知らず知らずの内に、ユメの両膝はガクガクと震えていた。その瞳には明らかな怖れの色が浮かぶ。その原因は、ユメの視線の先に居るその人物だった。  
「お待ちしてました…菊池ユメさん。私が今日の依頼主の橘美幸です」  
女社長は初めてユメにその名を告げた。そして静かに席を立ち、コツコツとハイヒールを鳴らしてユメに近付いていく。  
「…あ……ああっ……」  
ユメの歯はカチカチと鳴らされ、上手く言葉にならない。それ程までにこの女性を怖れているのだろう。  
「今日は夕方まで宜しくお願いするわ…」  
(ダメ……逆らえない…)  
今日の依頼は、魔法局から小山田魔法事務所に入った正式な研修だ。それを反古にするわけにはいかない。ユメは、このどうにもならない事態にただ身を委ねるしかなかった……。  
 
 
ユメは、美幸に命じられるまま自ら制服を脱いでいった。下着姿に赤いスニーカーで小動物の様に身体を震わせる少女の姿は、この会議室には全く似つかわしくない。だからこそ、美幸は更にサディスティックな欲望を募らせるのだ。  
「あら…?私は『全部脱いで』と言った筈だけど」  
両手で前を隠して立っているユメに、美幸の容赦無い言葉が浴びせられる。  
「………ッ……」  
ユメは息を呑み、しばしの躊躇の後自らの白い下着に手を掛けていく。  
 
ぱさっ、と布地が床に落ちる音がした。そしてそこには一糸纏わぬ少女の瑞々しい身体が露にされる。  
「……じゃ菊池ユメさん、今から貴女は私のペットです」  
――カチッ。  
生まれたままの姿のユメの首に、黒い皮の首輪が掛けられた。美幸の瞳に妖しい光が宿る。  
「何を立っているの?牝犬らしく四つん這いになりなさい」  
「…………は…はい…」  
ユメは言われるがまま、その場にしゃがみ込み、両手を前に着く。小さく震えるその様は、まさしく愛玩動物のようである。  
「さあて……まずは忠誠の証に私の足を舐めなさい」  
すぐ近くの椅子に腰を下ろした美幸は組んだ脚を伸ばして、赤いハイヒールをユメの鼻先に突き付けた。ユメは思わず目を背けてしまう。  
「――早くしなさい」  
美幸の言葉には感情は伺えず、ただ威圧的な強制力が籠もっていた。その静かな恐ろしさにユメは抗えない事実を認識する。  
ユメは小さく口を開き、赤い舌を出した。その代わりに目を閉じる。伏せた瞳から涙が一筋流れた。  
……ちろり。  
ユメは他人の靴を舐めるという屈辱に必死に耐えながら美幸への奉仕を始めた。  
 
 
「あっ……やぁ…っ……はぁん…あ……あんっ……」  
ユメは美幸の股間に生えた逞しい肉棒によって後ろから激しく突かれ、切ない声で喘ぐ。朝のトイレで幾度となく美幸のそれを咥えた身体は、ユメの意志とは裏腹に感じさせられていた。  
「いいわよ、ユメさん…吸い付いて来るわ」  
美幸は満足気な口調で言い放つ。その言葉の通り、ユメの両襞は男根をギュッと締め付けている。  
「……ふぁ…っ……お…ねがい……ゆる…し…あぁんっ……ゆるして…っ…下さ…い……あぁん…」  
ユメの懇願は無論、受け入れられる筈もない。美幸は腰を使ってユメを更に辱める。  
「口答えは許さないわ……貴女は私の慰み物なのだから…」  
美幸の巧みな腰遣いに、ユメの性的な快楽は見る間に高まってゆく。  
「……あぁん…っ…はぁ……はぁ…んっ……あっあっ……あぁ……あ……っ」  
その声には艶っぽい響きが宿り、それが美幸の責めを激しくさせ、更にユメは愛液を溢れさせてゆく。  
(……もう…ダメ…ッ……イッちゃう……)  
ユメはその瞬間が迫っているのを自覚した。  
「あら、もうイクのね…」  
美幸はそれを容易く見抜いている。そしてユメを果てさせるべくピストン運動を加速させた。  
「…あっ……あっあっあッアッ……ああああぁん!」  
ユメは全身を痙攣させ、咥えた肉棒をキュウッと締め付けて絶頂を迎えた。  
 
