  
 
「何で黎人さんが謝るんですか?黎人さんは何も悪くない・・・」  
「ごめんよ・・・僕がもっと早く気づいていれば!」  
「だって今は学校も違うし、気づかないのはしょうがないです」  
 
確かに舞衣は高校生、黎人は大学生。それにお互い別々の所でアルバイトをしているため殆ど会う機会はなかった。  
今回黎人と顔を合わせたのも実に二週間ぶりだった。  
 
「こうやって抱きしめられてると、凄く落ち着くの・・・ん・・・黎人さんの体、暖かい」  
「それは・・・あっ!」  
黎人は何か思い出したのか急に舞衣から体を離した。舞衣は突然の事に首をかしげる。  
 
「実は風邪を引いてて、若干熱があるんだ」  
「えっ!?」  
「このままだと君に風邪をうつしてしまうかもしれない」  
「大丈夫ですよ!あたし凄く健康な人なんです♪だからお願い・・・」  
「でも・・・」  
 
確かに黎人の顔や体を良く見ると熱っぽさを感じさせるような赤さがあり、呼吸も少し荒い。舞衣は目を閉じると顔を近づけていった。  
「ま、舞衣さん・・・!?」  
 
「うん・・・少し熱っぽいかな」  
舞衣は以前巧海が熱を出した時と同じように自分の額を黎人の額に当てていた。  
 
「舞衣さん、あの・・・」  
「はい?」  
目を開けると当たり前のことだが黎人の顔がすぐ近くにある。彼は耳まで真っ赤になっていた。舞衣は急いで黎人から離れる。  
 
「ごめんなさい!ついいつもの癖で」  
「び、びっくりしたよ。またキスをするのかと・・・」  
「すいません・・・でも実はキスの事あんまり良く覚えてなくて」  
「えぇっ!?」  
 
黎人の頭の中に先程の舞姫大暴走(?)の光景がフラッシュバックされる。  
 
「まさか、全然記憶にないの?」  
「いえ、全部というわけじゃなくて、その・・・黎人さんに押し倒された辺りからはハッキリと覚えてるんですけど。えへへ。」  
「そうか・・・覚えてないのか・・・じゃあ」  
「え?黎人さ・・・んっ!・・・ふ・・・」  
 
黎人は舞衣を引き寄せると彼女の唇を奪った。片方の手で頭を支え、もう片方の手は舞衣の腰に回し  
彼女が後ろに倒れないようしっかりと抱きしめ、何度も口付けた。  
 
「んあっ・・・んふっ・・・・」  
舌を舞衣の口内に侵入させ彼女のものと絡めていく。その度に舞衣の口から甘い声が漏れた。  
しばらくして黎人は長いキスから彼女を解放した。  
 
「ふふっ、これでちゃんとキス出来たね」  
「でもさっきのは・・・」  
「いいのいいの。さっきは酔っ払ってたから無しって事で。ねっ」  
黎人は優しく微笑む。舞衣もつられて笑った。  
 
「よし分かった。続きをしよう」  
「本当!?あ・・・でも体のほうは大丈夫ですか」  
舞衣は心配そうに尋ねた。抱いてほしいといったものの、黎人に無理をさせるわけにはいかないと思ったからだ。  
実際彼を見ても風邪で辛いのを我慢しているように見えた。  
 
「だって・・・こんなに苦しそうなのに」  
「これぐらい平気さ。それよりも今は、自分の体の事より君を救いたいんだよ」  
「黎人さん・・・嬉しい」  
 
黎人は立ち上がると舞衣に手を差し伸べた。  
「さ、舞衣さんも立って」  
「え?あっ、はい」  
 
訳が分からないまま、黎人の言われたとおり舞衣は立ち上がろうとしたが、不安定な体勢から立とうとしたため  
彼の手を握る前にバランスを崩し、大きく尻もちをついて転んでしまった。  
 
