遥が生徒会の仕事を終え寮に戻ると、雪之はすでに授業を終え帰っていた。  
「おかえり、遥ちゃん」  
雪之が話しかけてきた。  
「今日は確か、生徒会の活動ないんだったよね?」  
「ええ。最近はこの学園も平和で助かるわ」  
本当はいくつか事件について調べなくてはいけなかったんだけど、昨日から雪之は徹夜をしていて寝てない。私の仕事に付き合ってくれたからだ。だから今日は雪之を休ませるために嘘をついた。  
「遥ちゃん、顔色悪いよ?早く休んだ方がいいよ」  
雪之は心配そうに私を見つめる。私はへーきへーきと答えてベッドに飛び込んだ。  
「ふう…明日はやっと休みね…何しよっかなあ」  
体を脱力させ、ゴロリとベッドの横になる。  
「…ねえ遥ちゃん、そんな格好して…私をさそってるの?」  
「へ?」  
 
何のことかわからず私は聞き返した。  
「っ、ひゃん!?」  
びっくりした。いつの間にか雪之が私のすぐそばまで近付いてきていて、私の太ももを撫でさすってきたのだ。  
「短いスカートがめくれて、下着がみえちゃってるよ…?制服も髪も乱れてて、遥ちゃんすごくいやらしいよ…」  
そう言って私の太ももにキスをした。  
「あっ…」  
私は思わず声をあげてしまった。  
「雪之…あんっ…一体どうしちゃ…っあっ…たのよ…?」  
雪之は絶えず私の太ももにキスをし続ける。それは私の女の子の部分に限りなく近かった。  
「…今までずっと分からなかったけど…今日命ちゃんと話をして、私分かったの。私、遥ちゃんが好き。大好き。愛してるの」  
「えっ…!?」  
「…遥ちゃん、私ね、…本当は遥ちゃんと同じ部屋で生活するの…ずっと辛かったんだ。…遥ちゃんの着替えの時、遥ちゃんのお風呂上がりの時…私女の子なのにすごくドキドキしてしまって…。」  
雪之はずっとうつむいている。ほほが少し赤く、目に涙を浮かべていた。  
「…でもね、私が一番辛かったのは……遥ちゃんの隣りで寝なければいけないことだった。遥ちゃんの吐息が耳元で聞こえるたびに、私胸がドキドキして…どうにかなりそうで…遥ちゃんとこのまま…いけないことしたいって…考えてしまって…」  
雪之の頬に一筋の涙がこぼれた。  
「ごめんなさい、遥ちゃん…ずっと親友でいなきゃって思った…でも私、もう我慢できないよ。…この感情がいけないことなんて知ってる…。でも私、遥ちゃんが好き。親友としてじゃない。恋人になりたいの」  
雪之は真っ直ぐ私を見つめて言った。声が震えている。あの引っ込み思案な雪之がこんなこと言うなんて…どれだけ勇気のいったことだろうか。私は胸に熱いものが広がっていくのを感じた。  
 
…私は雪之の頬にそっとキスをして、優しく抱きよせた。  
「遥ちゃん…?」  
「ありがとう、雪之…私も雪之が好きよ。大好きだよ」  
「…ほんと?本当に?友達としての好きじゃなくて?」  
「私だって雪之の下着姿に興奮したり、イヤらしい気持ちになったことたくさんある。…雪之の隣で一人でシたこともある」  
「えっ…!?そうなの?」  
雪之は驚いた顔を見せた。  
「雪之も我慢してたかもしれないけど、私だって必死だったんだから。バスタオル一枚だけで部屋に来た時には、このままベッドに押し倒しちゃおうかって真剣に悩んだこともあるわよ!」  
雪之は顔をさらに赤らめた。  
「ごっ…ごめん……でも…うれしいよ、遥ちゃん。遥ちゃんも同じこと考えてたなんて…」  
雪之がうれしそうににっこり笑う。それがかわいくて、私はまた頬にキスをした。  
「雪之…今日もまた徹夜になっちゃうけど…シても…いいよね?」  
「ええっ…一晩中するの!?」  
「何言ってんのよ。ソノ気にさせたのは雪之じゃない」  
私は雪之の手を掴み、私のスカートの中に手をいれさせ下着を触らせた。くちゅっ、とイヤらしい音が鳴る。  
「遥ちゃん…もうこんなに濡れてる…」  
 