「あなたの身体……ウチの社員にも愉しんで貰うわ」  
美幸がそう言うと、閉ざされていた奥の扉が開いた。そこから二人の女性社員が現れる。  
「橘社長…宜しいのですね?」  
「勿論です」  
美幸の言葉に、二人はぐったりとうなだれるユメの前まで歩み寄った。  
「――好きになさい」  
 
 
「……はンッ……そ…そんなに……した…らぁ……ダメ…っ……」  
ユメの両の乳房を、二人掛かりで舐め上げ、揉み上げる。既にユメの乳首は尖っており、そこを舌で転がすとピクンピクンと痙攣して一段と硬さを増してゆく。  
「菊池さん、可愛い…」  
「肌もスベスベで柔らかいし、乳首もピンク色だし」  
二人は口々にユメを称賛しながら恍惚の表情を浮かべる。美幸によって調教済みの彼女らもまた、若い女性を嬲る事に快感を覚える性癖を備えているのだ。  
「……それにこっちも」  
くちゅ……。  
「…はぁんッ…!」  
ユメの秘唇は、既に溢れる愛液でヌメヌメと光っていた。  
 
「……ねぇ社長…私、我慢出来ないです………菊池さんを犯してもいいですか……?」  
「あっズルい……私も菊池さんとセックスしたいのに……社長…私もお願いします……この娘と、犯らせて下さい…」  
二人は美幸に媚びた視線を向ける。  
「…いいわ……菊池さんの身体を好きになさい…」  
美幸はその言葉を待ち侘びたかの様に口元に笑みを浮かべる。  
 
二人が揃って短く魔法を詠唱すると、股間に肉棒が生えてくる。彼女等も又「はぐれ」の魔法遣いなのだ。  
「それじゃ、私が先に戴いちゃうわ」  
「仕方ないなぁ…」  
二人は少し話してユメを犯す順序を決めたようだ。そして先になった女性がユメの後ろに回り、その肉棒をユメの蕾の入り口にあてがう。  
「菊池さん…気持ち良くしてね…」  
ぬちゅ……。  
十分に濡れたユメの秘唇は抵抗無く彼女を呑み込んでゆく。  
「あっ……あんっ…はん……あっあっあぁぁ…ん」  
「すごぉい……菊池さんのココ、キュッて締まって気持ち良い……」  
ユメを犯す女性は悦楽の表情で腰を打ち突け始めた。  
「いいなぁ……菊池さん、とてもエッチな顔してる………そんなに気持ち良いんだ……」  
残る一人が後ろから貫かれるユメの顔を覗き込む。  
「…あッ…ち…ちが……あぁん…あンッ…ちが…うぅ……」  
ユメは彼女の言葉に反論した。だが、口元からは涎を垂らし、頬を紅色に染めて艶やかな吐息を洩らすその表情が、身体は感じている何よりの証拠だった。  
「じゃあ、私は口を犯してあげるね」  
「……んッ!?……んンッ……ぅん…っ……ん……」  
そのままいきり立つ欲望がユメの口に突っ込まれる。  
 
「…んっ……んんッ…ンッ…ぅん………」  
前後から犯されたユメは、二人の為すがままに揺すられながら塞がれた両方の口から淫靡な音と水を洩らし続ける。  
「あぁっ……射精るっ…菊池さんの中で…いっぱい射精るっ………!」  
ユメを貫いている女性がその腰遣いを早めつつ呻く。下から突き上げられてユメの形の良い胸が上下に揺れる。  
「……ぷはっ……な…なかっ…中はダメ…っ……ダメぇ…っ………」  
もう一人のモノから口を離してユメが懇願する。その口元はぬめっと淫靡に濡れて光っている。  
「あッあっあっアッ……で…射精るッ……!」  
びくんびくんっ!  
「やっ……あああぁん…!」ユメの膣内に熱い精液が勢い良く注ぎ込まれる。  
「はぁ……菊池さんの中…気持ち良かったぁ…」  
「ああ………今度は私が入れるね……ほらっ」  
……ぬちゅぅ……。  
まだ射精された白濁液が溢れ出すユメの淫唇に、先程までは口内に咥えさせられていた肉棒が間髪入れずにねじ込まれた。  
「……ふあぁん…っ……ヤだ…ぁ……ッ」  
ユメはか細い声で抵抗するが、それは二人を煽るだけだった。  
 