「きゃぁぁぁ!」  
「大丈夫かい舞衣さん・・・あっ・・・」  
「へ?」  
「舞衣さん・・・スカート」  
 
黎人から見て舞衣のスカートの中身は丸見えだった。  
そう、以前テニスボールで転び彼の前で見事なM字開脚を披露してしまったあの時のように。舞衣はそれを思い出し慌てて隠した。  
 
「いやぁぁぁぁ・・・ってよく考えたら別に隠す必要なかったわ。だって、これからもっと凄い事するのに」  
「すごい事って、まぁ確かにそうだけどさ。立てるかい?」  
「痛・・・お尻ぶっちゃったよ」  
「しょうがないなぁもう・・・それじゃあここをこうやって、こちらをこう持って・・・よいしょっと」  
「きゃっ!?」  
黎人はしゃがむと舞衣の肩と足に手を回し、一気に持ち上げた。  
 
いわゆるお姫様抱っこした状態でそのまま寝室へ移動する。ベッドに辿り着くと、彼女をそっと降ろした。  
「さっき覚えてないって言ってたからもう一度言うね」  
「はい・・・」  
「舞衣さん、僕は初めて会ったときからずっと君の事が好きだ」  
「あたしも・・・黎人さんが大好き・・・」  
 
黎人はベッドに上がるとゆっくりと舞衣を押し倒す。  
彼女のブレザーとブラウスのボタンに手をかけて順番に脱がすと、二つの大きな膨らみが現れた。  
彼はブラジャーの上から両手で舞衣の大きな胸を揉みしだいた。  
 
「んっ・・・ああん!・・・あっ・・・」  
「気持ちいいかい?」  
「はぁんっ!とっても・・・気持ち・・・いいの」  
 
ブラジャーのホックも外し取り去ると、黎人は片方の膨らみに舌を這わせた。  
先端部分を口に含み、強く吸い付いたり口の中で転がしたりして何度もそこを刺激した。  
もう片方の膨らみは再び手で揉みしだかれる。  
 
「あんっ・・・んはぁっ・・・んあっ!」  
 
黎人が胸を攻めれば攻めるほど舞衣は甘い声を漏らした。  
しばらくして胸を愛撫していた手を下の方へ持っていき、スカートも脱がしていく。  
下着の上から陰部をなぞると、そこはもうぐっしょりと濡れ下着としての用を足さなくなっていた。  
黎人は手を下着の中に入れ、彼女の大事な部分に指を沈めた。中は十分濡れており彼の指は奥までズブズブと入っていく。  
 
「あっ!やんっ・・・ああああ!」  
「いやなの?」  
「違・・・いいの・・・えぐっ・・・黎人さんの意地悪・・・」  
「ごめんごめん。ちょっと意地悪だったね。じゃあ続けるよ」  
 
そう言うと黎人は指を動かし始めた。最初は一本だったのが二本、三本と数を増やしていく。  
指を出し入れする度にネチャネチャと水音が響き、愛液が溢れ出てきた。  
 
「んああああああっ・・・あたしもう・・・ああっ!!」  
舞衣の体がビクンッ、とはねる。絶頂を迎えたようだった。  
 
「ん・・・はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」  
「舞衣さん、大丈夫?」  
「平気です・・・黎人さん・・・お願い・・・」  
「分かった・・・」  
 
黎人は着ている服を全て脱ぎ、舞衣の下着を取り去ると彼女の上に覆いかぶさった。  
そして彼女の足を開かせ十分に昂ったモノを舞衣の秘所にあてがった。  
 
「あん・・・早くぅ・・・」  
 
合図のように舞衣に軽く口付けると、黎人は徐々に舞衣の中へ腰を沈めていく。  
中はとても気持ちよく、丁度いい具合にキュッと締め付けるため黎人は入れただけでイッてしまいそうだった。  
 
