闇夜の森を閃光が切り裂いた。続いて爆発音。
あたりの木々はなぎ倒され、いたるところから火の手があがっている。
そこで二人のHiMEが闘っていた。
一人は鴇羽舞衣。
ショートボブの髪とミニスカートからのぞく健康的な白い足が見る者に活発なイメージを与える。
だが何より目を引くのはその幼さの残る顔立ちとは不釣合いなほど立派に張り出したバストであろう。
相対するのは白無垢のHiME。
漆黒のカラス型チャイルドを使い、何度も舞衣に勝負を挑んできたことがある。
だが舞衣は気付いていた。その正体が宗像詩帆であることに。
空気を切り裂いてヤタガラスから飛ばされた羽が迫る。
「くっ!!」
舞衣は前方に炎の壁を作り出しこれを防ぎきる。
そして荒くなった息を整えながらも距離をとった。
(カグツチさえ呼べれば、こんなチャイルド・・・)
そう、どっかの犬ならいざしらず、舞衣のチャイルド・カグツチならばヤタガラスを焼き鳥に変えるのは造作もないことであろう。
だが舞衣にはそれができない理由があった。
(詩帆ちゃんのチャイルドをたおしたら・・・祐一が・・・!)
その想いが舞衣を防戦一方に追いやっていた。
突然激しい光が舞衣の視界を埋め尽くす。
(――――――――――えっ!?)
それが何を意味するのか分からずに、舞衣の動きが一瞬止まった。
そしてその一瞬が勝敗を分かつ一瞬だった。
(なんで・・・?体が、全然動かない・・・?)
舞衣の顔には驚愕と焦りがありありと浮かんでいる。
「いい格好ですね。舞衣さん。」
そんな舞衣にたっぷりと余裕をもって語りかける詩帆。
「それ、影縫いの術って言うらしいんですよ。前に殺したバケガエルの能力なんです。」
詩帆は自慢げに言いながら舞衣に近づいてくる。
確かに光はヤタガラスから放たれており、舞衣の後ろに長く伸びた影には黒い羽が何本も突き刺さっていた。
だがそれは舞衣には見ることが出来ないし、そんなことはどうでもよかった。
舞衣にはもっと重要なことがあったのだ。
(前に殺したバケガエル・・・?)
舞衣は唯一自由になる顔を怒りに歪ませ叫んだ。
「じゃあ・・・!じゃあアンタが巧海を殺したの!!!」
だが詩帆は悪びれた様子もなく、酷薄な笑みを浮かべる。
「さあ、知りませんよそんなことは。それよりも舞衣さん・・・」
詩帆の声はこれ以上ないほどの憎悪に満ちていた。
「よくもお兄ちゃんをたぶらかしてくれましたね!!」
その言葉は舞衣に少しだけ罪悪感を感じさせた。
だが巧海のことも手伝い、すぐに精神的に体勢を整える。
「あたしは別にたぶらかしてなんか・・・」
「うそつきぃっっ!!!」
舞衣の反論はすぐに詩帆の言葉に遮られた。
「たぶらかしたじゃない!!お兄ちゃんのこと!!あたしから奪おうとしたじゃない!!!」
ヒステリックにわめき散らす詩帆。
「そ、それは・・・」
舞衣はその姿にどこか狂気めいたものを感じおもわず口ごもった。
(だめ!!気圧されちゃ!!巧海を殺したやつなんかに!)
舞衣は必死で自分を叱咤する。
「舞衣さん。どうやってお兄ちゃんのこと誘惑したんですか?」
穏やかな猫なで声。だが今はそれがむしろ恐ろしい。
「ひょっとして〜お兄ちゃんの前でこの下品なデカ乳ユサユサゆすったんですか?」
「んぐあぁっっつっううっううぅぅぅ!?」
詩帆は突然舞衣の巨乳を鷲掴みにした。
力任せに握りつぶしたかとおもうと引き抜かんとばかりに引っ張り上げる。
詩帆にとって舞衣のそれは最も劣等感を感じさせられる部分なのだ。
それを踏みにじることに詩帆は昏い悦びを感じていた。
「イ、イタイッ!!詩帆ちゃん!イタイってばっ!」
敏感な場所への乱暴な扱いに思わず悲鳴をあげる舞衣。だが詩帆は一向に力を緩めようとしない。
「うらやましいな〜このおっぱい。おっきくて、柔らかくて。あたしもこれほしい〜」
嗜虐的な笑みを浮かべながらさらに執拗に揉みしだく。
「あれ?なんかコリコリしたものがありますよ、舞衣さん?ひょっとして乳首立っちゃいました?」
その指摘に舞衣はギクリとする。
(そ、そんなハズは・・・)
詩帆はその乳首に対しても容赦ない攻撃を加え始める。
人差し指と中指で乳首を引っ張り出すと親指の爪を立て、グリグリとすり潰す。
服の上からでも跡がつくくらいにまったく手加減していない。当然それは舞衣に凄まじい激痛をもたらす。
「うああっっつっ!!」
「うわ〜舞衣さん、こんなことされても感じちゃうんですか〜?ひょっとして変態さんですか?