そのまま、代わる代わる二人はユメの身体を愉しみ続けた。  
「ほらほら……手がお留守よ菊池さん……しっかり扱いて……」  
「……それじゃあ、私も手でして貰おうかしら…」  
その様子を眺めていた美幸もその淫行に再び加わる。ユメの両手に、それぞれ別の肉棒が握らされる。下から突き上げられて蹂躙されるユメには、最早彼女達に抗う術は無かった。言われるがまま、二本の肉棒を扱き始める。  
 
 
「ねえ、菊池さん……私、また射精したくなっちゃった……いい…?」  
「……はぁっ……だ…出して…っ……中に…ぃっ…出してっ…出してっ……!」  
ユメは途絶え途絶えの声で性を求める。繰り返される性行為にユメの自制心は失われ、後には快楽を貪る雌の本能が残された。  
後背位でユメを犯す肉棒がドクドクッ、と膣内に精液を放つ。幾度となく性を受け入れたユメの蕾は、飲み込みきれない白い粘液を結合部から溢れさせていた。  
「早く…ぅ…早くもっと入れ…てっ……突いて下さ…い…」  
ユメは淫靡な表情で腰を浮かす。その瞳は焦点がぼやけ、吐息は艶やかな色気を纏っている。ユメは最早性の虜となっていた。  
「…そんなにお願いされたら断れないわね……いいわよユメさん、よがり狂わせてあげる………」  
美幸は唇を舐めてその口元に笑みを浮かべた。  
 
「……はぁんっ……いい……美幸さんの……熱くて…大き…いよ…ぉ……」  
美幸の下でユメは淫らな台詞で悶える。  
「もっと……お…奥まで…突い…て…っ……!」  
「……いいわよ、菊池さん……ペットらしくなって来たわ…」  
美幸は満足気な笑みを浮かべながら十分に尖ったユメの乳首を指で弄ぶ。  
「イッちゃう……イッちゃう…っ……ああッ…あっ…あんあんあんアンッ…」  
ユメは子猫の様な愛らしい声で絶頂を告げる。その声に合わせる様に美幸は性を注ぎ込んだ。  
 
 
(……もう…どうなってもいい……もっと…気持ち良くして欲しい……っ)  
ユメは両脚を拡げ、自らの性器を曝け出して更に快感をねだる。  
「…もっと入れて…ぇ……私の…ここを……美幸さんので…掻き回して下さ…いっ」  
そう懇願するユメに応え、美幸は衰えを知らぬ肉棒を再び淫らな蕾に埋めて行った。  
「あ……当たるぅ……ああんっ…奥に当たって…る…っ………!」  
ユメは自ら腰を振って快楽に身を委ねる。  
「…ふ…ぅんっ……いい……きもちいい…っ…もっと……めちゃくちゃに……犯して……ぇ…!」  
快楽を貪るユメは、全身から淫靡な雌の匂いを漂わせていた。  
 
「……イ…イク…イッちゃう……!…おねが…い……イカ…せて下さ…い…」  
ユメははしたない台詞で絶頂をねだる。その右手はいつの間にか更なる快感を得るべく、自らの胸を揉んで刺激し続けている。  
「……早くぅ…出して…出して…ぇ…」  
その顔に、真横でユメの片手が扱いていた肉棒から放たれた精液が次々と浴びせられる。  
「…あ…熱い………」  
ユメは恍惚の表情でそれを受け止める。  
「それじゃ…私は中に注いであげるわ……そらっ!」美幸はユメの膣内にドクドクと熱い精をぶち撒けた。  
「…あッ……あぁぁぁァンッ!!!!」  
ユメは一際高い嬌声を上げて果てていった……。  
 
 
「有難うございます、社長」  
「菊池さんのカラダ…すごく良かったです」  
二人の女性社員は清々しい顔で美幸に頭を下げる。  
「……そう、なら良かったわ…」  
魔法を解いた美幸は椅子に再び腰掛け、二人に退室を命じた。  
「……………菊池さん」  
美幸は視線を足元に落としてユメに言葉を掛ける。  
「………はぁ……はぁ…ぁん…はぁっ…」  
ユメは、熱い吐息を吐き出しながら床に横たわる。魔法解除して白濁液は消え、後には自らの愛液と汗にまみれた身体が残された。  
「……まだ時間は残ってるわ……時間までもっと楽しみましょう」  
 
―終―  
 
 

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