「ああっ・・・んはぁん!」  
「くっ・・はぁっ・・・・動かすよ・・・」  
 
黎人はゆっくり腰を動かし始めた。同時に唇、首筋、胸元などへキスをする。  
 
「んあっ・・・あっ、あっ・・・あんっ・・・気持ちいい・・・」  
「はぁっ・・・はぁっ・・・舞衣さん・・・凄くいいよ・・・」  
 
結合部分からは舞衣の愛液が抽挿を助けるかのように溢れ出していた。  
 
次第に腰の動きが早くなっていく。黎人は舞衣を強く抱きしめると更に深く激しく突き始めた。  
 
「あんっ!あっ、あっ、ふあっ・・・もう・・・ダメェ!」  
「くっ・・・僕ももう・・・」  
「ふあぁぁぁ・・・んぁっ・・・・・あああああ!!」  
 
舞衣は二度目の絶頂を迎え、更にきつく締め上げた。黎人はそれに耐えながらモノを急いで引き抜く。  
白い液が舞衣のお腹にふりかかった。  
 
「はぁっ・・・はぁっ・・・だ、大丈夫かい・・・」  
「私は大丈夫です・・・本当に嬉しかった」  
「そう・・・喜んで貰えて本当に良かっ・・・・た」  
 
黎人は気を失い舞衣の上に倒れこんでしまった。額に手を当てると先程よりもかなり熱い。  
 
「熱い・・・ちょっと凄い熱!黎人さん?黎人さん!しっかりして!黎人さぁーん!」  
 
「あれ?ここは・・・はっ!確かあの後倒れて・・・」  
「気がついたんですね!良かったぁ」  
 
側で舞衣の声が聞こえた。自分も彼女も服を着ており、布団もちゃんと掛けられていた。  
黎人が倒れた後、舞衣が付きっ切りで看病したのだった。  
 
「汗をかいていたんで、服は適当にタンスから出しちゃいました。あ、あと」  
 
舞衣はキッチンから雑炊を持ってきた。なつきに作った時と同じ鴇羽家の味だ。  
 
「冷蔵庫にあるもので作ったんですけど、お口に合うかどうか」  
「ごめん!本当に迷惑掛けっぱなしだよ。自分が情けない・・・」  
「そんなに自分を責めないで下さい!私が全部勝手にやった事なんですから」  
「ありがとう。雑炊、早速頂くよ」  
 
息を吹きかけ冷ましながら雑炊を口に運ぶ。カツオのいい香りが口の中に広がった。  
「どうですか?」  
「美味しい・・・美味しいよ!」  
「良かった〜!あ、言うの忘れてたんですけど、あたし今夜この家に泊まって行きますから」  
 
黎人はもう少しで雑炊を変なところに詰まらせるところだった。急いで口の中に入っているものを飲み込む。  
「ゲホッ!ゲホッ!あ〜ビックリした・・・泊まるって一体何で」  
「だってもう夜の8時過ぎてますよ?それに、黎人さんの事が心配なんです。命にはちゃんと連絡しておいたから大丈夫」  
「もうそんな時間なのか・・・わかった。今日はここへ泊まっていって。それと、一つだけお願いがあるんだ」  
 
黎人は顔を真っ赤にして答えた。  
「その、敬語とかそういうのはやめて欲しいんだ・・・もっと普通の言葉遣いで接して欲しい」  
「それだけ?」  
「うん・・・それだけ」  
 
黎人の様子を見て舞衣は思わず笑ってしまった。  
「そんなにおかしいかなぁ」  
「ごめんなさい。何だかかわいらしくて。分かりました!少しずつでも変えていきますね」  
 
舞衣はベッドに腰掛けると彼に寄り添った。黎人はそれに答えるように彼女の肩に手を回し、そっと抱きよせる。  
「一日早いけど黎人さん、お誕生日おめでとう!」  
「ありがとう。今日君が来てくれて本当に嬉しかった」  
二人は顔を合わせると、再び唇を重ねた。  
 
おわり。  
 

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