「あら、目が覚めたんですか?」
薄闇の中で少女は目の前にいる相手に語りかけた。
年の頃は15,6であろうか。
整った顔立ちが実年齢以上の大人びた印象を見る者に与えるであろう。
しかし今その顔には邪悪としか形容ができない笑みが張り付いていた。
「・・・結城奈緒、貴様!」
目覚めた少女、久我なつきは思わず叫んでいた。
徐々になつきの脳裏に記憶がよみがえっていく。
自分はたしか放課後に結城奈緒に呼び出された。
そしてそこで突然決闘を申し込まれたのだ。
なつきも銃のエレメントを使い応戦したのだが、
奈緒のチャイルド「ジュリア」の前に敗北を喫したのであった。
「これは何のマネだ・・・」
なつきが怒気をあらわにそうたずねたのも無理なからぬことである。
彼女は今薄暗い部屋(体育倉庫か?)の中、両手両足を手錠で拘束され転がされているのである。
普通の人間でも怒らずにはいられない。
プライドの高い彼女ならばなおさらのことであった。
「うふふふ・・・」
奈緒はゆっくりとしゃがみ顔をなつきの顔に近づけていく。
その際純白の下着が丸見えになるが、奈緒は頓着する様子もない。
こんな状況であるのに、なぜかなつきのほうが気恥ずかしくなり、
視線を相手の顔に集中させた。
「実はぁ、私前から玖我先輩のことぉ・・・」
奈緒はにっこりと微笑む。
「だいっ嫌いだったんですよ。」
そう、結城奈緒は玖我なつきが大嫌いであった。
美しい容姿、高慢な態度、HiMEとしての能力、男どもに人気があること、
全てが鼻についた。
壊してやりたかった。
「だからぁ、私を怒らせた罪でぇ、ちょっとお仕置きしてあげようと思いまして。」
奈緒は臆面もなく言い放った。
「ああ、でも私も鬼じゃないんですから。
先輩が泣いて許しを請うっていうならゆるしてあげてもいいですよ?」
「くっ・・・」
絶対的優位にたち、慇懃な物言いがたまらなく腹立たしい。
なつきは返事の代わりにつばを奈緒の頬に吐きかけた。
奈緒はそれを手でぬぐうと、そのままその手で口元を抑えた。
怒ったからではない。笑いが止められないからだ。そう、そうでなくては面白くない・・・
「それじゃあ仕方ありませんね。」
奈緒は突然なつきに覆い被さった。
「先輩には、少し面白くない目に会ってもらいますよ?」
「くッ、な、何をする!?」
何の前触れもなく奈緒の手はなつきの胸元へ入り込み、小振りな乳房を乱暴にこねまわす。
しばらくその弾力性を楽しんだ後で責めは胸の頂点の突起に移行した。
指の腹でぐりぐりとすりつぶし、爪で痕がつくほどきつくつまむ。
「ぐぅっ!き、貴様っ!」
神経の集中している器官への攻撃に、なつきの口から悲鳴が漏れる。
懸命に身をよじるも、拘束されたままではどうしようもない。
いまのなつきのすがたは蟻に毒を打ち込まれ痙攣するイモムシのそれに酷似していた・・・
左手はなつきの乳房をもてあそんだまま、奈緒の右手はなつきの下半身に伸びた。
それを察してなつきが必死に叫ぶ。
「や、やめろ!そっちは!」
そんななつきの反応を快く思いながら奈緒は右手を下着の中にすり込ませた。
「・・・あれ?」
何か違和感がある。妙にすべすべしているような・・・
「ま、まさか!?」
奈緒は慌ててなつきの下着をずりおろす。
「やめろ・・・ 見ないでくれぇ・・・」
普段の気丈ななつきからは想像もつかないような弱々しい涙声。
それに続いて奈緒の笑い声が響き渡った。
「ぷはははははは、ああーははははははは!なにこれぇ!?」
「ううっ、ううう・・・」
なつきの股間には本来あるべき茂みがなかった。
理由は不明だがなつき第二次成長をむかえても陰毛が生えてこなかったのである。
そしてそれはなつきにとって最大のコンプレックスになっていた。
その反動でなつきは髪をのばし、それを何よりも大事にしていたのである。
「ぷぷぷ、小学生ね、まるで。超笑えるわ。あはははは!」
そういって奈緒はなつきの無毛の股間に指を這わす。
性に関して熟達した奈緒の指使いは巧みだった。
先程の胸への苦痛をもたらす愛撫とは違う、女に快感を与えるためのそれである。
やわらかな肉唇を指でなぞる。
皮をむき小さく自己主張をしている肉芽をしごきあげる。
「ああっ!うう・・・はひっ!?」
コンプレックスを白日の下にさらされたなつきに、その快楽に逆らう精神力は残されていなかった。
そうでなくてもろくに自慰もしたことのないなつきにとって、それは未知の感覚であったのだ。