雪之は今度は自ら指を動かし、クリトリスをそっと撫でてくる。  
「はあっ…あっ…雪之…」  
じっとりと、快感が押し迫って来る。  
「ねえ遥ちゃん、触手って知ってる…?」  
「えっ…?なにそれ」  
雪之がダイアナ、と小さく呟くと部屋の壁やベッドから長くて太いヒモ状のものが2、3本現れた。  
「わっ!なっ、何これ?」  
「…これはね、私の思い通りに動くペットみたいなものよ。たとえばね…」  
雪之が来て、と呟くと触手は私の制服を脱がし始めた。  
「やあっ…あっ…」  
触手のヌメヌメした液体が私の肌を濡らしながら、スカートや下着を剥いでいく。抵抗しようとしても、強い力とヌメヌメした液体が手を滑らせてうまく出来ない。  
しかもこの液体、肌に触れるたび体が熱くなり快感がより強まっていく。もしかしたら、媚薬みたいなものかもしれなかった。  
「…んあっ、だめ…そこは…」  
最後に触手は私の下半身の下着をじらしながらゆっくり脱がしていく。雪之はそれをただじっと見つめている。私が今まで見たことのない、イヤらしい、征服感に満たされた表情で。  
「やだ、雪之…見ないで…」  
「なんで?遥ちゃんのここ、すごくかわいいのに…」  
そう言うと、触手は私の両足をさらに大きく開いた。雪之は細い華奢な指を私の穴にそっと入れる。ずちゅっ…淫らな音が鳴る。  
「遥ちゃん…こんなに濡れてるよ」  
ずちゅっ、ずちゅっ…雪之が肉穴を指で掻き回すたびに快感が私を襲い、びくん、びくんと足を揺らす。  
「ああっ…はあっ…っあん…」  
 
頭がおかしくなりそうなほどの強烈な快感。それは一人で雪之を思いながらする自慰行為とはまるで違った。夢が現実に叶った嬉しさ。予測の出来ない巧みな指の動き。そんなことがますます私を感じさせていくのだ。  
「雪…之、もうダメ…イっちゃうよぉ…」  
すると雪之は指の動きを突然やめた。  
「えっ…ゆき、の?」  
「まだイっちゃダメ、遥ちゃん…私も気持ち良くさせて…?」  
そういえばさっきから雪之ばかり攻めていて、まだ雪之は制服姿のままだった。  
「雪之は攻められるより攻められた方が好きよね…?」  
「ん…うん、どちらかと言えば攻められる方が好きよ…でも、遥ちゃんを攻めてもすごく興奮する」  
「本当に…?」  
私は雪之のスカートをめくり上げ、下着を指で優しく撫でる。すでに下着はヌルヌルで、指にじかにネバネバの愛液がついた。  
「いけない、下着がしみになっちゃう…」  
私は呟いて雪之のスカートと下着を脱がした。  
「素敵よ、雪之…」「いやあぁっ…恥ずかしいよぉ…」  
ぞくりとするほど淫乱な声をあげた。私のサディズムがむくむくと起きあがる。私は上半身を雪之の触手に脱がさせながら、雪之の下腹部に顔をうずめた。舌でそっと花弁を舐め回し、溢れてくる愛液もすべて舐めつくす。  
「ああっ…遥ちゃぁん…いやだ、あぁんっ」  
さっき私を攻めた時とはうって違う甘い嬌声を出す。  
私も雪之の肉穴を吸うようにして、わざとちゅぱちゅぱとイヤらしい音を出す。  
「遥ちゃん、イく…イっちゃうようっあぁっやん…」  
 
私はすぐに行為をやめた。  
「はあっ、はあ…」  
本当にイク直前だったらしく、苦しそうに喘ぎながら上半身を起こし私に抱き付いてきた。  
「…ん、もう限界だよ遥ちゃんっ…早く二人でイこう」  
そう言うと、雪之は触手を私と雪之の肉穴に入れてきた。  
「ひゃっ、はうんっ!」  
太い触手は私の中をずぷずぷとイヤらしい音をたてながらピストン運動をする。  
「あぁんっ!」  
私たちは抱き締めあいながら触手の思うがままにされていた。互いのぷっくり充血したクリトリスが擦れあうたび、快感がぞくりぞくりと休みなく襲ってくる。  
「遥ちゃんっ…ああっ…私もうっ限界だよぅ…」  
「はあっん…雪之…、私…も…イクぅ…ああああっ!」  
二人は同時に絶頂を迎えた。二つの穴から愛液が滴り落ち、ベッドに染みを作る。触手がずるずると穴からはい出すと、私達は抱き合ったままベッドに倒れこんだ。  
「はあっ…はああっ…」  
雪之はまだイった後の快感に身を任せていて、体がびくんびくんと小刻みに震えている。  
「雪之っ…大丈夫…?」  
「はあっ、…っうん、大丈夫だよ。すっごく気持ち良かったよ、遥ちゃん」  
こちらに向けた雪之の優しい笑顔は本当にかわいかった。今までとの関係とはもう違う。新しい、恋人の関係になれたのだ。  
「…雪之、眼鏡ずれてる」  
「あ、あれっ?」  
ふふふ、と私は笑いながらそっとズレを直してやる。  
「…もう遥ちゃん、そんな子供みたいに扱わないでよ…」  
「なーに言ってんの。雪之は学校ではまだまだ頼りないんだから、これからも私がずーっと一緒にいてあげなきゃダメでしょう?」  
「遥ちゃん……」  
「さてと…まだまだ夜は長いわよ?雪之。覚悟しなさい」  
「きゃああっ!」  
 
二人の情事も、そしてこれからの二人の新しい関係も、まだまだ始まったばかりである。  
 

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