あたしやっぱりそんな変態おっぱい欲しくありません。」
そういってようやく詩帆は舞衣の乳房から手をはなした。
苦痛から解放されて舞衣は安堵の息を吐く。
だが詩帆はまだ満足したわけではない。その視線は舞衣の乳房から下半身へと徐々に下がっていく。
「舞衣さん、お兄ちゃんとはもうしたんですか?」
「はいいいいっぃぃいいいぃぃぃっいい!?」
突然の詩帆のぶしつけな質問に戸惑う舞衣。
「し、したって・・・なにを?」
「セックスに決まってるじゃないですか」
詩帆の露骨な物言いに赤面しながらも慌てて否定する。
「し、してないわよ、そんなこと!!」
それを聞いても詩帆は疑惑の視線を向ける。
「舞衣さんはうそつきですからね。信用できません。確かめさせてもらいます。」
(え?たしかめるって・・・)
詩帆はおもむろに舞衣のスカートをたくし上げる。
「し、詩帆ちゃん!!」
舞衣の純白の下着があらわになる。詩帆はためらい無く一気にそれを膝下までずり下げる。
「いや!やめてっ!!」
舞衣の抗議の声を無視して、詩帆はしゃがみこんで舞衣の局部に顔を近づけていく。
舞衣はいま足を開き気味にして硬直している。そのため股間は隠しようがなく詩帆の目に晒されてしまう。
なんの手入れもされていない陰毛は密林のようにその恥丘を覆っている。
それに守られるかのように厚い肉唇があり、それが舞衣の呼吸にあわせてわずかに震えている。
男であれば欲望をかきたてられずにはいられない扇情的な光景だが、詩帆にとっては憎悪の対象でしかない。
詩帆は二本の指を舞衣の大陰唇に伸ばして、それをおもっいっきり割りさいた。
穢れないサーモンピンクの肉壁が冷たい外気にさらされる。
しかもヤタガラスからは相変わらず強い光が放たれており、あたりは真昼のように明るい。
舞衣のしみ一つ無いそこは、複雑で繊細そうな粘膜のうねりまでつぶさに観察できた。
(は、恥ずかしい・・・!!まだ誰にも見せたこと無いのに・・・でも、これで詩帆ちゃんが納得してくれるなら・・・)
「・・・舞衣さん。ちゃんとここ洗ってるんですか?」
詩帆の指がグリッと舞衣の膣壁をなぞり上げる。
「いたっっつっ!!」
突然の苦痛にビクッと身をすくませる舞衣。
「こんなに垢が溜まってるじゃないですか!」
「え、そんなことあるわけない・・・」
慌てて反論する舞衣。
「じゃあこれは何ですか。」
言葉通り詩帆の人差し指には恥垢がべったりとこべりついていた。
思い返してみれば確かに処女である舞衣はそこをそれほど丁寧には洗っていなかった。
詩帆はその指を自分の鼻に近づけ臭いを嗅いでみる。
「クサッ!!なにこれ!!臭すぎですよ舞衣さん!!」
そういって恥垢を舞衣の頬に塗りつけていく。それでも舞衣には顔をそむけることすらできない。
舞衣にもチーズの腐ったような悪臭が感じられた。
(いやあ・・・こ、こんなのって・・・)
あまりの羞恥に涙がにじむ。だが気丈な舞衣はそれを必死に堪える。
(泣かない・・・泣きたくなんてない・・・!)
「もしお兄ちゃんがこんな汚いところに突っ込んで病気にでもなってたりしてたら大変。
これはやっぱり奥まで徹底的に調べる必要があるわ。」
そういって詩帆は自分のエレメントである笛をにぎりしめた。
(えっ?)
不吉な予感を感じて舞衣は青ざめる。そしてその予想通りに詩帆は舞の股間にそれをあてがった。
「詩帆ちゃんやめて、それだけうぎゃああああぁぁぁぁぁあああぁぁあ!!!」
舞衣の懇願の声を無視して詩帆は力任せに笛を根元まで舞衣の中に突き刺した。
まだ少しも潤ってないうえに、硬質の笛である。
それは舞衣の肉壁を削ぎ落とし、めくり返し、引きちぎりながら一気に最深までたどり着いた。
「えい。えい。えい。」
「ぎいややあああぁぁああぁあぁあ!!!」
詩帆はさらにその笛をぐりぐりと回し舞衣に不必要な苦痛を与えていく。
「はひー、ふひゅー、ふひー・・・」
あまりの激痛に舞衣の両目は大きく見開かれ、そこから堪えようも泣く涙が溢れ出した。
股間からは笛を伝って大量の鮮血が滴り落ちている。それは破瓜の血にしては多すぎる量だった。
「疑ったりしてごめんなさい。舞衣さんたら本当にしてなかったんですね。でも安心しました。」
クスクス笑いながら詩帆は言う。そしておもむろに笛を引き抜く。
「ぐぎゃああ!」
その衝撃で三度悲鳴をあげる舞衣。
笛を抜き去られたそこにはポッカリと穴が開いており、醜く変貌していた。
「ふふふ、いくらお兄ちゃんでもこれなら今後もこんな穴に突っ込もうなんておもわないだろうなぁ。」
詩帆は満足げに微笑んだ。
ようやく責苦から解放され舞衣は完全に脱力していた。
そのためか舞衣の股間でちょろっと水が漏れ出した。
最初はちょろちょろと流れていただけのそれは、やがて激しい水流となった。
舞衣は完全に放心しているのかそれを止めようともしない。
ヤタガラスからの強い光をうけそこに美しい虹がかかる。
すくなくとも詩帆にはそうみえた。
「ふふふ。とてもいい格好ですよ舞衣さん。みんなにもその格好をみてもらいましょうか・・・」
次の日の朝、舞衣は半裸で中庭の木に吊るされていた。
何にも覆われていないその股間には大量の血がこべりついており、何をされたかは一目瞭然だった。
登校してきた生徒たちは野次馬としてその周りに人ごみをつくっていた。
その中には楯祐一の姿もあった。
「と、鴇羽・・・」
呆然とする祐一の肩がぽんっとたたかれた。
「おはよう!!お兄ちゃん!今日もいい天気だね!」
少女は最高の笑顔だった。