なつきの体は憎むべき年下の少女のなすがままであった・・・
「ふん、先輩?おこちゃまなアソコのくせにいっちょまえにいい反応見せるじゃないですか」
奈緒は大量の汁を分泌させながらひくつく肉壁を覗き込みながら揶揄する。
「・・・ううっ・・・」
打ちのめされたなつきには反論する力も残されていない。
「でも、ヨガってばかりじゃあオシオキになりませんからね。あれを使わせてもらいますよ?」
そういって奈緒はなつきの体から身を離し、鞄から何かを取り出した。
「ひっ!?」
そしてその何かを視認したとき、今度こそなつきの顔は引きつり、青ざめた。
それはイチヂクの形に似た浣腸であった。
サイズは市販されているものでは最大の50ccのものである。
それを携え、薄笑みを浮かべながら奈緒が近づいてくる。
「やめろっ!来るな!」
半狂乱になって叫ぶなつきにのしかかった奈緒はあやすような口調で語りかける。
「ほうら。だいじょううぶでちゅよ〜 痛くないでちゅよ〜」
そう言ってなつきの不浄のすぼまりに先端を挿入する。
「うあああっ!?」
なつきの直腸内に冷たい薬液が注ぎ込まれる。
「先輩は我慢強いから、一本じゃ足りませんよね?」
奈緒は次の浣腸を取り出したのであった。
結局10本もの浣腸をされ、下着を履きなおされたなつきは必死に腹痛と戦っていた。
「ぐうう、うぐううっ・・・」
だがどんなに歯を食いしばり、括約筋をしめても、便意は一向におさまらない。
(こ、このままでは本当に・・・)
なつきの脳裏に最悪の事態が浮かぶ。
(そんなのは絶対にいやだ!)
そう考えが至ったなつきは、思わず声を上げていた。
「た、頼む!トイレにいかせてくれ・・・」
「はあ?それが人にものを頼む態度ですか?」
意地悪く言い返す奈緒。
「ううっ・・・お、お願いです・・・トイレにいかせてください・・・」
「だめですよ。先輩はここでスルんですから。」
心底楽しそうに奈緒は笑う。
「な、ならせめて・・・下着を脱がせてくれ!」
なつきが恥知らずな哀願をする。
だが彼女にしてみれば服を着たままぶちまけるのだけは我慢ができないのである。
それは彼女の最後の尊厳だった。だが・・・
「うるさいなあ。ささっともらせよ!」
痺れを切らした奈緒がなつきの下腹に蹴りを入れる。
それが引き金となった。
「う、うあああああああっっっ・・・」
ぶしゃーー!びちゃびちゃ!びりゅびりゅ!ぶちゅぶちゅびじゃあ!
なつきの肛門がついに決壊した。
純白の下着を茶褐色に染め上げ、まず注がれた500ccの薬液が噴出した。
その後すっかり軟らかくなった便が飛び出した。
「うげぇ!何このにおい?ちょっと信じられないんだけど〜」
奈緒が鼻をつまみ顔をしかめるのも無理のないことであった。
普段からマヨネーズを常食していたなつきの大便のにおいは、
通常では考えられないほどの悪臭を放っていたのである。
体育倉庫の中を、すさまじい悪臭が包んだ。
そのとき!置いてあった跳び箱が爆発した!
とおもったら、ひとりの男がビデオカメラ片手に飛び出してきたのである。
「おいおいおいおい、きてないぜぇぇ〜〜〜?
なつき嬢のクソがこんなに臭いなんてよう〜〜〜?」
なつきはその男の名は知らないが(筆者も知らないのだが)見覚えはあった。
そう、奈緒の鍵の男である。
「うふふふ、実はねぇ。今までの、全部撮ってたんですよ。先輩。」
「けっ、こんなクソ女、ヤる価値もねぇぜ!」
口々に勝手なことを言うふたりを尻目に、なつきの意識は闇に落ちていった・・・
なつきが奈緒に拘束されてから一週間がたった。
あの後なつきはすぐに開放された。
だがなつきの学園生活はがらりと変わってしまった。
例のフィルムが公開されたのである。
それまでなつきを羨望のまなざしで見ていた女子生徒たちは、
嘲笑と軽蔑のまなざしを向けるようになった。
そして男子生徒たちは、例の一件以来自信を喪失しているなつきを
ここぞとばかりに犯した。陵辱した。輪姦した。
そして、すすんで孤立していたなつきには手を差し伸べてくれる友達はいなかった。
生徒会長も見て見ぬふりをした。
いつしかなつきにつけられたあだ名は「男子便所」。
それは数ヵ月後、なつきが校舎の屋上から飛び降りるまで続いた。
なつきの死後、学園内に新たなオーファンが頻繁に目撃されるようになった。
犬型と目されるそのオーファンはすでに十数人の生徒を食い殺している。
目下オリHiME隊が調査に当たっているが、成果はあがっていない。